登録日:2024/09/11 Wed 22:32:37
更新日:2025/07/19 Sat 17:42:05
所要時間:約10分で読めます
概要
大人と同じくらいの背格好の、
ビーグルのような茶色い
犬の着ぐるみ。
オーバーオールを着ており、頭にはフリスビー型の帽子を乗せている。
着ぐるみキャラでありながらペラペラしゃべり、犬だけに語尾には「ワン」をつける。
動物の気持ちを感じとることができたり、会話しているような節がある。
着ぐるみなだけに、表情だけはどうしようも無いので
花丸マークや汗マークといった手札を持っており、それで感情表現をすることもある…という設定だが、
その割に目が
ハートマークになったり、頬を赤らめたりしているが気にしてはいけない。
あと、後ろにチャックがある。中に人なんか入っていないのだワン。
どうぶつの森にも、ぴょんたろうというウサギの着ぐるみが登場するが、それと似た香りがする。
ゲーム内でも他のキャラクターが、ワンタタンの中身について言及したり、疑問を抱いては寒気に襲われるという
ベタな展開が入っている。確かにあの見た目で中身について誰も触れないと、それはそれで違和感がすごい。
おちゃらけたキャラを演じているが、独り言だと普通にしゃべっているという確信犯。
ゲーム内での位置づけ
どちらの作品でも、動物祭やペットショーといった品評会でアニマルトレーナーとして登場する。
つながる新天地ではそれだけの役だったが、3つの里では隠し婿候補というトンデモな展開に。
まぁカッパだの神様だの、人外と結婚することもザラにある作品なだけに今更驚くこともあるまい。
普段は村の外のジャングルで寝泊まりしているという設定のため、夜になると姿を消してしまう。
結婚候補として
着ぐるみの中身なんているはずがないと信じている方は、
さて、ワンタタンの正体について単刀直入に説明する。
着ぐるみが本体で、中に人は本当に入っていない。
中に人は入っていない。
衝撃的なことなので2回言いました。
彼との恋愛イベントを進めることで、着ぐるみとして生きることになった経緯が明らかになる。
疲労や痛みといった感覚も欠如してしまっており、彼の正体が明らかになる前から、そのような描写が散見される。
空腹を感じないという割りに、食べ物をプレゼントすると「さっと飲める」だの「大事に食べる」だの言う。
恋愛イベント
ワンタタンのワンタフルライフ?
ワンタタンのアニマルトレーナーとしての修行に付き合う。
修行の集大成として、貝になりきって海の底に沈むことに。貝ってアニマル枠なのだろうか。
当然ながら主人公は溺れかけてしまうが、ワンタタンは
「自分が問題ないもんだから、忘れてた」
「ふつうの人は海では生きられないんだった。」
と発言している。これが後に、ワンタタンが生身の人間では無いフラグとなっている。
アニマルトレーナーワンタタン
シャルクとアルマが迷子のネコを見つけたが、震えてエサも食べない。
親ネコのところへ帰そうにも、周りにも見当たらず途方に暮れていると、
通りすがりのワンタタンが飼い猫であることを見抜き、飼い主まで見つけ出す。
「…帰るべきところに、帰ることができないのは、さみしいことだからね。」
思わずポロっと漏れたワンタタンの言葉に、追及する主人公。
「ワンタタンは流浪の身だからね。帰る場所は、もうないんだ。」
その言葉に心を打たれ、思わず頭を撫でてあげる主人公。
その後、一人になったワンタタンは主人公に心が傾きかけていることに動揺し、自戒している。
「だって、あの子は…ふつうの子だぞ。」
裏返せばワンタタンは普通の人間では無いということであり、またもやフラグが立っている。
ワンタタンのひみつ
遺跡の高所から落下したワンタタンを見て、心配で駆け寄る主人公。
最初は事故そのものをごまかそうとするワンタタンだが、
この時には主人公に対して嘘をつきたくないという想いから、本当のことを打ち明ける。
「ねえ。ぼくって、何に見える?」
「・・・イヌの着ぐるみを着た人間に、見えるんじゃないかな。」
「そうだよね。ぼくはずっと、そう思われるようにふるまってきたんだからね。でも・・・そうじゃない。」
「信じられないかもしれないけど・・・この着ぐるみの中には、だれもいない。着ぐるみ自体が、ぼくの体なんだよ。」
小さい頃に森の中で精霊と出会い、遊んでいたワンタタン。気づけば何日もの間、精霊や森の動物と遊んでいた。
ある日、家に帰ろうと森を駆け抜けるが、まったく息切れがしない。不思議に思って泉を見ると、自分の姿は何と犬の着ぐるみであった。
それからは家に帰ることもできず、精霊に再会することもできず、森の奥で動物たちと一緒に暮らしてきたのだった…。
ワンタタンが村に来たのは、アニマルトレーナーとしてではなく、精霊の伝説を調べるためだった。
ワンタタンに心を開く主人公だが、ワンタタンはそれをやんわりと拒絶する。
自分と一緒にいれば主人公も変な目で見られてしまう、そんなことは耐えられない…と。
その光景を見ていた魔女ちゃまが、あいつからは魔女の魔法の気配がするので、解くことができるかも…と
期待を持たせるところでイベントは終了する。
永遠の魔法
魔女ちゃま、女神ちゃま、
イナリちゃまが力を合わせて魔法を解くため、
ワンタタンを遺跡に連れてくるように、と言われる。
三人の力を合わせて、ワンタタンを光が包むが何の変化も起きない。
「きっと・・・魔法がかかってから、時間が経ちすぎてるんだわ。」
「絡まったままの糸を放置しておくと、どんどんほどきにくくなるみたいに・・・。」
魔女ちゃまの解説はともかく、女神ちゃまの「お気の毒です…」は鬼畜。
主人公の真意を悟り、お礼を言って今度こそ主人公の前から去ろうとするワンタタン。
階段を下っているところ、主人公が後ろから突き飛ばす抱き着くと、不思議な光にワンタタンは包まれ…
「い、いたた・・・。」
「いや・・・そうじゃない。いたいんだ。それに、呼吸が・・・苦しい。」
「・・・うそみたいだ・・・・・・。心臓が動いてる。ぼくの・・・心臓が動いてる。」
何がなんだかさっぱりの御都合主義なのだが、魔法が解けて良かったねという展開になる。
この後の選択肢で、プロポーズを行うかどうかの展開になる。
ここまできて「そんなつもりじゃなかった」なんていう人はお帰り下さい。
「・・・あはは。いまばかりは、着ぐるみを着ていてよかったと思ったよ。・・・なみだが出るのなんて、十数年ぶりだ。」
結婚式は二人っきりで海の上で行うことになる。
ワンタタンも専用の見た目になるのだが、なぜか花冠と花ネックレスで飾り付けられ、
南国のフラダンサーのような見た目に…。どういうことだってばよ。
そして一枚絵のときにもやっぱり着ぐるみは脱いでくれない。
余談
- 結婚してからも名前はやっぱり「ワンタタン」だし、たまにワンワン言う。
「親にもらった名前はもう覚えていない」と恐ろしいことをサラッと言ってしまっている。
- 彼の素の性格としては、話しぶりから、大人しい真面目な青年といった印象になる。主人公の父との会話で特に顕著。
しかし結婚相手の親と会っているときですら、着ぐるみを脱がないというのはなかなかの猛者である。
結婚してから他の相手に指輪や青い羽を見せると、彼は怒らずに、悲しむので心が痛む。
- 着ぐるみネタとしてのキャラとして登場してから、結婚候補が後付けになってしまったため、
よくよく考えると腑に落ちないような設定があったりする。
牧場物語にしては珍しいシリアスで重い展開ではあるが、ファンタジー(と若干のホラー)要素をうまく落とし込めているのでは無いだろうか。
- 結婚してからもゲーム的な都合だが、着ぐるみを脱いでくれることは無い。
ただ、キスシーンの前後ではガサガサというSEが入っているので着ぐるみを脱いでいるような表現はされている。
他の結婚候補と同様に、子どもも産まれるので主人公の前ではちゃんと着ぐるみを脱いでいるのだろう。
「そういうこと(ぎゅっとする)する時はやっぱり、生身の時じゃないと~」とゲーム内でも思いっきり言ってしまっている。
- 子どもの髪の色は相手の髪色を引き継ぐので、ワンタタンの本体は青髪の好青年ということになる。
あと動物関連の仕事は力を使うらしく、(自称)腕には筋肉がついているらしい。
追記・修正、お願いするんだワン!!
最終更新:2025年07月19日 17:42