・ドランソード3-60F
ドラゴンモチーフのアタックタイプ。
ブレードのドランソードはアッパー形状の3枚刃で、外形はバーストのヴァルキリー(ヴィクトリー以降)に近い。
ラチェットの3-60は3枚刃で高さ6mmの攻撃寄りかつ低め。ビットのF(フラット)は平らな軸先でスタジアムを駆け回る。
積極的なXダッシュで速度の乗った急襲を得意とする攻撃型。ベイブレードXの醍醐味を存分に味わえる王道ベイである。
月刊コロコロコミック2024年7月号の付録である「メタルコート:ブルー」版以降に製造された個体は金型に修正が入っており、初期の個体より若干重くなっている。
・ヘルズサイズ4-60T
死神モチーフのバランスタイプ。
ブレードのヘルズサイズはスマッシュ形状の4枚刃。刃はそこまで大きくなく、全体的に円に近い。
ラチェットの4-60はいなしやすい小さい4枚刃で低め。ビットのT(テーパー)はフラットの外周に傾斜の付いた所謂セミフラット形状。
叩き付けでの持久削り、Tによる暴れと終盤の粘りで様々な戦況に対応する万能型。
モチーフ、ブレード形状ともにバーストのデスサイザーを彷彿とさせ、実際にブレードは持久カスタマイズによく用いられる。
特にBビットを履かせた通称「ヘルズボール」は、初期環境では真っ先に改造例に挙げられるカスタマイズであった。
・ウィザードアロー4-80B
魔導士モチーフのスタミナタイプ。
ウィザードアローは大型円形2枚刃かつメタルを外側に多く配置した外重心。強い遠心力を生み出し持久力が高い。
4-80は4枚刃で8mmと高め。B(ボール)は半球軸。中央付近を程よく動き回って相手のXダッシュをかわし、長く回り続ける。
持久特化だけあって回転の安定感は抜群。その代わりバーストもしやすいので注意。
・ナイトシールド3-80N
騎士モチーフのディフェンスタイプ。
ナイトシールドは少しゴツゴツした円形。3か所に肉抜きがあり、バンパーの要領で衝撃を吸収する。
3-80は3枚刃で高め。N(ニードル)はいわゆるシャープ軸で中央にどっしりと陣取る。
中央に陣取ると必然的に相手のXダッシュを受けることになるため、それを衝撃吸収で受け止めて守り勝つというまさに鉄壁のベイ。
実はブレード裏側に1か所だけメタルが盛られた部分があり、意図的な偏重心になっている。このおかげで思わぬカウンターを見せることも。
・ナイトランス4-80HN
ディフェンスタイプでいきなりナイトシールドの後継機…ではない。
本シリーズでは同モチーフで戦い方の違うベイがいくつも登場し、アニメでも同じ使用者が使い分けている。
ナイトランスは高い位置の3枚刃を持ち、上から押さえつけるのが得意なカウンター特化型。
HN(ハイニードル)はNより1mm背の高いシャープ軸。またNより軸先の傾斜が緩やかで気持ち暴れやすい。
全体的に背が高く、上から受け止め弾き返すカウンター型。
…なのだが、その分ラチェットが剥き出しなのでめちゃくちゃバーストしやすい。誰が呼んだかX版ラグナルク
・シャークエッジ3-60LF
ランダムブースターVol.1のレア枠で、鮫モチーフのアタックタイプ。
シャークエッジはドランソード以上に急角度の分厚い大型アッパー2枚刃。LF(ローフラット)はFより1mm低いビット。
とにかく低い位置から相手をかち上げることに特化した超攻撃型。かち上げすぎてスタジアム上部の穴から相手を弾き出してしまうことも。
下から攻撃すると必然的にラチェットを殴ることが多くなるためバースト力も高い。代わりに持久力は皆無。
・レオンクロー5-60P
ライオンモチーフのバランスタイプ。
レオンクローは側面がゴツゴツした防御刃、上面は波打っている攻撃刃と2つの面を持つ5枚刃。どちらを相手に当てるかで性能が変わる万能型。
5-60は5枚刃で低め。他のラチェットより刃が大きく分厚い。重さもあるが、その分地面に擦りやすい欠点も。
P(ポイント)はFの中央に小さなボール軸が僅かに飛び出しているもの。
水平に撃てば中央に留まり、傾けて撃てば大きく暴れる。メタベイのFSやバーストのFに近い。
ブレード、ビット双方がシュートの仕方で戦い方を変える性能のため、相手ベイの理解や戦術、シュート技術がものをいう上級者向け。
ブレードは扱いにくいうえに軽いためあまり人気がないが、逆にPビットは人気パーツの一つ。
序盤はFビットとほぼ同等の加速で存分にアタックして高ポイントを狙い、そこで決まらなくても
終盤は静かに持久するため序盤の攻めでスタミナを削った相手からスピンフィニッシュが拾える…という万能ビットである。
・ヴァイパーテイル5-80O
ランダムブースター ヴァイパーテイルセレクトで登場した蛇モチーフのスタミナタイプ。
ヴァイパーテイルは下向きに伸びた6枚刃。上から相手を叩き付けて持久を削る戦法が得意。
5-80は分厚い5枚刃で高め。O(オーブ)はBより小径の半球軸で、より持久に特化したがその分踏ん張りがきかず一度傾くと立ち直りにくい。
スタミナタイプながらブレードの刃がしっかり出ている方なのでカウンターが強く、
ディフェンス寄りな戦い方になりやすい。そうなるとOビットが噛み合わないのが悩みどころ。
・ライノホーン3-80S
サイモチーフのディフェンスタイプ。
ライノホーンは径が小さく内側にメタルの詰まった内重心でゴツゴツした形状。S(スパイク)は軸そのものがかなり細いシャープ軸。
この2種の新規パーツでビタッと中央に陣取って踏ん張り、すべてを弾き返すというコンセプトのベイ。
実際には重さがそこまでないこと、あまりに軸が細いことで踏ん張りがきかず、やたら吹っ飛ばされがち。
・ドランダガー4-60R
ドランシリーズの2機目でアタックタイプ。
ドランダガーは緩いアッパー形状の6枚刃。
R(ラッシュ)ビットはFの軸を少し細くし、かつギヤの刃数が少ない。
Xダッシュの機動力が下がる代わりに持久力の減衰が少なく、何度もXダッシュができる。
総じて一撃の火力よりも手数を重視した仕上がり。爆発力に劣る分持久が少し伸びて安定性が増したほか、
暴れすぎて自滅オーバーというリスクも減っている。それでいて火力の低下は意外と気にならず、かなり扱いやすい。
・ヘルズチェイン5-60HT
ヘルズシリーズ2機目でバランスタイプ。
ヘルズチェインは下面が滑らかな曲面、上面が鎖状の凹凸のある形状という2層構造。
HT(ハイテーパー)はTを1mm高くしたもの。軸の形状に変化はない。
60ラチェットとハイビットの組み合わせで実質60と80の中間の高さになっており、
自分より低い相手はいなし、高い相手は弾く。相手の高さや自分の撃ち方で戦法を変えるテクニカルな機体。
だだ正直今回もブレードの攻撃性能が低く、下面を活かして受け流しに特化した方が活躍しやすい。ヘルズシリーズの宿命なのだろうか。
・フェニックスウイング9-60GF
鳳凰モチーフのアタックタイプ。一般販売ながらレッドのメタルコートが施された豪華仕様。
フェニックスウイングは細かいモールドの施されたアッパー3枚刃。塗装されていることを加味してもかなり重め。
9-60は3-60をベースにそれぞれの刃の間に小さな2枚刃を配置したもの。刃数が多い=致命打を受けづらく、気持ちバーストしにくい。
GF(ギヤフラット)はギヤが軸先まで伸びた極太フラット軸。バーストのJを彷彿とさせる。
”重さ×速さ=破壊力”を体現する重アタッカー。
重いブレードと極太軸の組み合わせでスタジアム狭しと暴れ回る姿はもはや破壊神。
GFの暴れっぷりは半ば過剰なレベルであり、勢い余ってエクストリームラインに乗りきれないこともしばしば。
FやPを履かせても攻撃力は十分なので、ロマンと安定のどちらを取るか悩みどころ。
月刊コロコロコミック2024年10月号の応募者全員サービスである「メタルコート:ネイビー」版以降に製造された個体は金型に修正が入っており、
ただでさえ重量級である本機が更に重くなっている。
・ワイバーンゲイル5-80GB
ランダムブースターVol.2のレアとして登場した飛竜モチーフのスタミナタイプ。
ワイバーンゲイルは流線形状の4枚刃。非常に滑らかで、空気の通り道を作るような肉抜きもあるため空気抵抗が少ない。
GB(ギヤボール)はギヤが先端付近まで伸びてBビットより太い半球軸。
太い軸で体勢を崩さず、少ない空気抵抗で滑らかに回り続けるというコンセプトのベイ。
…なのだがいかんせんGBが太すぎるため、相当うまくシュートコントロールしないとアタック顔負けの大暴れで自らスタミナを消耗する羽目になる。
しかも滑らかで軽いワイバーンゲイルでは暴れたところで大した有効打は与えられず、無駄足になりがち。
完全にアンチシナジーであり、デフォルトでは扱いにくさが否めない。
・ユニコーンスティング5-60GP
一角獣モチーフのバランスタイプ。
ユニコーンスティングは大型2枚刃を持ち、それぞれ凹凸のある攻撃刃と滑らかな防御刃で形状が異なる。
GP(ギヤポイント)は、察しが付くだろうがギヤを軸先まで延長したPビット。
またしてもブレード、ビットとも2つの顔を持ったテクニカルなベイ。
しかも今回はブレードの刃ごとの違いなので、ブレーダーの技量ではどちらが当たるか決めようがない完全なギャンブルである。
ただそれぞれの刃の性能自体は悪くなく、このタイプでは珍しく割と好評。
・スフィンクスカウル9-80GN
ランダムブースター スフィンクスカウルセレクトで登場したスフィンクスモチーフのディフェンスタイプ。
スフィンクスカウルはゴツゴツして厚みのある9枚刃のブレード。GN(ギヤニードル)はギヤが伸びたNビット。
連打9枚刃で相手の攻撃を分散しつつ弾き返すカウンター型のベイ。
ブレードの凹凸がハッキリしており、そこそこの重さもあるため弾く力は本物。
ただ重心の偏りがナイトシールドの比じゃないレベルでキツく、かなり体勢を崩しやすいのが難点。
GNビットは他のギヤビットほど軸先近くまではギヤが来ていないため、能動的に動けるほどではない。
軸そのものが太く終盤に粘るのはメリットだが、体勢を崩しすぎるとギヤが下に擦ってロスになる側面も。
・ティラノビート4-70Q
ランダムブースターVol.3のレアとして登場した恐竜モチーフのアタックタイプ。
ティラノビートはギザギザしてそれぞれが上下に伸びた分厚い8枚刃。
Q(クエイク)は軸先が大胆に斜めにカットされ、変則的に暴れて時には跳ね回るユニークなビット。
また軸の一番長い部分のみギヤが軸先まで伸びている。Qを冠する偏った軸先はメタベイ以降すっかり定番となったようだ。
ジャンプを含め動きの読めない大暴れから予想だにしない破壊力を生み出す変則アタッカー。
例によってスタミナは皆無であり、うまく相手に当たれるかどうかも半ば運任せのギャンブルのような戦いが楽しめる。こいつなんでユニークラインじゃないんだ
バーストシリーズでは猛威を奮ったジャンプ攻撃だが、正直Xにおいてはデメリットの方が大きいと言わざるを得ない。
一番上にあるレイヤーへのダメージがバーストに繋がる前作とは違い、今回のバースト機構はブレードの下側であるラチェットに備わっている。
そのため上からのジャンプ攻撃では相手のラチェットに攻撃できないどころか自ら弱点を晒しているに等しく、
実際Qを使うとアタック軸としてはかなりバーストされやすく感じるだろう。
・ヴァイスタイガー3-60U
白虎モチーフのバランスタイプ。
ヴァイスタイガーは攻撃のアッパー刃、持久のスマッシュ刃を3枚ずつ持つ6枚刃。
さらにアッパー刃の後方には防御のダンパーを備え、すべてのタイプの特徴を持ちあらゆる相手に対応する。
U(ユナイト)はTビットの傾斜に丸みを持たせ、先端に小さな突起を追加したような形状。こちらもまた攻撃・防御・持久の要素を接地の仕方によって使い分ける。
バースト時代の同名パーツとは少々構造が異なるが、体勢によって軌道を変えるバランス型という共通点がある。
総じて本シリーズのバランスの定番、様々なタイプの要素を複合した文字通りの万能型なスペック。
だが実際のところ、使ってみるとブレードビット共にかなり攻撃的な性能となっている。
ブレードは見た目からしてしっかり凹凸を有しており、アッパーもスマッシュもあるため体勢を問わず確実なアタックが可能。ダンパーの衝撃吸収はぶっちゃけ実感できない
Uビットの方は肝心の先端の突起がなぜか埋もれており、接地することがほぼない。
そのためTビットとそう変わらず、基本的に暴れる。ただ終盤にうまく傾いていれば丸みの帯びた部分で粘る動きを見せることも。
余談だが、名称がモチーフまんまのヴァイス(白)タイガー(虎)であることや
ギヤチップに仕込まれた爆転のロゴなど、本機は爆転の四聖獣をリスペクトした機体となっている。いわば現代版ドライガー。
この機体を皮切りに、リスペクト機体発売の流れは下記の2機及び遅れて登場した1機へと続くことになった。
・コバルトドラグーン2-60C
青龍モチーフのアタックタイプにして、ベイブレードX初の左回転ベイ。
コバルトドラグーンは先端が分厚い4枚のアッパー刃を備え高い弾き性能を持つ。
2-60は、これも本作初の回転方向によって性能が変わるラチェットであり、左回転時に相手を弾きやすい形状の2枚刃を備える。
C(サイクロン)は渦形状の平らな軸先が左回転時にスタジアムへの食いつきを高め、高速攻撃を可能にする。
メタベイのLF、バーストのSpと同じ形状の左回転用の軸先である。
青龍ポジションの四聖獣リスペクト機と思しき機体は後述のコバルトドレイクが既にあったが、
今回は堂々とドラグーンの名を冠して登場した。左回転、ギヤチップのロゴ、あまりに似ているブレードの形状ともはや隠す気が無い。
性能としては重量もしっかりあり、何より復刻を除いた主要ラインでは唯一の左回転ベイということもあり環境にも堂々とついていけるものとなっている。
一方で過去の左回転ベイで見られた回転吸収はその攻撃的なブレード形状からデフォルトカスタムではしづらく、
バーストで猛威を振るった低速バーストもバースト機構が変わったことで起こりづらくなっている点に注意。
・ブラックシェル4-60D
ランダムブースターVol.4のレアとして登場した玄武モチーフのディフェンスタイプ。
ブラックシェルは外周にかけて下向きに傾斜がついた8枚の防御刃により下からの攻撃を防ぐ。
D(ドット)はNビットに無数の突起がついたもの。スタジアムとの摩擦を高め、攻撃を受けても押し出されにくい。
こちらもブラック(黒)シェル(甲羅(=亀))で爆転の四聖獣リスペクト機体である。
他のリスペクト機以上にブレードの形状がまんまドラシエルFであり、ギヤチップに隠された爆転ロゴも健在。
肝心の性能だが、いかんせんブレードが軽い。
同日発売のコバルトドラグーンとの差は(ある程度個体差もあるだろうが)なんと約5gにも及ぶ。
形状もラチェット側のプラスチックがメタルから露出した形になっており、完全に弱点と化してしまっている。
同ランブーのハズレ枠が性能の良いパーツばかりだったのもあり中々厳しい立場となってしまった。
一方でDビットはNの食いつきを良くしたような性能でありつつスタミナもあり、ポテンシャルを感じさせるビットである。
・ホエールウェーブ5-80E
ランダムブースター ホエールウェーブセレクトで登場したクジラモチーフのバランスタイプ。
ホエールウェーブは大径で遠心力のある5枚のスマッシュ刃で相手に覆い被さるように連打する設計。
E(エレベート)は軸先の周囲に付いた大型のガイドにより姿勢を維持しつつ、Xダッシュ時には軸先が浮き上がりスマッシュ攻撃を可能にする。
クジラの名にふさわしい重量級のブレードであり、その重さはフェニックスウイングにも肩を並べる程。
外重心も手伝い環境上位層相手に強気に出れる機体となっている。
Eビットはその形状からバランスタイプでありながらバースト耐性は低く設定されているというハンデがあるものの、
攻めはもちろん周囲のガイドによる終盤の粘りが特に強く、スキルアップガイドや公式イベントでお披露目されたコバルトドラグーンと組み合わせは
ウィザードロッド相手にスピンフィニッシュを取れる可能性すらあるカスタムとなっている。
・ベアスクラッチ5-60F
ダブルエクストリームスタジアムセットに付属の熊モチーフのアタックタイプ。
ベアスクラッチは径が小さく内側にメタルの詰まった形状で、
海外で発売されていた「Savage Bear」を逆輸入したもの。そのためブレード自体の分類はディフェンスタイプ。
あちらではラチェットとビットが3-60Sとカスタム込みでディフェンスタイプになっている。
ブレードのプラパーツがライノホーンの使いまわしとなっており、それに合わせてかブレード自体も若干小ぶり。
加えて流用ベイを流用元より強くしない方針があるのかライノホーンに輪をかけて軽く、30gに満たない個体まで存在する。
とはいえ、その軽さ故に機動力は高く、尚且つXラインを乗り越えにくいためXダッシュを発動させやすく、ダブルエクストリームスタジアムとの相性は良い。また、5-60はその軽さを多少補える重めのラチェット。
軽さから来るスピードを乗せて全身で体当たりするコンセプト。模範的とすら言える軌道のXダッシュでジャイアントキリングを決めよう。
・プテラスイング7-70B
カスタマイズセットUに付属のプテラノドンモチーフのスタミナタイプ。
プテラスイングは下方向にギザギザした6枚刃で相手の回転力を消耗させる設計。
ベアスクラッチと同じく海外で発売されていた「Talon Ptera」を逆輸入したもので、ヴァイパーテイルのプラパーツが流用されている。
モチーフが変更になったためか、ベースであるヴァイパーテイルのメタル部分にあった下に突き出た牙のような造形がなくなっており、
その影響からかヴァイパーテイルより若干軽い。ここでも上記の方針が窺える。
もっともベースがベースだけに重量などは及第点程度あるため、優秀な足回りと相まってそれなりに戦えるベイとなっている。
また同セットでは新規にRA(ラバーアクセル)ビットが登場しており、こちらは名前の通り軸がラバーになったAビット。
ただしギア歯の上半分がEビットのガイドのように広まっており、Xダッシュ時に浮き上がることでラバーの消耗を抑える設計になっている。
とはいえ根本的な消耗や動きの激しさは過去のラバー軸と同様であり、非常にピーキーなビット。
・クリムゾンガルーダ4-70TP
朱雀モチーフのバランスタイプ。
クリムゾンガルーダは上面はスタミナロスが少なく、底面はカウンターに優れた攻撃と上下で性能が異なるブレード。
TP(トランスポイント)は高さのモードチェンジ機能を備えたPビット。バトル中のXダッシュでもモードが変わる。
満を持して登場した朱雀モチーフのベイ。
本機をもって、ベイブレードXに青龍、白虎、玄武、朱雀の四聖獣オマージュベイが全て揃うこととなった。
ドランザーの面影が残るブレードにモードチェンジ搭載の軸先と、他より登場が遅れた分そのオマージュ振りにも磨きがかかっている。
性能としては宣伝文句を堅実に体現しており、特に背が高い時に放つスマッシュ攻撃は強烈。
TPはPと比べ細くなっているためか持久力では若干劣るものの、一方で暴れにくくもなったためシュートによる小回りは効かせやすくなっている。
何より高さのモードチェンジは現状唯一無二のため、上手く使いこなし相手を翻弄したい。
・シェルタードレイク7-80GP
ランダムブースター シェルタードレイクセレクトで登場したドラゴンモチーフのバランスタイプ。
シェルタードレイクは剛性の高い円形の2枚刃で遠心力と受け流し防御を両立したブレード。
7-80は分厚く防御性能に優れた7枚刃。
インパクトドレイクに続いて早くも登場した3機目のドレイク。
持久と防御のバランスタイプを謳っているが、ブレード形状が楕円形に近いため攻撃力もある程度期待出来る。
加えてかなり薄いため、相手の懐に潜り込んでのバーストを誘発させやすい。
7-80は地味ながら初登場であり、80となったことで60や70における地面との擦りやすさが軽減されている。
その真価は近い時期に登場したインパクトドレイクとの組み合わせ。
ランダムブースターセレクトという商品体系を活かして、封入されている3台はそれぞれバランス・ディフェンス・スタミナの3タイプとなっているが、インパクトドレイクとブレードを入れ替えるだけで簡単にインパクトドレイクに最適なバランス・ディフェンス・スタミナカスタマイズが楽しめる。
漫画やアニメでも三種類全てが登場しており、組み合わせてカスタムすることを宣伝されている。
ドレイクと名がつきギヤチップにも爆転マークが入っているが、これまでのオマージュベイと異なり明確なオマージュ元が存在しない。
ブレードのデザインもこれまでのオマージュ機の意匠を集めたようなものとなっており、
漫画やアニメで描かれる4Xアバターはドラゴンというより「龍亀」に近いものとなっているなど、オリジナル要素の強い機体と言える。