舞台 マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝

登録日:2024/3/09 Sat 10:30:00
更新日:2024/11/19 Tue 19:56:49
所要時間:約 10 分で読めます













魔法少女たちに、また逢える。









一世を風靡した話題作
魔法少女まどか☆マギカ シリーズ、
初の舞台化!



舞台 マギアレコード 魔法少女まどか⭐︎マギカ外伝とは、2018年8月24日から9月9日までTBS赤坂ACTシアターにて上演された舞台作品。
テーマソングは「つながり」。

演出:児玉明子
脚本:畑雅文

■概要

アプリゲーム「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の舞台化作品。
初となるマギカシリーズの舞台化。

ちなみに上演初日である2018年8月24日は、まんがタイムきららフォワードにて漫画版マギレコの連載が開始した日でもある。
舞台化と漫画化が同日になるのは珍しい。


2018年7月10日に制作決定が発表、けやき坂46(ひらがなけやき、2019年以降は日向坂46)のメンバーが主要キャラとなる魔法少女10名を演じた。
「舞台化」というワードから発表当時・マギレコ公式Twitter(現・X)の舞台化発表ツイートには

エイプリルフールは3ヶ月前だぞ」
アニメじゃないのか」
「わけがわからないよ」

などの批判を含んだリプが多く集まっていた。*1

しかしその後、上演を迎えると 後述する原作を再現した演出やけやき坂46をはじめとしたキャストの熱演を見た人々から多くの高評価を得た。


舞台版のストーリーはアプリ版のメインストーリー第I部(幸福の魔女編)の中盤までがベースになっている(第1章から第5章)。*2
舞台化に合わせ、登場キャラやストーリーがアプリ版から変更された(後述の「アプリ版との相違点」を参照)。


注目点はマギレコの世界観を徹底的に再現している所。
魔法少女の衣装はもちろん、武器のサイズもアプリ版のイラストに合わせられ、例えば現実世界で大きな武器をぶん回すやちよやフェリシアの姿を見ることが出来る。

(しかし流石に制服からの変身は再現できなかったため、登場する魔法少女は常に変身後の姿になっている。ただし制服で会話するシーンでは制服姿のシルエットが表示されている)


舞台中央の巨大スクリーンには背景・魔女の結界・敵となる魔女などが映し出され、マギレコの世界観を作り出す。

戦闘シーンでは六角形のパネルに映像を映してウワサの名前を表示したり、魔法少女の攻撃を演出している。
また、一部の魔女の使い魔は人間が演じる形で登場。

戦闘シーンで魔法少女が攻撃する際、その魔法少女のアプリ版での攻撃時ボイスが(一部)使われており芸が細かい。
例:いろはの「私がやるって決めたんだから!」、鶴乃の「喰らっときなよ!」等

アンサンブルの演技や本作のために書き下ろされた16曲の楽曲(中にはアプリ版でのウワサの説明文が楽曲になったものもある)など舞台版独自の要素も見どころのひとつ。


2019年2月27日には千秋楽公演を収録したDVD・Blu-rayが発売。
完全生産限定版の特典であるフォトブックには歌の歌詞やキャラクター紹介の他、アプリ版に関わっている蒼樹うめ氏・劇団イヌカレー(泥犬)氏のメッセージも掲載されていた。


■あらすじ

キュゥべえとの契約で願いを叶えた魔法少女、 環いろは
彼女は神浜市で小さなキュゥべえに遭遇してから、「病室で知らない女の子が笑いかけてくる」不思議な夢を見るようになった。
小さなキュゥべえを追って再び神浜市へ訪れたいろはは、様々な神浜市の魔法少女達と出会い、敵と戦いながら夢の謎に迫っていく…。


一方その頃、友を救うために契約した魔法少女・ 暁美ほむら は使い魔と戦っている最中、謎の少女を目撃する。

「運命を変えたいなら神浜市に来て」

その声に導かれ、彼女も神浜市へと向かったのだった…。


■登場人物

アプリ版の登場人物の項や、マギアレコードに登場する魔法少女一覧も参照。

環いろは
演:柿崎芽実(けやき坂46)
ご存知マギレコの主人公いろはちゃん。
夢の謎を追って神浜市にやってきた。
全体的にアプリ版より明るい印象を受ける。
(クラスで浮いていた過去はそのまま)


七海やちよ
演:佐々木美玲(けやき坂46)
ベテラン魔法少女やちよさん。
いろはを神浜から追い出そうとしていたが、魔女やウワサとの戦いを経て彼女と共に行動するようになる。

アプリ版に比べツンデレ具合が増している。
アプリ「言い間違えただけよ…助手でしょ!?」
舞台「あ、いや、言い間違えただけよ…助手、だからね!」

演じる佐々木氏は上演当時19歳(やちよの年齢と同じ)だった。

由比鶴乃
演:富田鈴花(けやき坂46)
自称最強の鶴乃ちゃん。
アプリ版より登場するタイミングが早くなっている(詳細は後述)。
神浜に訪れたばかりのいろはと出会い、共に戦う。
やちよを「ししょー」と呼んでいる。


深月フェリシア
演:潮紗理奈(けやき坂46)
オレっ娘傭兵フェリシアちゃん。
魔女によって両親の命を奪われており、魔女を憎んでいる。
舞台版では両親の死の真相については語られないまま終わった(後に公開されたアプリ版のII部で判明する)。


二葉さな
演:渡邉美穂(けやき坂46)
透明な電波少女さなちゃん。
ウワサの結界に閉じ込められ、アイと過ごしていた。
描写は少なかったが、「家や学校は私にとって嫌な場所だから」という台詞や家族との絶縁のシーンから舞台版でも家族から虐待を受けていた模様。


鹿目まどか
演:丹生明里(けやき坂46)
まどマギの主人公まどっち。
行方がわからなくなったマミを探してほむら達と神浜へ訪れた。
「こんな風に会ったばかりでも、魔法少女同士で助け合えるのって、素敵だね!」


暁美ほむら
演:河田陽菜(けやき坂46)
三つ編みのメガネほむほむ。
舞台版でもまどかを助けるために時を遡り戦っていたが、魔女の結界での戦闘中に現れた謎の少女から「神浜市で魔法少女は救われる」と言われ…
その後、姿を消したマミを探して神浜市へ向かう。


佐倉杏子
演:斉藤京子(けやき坂46)
お菓子大好き杏子ちゃん。
アプリ版と同様にミザリーウォーターのうわさに巻き込まれる。
また、いなくなったマミを探すさやか達に協力していた。

ウワサとの戦闘時にはいろは達をサポートし、戦いを見守っていた。座ってリンゴ齧りながら。かわいい
演じる斉藤氏も下の名前の読みが「きょうこ」である。

美樹さやか
演:金村美玖(けやき坂46)
正義の味方さやかちゃん。
まどか達と神浜で行方がわからなくなったマミを探している途中でいろは達と遭遇する。
鶴乃同様、アプリ版より登場するタイミングが早くなった。


巴マミ
演:加藤史帆(けやき坂46)
頼れる先輩マミさん。
ウワサ蔓延る神浜市へ向かったがアプリ版同様、行方がわからなくなってしまう。


八雲みたま
演:門田奈菜
神浜市の調整屋みたまさん。
調整によっていろはを強化したり、ウワサの情報を提供するなどサポートしてくれる。


梓みふゆ
演:大胡愛恵
やちよさんの親友みふゆさん。
行方がわからなくなりやちよ(と鶴乃)が探していたが、魔法少女の解放を目指す組織「マギウスの翼」の一員となっていたことが判明。


天音姉妹(天音月夜・天音月咲)
演:倉持聖菜(月夜)・黒崎純(月咲)
マギウスの翼で活動する魔法少女のピーヒョロ姉妹。
ウワサを消そうとするいろは達と戦闘する。


環うい
演:國分亜沙妃
いろはの妹ういちゃん。
ストーリー展開の都合上、舞台版では本物のういは登場しない。(いろはの回想・ほむらの前に現れた幻・口寄せ神社に現れた偽者)


キュゥべえ
CV:加藤英美里
お馴染みの白い体に赤い目のアイツ。
登場するのはストーリー冒頭と契約時のみ。
原作やまどマギ本編と同じ加藤氏が声を担当している。


◇小さなキュゥべえ
CV:加藤英美里
姿を消したいつものキュゥべえの代わりに神浜市に現れた、一回り小さいキュゥべえ。
キュゥべえ本体はぬいぐるみで登場し、人の手で動かすことでリアルな動きを再現している。


■魔女・ウワサ


砂場の魔女
アプリ版でも初めていろはが戦闘した魔女。
やちよにボコされいろはにトドメを刺されるのも変わらず。

マチビト馬のウワサ
絶交階段のウワサの代わりにいろは達が初めて戦うウワサとなった。
魔法少女1人では倒せない程の力を持った強敵。

屋上の魔女
アプリ版と同様にいろは・フェリシアと戦闘。
ただし戦闘シーンでは魔女本体の描写はなく、使い魔のみ登場した。

ミザリーリュトンのウワサ
地下水路で天音姉妹が守っていたウワサ。
アプリ版でウワサに巻き込まれたいろは・フェリシア・杏子にやちよ・鶴乃を加えた5人と戦闘した。

名無し人工知能のウワサ(アイ)
名無しさん。
結界に現れたさなとの交流で優しい心を得た。
さなとの思い出のシーンや、戦闘シーンで悲痛な叫びと共にトドメを刺すさなの姿は必見。


+ ネタバレ注意
みふゆ「でも…あなたたちを食い止める策はまだあります」


振り子の魔女
神浜に向かったマミを捕らえていた、舞台版の実質的なラスボス。
戦闘シーンはチームみかづき荘5人&まどマギの魔法少女5人の共闘を描いた豪華なバトルとなった。



■アプリ版との相違点

+ ネタバレ注意、視聴後の閲覧推奨
  • 登場人物の項を見ても分かる通り、 十咎ももこ・水波レナ・秋野かえでが登場しない。
    • そのため3人がメインとなるアプリ版I部第2章「うわさの絶交ルール」の内容はほとんど削られている。
    • 絶交階段のウワサは「やちよのうわさファイルに書かれているうわさの1つ」という扱いになっており直接は登場しない。


  • かえでが登場しないため、アプリの第1章でいろはが初めて出会った魔法少女も舞台ではかえでの代わりに鶴乃に変更。
    • ももこもいないため、いろは・ももこのコンビとやちよが砂場の魔女をどちらが早く倒せるか対決する部分も舞台版ではいろは・鶴乃のコンビに変更された。


  • ドッペルが登場しない。
    • アプリ版との最大の相違点。 ドッペルの「ド」の字も出てこない。
    • ドッペルを発動したいろはがマミに魔女だと勘違いされる展開もなくなっている。

  • フクロウ幸運水を売っているのが男性ではなく女性。

  • マギウスの翼も登場するが出てくるのはみふゆと天音姉妹のみ。 モブの羽根や組織を束ねるマギウスは1人も出てこない。
    • アプリ版の第5章で初登場するアリナも舞台版では登場せず。 「ワッハプン!?」
    • アプリ版でのアリナとの戦闘シーンに相当する部分では、代わりにみふゆ(&天音姉妹)との戦闘シーンになっている。
    • 灯花&ねむはウワサがいることや舞台版でもいろはがアプリ版と同様に「ういと同じ部屋に入院していた子と同じ苗字の家を探した」と話しているため存在はしている模様。


  • アプリ版の第4章で羽根がフェリシアを勧誘する部分も舞台版では羽根→天音姉妹に変更。


  • 神浜に向かってから消息不明になったマミはマギウスの翼の一員になっていたが、舞台版では振り子の魔女に捕まっていた。ホーリーマミも未登場。


  • 最初に書いたとおりアプリ版メインストーリーI部の実写化であるため 二木の復讐鬼 日の本を支える時女の大将 カリスマ溢れるギャル天女 といったII部の登場人物はもちろん出てきません。(上演当時登場すらしていない)



■余談

上演から約2年後の2020年1月に放送されたアニメ版1期4話の買い物シーン(アプリ版3章に相当)にて、 本作の楽曲の一つである「ポイント10倍」が店内BGMで流れるというまさかまさかのファンサービスがあった。 歌を聞いて頭の中にノリノリで踊るやちよさんが浮かんだあなたは間違いなく舞台版経験者




こんな風に出会ったばかりの項目でも
wiki籠り同士で追記修正できるって、素敵だね!




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最終更新:2024年11月19日 19:56

*1 その影響か、現在でも舞台版マギレコを検索しようとするとサジェストに「ひどい」「炎上」などのワードが出る。

*2 上演当時、アプリ版のメインストーリー第I部はまだ完結前だった(9章が配信されたのが上演開始から10日後の2018年9月3日)