乙女座の黄金聖闘士

登録日:2024/03/24 Sat 20:30:00
更新日:2025/01/23 Thu 23:15:51
所要時間



本項目は

に登場する人気キャラ、黄金聖闘士乙女座(バルゴ)に属する面々の紹介である。


【概要】

黄道十二星座第六宮である 処女宮 の守護者。
どの作品でもおおよそ「神に最も近い」聖闘士と言われる。
その理由はセブンセンシズの更に上のエイトセンシズに目覚めている為。*1
全員が乙女座の修行法である五感の何処かを断つという方法で小宇宙を増大させている。
どのシリーズでも全員が女神(アテナ)の聖闘士でありながら仏教を信奉しており東洋の思想が強い。
必殺技の理不尽感は黄金聖闘士の中でもナンバーワンで、仏教の背景が見えたら理屈も抜きに問答無用で車田落ちや車田飛びをさせられる。


【人物】

シャカ 登場作品:無印・エピソードGおよびアサシン・ND*2・LoS・セインティア翔・黄金魂・KoZ

「さて…またわたしがひと声するだけで今度はきみの首がおちるが…いくかね?ポトリと」
神に最も近い男と言われているだけあり黄金聖闘士でも屈指の実力者。
小宇宙を増大させるために普段は目を閉じている。
単純な戦闘能力だけでなく、サイコキネシスやテレパスもムウに迫るくらいに扱えるなど芸達者。
そして上記の台詞からも察せるが、大抵の作品で登場すると ドS である。
自身でも「弱者に対する慈悲の心はまるで持ち合わせてない」と言い切っている。
但し『LOS』のみは登場メンバーの年齢が軒並み引き上げられ36歳と割と年かさになったためか、星矢たちに対しても敬語で話し事情を察して最初からアテナ側に加勢してくれるという物わかりのいい性格になっている。


「無印」の主な活躍は聖域で星矢達に無双している時と冥王編で「阿頼耶識」ことエイトセンシズの存在を聖闘士に伝え冥界での決戦をアテナに促した事か。
「エピソードG」ではティターン神族に呼応する封印されていた魔獣を更に封じ、ティターン神族との何度か交戦している。
「エピソードGアサシン」では異世界のアイオロスについており敵サイドに回っている。アイオロスがナインセンシズに目覚めてるので神に最も近い男じゃなくなった
『黄金魂』でも存在感と強さは健在。神闘士バルドルを倒した後、苦痛に苦しむ彼を天舞宝輪の応用で苦痛を取り去り看取るなど北斗有情拳慈悲にも目覚めた様子。

『海皇再起』では、幼少期*3にクリシュナと出会っていたことが判明。この時点で相当の小宇宙を秘めており、窮地に陥ったクリシュナはシャカと紫龍のことを思い出すことで自身を鼓舞した。


 登場作品:無印・エピソードGアサシン・ND・LoS・セインティア翔・黄金魂・KoZ

「己を研鑽し強くあらねばならない。それは現世に残された全ての聖闘士の義務。」
「ND」では未来の乙女座を継ぐ者と言われ。「エピソードGアサシン」では既に継いでいる。
主な役割はサポート役だが、地球全土を覆うクリスタルウォールを更にネビュラチェーンで補強するなど底知れない実力を見せる。
乙女座を継いだ事により仏教世界観も学んでいる模様。
「エピソードG」シリーズではハーデスの魂と干渉しあっており、「エピソードG レクイエム」ではそれを利用し星座が焼失した世界の中でも星矢の冥府落ちを拒絶するようにハーデスの剣の呪いを現世への楔代わりにしている。*4
なお聖闘士じゃない姿は医者であり、一般人から聖闘士まで診療している。
訳有って氷河とは同じマンションに暮らし半同居状態。*5


アスミタ 登場作品:LC・LC外伝

「人々が暮らしているのだ。悩み苦しみながらも時には笑って……ああ、君は想像より幼い顔をしているな」
名前の由来は我想(アスミタ)であり、「最も己の内の神を求める者」。
自ら目を閉ざしているシャカは違い、生来からの盲目であり死ぬ間際まで自身の視覚で物をとらえた事は無い。
幼い頃から目が見えない故か人の痛みや苦しみが伝わるが、救う事の出来ない無常さに空虚を感じていた。
生は苦界、そんな地上に何の意味があるのかと懊悩していたが、サーシャとテンマに出会い生の痛みも大切なものと悟る。
迷いから晴れたアスミタは全小宇宙と命をかけて、冥闘士の魂を封じ不死を破る数珠を完成させ消滅した。

自身の「LC外伝」は本編の直前、テンマに会う前の話。
エイトセンシズで地獄に潜り、自力で冥界の掟を克服し己の園を構える事をハーデスより許された「冥界で一番神に近い男」と呼ばれるアタバクと交戦。
「天舞宝輪」と「魔天無法輪」のぶつかり合いで第八感まで剥奪し撃破した。

LC12巻では天馬星座の聖衣に血を分け与えていた事から、デフテロスの元に化けて出てきた。
この時、デフテロスの事を旧友と言っている。幻朧魔皇拳の洗脳から解いたくらいしか付き合いないはずだが
他の「LC外伝」ではデフテロスへの幻朧魔皇拳の洗脳を解いたり、イリアスにエイトセンシズの事を学びに行っている。

ちなみに幼い頃にインドからチベットに渡り、ジャミールのハクレイの元へ行っている。どんだけ黄金聖闘士の面倒見てんだこの爺さん



・シジマ 登場作品:ND

「ア…アテナどうかご安心を…。このシジマが必ずお守りしますぞ…」
静寂なる男と呼ばれる「ND」の乙女座。
シャカやアスミタと違い、こちらは目ではなく常に口を閉じており会話もテレパシーで行っている。
黄金聖闘士の中でも特に正義感が強いらしく、過去へ飛んできたがクロノスのいたずらで赤子にされ教皇に暗殺されかけた城戸沙織を助けるという大仕事をこなしている。

一方で処女宮に侵入者の精神を破壊する無響空間を張ったり、どこを選んでも死に至るという四門の罠を仕掛けたりと殺意の高さは歴代乙女座と比べても桁違いである。
一応冥闘士が迫っていたので、むやみやたらに殺意満々の罠を仕掛けたわけではないと思いたいが、時系列的に冥闘士を狙った物か常時展開してる物なのかは謎。*6
瞬と天馬を問答無用で殺害しかけたが、アンドロメダの聖衣を修復する時に血を分けたお陰で憑いていたシャカの残留思念によって助けられた。
ちなみに三代の乙女座が揃った瞬間である。


・フドウ 登場作品:Ω

「古き友のために美しき衣を引き受けてここに居るが、私は不動明王の化身。貴方たちのような愚かな者など、聖衣なしで救済してあげましょう」
「Ω」に登場する乙女座で「断罪と救済の黄金聖闘士」。
緑髪の長髪に褐色肌で金眼紫眼のオッドアイの美形とかなり奇天烈特異な容姿をしている。
貴鬼から「黄金聖闘士の中でも一・二を争うほどの小宇宙」と言われるほどの強者。
「三輪身」と呼ばれる3つの姿を持つのが特徴でその姿に合わせ処女宮の中の様子も変わる。
それぞれ
「自身に逆らおうとする者を力ずくで止めようとする恐ろしい姿」=夕焼けの花畑の風景。
「宇宙の真理を静かに教え諭す姿」=静かな竹林の風景。
「悟りそのものを体現する姿」=曼荼羅の広がる審判の間。天舞宝輪かいな
となっている。



・レンゲ 登場作品:DW

「少し良く無い未来が見えたんだ。テセウスと話し合いたくてね」
「DW」の乙女座。
出番はまだないので詳細は不明だが、歴代乙女座と同じく目隠しで視界を完全に閉じている。
DWの黄金聖闘士では最年少でありながら、既に神に最も近い小宇宙を持つと言われている。
また時折未来が見えるらしい。


【必殺技】

・天魔降伏 使用者:シャカ・アスミタ

シャカ「青銅聖闘士の餓鬼達よ、今から引導を渡してくれる!!おとなしく餓鬼界へおちたまえ!!」
両手を胸の前にかざし両手の間に小宇宙を溜めて燃焼し爆発的な威力で相手にぶつける技。
受けた相手は宗教画のような背景をバックに車田飛びを強制されるまでがデフォ。
なぜかこの技だけは仏教世界観の背景ではなく、どの作品でも天使と死神の背景となっているのが謎。
乙女座の技の中では原理も分かる比較的読者に優しい技。
技の前に梵字で「オーム」が入り、小宇宙を溜める事が多い。


・転法輪印 使用者:シャカ

仏陀の教説を転じて迷いを破砕し、小宇宙が増大させる。


・六道輪廻 使用者:シャカ・アスミタ

シャカ「えらべ!今から見せてやる六つの世界を一つを…一番気に入ったところが君の死ぬ世界だ!!」
対象者に六道の幻覚を見せ終わると同時に死ぬと言う、乙女座の技の中でも一際原理が分からない技。
何がどういう風にして対象にダメージが入り死に至るのかが全く不明。
地獄送りにしてるのかと思えば、技が終わると対象者も元の位置に転がっている点も謎である。


・天空破邪魑魅魍魎 使用者:シャカ・アスミタ

シャカ「フッ…魑魅魍魎とはお前たち冥闘士にとって同類ではないか、恐れる事は無かろう」
幻覚か本物かは不明だが、魑魅魍魎を見せて冥闘士を驚かせ小馬鹿にする乙女座のドSさが如実に表れてる技。
ちなみにアスミタも上記と似たようなセリフで冥闘士を煽っている。
なおサガが普通に打ち破ってるので幻覚の可能性が高そう。


・天舞宝輪 使用者:シャカ・アスミタ・シジマ

アスミタ「舞えよ宝輪!!魂たちを解放せよ!!」
乙女座最大の奥義。
曼荼羅を背景にした攻防一体の戦陣で一度掛かると逃げることは不可能。
対象の五感を剥奪していく技だが、シャカは第六感、アスミタは独力で第七感まで剥奪し亡者の手助けを含むと第八感まで剥奪している。

またシジマはこの技からの派生技として陰の「神音・吽形」を使っており、世界の終わりを現出して飲み込み敵を滅ぼす。もはや天舞宝輪の内容と全く関係ない
これの対抗策は生々流転を表す陽の「神音・阿形」をぶつけるしかなく、こちらはシャカが使っている。

・カーン 使用者:シャカ、アスミタ、フドウ

かすかな小宇宙も漏らさないドーム状の防御壁を展開する。
不動明王を表す梵字である事から特に火焔に対して高い防御力を誇る。


・無響空間 使用者:シジマ

一切音が反射しない空間に閉じ込め、対象の精神を破壊する。
ちなみに現在の技術でも似たような空間が出来るが、中に入るとものの数分で平衡感覚が狂い精神に異常をきたし始めるらしい。


・仏陀の四門 使用者:シジマ

結解の中に閉じ込めた相手に「老門」「病門」「生門」「死門」という4つの門を選ばせるが、どの門を通っても死ぬと言う乙女座のドSさがにじみ出る酷い技。


・諸行断罪・生死即涅槃 使用者:フドウ

フドウ「私の羂索が、貴方たちの悪しき心を縛り上げる……!」
諸行断罪は左手に持つ羂索により相手を縛り上げる技。
ちなみに羂索とは不動明王の持つ縄の事。

フドウ「まだわからぬのなら、私が悟らせてあげましょう。愚かな聖闘士たちよ!!!」
生死即涅槃は右手の剣を掲げ、諸行断罪で縛り上げた相手に不動明王のイメージと共にその剣圧を相手に叩きつける。
この一撃は肉体へのダメージのみならず精神にもダメージを与える。


・明王来臨 使用者:フドウ

フドウ「身構えよ若者達!!己の全てを賭け、五大明王の裁きを受けるがいい!!!」
不動明王の如き顔芸憤怒の表情で五大明王を召喚し、曼荼羅陣で相手を拘束。
「カーン」の言葉と共に拘束した相手に五大明王の目から怪光線光の槍を放ち相手に突き刺す技。


・菩提証悟 使用者:フドウ

エデン「僕は行く……父の下へ。自分の足で……自分の力で!!!」
フドウ「そうですか……。もはや言葉による説得は無力なようですね」
「悟りそのものを体現する姿」の状態で放つ技。
右手の剣から衝撃波を放ち、相手を「審判の間」の下層へと叩き落とす。
愛したアリアが守りたかった世界を守るため、父たるマルスに反逆する道を選んだエデンはこの技をオリオンズデバステーションで相殺した。




追記、修正は聖闘士きってのドSになってからお願いします。


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最終更新:2025年01月23日 23:15

*1 LCシリーズでは他に何人も目覚めてるし、エピGシリーズではナインセンシズやテンセンシズまで到達してるのもいる

*2 ちょい役だが

*3 冥王編の回想で神仏と対話していた時期に近いと思われる

*4 代わりに瞬は冥府(タルタロス)の一番深いところにハーデスとして幽閉されているが。シュラがその状態から救おうとしたが、瞬を助けると星矢が死ぬのでそれを拒否した。

*5 これは氷河に義理の娘が出来、普段BARのマスター代理をしている為に夜に娘の面倒を瞬に見てもらうため

*6 冥闘士が聖域に迫ってきてるタイミングはシジマが教皇の間からアテナを連れ逃げてる最中なので