どうぶつの森シリーズ

登録日:2021/01/10 Mon 13:45:47
更新日:2025/03/31 Mon 01:05:39
所要時間:約 19 分で読めます




どうぶつの森』(Animal Crossing)シリーズとは、任天堂より発売中のスローライフ体験(シミュレーション)ゲーム*1のシリーズである。
2024年現在の最新作は『あつまれ どうぶつの森』。


【概要】

プレイヤーは一人暮らしを始めた人間(むらびと)として、言葉を話し二足歩行するなど人と同じ文化を持つ「どうぶつ」達と共にのどかな集落でのんびりと一年また一年……と過ごすというシミュレーションゲーム。
「スローライフ」の言葉が表す様に明確なストーリーやゴールやエンディング、あと暴力的な要素は基本的に無く、家を飾ったりご近所さんと仲良くなったり村のイベントに参加しつつ四季の変化を楽しんだりして、日常を送っていく。

本シリーズの特徴として、内蔵時計によりイベントがリアルタイムで連動しており、正しく合っていれば現実と同じく夜になったり次の季節がやってきたりする。
時刻を変更すれば季節を飛ばすこともできるが、開発側としては推奨しないとのこと。不正行為ではないが、時間操作特有のバグや変な現象が見られもするのでその辺は自己責任でどうぞ。
なお、敢えてこの時間操作を積極的に利用するプレイヤーを「タイムトラベラー」、「浦島太郎」とか呼ぶことも。

本作は様々な種族の動物が共存しているが、本作の家族キャラや夫婦キャラはかっぺい×クーコ夫婦(河童)、カイゾー×リサ夫婦(アルパカ)、ゆきだるマン×ゆきだるママ夫婦(雪だるま)など、全て同種族である為、同種族婚前提の世界観で、「しまじろう」や、「ズートピア」同様、異種族間の婚姻関係は存在しない様子*2
ケモナー涙目。という事は、あさみ→たぬきちの片思いも結ばれない……。

【主なシステム】


■家のローンの返済

お約束
主人公は何故か毎回一文無しで引っ越して来るため、当初は商店の店主であるたぬきち(後述)にひとまずマイホーム代を肩代わりしてもらう*3。代わりに作品によってはチュートリアルを兼ねた店の手伝いをさせられる。
なお、上記に「明確なゴールは無い」などと述べたものの、どのシリーズでも自宅の改築を最終段階まで進め、そのローンを返済することが事実上のゴールの1つと見なされやすい。
これさえ済ませれば後は存分にスローライフを満喫できるだろう。
基本的な通貨は「ベル(★)」で、1ベル=1円。他には海外のお金「ポキ(✦)」や仮想通貨「マイル」が登場している。
なお、前者はベルと交換できるが、現実の外貨と同じように毎日レートが変動する。

■マイホームのコーディネート

集めた家具を置いたり、壁紙や床を貼り替えたり、部屋や2階、地下室を作品によっては強制的に増築したりできる。
普通に住める部屋を作るも良し、散らかしたり全く住む気の無さそうなデザインにしたりしても良し。
時々住民が訪ねてきてコメントを聞けることも。
加えて作中には「ハッピーホームアカデミー」なる組織があり、余計なお世話だが毎週家のコーディネートについて点数と評価のコメントを送ってくる。ハイスコアを獲得すると記念品が貰えるので、それを目指してみるのも楽しみ方だろう。

余談だが、数週間プレイせず放ったらかすと家にGが湧いていることも。
こうなるとアカデミーや来客からひどい言われ方をされるし何より精神衛生上よろしくないので、すぐに踏み潰すなりして駆除してしまおう。

マイデザイン、村(島)メロの作成

やり込み派御用達。グラフィックをドットで手打ちできる機能。
床や服に反映させれば手作りのアイテムや道も作れるよ。『とびだせ』からは一部の家具にも反映されるようになり、コーディネートの幅が広がった。
だが何かの拍子でよく消えるので注意。

村(島)メロはキャラクターに話しかけた時の効果音や時報の鐘、嬉しい時の口笛といった簡単なメロディを自作できる。プレイヤーのお気に入りの曲も音階さえ入力できればワンフレーズだけだが再現できる。
特に話しかけた時のメロディは、各キャラクター毎に「音色(大抵は種族ごと)」「ピッチ」「テンポ」「音の伸び」といった細かい違いがある。

■村の美化活動

木や花を植えたり、ベンチや施設を追加してみたり。
花は特定の色同士を寄植えすると稀に交配が起こり、店売りの種には無い珍しい色の花が咲くこともある。目指すは青いバラ。
また、雑草が勝手に生えてくるので景観に馴染む等でないなら見つけ次第引っこ抜くことになる。
きれいな村を維持しているとスズランが咲き、逆にあまりにも汚くすると作品によってはラフレシアが生えることもある。

■ムシ、サカナ、化石、美術品などの収集

夏ならカブトムシや蝶、秋ならサケ、冬ならカニ……といった具合に、四季折々の生き物を釣り竿や網で捕獲できる。リュウグウノツカイ、シーラカンス、スズキ辺りはお約束。素潜りができる作品ではマリンスーツがあれば海の幸も獲れる。
化石は時々地面にヒビが入っており、そこをスコップで掘ると出てくることがある(ただし掘ってみたらはにわや落とし穴だった、という場合もある)。
これらはそのまま店で売り捌いても良いし、生き物なら家で飼ったり*4近所にプレゼントしたりしてもOK。博物館や図鑑にも寄贈・登録でき、コンプリートすれば特典が貰える。
一方美術品は贋作も大量にあるため、元ネタの作品についての知識や見分ける眼も求められる。
しかし贋作は贋作で面白い違いがあるので、敢えて贋作を集める人もいるとか。

■金の道具・バッジ集め

特定の条件を満たすと貰える、通常の道具より強力だったり壊れにくかったりする金ピカな道具。
これらを手に入れるのは図鑑コンプや最高の評判を維持するなどかなりやり込んでいる証拠。
バロンチーノがいる作品では、彼から実績代わりのバッジを貰えることもある。

  • 主にムシ捕りに使う「あみ」
  • サカナ釣りができる「つりざお」
  • 花を交配させたり枯れないように水やりできる「ジョウロ」
  • 木を植えたり、埋まっているものを掘り出せる「スコップ」
  • 木を伐採して切り株を残せる「オノ」
  • プレゼント付きの風船を撃ち落とせる「パチンコ

■ご近所付き合い

主人公以外の住人に顔を見せお喋りしたり、困りごとを聞きそれを解決してあげたりしていると親密になることができる。
住人ごとに好みの服や家具があり、口癖(語尾)も全員バラバラ。ただ、誰かの口癖(語尾)が流行すると、それに影響されて他の住民もデフォルトとは違うものを使うようになる場合も。
なお、同じ住人でもほかのプレイヤーのデータだとインテリアがまるっきり違うこともある。

そして最高レベルまで仲良くなると自分の写真をプレゼントされるというお約束がある。
基本的に人の付き合いと変わらないもののたまにチョイスが変な住人もおり、その時はシュールな笑いを提供してくれる。
更に手紙(に添付する形でプレゼントも)を送り合うこともできる。なお入力できるのは初代から一貫してひらがな・カタカナ・アルファベット・数字・記号のみで、漢字変換はできない。

ちなみに、網で頭を叩く、長時間押して歩く、落とし穴まで押して落とす(勝手に落ちた場合はセーフ)、約束を破る、ゴミを渡すといったことをしていると怒ったり、落ち込んだりしてしまい好感度が下がってしまう。
しばらく落ち込むか不機嫌になる程度で根に持たれたりはしない…が、好感度が下がるので口ぐせや合言葉の相談や写真を貰う機会は勿論減ってしまう。


【主要キャラ(及びその親族など)】

個別項目のあるキャラはそちらもどうぞ。

主人公(むらびと)

舞台の村(街or無人島)に越してきたばかりの人間の男の子or女の子。
あくまで普通の住人のハズ……だが、作中では一般人らしからぬ身体能力を存分に披露しており、
それゆえか最近は『スマブラ』にもファイターとして参戦。スローライフとは?
ちなみに正式なデフォルト名は存在せず、『スマブラ』参戦時に初めて「むらびと」という名称が登場してからはこの呼び方が定着しており『マリオカート8』でもこの名義で登場している。

たぬきち

最寄りの商店「たぬき商店」の店主。青い前掛けと「〜だなも」の語尾がトレードマーク。
なお名前の通りタヌキだが海外版ではアライグマ
だいたいこいつのせいだが、彼がいないとゲームが成り立たない超重要人物、いや超重要タヌキ。
初めはボロ質素な商店の店主でしかないが、店が発展することでコンビニやデパートといった具合に立派になっていく。最近は不動産業に本格参戦して絶賛売り出し中。
また、部下兼弟子である双子の仔ダヌキ「まめきち」「つぶきち」がおり、彼ら主体で営む商店は「まめつぶ○○」になる。

抜け目ない銭ゲバキャラと半分ネタで言われやすい……が、実は還元率の方も素晴らしい。
何せ彼らの売り物は多くが数百〜数千ベルとお手頃価格なのに
「個人で売れること自体が奇跡な超大型の家具」
「人が住みながら一晩でリフォーム完了」
は序の口で、
「風船割りから空飛ぶ郵便屋の生け捕り、UFOを一撃でぶち抜くまで加減が利くパチンコ」
「オタマジャクシから巨大なサメまで釣れる釣り竿」
「小さなアリやノミ、屈強なカブトムシやサソリ、繊細なチョウや雪の結晶や花びらや葉っぱ、幽霊の体の一部まで全て無傷で掬い取り、時には斧より強力な鈍器にさえ使える虫あみ」
「宝石や金属入りの岩を削り出し、勢いで木を引き抜き、例え砂浜でもが嵌まるサイズの落とし穴を掘る、逆に割れやすいはにわや化石の発掘にも使えるスコップ」
「虫刺されから頭痛、発熱、くしゃみなど風邪の諸症状まで幅広く効くお薬」

この高性能の道具にしてあのむらびと有りである。
更に言うとかなりの安物にも関わらず、最近まではいくら酷使しても絶対に壊れなかった。最新作では自作もできるということで遂に壊れるようになってしまったが、ゲーム的には一転してかなり不便。複雑である。

●とたけけ

白い。名前の由来は任天堂の作曲スタッフの一人で、本シリーズ開発にも参加している戸高一生。
ギター一本だけを携えたさすらいのミュージシャンで、毎週どこからかふらりと現れストリートライブを行う。民謡、ポップ、ロックなどレパートリーは豊富で、リクエストも受け付けてくれる。
ライブを聞くと「ミュージック」が貰え、オーディオ機器に登録すると家でも楽しめるようになるほか、ジャケットを飾ることができる作品ではインテリアにもなる。
なお、本シリーズでスタッフロールが流れるのはこのライブ中。
その他DJとして活動することもあるが、その際は別名義の「DJ K.K」を名乗る。

作中では大人気を博しており、たぬきちや後述のタクミなど、とたけけのファンが多数いる。ちなみに『あつまれ』のダウンロードコンテンツである『ハッピーホームパラダイス』に登場したナッティーとは彼曰く「マブダチ」だそう。
……そして最大の特徴は、他のどうぶつが服を着ている中で、何故かとたけけだけは初登場以来ずっと全裸*5なことだろう。

ぺりこ/ぺりみ/ぺりお

役所や郵便局の職員を務めるペリカンたち。
ぺりことぺりみは姉妹で勤めるが、ぺりおはただの同僚。
ぺりこが昼の窓口、ぺりみが夜の窓口、ぺりおが朝晩の配達担当。
誰にでも礼儀正しいぺりこ、口は悪いが本質はよく見ているぺりみ、そして色んな意味で体を張るぺりお。
ぺりこはぺりおが好きで、ぺりおはぺりみが好きという昼ドラも真っ青な相関図やぺりおの悲哀に定評がある。

あさみ/ことの(ケイト)/きぬよ

仕立て屋「エイブルシスターズ」を営むハリネズミの三姉妹。
京都弁とエプロン、常連になるとデレるのがお約束。
ことのは訳あって「ケイト」と名乗っていた時期も。
ニンドリの『街へいこうよ』の公式インタビューによると、あさみが29歳、ことのが27歳、きぬよが19歳との事。

●フータ

博物館の館長を務めるフクロウの男性。夜行性ゆえ朝昼は苦手で、この時間帯に行くと居眠りをしているが話しかければ起きる(ただし一定時間経つとまた寝てしまうが)。
年齢は本人曰く、ギリギリ20代(『おいでよ』のフータの連続ドラマ参照)。
ムシからサカナ、化石、美術品まで網羅する生ける百科事典。ちなみに初期の作品では、フータが化石の鑑定資格を持っていなかったので、化石はわざわざ郵便で本館に送り返送を待たなくてはいけなかったが、その後通信教育で資格を取得したためその場ですぐに鑑定してもらえるようになった。

収集対象のアイテムを寄贈するとそれについての解説もしてくれるが、本人(本鳥?)の好き嫌いで言えば、「化石>サカナ・海の幸>美術品>>ムシ>>ゴキブリ」の順。
中でも化石とサカナ及び海の幸についての解説は特に詳しい。前者は純粋に好きだが、後者は生態についてのこと以上に食べ物として見た場合の知識ばかり妙に豊富。美術品については贋作はすぐ見破れるが、その場で説明するのは難しいらしい。
一方ムシとなるとはっきり言って苦手で、見せると必ず「ああキモチワルイ…」と怖がられてしまう。ゴキブリが寄贈できる作品では「コケーッ!!コッコッコ!!!」と、フクロウなのにニワトリみたいな悲鳴を上げてしまう程。なお、中間的存在のヤドカリやダイオウグソクムシ等には微妙な反応を見せる。

親族には、『おいでよ』から不定期で登場するようになった天文学者の「フーコ」がいる。なお、彼女はムシが苦手ではない。
その他、後述のマスターとは旧知の仲。

●ゆきだるま

初代から登場。自分で作る冬の風物詩。本作では珍しく、動物では無いキャラ。
一人称は「オラ」で、語尾は「~ダス」または「~ズラ」。家族は『とびだせ』で登場する父(ゆきだるマン)、母(ゆきだるママ)、弟(ゆきんこ)の4人家族。

ゲームの仕様上無表情であり、声も無く(『おいでよ』まで)、動けず、リアクションも出来ない為、amiiboカードも残念ながら無い。コミカライズの一部では、表情豊かに描かれている。
『おいでよ』までは、最悪の出来に作った時の台詞が、非常にシビアかつシリアスだったが、それ以降はマイルドになった。
最高の出来に作るのは、結構難しかったりする。
『あつまれ』の名前の背景は、彼のイメージカラーである白。

●ジョニー

大体週一ペースで遭難し、浜辺に流れ着いているおっちょこちょいな船乗りカモメ。時々UFOや海賊船に乗って現れる場合も。英語交じりの陽気な口調で話す。
彼を助けるとお礼に海外ネタの家具を貰える。
しかし遭難するのがあまりに日常過ぎて仲間にも半分呆れられている様子……。

しずえ

役所や案内所の秘書を務めるイヌ(シーズー)の女性。
『とびだせ』から初登場という新顔ながら、その可愛らしいキャラで一気に人気者に。
双子の弟に「ケント」がいるが、彼の方は最新作で空気
最近は彼女まで『スマブラ』に「さん戦*6した。スローライフとは?(2回目)

リセットさん

「リセット監視センター」勤務の怖いモグラのおっさん。関西弁で話す。
怖くない方の兄・ラケットさんもいる。
ニンドリの『街へいこうよ』の公式インタビューによると年齢は35歳で、妻子持ち。
セーブせずに電源を切ると、次にプレイを始めようとした時に現れて無駄に長ったらしいお説教をするのが彼らの使命だった……が、近年の作品ではリセットが出来ないため転職している。

つねきち

どこか胡散臭い雰囲気のキツネの商人。
美術品やレアな家具を商っている。ただし、美術品は贋作を掴まされることも……。
それでも博物館をコンプリートするならば避けて通れない。

●カイゾー&リサ

リメイクショップ「R・パーカーズ」を営むアルパカの夫婦。
プレイヤーの面前でものろけまくるリア獣仲良しさん。
初登場の『とびだせ』ではまめつぶの代わりに*7不用品の買取りも担当していた。
ジョニー曰く「ピンクに水色?ノーノー、アルパカはホワイト*8」とのことで、主人公にとっては本物のアルパカという認識らしい。

●カブリバ

カブを行商してウン十年、のイノシシのおばあちゃん。「にょほほ」と純朴な口調に癒される。
現実での「株価」というものを野菜の「カブ」に見立ててプレイヤーに教えてくれるキャラでもある。
「おでかけ」ができる作品では列車に乗っているときに背景にいることも。行商の行き帰りだろうか。
『あつまれ』では膝を痛めたので行商からは退き孫娘のウリが跡を継いだが、カブリバ本人には『ハッピーホームパラダイス』で会える。

●マスター

純喫茶「ハトの巣」を営むハトの男性。美味しいコーヒーを淹れてくれる。
初対面のころは無口だが、常連になると色々話が聞けたりサービスしてくれたりするようになる。上述の通りフータとは旧知の仲。個人的な趣味はハニワ収集。
コーヒーは温度込みの淹れ方なので冷まそうとするとショックを受ける。常連になると猫舌を察してくれるが。
なお『街へいこうよ』まではここでとたけけのライブが行われていた。

●かっぺい

田舎臭い話し方をするカッパ(カメ?)のおじさん。
人を乗り物に乗せて運ぶ仕事に縁があるらしく、渡し舟を出したり、バスタクシーの運転手をしていたりする。渡し舟の運航中には自慢の喉を披露するのもお約束で、歌詞はいくつかバリエーションがある。
実は妻子持ちで奥さんのクーコと娘のクク、更に母(ばあちゃん)のゲコもいる。
ちなみに一時期(主に女性キャラへの)セクハラなセリフも多かったが、最近は流石に控えめに。
『スマブラ』ではアシストフィギュアとして参戦。『街へいこうよ』のバスに相手ファイターを強制乗車させ、場外へ道連れにする物騒な効果を持つ。場外へいこうよどうぶつの森。
加えて、ステージの一つ「コトブキランド」のBGMとして前述の歌の軽快なアレンジバージョンが採用されている。

●タクミ

たぬきちの元部下で「ハッピーホームアカデミー」所属のカワウソの女性。『ハッピーホームパラダイス』では、独立して別荘プロデュース会社「タクミライフ」を設立。
ぱっちりな目が印象的……だがあれは実はほぼメイクで、忘れてくるなどしてすっぴんになるとぽつんとした目になる。
また機械に詳しい叔父の「ホンマさん」がいる。当初は不毛な保険の営業マンだったがこちらも最近になって転職した。

●コトブキ

長老っぽいカメ。初期の作品では村長を務めていた。『とびだせ』からは村長を退いたが、それ以降の作品でも何だかんだ顔は見せている。

●ローラン

絨毯と壁紙の行商人であるラクダ。長いまつげとカタコト喋りが特徴。
レアなものが手に入るかも……!?

●ハッケミィ

占い師のクロヒョウ。運勢や住民との相性を占ってもらえる。
神社があった作品では、お正月に巫女さんに扮しておみくじを授与していたことも。

●シャンク

靴や靴下・鞄を商うスカンク。エイブルシスターズには並ばない靴下や鞄も扱っている。
ニンドリの『街へいこうよ』の公式インタビューによると、年齢は15歳。

●レイジ

園芸屋を営むナマケモノ。草取りを代行してくれたり珍しい種などを商っている。名前の由来は「lazy」(「怠惰な」といった意味)と思われる。

●カットリーヌ

美容室「スピーディー」を営むプードルの女性。髪だけでなくカラコンやメイクもお任せあれ。
頭に被せるだけでカット・セット・カラー、果てには育毛まで自動でやってくれるという、ものすごい機械が置いてある。
機械を使わず自分が切ってもスピーディー。絵面はちょっと乱暴だが。

●フランクリン

ピンク色の体と青いクチバシが特徴の七面鳥。名前の由来はアメリカ大統領「ベンジャミン・フランクリン」か*9
初登場となった『どう森e+』や『街森』ではハーベストフェスティバル(収穫祭)のゲストとして登場したが、自分がローストターキーとして食べられるのではないかと勘違いし、物陰に隠れていた
『とび森』からはハーベストフェスティバル→サンクスギビングデーの際に腕を振るうシェフとして登場し、主人公に食材を集めてもらいつつ料理の腕前を披露する。


【ご近所さん(一般住人)】

王道のかわいいキャラや美男美女から、キモカワイイ系や見た目以上に名前が特徴的だったり、姉妹やスーパー戦隊だったり、ロボや食べ物みたいな見た目で普通に馴染んでいたりと本当に様々な住人が登場する。

主要キャラと違って基本的にズボンや靴は履かない(履けないのではなく普段履かなくても平気なだけ)が、全くの裸は流石に嫌なようだ。天気が悪い日は傘やコート類も利用する。
度々ノミが付くのが共通の悩みで、付かれていると体からノミがホッピングしているし口癖も変なものになってしまう。カイーッ、まいった。しかしワニの住人に付いたノミは分厚いワニ皮を貫通して血を吸っているのだろうか。

『とびだせ(amiibo+)』『あつまれ』ではamiiboカードにも対応しており、読み込むと住人に勧誘したり施設に呼べたり色々と便利。引っ越しても呼び戻せるので、好きな住人がロストしたダメージも抑えられる。

余程の人気キャラでもなければ数百円位で中古を買えるので、代々の推しがいたり写真をコレクションしたりしたい人は検討してみるのも如何だろうか。
ただし、逆に非常に人気がある住人の場合、例えノーマルのamiiboであっても1,000〜3,000円は余裕で下らない。
特にイケメン、キザ、リス(ちっちゃかわいい)の三拍子揃った「ジュン」という住人に至っては登場以来常にぶっちぎりの高値で、時々ソフト本体より高騰していることも。

【種族】

住人とは別に普通の生き物もおり、どうやら系統樹のごく手前で分かれて進化した種族同士のようだ。
喫茶店のコーヒーはもちろん、ネギやタマネギの入っていそうな料理も普通に食べて平気。現実では食べてしまうと体を壊すか、最悪の場合死んでしまう動物もかなり多いが。
また、肉料理の話をすることもあるが別に捕食・被捕食の関係にはない。

作品によっては「イヌとオオカミ」「ヒツジとヤギ」のように仲良くなりやすかったり、逆に「イヌとサル」「ネコとネズミ」のように喧嘩しやすい相性があったりする。
最新作の『あつまれ』では、少なくとも種族同士での好き嫌いは存在しないと言われている。

・イヌ科:イヌオオカミ
イヌは丸い顔つきと垂れ耳のレトリーバー風。オオカミは尖った鼻に立ち耳。
どちらもとたけけやしずえとはまた違う体型をしている。

・ネコ科:ネコトラライオン
ライオンはたてがみが生えた男性のみの登場。たてがみが無いとトラと被るためだろうか。

・霊長類:ゴリラ、サル
ゴリラはイメージに違わず体格がゴツい。サルは尻尾の長いオナガザルっぽい体型。

・哺乳類(牧場枠):ウマウシ、ヒツジ、ブタ、ヤギ
ウシは作品によってはオウシとメウシで分かれていることもある。
ヒツジとヤギは男女問わず全員ツノが生えている。
ヒツジは服の代わりにマフラーをしており、服を着替えるとこの柄が変わっていたが『あつまれ』では服をすっぽりと着るようになった。もふもふマフラー派とすっぽり服派にそれぞれ好みが分かれるところ。

・哺乳類(サバンナ枠):アリクイカバ、カンガルー、クマ、コアラ、サイ、シカ、ゾウ
現実のアリクイの口は非常に小さいので、こちらも会話の時は口先をモゾモゾ動かすだけ。しかしどうやって料理を食べているのか。
カンガルーの女性はお腹に自分と瓜二つの子供を連れており、親子で共通のリアクションを見せる。
クマは体の小さいコグマもおり、等身で区別できる。オトナのコグマもいるがそれは一体。
シカは男性(一部例外あり)にはツノが生えている。

・小動物:ウサギネズミハムスターリス
ウサギは全員立ち耳。本物にも肉球がないので手足の先はふさふさ。
リスは尻尾が大きいので座るとめり込んだり体の脇に避けたりする。
ハムスターはネズミよりまん丸としておりお互い仲が良いことも多い。
ちなみに普通のハムスターのかごが家具として存在する為、これをプレゼントすればネズミやハムスター(の住人)がハムスターを飼うという珍妙な光景もみられる。中には初めから部屋にハムスターのかごを置いている者も……。

・鳥類:トリ(小鳥)、アヒル、ダチョウ、ニワトリ、ペンギン、ワシ
公式の種族はこの6種類のみだが、実は住民ごとのモチーフが最もカオス。誰も飛ぼうとしないので空を飛べるかは不明。
トリはスズメ、ツバメ、文鳥といった小鳥サイズのごった煮グループ。ツルやフラミンゴ等の背の高い鳥はダチョウに分類されることもある。
アヒルは他の住人よりも体が小さく、どちらかと言えば子ガモっぽい。
ペンギンはしもやけにならない…らしいが、雨の日のカエルと違って寒い季節はきちんと着込んでいる。

・爬虫類ほか:カエル、ワニ、タコ(!?)
カエルは雨が降るといつになくテンションが上がり、傘やコートが無くても平気。別にムシは食べない。
タコはなぜか水が全くなくても平気。また、ご存知の通り頭に見えるのは胴体で、服はよく見ると足だけで着ている。そして話す時は漏斗を動かす。
こちらも普通のカエルやタコ、またワニはいないがカメなら海や川で捕まえられる。
ネズミやハムスターの住民と同じく、こちらもプレゼントすればタコやカエルの住民がタコやカエルを飼うという珍妙な光景が見られる。

【性格】

○男
・ぼんやり系
一人称は「ボク」。以前は「ボク系」「ボク系A」と呼ばれていた。
マイペースでのんびりした性格。食べることと寝ることが大好きでいつも眠そうにしている。
1番早寝だが朝も弱い。
「なんだよぉ〜」「なんだぁ〜」など間延びしたセリフが特徴で、全体的に少年っぽいイメージ。
・ハキハキ系
一人称は「オイラ」。以前は「オイラ系」と呼ばれていた。
キンニクとスポーツが大好きで、何かと物事をキンニクに例える体育会系。少々怒りっぽいが何だかんだで憎めない性格。マッチョに見えないキャラも多いのはご愛嬌。
規則正しい早寝早起きで早朝から活動していることもある。
・キザ系
『とびだせ』から登場した新しい性格。以前は「ボク系B」と呼ばれていた。
一人称はぼんやりと同じ。ロマンチックなセリフを好むナルシストで、男相手でも気にしない。どこか胡散臭いが本人に悪気は無い。
コワイ程ではないが夜型で、その割には意外と早起き。
・コワイ系
一人称は「オレ」。以前は「オレ系」と呼ばれていた。
一見コワモテでぶっきらぼうだが、実は気前の良い江戸っ子タイプで声が低い。「ガーッハッハッハ!」といった豪快な笑い声など、全体的に年長者らしい振る舞いが特徴。
『あつまれ』からはスマホやらにあまり詳しくなかったり、「DIY」を「日曜大工」と言ったりとますますおっさんキャラが定着している。
寝言の中によくゴキが出てくる。
かなり遅くまで起きており、朝も遅い完全な夜行性。

○女
・ふつう系
一人称は「わたし」。以前は「わたし系」と呼ばれていた。
真面目で心優しく、態度も口調も丁寧な優等生タイプだが、少し天然で落ち込みやすい面も。ビジュアルも癖がなく親しみやすいキャラが多い。読書や料理が好きだが時々天然なところも。
滅多に寝言を言わないという珍しい特徴がある。
ハキハキと同じく早寝早起き。
・元気系
一人称は「アタイ」。以前は「アタイ系」と呼ばれていた。
目立ちたがり屋でテンションの高いギャルっぽい性格で、アイドルやモデル等芸能界志望。オシャレや流行りのデザートが好き。ビジュアルも分かりやすく可愛らしいキャラが多い。
キザやオトナよりは早寝だが、朝には弱い。
・オトナ系
一人称は「アタシ」。以前は「アタシ系」と呼ばれていた。
住民の中でも一際大人びた思考の持ち主で、美容や恋の話が好きな年上のお姉さんタイプ。おばさんとか言ったら多分怒られる。ビジュアルも大人っぽいキャラが多い。
当初はプレイヤーを「おたく」と言うなど高飛車なところがあったが、シリーズが進むにつれて落ち着いてきており、男のコワイ系と対になるキャラと言える。
寝起きはキザとほぼ同じ。
・アネキ系
『とびだせ』から登場した新しい性格。
一人称は「ウチ」。以前は「ウチ系」と呼ばれていた。
勝ち気で喧嘩っ早いところがあるが、根は面倒見がいい姐御肌タイプ。
コワイと同じで完全な夜行性。

なお、
なお、『e』『e+』での島の住民*10には上記の性格の他に中間的なタイプが複数登場している。

○男
・おれ系
コワイ系とハキハキ系を足して2で割ったイメージ。おおらかで気前のいい性格。

・じぶん系
常に敬語口調で礼儀正しいが、少しネガティブな所も。ふつう系の男版と言えば分かりやすいか。

・ボク系
キザでナルシストな性格。今のキザ系の基になったと言える。

○女
・あたし系A
オトナ系と元気系を足して2で割ったイメージ。間延びしたギャルっぽい口調が特徴。

・あたし系B
負けず嫌いで肝っ玉が強く、面倒見の良い姉御肌タイプ。今のアネキ系の基になったと言える。

・わたし系
元気系とふつう系を足して2で割った感じで、口調は元気系に近いが、夢見がちでおっとりしたところなど、ふつう系の要素もある。

【シリーズ一覧】


本編

  • どうぶつの森(無印) (N64 | 2001年)
初代。最初の作品でありながら、住民との交流、部屋の模様替え、時間や季節の移り変わりなどシリーズの要素は既にできていた。
村へ行き来する手段は汽車。

    • どうぶつの森+(プラス) (GC | 2001年)
無印の移植&追加版。64版は64末期でありながらそこそこ人気であったため、64から1年も経たずにCGで発売された。
マイデザインなどの要素が追加された。

    • どうぶつの森e+(イープラス) (GC | 2003年)
海外版の要素が追加された追加版。「おやしろ」が「願いの泉」に変更されていたり、ハーベストなど日本ではマイナーなイベントが追加された。

初の携帯機作品。今作から帽子やメガネ、髪型が変更できるようになった。DSが普段ゲームをしない層にもアプローチしたこともあってか、国内だけでも500万本以上売り上げる大ヒットとなった。
村に来る手段はタクシー。他プレイヤーの村に行くときは関所を通る。

  • 街へいこうよ どうぶつの森(Wii | 2008年)
様々な施設が集合する街へ行けるようになった。ミリオンヒットしたが、500万本売り上げた前作と比べるとかなり落ちている。
村に来る手段はバス。他プレイヤーの村に行く手段は前作同様関所。

最初のプレイヤーが村長となり、村の方針を決めたり、公共事業としてベンチや街灯などを設置や橋の追加ができるようになった。
キャラクターの頭身が上がり、ボトムスや靴も変更できるようになった。
発売初週から大きな反響があり売り切れが続出。数ヶ月後に社長自らソフトの生産状況について説明する動画を出すほどだった。
村へ行き来する手段は電車。

    • とびだせ どうぶつの森 amiibo+(アミーボプラス)(3DS | 2016年)
『とびだせ』の大型無償アップデート。amiiboとの連動機能有り

村ではなく島に移住し、前作同様最初のプレイヤーが代表者となり、島を発展させていく。今までの作品と比べるとストーリー性が高め。
屋外に家具を設置したり島の造形を変える要素が特徴。
発売と同時期に発生した世界的なパンデミックにより巣ごもり需要が高まり、本来行う予定だった結婚式をゲーム内で行うなどのプレイスタイルが注目を浴び、シリーズ最高の売り上げを記録した。
しかしシステムや要素を一新したためか、シリーズお馴染みだった家具や主要キャラの多くが登場しない*11
村へ行き来する手段は飛行機。

    • あつまれ どうぶつの森 ハッピーホームパラダイス(Switch | 2021年)
『あつまれ』の有償追加コンテンツ。別荘作りや部屋作りの新機能が追加。

外伝作品

DS版を基にしたオリジナルストーリーの劇場版作品

家や部屋作りに特化

  • どうぶつの森 amiiboフェスティバル(Wii U | 2015年)
amiiboとの連動を重視したすごろくパーティーゲーム

  • どうぶつの森 ポケットキャンプ(Android/iOS | 2017年)
基本プレイ無料のスマホアプリゲーム

    • どうぶつの森 ポケットキャンプ コンプリート(Android/iOS 2024年)
サービス終了後のオフライン買い切り版




追記・修正はハチの群れから逃げ回りながらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • どうぶつの森
  • 任天堂
  • どうぶつの森シリーズ
  • スローライフ
  • 何故かなかなか立たなかった項目
  • 動物
  • 無人島
  • シリーズ項目
  • むらびと
  • ゲーム
  • ぶつ森
  • Animal Crossing
  • 収集ゲー
  • 喋る動物
  • リンゴ
  • オレンジ
  • さくらんぼ
  • ナシ
  • モモ
  • ヤシの実
  • 特産フルーツ
  • おいでよ
  • 街へいこうよ
  • とびだせ
  • あつまれ
  • ポケ森
  • 優しい世界
  • 初代
  • e+
  • 64
  • GC
  • DS
  • 3DS
  • Switch
  • 住民
  • 特殊キャラ
  • どうぶつ語
  • 異種族婚←はない
  • 同種族婚
  • 優しい世界
最終更新:2025年03月31日 01:05

*1 厳密に言えば、任天堂は本作のジャンルを「コミュニケーションゲーム」としている。

*2 ただし劇場版ではアポロ(ワシ♂)とビアンカ(オオカミ♀)がかつて交際していたような描写がある

*3 ローンとは言いつつ利息や返済期限も設けられていない上に督促もされないので、実質ただのツケだが。

*4 餌やりなどの世話をする必要は無いが、不思議なことにそれでもずっと生きている……。

*5 サングラスや帽子を装着することはあるが、それでもやはり服は着ない。ミュージックのジャケット写真では着ている場合もあるのに……。

*6 『スマブラ』の参戦ムービーでは「○○(キャラ名)参戦!」という字幕が入るのが恒例だが、しずえは「しずえさん」と呼ばれることが多いので「しずえさん戦!」と表示されるという特別仕様になっている。

*7 厳密には売れるが、リサ達の代理ということで手数料を引かれてしまう。

*8 『とびだせ』において、本当はペルーに行きたいという会話でのやり取り。

*9 フランクリンは七面鳥をアメリカの国鳥にしようとしていたとされる。

*10 家のローンを全て返し終わると、新しく自分の島を購入することができ、その島に住む動物

*11 アプデで登場するようになったキャラはいる