魚座の黄金聖闘士

登録日:2024/06/07 Fri 23:35:00
更新日:2025/06/24 Tue 20:09:57
所要時間



本項目は

に登場する人気キャラ、黄金聖闘士の魚座(ピスケス)に属する面々の紹介である。


【概要】

黄道十二星座第十二宮である 双魚宮 の守護者。
十二宮の最後を飾る星座であり、この後は教皇の間であるため実質最後の砦となる星座。
有事の際は双魚宮と教皇の間の間に最後の悪足掻き、薔薇の葬列と呼ばれるデモンローズの陣が敷かれる。
聖闘士の中でも一際美形の集まる星座であり、どの時代どの作品でも確実に美形しかいない。
毒バラを扱う星座なため、魚座の黄金聖闘士を継承するには強い耐毒体質が必須とされている。
魚座の聖闘士には体液すら強い毒性を帯びている者もいる。
その特性からか確殺技を多く持つ星座でもある。


【人物】

アフロディーテ 登場作品:無印・エピソードGおよびアサシン・セインティア翔(ちょい役)・LoS・黄金魂・KoZ

「究極の小宇宙は真の美の中にのみ存在する」
『無印』時代の魚座であり、聖闘士の中でも随一の美しさを誇ると謳われている。
デスマスクと同じく力こそ正義を謳う黄金聖闘士の一人で教皇がサガであり悪である事を知っていながらも彼に加担している一人。
こうして書くとガッカリ感が溢れる感じがするが、彼の場合デスマスクと少し違うのは彼の信念に現実主義(リアリスト)であるという事が挙げられる。
目の前で実質的に聖域で力を振るい正義を為しているのは教皇であり、遠い日本で少女をやっている城戸沙織をアテナとして忠誠を誓う事は地上を守る黄金聖闘士としてそこに住まう人々に対する裏切りとなるからである。
「地上の愛と正義が守られるなら、それを為すのがアテナである必要はない」というのはこういうところから来ている。
・・・とはいえ仮にもアテナの聖闘士の頂点の十二人のうちの一人がこれを公言するのは言うまでもなく問題発言ではあるが。
『セインティア翔』ではこの点が強調された描写があり、これからの戦いでその力を示すように沙織を諭した。

全国の魚座の少年を深い悲しみの底に沈めた張本人であり「天と地のはざまに輝きを誇る美の戦士」(笑)。
女神と同じ名前だが言うまでもなく男である。
登場するなり瞬に完全に力負けして完敗、冥王編で復活するも蟹と仲良く最初でリタイアし揃ってただの水産物(蟹・魚)扱いされた悲哀の男。
・・・と無印ではいいところがほぼほぼ無かったが、『エピソードG』シリーズや『セインティア翔』では上記のように彼なりの正義を通しかっこよく描かれている。
ちなみに殊更美を強調してるイメージがあるが『無印』では自身で自分の美貌を誇る事はなく、美を強調しているのは『エピソードG』シリーズが顕著。
『黄金魂』では「天と地の~」のくだりを自分から言ったりと茶目っ気のあるところを見せている。また後述の能力で情報収集を担ったり、やさぐれたデスマスクを終始気遣うなど献身的なところもある。

『エピソードG アサシン』では女装していた・・・。
スーパーモデル並みの美貌だったが、これでも下手に男の姿であるよりも目立たないためらしい。
同じく復活していたデスマスクにバラのガーデニングを教えてる。

『LoS』ではサガのアナザーディメンションで異次元へ飛ばされ一瞬で殺害された・・・。

『黄金魂』では毒耐性だけでなく植物全般に通じた能力がある設定とされた。
植物を介して力の流れを探ったり、ユグドラシルに囚われた仲間を仮死状態にして守るなどの活躍を見せる。
この能力が無かったら黄金聖闘士たちは詰んでいたため影のMVPといっても過言ではない。

『KoZ』では、瞬の師匠であるダイダロスを葬った際の戦いのシーンが追加されている他、双魚宮では瞬だけでなくジュネも同時に相手取るなどダイダロスの仇としての因縁がより印象深く描写されている。


アルバフィカ 登場作品:LC・LC外伝

「・・・良いのだな?ここでは血も香気も振り乱して殴り合っても」
『LC』時代の魚座。
『無印』のアフロディーテに負けず劣らずの美形で、冥界三巨頭の一人天貴星グリフォンのミーノスですら戦闘で汚れるのを惜しむほど。
ただしただ容姿だけを美しいと言われるのを非常に嫌っており、敵にそれを言われた時は特に怒りを露にする。
魚座の継承の際に行われる「赤い絆」により血液が猛毒となっており、耐性の無い人間は触れただけで絶命するほど。
持ち前の美貌で人を惹きつけ易いが、全身に流れる毒血がそれを許さず、他人との接触を可能な限り行わない孤高の人となっている。
人を寄せ付けてはいけないという立場上、普段は誰に対してもぶっきらぼうで突き放す感じだが、孤高の奥には確実な優しさを秘めており、彼を慕う一般人は多い。
赤子の時に魔宮薔薇(デモンローズ)の園に捨て子として放置されており、先代魚座のルゴニスに拾われており彼は師でもあり父でもある。
その時に魔宮薔薇(デモンローズ)の香気の中でも生きており、文字通り魚座の完成形と呼ばれるほどの耐毒体質を得ていた。

『LC外伝』1巻では師の弟であるルコが養子であるペフコを病から救う為にタナトスの誘いで冥闘士となってしまうお話。
なおルゴニスとアルバフィカ、ルコとペフコの関係性はほぼ同じである。*1
また4巻のマニゴルド編では彼の任務に付き添ってイタリアのヴェネツィアに向かっている。
積尸気冥界波で魂だけになった時は、周りの味方に血も香気も飛ばさずに済むと言うと とても嬉しそうに 暗黒聖闘士烏星座のリュゼを殴り倒していた。魂だけなのにバキボキ指鳴らすのはどうやったんだろう?
なお暗黒聖闘士5人中3人をアルバフィカが撃破している。

その美貌、口先だけではない強さ、なにより生き様の格好良さは全国魚座の救世主と名高い。
蟹座のマニゴルドと同じく、LCの人気を一気に引き上げた立役者の一人として有名。
マニゴルドよりも出番が早かったアルバフィカの活躍が無ければLCの物語は此処まで発展はしなかっただろう。


・ルゴニス 登場作品:LC外伝

「私はいつでもお前と共にいるよ」
『LC』における先代の魚座でウェイビーヘアの美形、若い頃は後ろで髪を縛っている。
アルバフィカの養父であり、教え・技・孤独を教え込んだ全てにおいて彼の師。
魔宮薔薇(デモンローズ)と同じ猛毒の血を持っており、彼もまた魔宮薔薇(デモンローズ)の真っ赤な園で孤独に生きていた。
独りで生きていたルゴニスに毒の園で死なずに生きていたアルバフィカは文字通り奇跡の存在だった。
最期は魚座継承の儀式である「赤い絆」で互いの毒血を循環させ合い、アルバフィカの毒性がルゴニスを上回り彼を死に至らしめる事で完了した。
彼の最期はアルバフィカを自身と同じ孤独へ向かわせるものであり葛藤もあったが、終生独りと覚悟していた自分の全てを託す者に出会え幸福だっただろうと弟のルコは述べている。

『LC外伝』15巻では聖域を離反した蠍座のザフィリを止める追手として遣わされている。


・カルディナーレ 登場作品:ND

「人は何も正しいほうにつくとは限らない。悪く思うなシジマ」
『ND』における魚座。
教皇の城戸沙織の殺害を阻止しようとしていたシジマに不意打ちでブラッディーローズを叩きこんだ。
教皇の沙織殺害未遂には大義があり彼らには為さねばならない事だった*2が、カルディナーレの裏切りは単に死の恐怖から逃れる為にハーデスに与しようとしているというまさに小物。魚座ショック再び
教皇の間に発生した神々の迷宮でシジマと沙織の命を狙うが、必殺のダガーローズを沙織に反射・寸止めされあろう事か恐怖のあまり気絶。
この時の恐怖で目を覚ましたのか、唐突に沙織を真のアテナだと認めると教皇の間と双魚宮の間にある魔宮薔薇(デモンローズ)の陣を吹き飛ばし、オデッセウスに呼応して蘇った毒蛇に噛まれた沙織とそれを庇うシジマに蛇夫宮へ向かわせ、自身は 大量の蛇に襲われ自爆した 妖魔っぽいとはいえただの蛇に集られて散る黄金聖闘士って・・・
・・・かのように見えたが満身創痍で生き残っていた。
・・・が、顔を見せるなり蛇夫宮より発せられるヒュプノテラピアにより眠りにつき、今度こそNDでの出番は終了した・・・。


・アモール 登場作品:Ω

「諦めて降伏なさい。強い者に弱く小さい者がひれ伏す……これは宇宙の真理なのです。それはなぜか?弱い者が強い者に従うということは本能であり、快楽だからですよ!」
『Ω』における魚座で「魅惑と導きを司る黄金聖闘士」を自称する。
名前の由来はキューピッドの別名。
これまでの魚座と違い見た目は金髪を逆立てたの少年風の顔立ち。
年齢不詳だがメディアの弟であるため、実際の年齢はもっと上なのは間違いないだろう。
かなりのシスコンだが、姪や甥、義兄に対する愛情は皆無の模様。
水と闇の二重属性を持つ稀有な存在。
これまでの魚座と違い薔薇を使う事は無く水属性と闇属性の攻撃を行う。

真実に気づきメディアを討ち取ろうとしたしし座のミケーネを瞬殺&青銅一軍数名を同時に相手取るなど派手に立ち回るが、一期ラスボスのアプスの復活のために光牙に闇の力を注ぎ込むなど八面六臂に立ち回るが、最後は姉のメディアに捨て駒だと告げられアプスを宿した光牙に立ち向かうも撃破されてしまう。

とはいえ彼より先に登場したイオニアや時貞の醜態で魚座がある程度準備できていたこともあり、悪の美学やミケーネを圧倒する力量などから、視聴者の評判はそれほど悪きはなかった模様。


なお中の人が『LC』のアスミタと同じ。


・アルフリード 登場作品:DW

『DW』の魚座。
詳細は不明だが艶やかな黒髪ロン毛の眼鏡男子の美形。
今までの魚座と同じく薔薇を持っている。


【必殺技】

・ロイヤルデモンローズ 使用者:アフロディーテ、アルバフィカ、ルゴニス、カルディナーレ

アフロディーテ「五感全てが消え去る恐怖と我が美をその小宇宙に刻みながら滅んでゆけ」
毒の香気を持った猛毒の薔薇を投げつける。
あくまで香気に毒が含まれているので、より強い香気で相殺したり風などで吹き飛ばすという手でも回避は可能。
香気を吸うと五感が断たれていき死に至る。
言うまでもなく毒を吸い込む量によって致死への時間が変わり、冥闘士は魔宮薔薇(デモンローズ)の園に足を踏み入れた場合は直ちに血を吐いて死んでいる。
また有事の際は双魚宮から教皇の間への防御態勢として魔宮薔薇(デモンローズ)を陣として敷き詰めてある。


・ピラニアンローズ 使用者:アフロディーテ、アルバフィカ、ルゴニス

ルゴニス「舞えよ黒薔薇・・・我が身を守れ!」
あらゆる物を砕く獰猛な黒薔薇。
技の演出が割と変わっており、最初は花弁がまとわりついた物を砕いていたが、次第に貫通力があり当たった場所を砕く黒薔薇へとなっている。
ルゴニスはこれで光速拳であるスカーレットニードルを弾くという神技を行っている。


・ブラッディーローズ 使用者:アフロディーテ、アルバフィカ、カルディナーレ

カルディナーレ「さあこの白バラによって滅ぶがよい!」
投げると確実に相手の心臓を穿つ確殺技。
正確には心臓に刺さり血で白薔薇が真紅に染まった時に死が訪れるのでそれまでに何とか出来れば死なずに済む。
ちなみに雑魚は刺さった瞬間に真紅に染まるので、ほぼほぼ即死技だったりする。作者の作画カロリー短縮技


・クリムゾンソーン 使用者:アルバフィカ

アルバフィカ「私は力も小宇宙も生き様もまだ貴様の前で出し切ったつもりはない!!」
自身に流れる猛毒の血を霧状に展開し、血の針弾にして大量に打ち込む技。
体内に毒の血を叩きこまれた相手は直ちに死亡する即死技。
またこの毒の血をブラッディーローズに吸わせ、相手の心臓に直接叩き込む合わせ技もあり、確殺から即死へと即効性を高めている。


・ダガーローズ 使用者:アフロディーテ、カルディナーレ

カルディナーレ「喰らえ死のバラ!」
ピラニアンローズの黒薔薇を茎のほうから相手に向かって投げつける技。
元来の破砕する技ではなく、相手に刺さる刺突系の技となっている。


・サイレントウォーター

アモール「さあ、始めましょう!私たちの舞台を!!!」
使用者:アモール
水の小宇宙で壁を作り出す。
アモールの小宇宙が強大なため、土属性の技ですら相殺できない強固さを持つ。


・アレステッドジャッジメント

アモール「無駄ですよ、光の小宇宙ではね。そろそろ察しがついたのではないですか?その枷は、闇の小宇宙でなければ壊すことは出来ません」
使用者:アモール
闇の小宇宙で作り出した無数の槍で相手を拘束する。
同じ闇の小宇宙で相殺しなければこの拘束から逃れられない。
一度はアプスの闇を克服した光牙は、アモールの手で致命傷を負ったユナと復活したマルス四天王に苦戦する仲間を救うために、再び闇の小宇宙を解放せざるを得なかった。


・ブラッディワルツ

アモール「では始めましょうか、真のクライマックスを!!!」
使用者:アモール
血の色にも似た闇の小宇宙で蛇にも似た鞭を精製、相手に叩きつける。


・ブラッディカノン

アモール「では、光の速度はいかがかな?」
使用者:アモール
血の色にも似た闇の小宇宙でダガーを精製、相手に向け投げつける。


・ブラッディバレット

アモール「認めましょう。確かに私の予測とは異なる展開です……しかし、結果は何も変わりはしない!!!
使用者:アモール
ブラッディカノンの応用で闇の小宇宙の弾丸を相手に向けて放つ。


・グラビティコンチェルト

アモール「響け、闇のレクイエム!!!」
使用者:アモール
闇の小宇宙で精製された指揮棒を指揮者のごとく振り上げ、相手の自由を奪い地面に勢いよく叩きつける技。
その威力は身体の中心からクレーターができてしまうほど。






追記、修正は天と地のはざまに輝きを誇る美の戦士になってからお願いします。


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最終更新:2025年06月24日 20:09

*1 タナトスのお陰で生き延びたペフコは後に薬師になり、本編のアルバフィカ編に出た少女アガシャや牡牛座編に出たセリンサとも会って聖域復興に力を貸している

*2 沙織がクロノスの力を使い星矢を救おうとしている為に宇宙の秩序が乱れ時空のあちこちに歪みが生じ、いずれ大宇宙をも崩壊させるほどの歪みが発生するらしい。未来のアテナである沙織を殺し現在のアテナであるサーシャに降臨してもらうのが目的