登録日:2024/06/03 Mon 23:16:10
更新日:2024/09/01 Sun 13:59:39
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【パーツ概要】
フェイス :カプリコーネ「カプリコーネモデルをあらわすマークの入った、本体をロックする重要なパーツ」
クリアウィール :カプリコーネ「角の小さな凸で細かい連続攻撃を、ヒヅメで強力なアッパー攻撃を加える」
メタルウィール :ストーム「3枚刃で切り裂くような強力な攻撃を敵に与える」
トラック :M145「軸の中心をずらすことにより不規則な動きを生み出しベイ全体をジャンプさせることができる」
ボトム :Q「小刻みなジャンプを生み出し予測不能な動きをするボトム」
【解説】
クリアウィールが搭載された第2世代のベイに該当する、アタックタイプのベイブレード。
第1世代で既に「カプリコーネ100HF」として登場していたやぎ座のベイだったが、第2世代で再び参戦するにあたり彼は大幅なモデルチェンジを遂げた。
その鍵となるがM145トラックとQボトム。
Qボトムは先端が斜めに切り欠かれており、意図的に回転の軸を不安定にして不規則な動きを生み出す。さらにM145トラックはボトムの取り付け位置を、少しずらした状態と大きくずらした状態に切り替えることができる。
一方でステータス表記は攻撃力6、防御力と持久力が両方0と、清々しいほどに攻撃特化。
Qボトムは左右非対称のボトムのため、取り付け場所がズレるM145と組み合わせると2×2の4パターンでセッティングが可能。
このセッティングによって生じる不規則な機動とジャンプ力によって、強烈なスマッシュ攻撃を生み出すのだ。
もちろん主役クラスが使ったわけでもないのに記事が作られるベイが、まともなベイなわけがない。
最初に結論を言ってしまうが、このベイブレード、メタルファイトシリーズ最大のネタベイにしてガッカリベイである。
最大の問題はQボトムで、先端が切り欠かれているのは確かなのだが、その欠け方がパッケージやアニメでのほとんど斜めだったそれと違い、WFボトムから半分程度欠けただけと中途半端。そのため、謳い文句ほど不規則に暴れてくれない。
そのためM145トラックと組み合わせないと真価を発揮できず、その組み合わせでさえずらし方を小さくすると殆ど普通のアタックタイプと変わらない動きになってしまう。
しっかりと跳ねさせたいならば一番ズラす必要があるが、それでも漫画やアニメで見せたような跳躍は不可能。
M145トラックにも問題があり、ボトムを取り付ける部分をずらすという特性上トラックの直径がかなり大きい。
そのためジャンプしたところで都合よくメタルウィールがぶつかるとは限らず、背の低いベイに至っては素の状態ですらトラック側に相手のウィールがぶつかりかねない。
もちろんバランスなど投げ捨てた仕様のため持久力は皆無。初撃を当てられないと厳しくなるのはアタックタイプ共通だが、スタミナの消耗が速すぎるせいで二撃目のワンチャンも期待できない。
こうして謳い文句のようなジャンプ攻撃は満足にできず、しかしクセのありすぎる動きがブレーダーの印象に残るベイとなったのだった……
一応フォローしておくと、暴れ方自体はアタックタイプに相応しいためクリーンヒット時の威力は確か。
そもそも勝ち筋があるかすら怪しい
先輩ネタベイと比べれば、戦いのステージに上がれるだけマシと言えなくもない。
一方トライピオに持久負けすることもあるが…
【メディアミックスにおいて】
漫画およびアニメでは、必殺のスナイパーを自称する大池トビオ(CV:石田彰)が使用。アフロだが小池さんではない。名前の元ネタではあるらしいけど
ブレーダーの中でも珍しいアングルコンパスの使用者で、アングルコンパスによって精密に角度を調整したシュートを行い、ストームカプリコーネを的確に跳ねさせて一撃で仕留める頭脳派のブレーダー。
周辺アイテムもちゃんと使う優秀な販促要員。
作中における戦績は今一つだが、ダークネビュラへのスカウトを受けるあたり確かな実力者ではある模様。
漫画ではバトルブレーダーズの準々決勝で登場。こちらは深海共々ダークネビュラのスカウトは受けず一般ブレーダーとしての登場となる。
カプリコーネの跳躍力を駆使してサイバーペガシスの攻撃を回避する業を見せたが、直後にポイズンサーペントのSW145に搭載された刃による執拗な攻撃で悉く切り裂かれた末にフェイス周りだけを残した無残な状態でスリープアウトとなった。
【バリエーション】
ここではクリアウィールが同一のものを紹介する。
ハイブリッドウィール改造セットに付属したもので、クリアウィールは紫色。
同梱された「ストームアクアリオM145Q」に他パーツが一通り揃っているので、クリアウィールを入れ替えることで色違いバージョンにできる。
ランダムブースターVOL.4で登場。クリアウィールは暗いグレー。
同じくランダムブースターVOL.4で登場。クリアウィールは乳白色。
【後継機】
後継機では○○Ⅱといったナンバリングでクリアウィールも一新されるメタルファイトシリーズでは珍しく、クリアウィールはそのままの後継機が登場した。代わりなのか使用者が変わった
メタルファイトの第3世代で、「マキシマムシリーズ」の1機として登場したカプリコーネ。クリアウィールは爽やかな青色。
クリアウィール以外は再びパーツが一新されており、「アッパー力最強級ウィール」と銘打たれたスクリューウィールと、メタル化されたMFボトムが新規パーツ。
特に3枚刃の先端部分が大きく盛り上がったスクリューウィールが強力な攻撃力を持ち、名誉挽回に成功した。
また、その独特な動きが開発陣にとっても印象に残ったのか、コンセプトを受け継いだベイが後のシリーズでも複数存在している。特に「Q(クエイク)」の文字を引き継ぎ、「不規則に暴れまわる」タイプのベイはXシリーズ現在メタベイ以降皆勤賞となっている。
- ミノボロス・オーバル・クエイク
- マッドミノボロス.Q.Q
第3シリーズ「
ベイブレードバースト」で登場した、Qのアルファベットを引き継いだベイ。
牛の角を模した偏重心のミノボロスレイヤーと、軸が中心からズレた
Qドライバーにより、強烈な一撃を加えることに特化したベイ。
こちらも「ベイブレードバースト」で登場したベイ。
Opドライバーは先端がボール軸だが、軸をずらすことにより不規則な軌道で攻撃するアタックモードにチェンジできる、M145トラックの特徴を引き継いだ能力を持つ。
第4シリーズ「
BEYBLADE X」で登場した、同じくQのアルファベットを引き継ぐベイ。
QビットはQボトムと違い8割近く切り欠かれており、Xシリーズの軸の太さもあってさらに激しく暴れ回る。
Xダッシュが実装されたことで攻撃を当てやすさは改善されたが、ジャンプによってラチェットに攻撃が当たり、こちらが逆にバーストしてしまう事故に注意。
【余談】
- 後継機のQドライバーとQビットのQは「クエイク」と読むが、カプリコーネのQボトムは「クウェイク」と読む。
- 野生のヤギは家畜としてのイメージとは対照的に俊敏であり、崖を登るのが得意。
これを踏まえると、ストームカプリコーネはM145トラックとQボトムによってその立体的な機動力を再現しようとした意欲作と言える……のかもしれない。
追記・修正は、アングルコンパスでストームカプリコーネを正確に跳ねさせながらお願いします。
- ジャンプ攻撃に惹かれて買ったけど10秒くらいで持久負けしまくるせいで絶望した思い出 -- 名無しさん (2024-06-04 00:02:23)
- ぶっちゃけトライピオにすら勝てんぞ -- 名無しさん (2024-06-04 06:37:43)
- 雑魚なのは分かるんだけどなんかこうロマンを感じて俺は好きだった まぁまぁピョンピョコ跳ねるのが可愛い -- 名無しさん (2024-06-04 07:01:54)
- 代々続くQ軸の先祖って考えると偉大なベイではあるよね -- 名無しさん (2024-06-04 07:24:33)
- さらに深く斜めにカットするとちゃんと強いらしいが暴れ方がヤバすぎて恐らく製品にならないレベルになる -- 名無しさん (2024-06-04 21:22:03)
- ↑でも公式大会でそれをやってしまうと、規約違反で失格になっちゃんだよなあ。 -- 名無しさん (2024-06-04 22:32:11)
- これだけ何故か持ってたなぁ -- 名無しさん (2024-06-05 04:03:44)
最終更新:2024年09月01日 13:59