サイファー・アルマシー(FF8)

登録日:2010/06/21(月) 23:03:48
更新日:2024/03/23 Sat 01:11:53
所要時間:約 5 分で読めます





いつか聞かせてやるさ!俺のロ~~~マンティックな夢をな!



サイファー・アルマシーとは、FINAL FANTASY Ⅷの登場人物の一人。

年齢:18歳
身長:188cm
誕生日:12月22日
血液型:O型
声:子安武人(KHシリーズ)

スコールと同じ施設の出身で、バラムガーデン所属のSeeD候補生。
18歳であり、スコールより1年年長。同じガンブレード使いであるスコールをライバル視し、何かと突っ掛かる。
スコールとは同期で5歳で入学しており、それ以前はティンバーでやんちゃをしていたらしい。
在学上限年齢でありSeeD在任期間の限界である20歳が近付いているので実はかなり切羽詰まった状況だったりする。
ガーデンのサイトに自ら犬の連れ込み禁止と書き込むレベルで犬が嫌い。

性格は不遜、自己中心的な振る舞いをする。またロマンチスト(本人談)であり、『魔女の騎士』になるのが夢。

だが、高い実力を持つにもかかわらず度々問題を起こし協調性にも欠けている問題児な点から、SeeD試験には常にあと一歩で落第している。
(スコール達が受けたSeeD試験にも勿論参加しており、やはり命令違反+逃走する場面とはいえ仲間(スコール達)を見捨てたために落第)
落ちる度に筆記試験・実地試験両方にチャレンジしている事からも実力は確かである。
アルティマニアでは、反目しているゼルからも「戦闘力だけなら正SeeDより上」、「本当ならとっくにSeeDになっていておかしくない」と評されている。

また、合格者に対し率先して拍手で迎える等、自己中心的ではあるものの傍若無人というわけではなく、不器用ながらも優しさなどもきちんと持ち合わせている。
上記の「犬の連れ込み禁止」という書き込みについても、年少クラスでも読めるように難しい漢字は使わず平仮名混じりで記載しているなど彼なりに配慮している事がうかがえる。
ある程度カリスマ性もあり、ガーデンでは風紀委員長を務めているが、それに風神と雷神が心から付き従っていることからもその様な側面がうかがえる。


「ホネのあるやつリスト」と言うものを作っているようで、何名か書き込まれているらしい。
スコールもその内の一人で、作中でもキスティスの名前が書き込まれる(この時は何のリストかはわからなかったが、後に…)。



【魔女の騎士として】

リノアを救う為に乗り込んだティンバーの街にて魔女・イデアと邂逅、イデアの騎士となる道を選ぶ。

その後は騎士として、ガルバディア軍司令としてバラムガーデン&スコール達と戦う事に。
またイデア覚醒後は、未来の魔女・アルティミシアの騎士として海底に沈められたルナティックパンドラを引き上げたり、『月の涙』でエスタ国を壊滅させたりと大暴走。

この暴走には「もう後戻りできない」という思いも関係している模様。
最終的には風神雷神に涙の説得を受けるが、これを拒否。
今まで付き合ってくれたと感謝し彼らと別れる。
スコールに敗れたサイファーは、己を見つめ直すのであった……。

EDムービーにて彼のその後が僅かに描かれており、バラムと思わしき場所で風神・雷神と共に魚釣りに興じ、歳相応な笑顔を見せている。
アルティマニアの記述と合わせると3人纏めて放校処分が下された可能性が高いが、少なからず彼に戻ってきて欲しいと願う生徒もいる模様。


なお、魔女の騎士は「魔女の心を支えることの出来る男性」を指しており、次の魔女に力を継承するまで死ねないという性質上、
世界を揺るがしかねない力を持つが故に半永久的に孤独や迫害に晒され続けてしまうため心からの理解者が必要であり、
理解者がいればイデアのように次の継承まで静かに過ごすことが出来るが、理解者がいなければアルティミシアやアデルのように力に溺れてしまう。
魔女といえど、心はあくまでも1人の女性であり、8の世界で一般認識されている魔女の騎士のイメージである「魔女の為の屈強な戦士」は誤りである。
戦う力を持たないシドがイデアの騎士だった事から、重視されるのはどれだけ彼女達の心を支えられるかということがうかがえる。
そういった意味では、スコールは魔女の騎士の理想像であると言える。

だがサイファーはリノアの騎士であるスコールやイデアの騎士であったシド、そして8本編中での描写を鑑みると、
結局のところはアルティミシアの体のいい尖兵でしかなく、一度たりとも魔女の騎士になれなかったとも言える。
そもそも魔女のそういった事情など後半までスコール達は知らず、もちろんサイファーもそんなことはさっぱり知らなかったはずなので、勘違いしたのも当然と言えるだろう。

そして物語が後半に差し掛かった時「魔女の騎士」ではなく「革命家」を名乗った事から、むしろ比較的早い段階で上記の事実に気付いた可能性がある。
またアデルにリノアを差し出した際の彼の叫びは弱さの吐露であると同時に、ティンバーの一件で帰る場所であったBガーデンから見捨てられた事から、
最早自分の夢に固執するしか行き先はなく、その夢をスコールが叶えてしまった事で全てを失ってしまった彼の心の絶叫だったのかもしれない…。


余談だが、彼が魔女の騎士に憧れたのはラグナ主演の映画「魔女の騎士」を見たから。
その撮影の様子はDisk3のラグナ編で見られる。彼のガンブレードの構え方や勝利ポーズは、この時のラグナのものを真似たもの。
ガンブレードを(訓練生時代に習っていたとはいえ)久しぶりに触り、うろ覚えで扱っていたラグナの構えを実戦レベルにまで昇華出来たのは一重に彼自身の努力もあるのだろう。
KHのリクもこの構えをしている。



【戦闘面】

ドール実地試験では実際にサイファーをパーティに入れる事が可能。

使用武器はスコールと同じくガンブレード。型式名は「ハイペリオン」で、銃部分はベレッタM92Fに近い形状をしている。
特殊技は高性能の全体攻撃『雑魚ちらし』で、全般的に戦闘能力は高い(尚この技、参戦時期の関係上本当に雑魚にしか撃てない)。
使用しているガンブレードはオートマ式だが、クリティカルを出す事は可能である。
マニュアルだろうがオートマだろうが要はタイミング。
と言うかタイミングを合わせない限りガンブレードの特性である爆発は出せない。
大きく振りかぶるスコールに対してかなり素早い動きの為慣れが必要だが、その分テンポが良いので慣れればサイファーの方が快適という声もある。

因みに、彼を使える期間が限られているせいか、彼の特殊技は発動条件がかなり緩い(HP84%以下で発動可能)

彼を加えた初戦闘の際、「経験値はとどめを刺したメンバーがより多くもらえるから、最後の一撃は自分にやらせろ」と言ってくる。
何ともサイファーらしいジャイアニズム溢れる物言いだが、実はFF8はシステム上、レベルよりジャンクションの方が重要。
レベルを上げると敵も強くなっていくため、レベルを下げていく方法はない(レベルダウンアビリティはある)こともあってむしろ親切な言葉かもしれない。
サイファー以外の2人をわざと戦闘不能にした上で、サイファーのレベルを上げつつ強力な魔法をジャンクションしていくと、序盤から中盤にかけての展開がかなり楽になるのだ。

とはいえ通常プレイでは適度にレベルを上げていった方が効率良くドローできるので、ジャンクションやドローを活用するならあまり気にする必要は無かったりもする。


敵としては、合計4回戦う事になる。

いずれも炎系の魔法や《鬼切り》を多用するが、きちんとジャンクションしていれば負ける事は無いだろう。

また、4回目の戦いの時にオーディンを入手していると………。



【台詞など】

『俺はがんばれって言われるのが嫌いなんだよ。その言葉はデキの悪い生徒に言ってやれ』

『魔女の騎士といってくれないか? これがオレの夢だった』

『魔女の騎士と悪の傭兵が戦う宿命の物語、一緒に楽しもうぜ、スコール。俺をがっかりさせるな!』

『俺が死んだと思っていたようだな。俺は死なねえよ、夢をかなえるまではな!』

『騎士は廃業した。今は若き革命家ってとこかな』

『ふっ、この程度で俺を倒そうとはな。さぁスコール、かかってきな!顔のキズを、もう一つ増やしてやるぜ』

『今までありがとよ!風神!雷神!』

『ぎにゃぁぁぁぁぁぁ!!』(海外版『Ergwahhhh!!!』)

『もう戻れねぇんだよ!何処にも行けねぇんだよ!』

【カード】

 6
4 9
 A

右下最強カード。シド学園長が所持。
左上最強カードのスコールと対極にある……という味な構成。
DISC1の段階で入手できるプレイヤーカードの一つ。
シドが孤児院に居る時だと、ルール上勝つのが難しいので、出来るだけ早い段階(F.Hあたり)で入手したい。
ちなみに、最速の入手タイミングはSeeD初任務受注後。(魔法のランプをもらった後)

カード変化はダイヤアーマー×3。
G.FのHP+40%を覚えるのだが、ぶっちゃけ必要無いのでそのまま主力カードとして利用しよう。








FF8の中の歴史において、小国の為に尽くした善の魔女(ラグナが撮影した映画のその人)の元にいた騎士ゼファー:Zephyr→そよ風

彼の名の頭を変えると……
サイファーのロマンティックは、子供心に自身をゼファーの生まれ変わりと信じていたが故なのかもしれない

なお、サイファーが真似していたラグナのうろ覚えの構えだが、実はこれがそのまま騎士ゼファーの構えである可能性も無くもない
(騎士ゼファーは作中で実在の英雄であったため、当時の軍のガンブレード訓練の基礎となっていた可能性はある)



更なる余談
ウィンヒル(風の丘)は騎士ゼファー(風)縁の地ではないか、という裏設定があるとかないとか

『DFFOO』では重責を背負った(或いは背負わされた)女性陣と絡む事が多く、サイファーなりに彼女らを守ろう/救おうとする場面が見られる。
が、如何せん口調がぶっきらぼうかつ高圧的な上に一方的にアプローチを仕掛けるため大体警戒される。



【スコールとサイファー】

最後に、ライバルポジションだった彼が物語途中で無様に退場したことについて。
これは彼がライバル(笑)と言われる要因だが、実はストーリー上ちゃんと意味があることだったりする。


スコールとの対比を順を追って見ていくと…


スコール:一人・気遣いゼロ
サイファー:複数・割と面倒見が良い

スコール:無力な子供ではなく大人になりたい
サイファー:大人にならなくてはいけないとわかっているが、まだ好き勝手できる子供でいたい。

スコール:SeeDになる目標を叶え「大人」になったと思ったが、現実は利用されるだけの無知な子供
サイファー:魔女の騎士というロ〜〜〜マンティックな夢を叶え「大人」になったが、実際は利用されるだけの無知な子供。

スコール:仲間達の信頼から指揮官に任命され、皆を守ろうとする
サイファー:魔女への恐怖から指揮官に任命され、皆を攻撃しようとする。

スコール:不器用ながら現実と向かい合い、支えてくれる仲間を得て魔女の騎士になる
サイファー:ロ〜〜〜マンティックな夢から醒め、支えてくれた仲間を失い魔女の犬になる。


という風にサイファーはスコールの成長の鏡写しのような道を辿っている。
そしてスコールの精神的成長が一区切りついたエスタで彼は役割を終えて退場するのだ。
その辺を考えてプレイすると印象が変わる…かもしれない。




追記・修正はロ〜〜〜マンティックな夢を叶えてからお願いします。

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