登録日:2024/08/15 (木曜日) 09:43:00
更新日:2024/08/18 Sun 12:30:43
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見ろよギータ 最高のながめだぜ
竜族の王だけじゃねーぜ
これでスフォルツェンド潰してよ 手柄を立ててケストラー様に気に入られりゃ…
“次の王”はワシで決まりよ
概要
通称
「幻竜王ドラム」。
魔界軍団の中でも。リザードマンなどの竜人やドラゴンなど精強な竜族で構成された軍隊『幻竜軍』を束ねる魔界軍王No.2。
「竜族の王」の異名を持ち、ビジュアルは魔族の中でも一際大きく屈強な巨体を持ち、額から一本角の生えた薄緑色の肌の双頭の竜人。
緑色を基調とした頑強な鎧や首を覆う白いスカーフ、
「竜」の文字がデカデカと書かれた腰の前掛けが特徴的。
本性は48本の首を持つ巨大な多頭竜ヒドラ。
巨大怪獣といった姿であり、より強化された大出力のブレスの弾幕で全てを薙ぎ払ってしまう。
人物
一人称は
「ワシ」。
非常に荒々しく短気で粗暴、頭が悪く傲慢で、欲深さもプライドも人一倍の癇癪持ちという悪い意味で体育会系の
脳筋。
性格も人類を虫扱いして
「クズ」「ウジ虫」「虫ケラ」などと呼び、子供を含む弱者を嬲ってゲラゲラ楽しむ残虐なヤクザ或いはチンピラそのものと、
人格として褒められるところがまるで無い。
「本作の高位魔族とはどんなものか」という点で非常に分かりやすい象徴と呼ぶべき男であり、
「快楽を得るための生贄」「ぶっ殺されてりゃーーいいんだよ!!虫ケラみたいにァー。泣きわめきながら、ウジ虫みてえになー!」とは人間を殺すことへのドラムの率直な意見。
己の強さへの自惚れから自分より下の強さの者や
大魔王ケストラー以外の存在を等しく見下しており、自身を最強の存在と豪語しているが故にベースを生意気と評するだけでなく、ケストラー不在の現在の状況を見てハーメルを倒して自分がケストラーに次ぐ第二の大魔王になろうとまでしていた野心家でもあった。
また竜族以外の魔族を格下扱いしており、サイザーの部下の兵士に暴力をふるい、
ギータに対しても
「ケモノふぜい」と見下しながら子分扱いして
パワハラ同然の態度を取っていたため、裏ではかなり恨まれていた様子。
尊大極まりない性格だが魔族の絶対支配者であったケストラーには全くと言っていいほど頭が上がらなかったようで、ケストラーの血を活性化させたハーメルを見て
「あの方」と内心で呼んでいる辺りケストラーへの恐怖心は拭えなかったことがうかがえ、回想では大量の冷や汗をかきながら他の軍王共々ケストラーに土下座して服従する姿を見せていた。
また生粋の魔族ではない上に異例の速さで昇進したサイザーとはお互い完全に
犬猿の仲。
事あるごとに
サイザーを目の敵にして、サイザーを騙し討ちで殺そうとすることも珍しく無かった。
能力
この幻竜王ドラム様は…
強エェのよ
軍王随一のタフさの持ち主で、両端に巨大な棘付き鉄球がくっ付いた身の丈ほどのサイズの特大メイスを振り回して馬鹿力で暴れる典型的なパワーファイター。
大言壮語を吐きパワハラを繰り返しても周囲を黙らせられるだけの実力はあり、生半可な封印術であれば力任せに打ち破ってしまう膂力とタフネスは尋常ではなく、人類最高峰の法力を操るクラーリィ・ネットの力を以てしても遠距離魔法攻撃ではほぼノーダメージ。
法力を直接叩き込む肉弾戦でしかドラム討伐は不可能とクラーリィ自ら断言している。
また体内に氷竜や火炎竜など30体もの竜を飼っており、両腕から体内の竜たちを解放して操ることが可能。体内に飼った竜の首は自由自在に伸縮するため、離れた間合いの相手にも食らいつくことができる。
体内の竜を解放することはドラムにとっての本気であり、両腕が無くなる代わりに腕から触手のように生える無数の竜頭が放つ様々なブレスと噛み付きで戦う広範囲殲滅戦法を得意とする。
死亡後も
回想シーンなどでそれなりに出番はあったがその殆どが力任せに暴れてはあっさり倒されるという清々しいまでの噛ませ犬役と中々に不遇。
…とはいえ
本気のオーボウやリュートにボコボコにされても特に命に別状なくピンピンして本編で大暴れしていた辺りタフさは間違いなく作中最高峰。
「ドラムを簡単に叩き伏せられるかどうか」で大体の強さが察せられる部分もあり、序盤の暴れっぷりと合わせて割と
「そのキャラの強さのわかりやすい物差し」として本編で活用されていた節が強い。
アニメ版では大きく変更はなし。
口から火球を吐く能力を得ていた他、「2つの命」を有し、一度殺されても蘇生して蘇る能力を得ていた。
本性のヒドラ化も2つ目の命が発現したことで起こった姿とされている。
活躍
劇中では幻竜軍を率いてスフォルツェンド公国を襲撃し第二次スフォルツェンド大戦を誘発。
持ち前の圧倒的パワーとずば抜けたタフネスで大暴れするも、ハーメル一行の参戦に加えハーメルの魔曲により強化されたスフォルツェンド軍の反撃で思わぬダメージを受けた結果逆上。
怒りの余り本性であるヒドラの姿となり暴れるが、ベースの制御を外れ勝手に動き出したリュートの氷縛結界で動きを封じられ、トロンに身体を斬り裂かれた上、クラーリィが有事の切り札として膨大な法力を蓄えさせていた耳飾りをドラムの体内に叩き込んで起爆。
己が敗北しかけているという事実を受け入れられず絶叫していたところを、トドメに魔王の力を部分的に顕現させたハーメルの拳で吹き飛ばされ、ケストラーの面影を見出してハーメルを畏れながら敗北。
ギゲャアアアアア
ババババ バカぬあぁ
大魔王となる ドラム様がぁ…
このドラム様があぁーーーー!!
その後は死に体の状態で人類とハーメルへの恨み節をぼやきつつ文字通り這いずりながら敗走していたが、追ってきたギータへ無様に助力を請うも……
ギ…
ギータあ てめえ…
はっ…
はかったなあぁ… ギャアアァ
確かにあなたはお強かった でも 頭が悪かった…
ククク…
剣の一閃でトドメを刺され、侮蔑の言葉を贈られて今度こそ死亡した挙句、血を舐められたことで能力までコピーされた。
北の都での最終決戦では
オル・ゴールの手で
「ドラム死霊」として強制的に蘇生。死して尚苦しみながら暴れ回るが、精神を立て直したサイザーの前に一蹴された。
だが本命はドラム死霊の肉体を用いた魔法陣の構築であり、ベースの呪法の素材にされるなど最後まで死を利用されていた。
余談
名前は複数種の打楽器の組み合わせである「ドラムセット」の捩り。
追記修正よろしくお願いします。
- ドラゴンなのにかませ犬。まあ終盤にドラゴン軍団並べられると威圧感半端ないし、戦車と入り混じったギータの軍団が雑兵としては見栄えがいいという作劇上の都合もあるのだろうが -- 名無しさん (2024-08-15 18:41:04)
- 三途の川の向こうから手招きしてた場面が印象に残ってる -- 名無しさん (2024-08-15 19:51:11)
- シェルクンチクではドラム相手に説教したとかいうすごいのかすごくないのかよくわからない伝説を持つ男がいる -- 名無しさん (2024-08-15 22:53:28)
- 番外編?みたいなマンガでジャイアンみたいなリーゼントだったのが印象的 -- 名無しさん (2024-08-16 00:01:25)
最終更新:2024年08月18日 12:30