ハピラインふくい線

登録日:2024/03/18 (月) 19:30:00
更新日:2025/05/13 Tue 09:29:28
所要時間:約 3 分で読めます



ハピラインふくい線とは、敦賀駅と大聖寺駅を結ぶハピラインふくいの鉄道路線である。

概要

2024年3月16日の北陸新幹線敦賀開業に伴う北陸本線の経営分離を受け、同線における福井県内の区間を管理・運営し、全長は84.3キロとなる。

県内にはすでに第三セクター鉄道事業者としてえちぜん鉄道や福井鉄道も存在しており、将来的には両者との経営統合も視野に入れているという。

開業後は福井~芦原温泉間・武生~福井間で列車の増発が行われ、特急列車の待避が無くなった分所要時間が短縮されている。

車両

  • 521系
2両編成16本が在籍し、並行在来線の4社すべてで見ることが出来る北陸の顔。編成記号は「HF」。
自社車両のほか、IRいしかわ鉄道線からの車両も福井駅まで乗り入れる。
自社車両はピンクと黄緑のコーポレートカラーに塗り替えが進んでおり、落ち着いた塗装の多い521系の中ではかなり目立つ。

JR九頭竜線直通用の気動車。

JR貨物所属の電気機関車。貨物列車で使用。

運行形態

ハピラインふくい線内で完結する列車の他、IRいしかわ鉄道線直通列車も運行される。
また、移管後新たに快速列車が新設され、朝夕の通勤通学時間帯に運行される。停車駅は敦賀-南条-武生-鯖江-福井。

そして公式サイトからは列車の位置情報が確認出来るが、旅客列車は勿論なんと回送列車や貨物列車まで列車番号付きで表示される

駅一覧

  • 敦賀
北陸新幹線・JR北陸本線小浜線乗り換え。
福井県有数の港町である敦賀市の中心駅で、JRとの境界駅。
南側を栃ノ木峠、東側を木ノ芽峠に挟まれており、当駅には入るも出るも山越えを強いられ、北陸本線随一の難所として知られていた。
ハピラインふくい線で唯一の直流電化駅で、当駅北側にデッドセクションがある。ハピラインふくい線開業に伴い北陸本線からの特急列車の発着するホームが別になり、話題となった新幹線から特急への乗り換え以上に時間が掛かる初見殺しな駅になったので注意が必要。

  • 南今庄
牛山氏の全国秘境駅ランキング87位。
元々は旧線上にあった大桐駅の代替として新線上に建設された駅。駅のすぐ近くを走る県道が旧線跡である。
隣の敦賀駅との間には今なお日本の狭軌トンネルで最長を誇る北陸トンネル*1があり、駅間距離16.6kmは線内で最大となっている。

  • 今庄
かつての杉津越え拠点駅。
しかし、今は面影しかない…。
北國街道今庄宿の最寄り駅であり、周辺はそばで有名で、立ち食いそば発祥の地の一つとされる。
近くにはかつて北陸本線でも活躍した蒸気機関車D51 481が保存されている。

  • 湯尾
ログハウス風の駅舎が目を引く…くらい。

  • 南条
南越前町の中心駅。

  • 王子保
「おうしお」と少し難読。

  • 武生
武生市改め越前市の中心駅。
滋賀県以外で珍しい駅前平和堂がある駅。
福井鉄道福武線・たけふ新駅は乗り換え駅だが北に300mほど離れている。

  • 鯖江
めがねの町・鯖江市の中心駅。
福井鉄道福武線・西鯖江駅は西に約800m離れている。

  • 北鯖江
駅の西側には工業団地が広がる。

  • 大土呂
ここから福井市の駅。
「おおどろ」と読む。
自動車学校が隣接している他、高校が近隣にある。

  • 越前花堂
九頭竜線(越美北線)乗り換え。
「えちぜんはなんどう」と地味に難読だったりする。歴史的経緯から越美北線の所属駅となっており、北陸本線の途中駅で唯一の非所属駅だった。

  • 南福井(貨)
貨物駅だが一部の旅客用車両は当駅で留置という扱いになる。

  • 福井
北陸新幹線えちぜん鉄道勝山永平寺線三国芦原線福井鉄道福武線乗り換え。
福井県の県庁所在地・福井市の中心駅で全列車が停車する。
大体全てが揃っている大都会。
近年復元が進む福井城の最寄駅でもある。
近年は西口がジュラシックパークと化す一方、福鉄が駅前に延伸してきたり、東と西に再開発ビルが出来たりと賑わいが作られつつある。

  • 森田
福井市森田地区の中心駅で、周辺には短大等がある。

  • 春江
福井空港の最寄駅…といっても定期便の発着はない。

  • 丸岡
坂井市の中心駅で北陸で唯一残る現存12天守の1つ丸岡城の最寄駅。
といっても車で何分もかかる。

  • 芦原温泉
北陸新幹線乗り換え。
あわら市の代表駅でもある。
駅名にもなっている芦原温泉を始め、福井県の代表的観光地である東尋坊の玄関口となる駅。
えちぜん鉄道のあわら湯のまち駅の方が芦原温泉に近いが、たいてい旅館側でこちらへの送迎を行っているのでアクセスには困らない。
ちはやふる』では綿谷くんの故郷の駅として登場する。
普通列車は一部福井方面に折り返す。

  • 細呂木
撮影スポットの一つ。

  • 牛ノ谷
福井県最北端の駅にして南今庄と並ぶ秘境駅。

  • 大聖寺
石川県最西端&最南端の駅で、IRいしかわ鉄道線との境界駅。
1971年までは北陸鉄道山中線が接続していた。
国鉄時代は加賀温泉郷への最寄駅への座をめぐって動橋との熾烈な停車駅争奪戦を繰り広げた結果、間にあった作見(→加賀温泉)にすべて持っていかれた。
一応加賀市の中心にあるこちらはまだそこそこ栄えており、数本だが特急も停っていた。

イメージキャラクター

  • 王子保こはな
駅メモ! -ステーションメモリーズ!-』の登場キャラクター。同社の521系がモチーフのでんこ
eco属性のサポーターで、味方のトリックスターがアクセス時に追加で固定ダメージを与えるスキルを持つ。更にアクセスでんこがeco属性なら効果アップ。
公認化前提で実装されたが、実装日が2024年3月1日なので史上初の開業前(または実車の登場前)の実装で、誕生日が正真正銘開業日となった前代未聞のでんこである。
こはな公認化発表と同時に九頭竜線の越美きららも公認化が発表されたため既に実装されていたえちぜん鉄道と福井鉄道、小浜線と合わせ福井県内の在来線全てに公認でんこが就任したことになった。あとは新幹線だけだが果たして……。
同時開催のイベントでは各でんこの福井県内の祭にちなんだフィルム(着せ替え)が獲得可能だがこはなは花換まつり*2となっている。

今後の予定

王子保~武生、武生~鯖江、福井~森田間で新駅設置の計画があり、このうち王子保~武生間の新駅は「しきぶ駅」として2026年3月に開業することが発表されている。


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最終更新:2025年05月13日 09:29

*1 国鉄時代の1972年11月6日未明に列車火災事故が発生した現場であり、敦賀側の坑口に慰霊碑が建立されている。

*2 敦賀市の金崎宮で桜シーズンに行われる祭。