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初音ミク「マジカルミライ」

登録日:2024/09/16 Mon 19:15:34
更新日:2026/06/28 Sun 09:12:06
所要時間約 8 分で読めます





本気(マジ)なコンサートと初音ミクの文化(カルチャー)のこれまでと未来(ミライ)


マジカルミライとは、バーチャルアイドル「初音ミク」を主役とするライブイベント。
初音ミクのイベントとしては国内最大級の規模を誇る、ボカロの大祭典である。





◇概要   


初音ミクの誕生日である毎年8/31(およびその前後日程)に、東京(2016年以降は幕張メッセ)で定期開催されるクリプトン社公認のライブイベント。
2018年以降は大阪の「インテックス大阪」でもほぼ常連で開催されているほか、年によっては福岡、札幌、仙台等、第三の開催地が設けられることもある。
主催はクリプトン・フューチャー・メディアとTOKYO MXで、ライブの制作には初音ミク -Project DIVA-シリーズでおなじみのSEGAも参画している。

ちなみに、イベント名の由来は本気(マジ)なコンサートと初音ミクの文化(カルチャー)のこれまでと未来(ミライ)の略である。
略称は「マジミラ」

大きく分けて、
  • ミクが歌って踊る「ライブコンサート」
  • 企業個人問わずボカロの創作者が入り乱れて開催される「企画展」
の2つで構成されている。
ライブ・音楽・イラスト・ゲーム・グッズ等、ミクに纏わるあらゆる分野のクリエイターが成果を発表する場であり、性質的には「ピアプロキャラクターズの祭典」「ミクの文化祭」に近い。


◇開催の経緯   


2013年8月30日、神奈川県・横浜アリーナにて初回開催。来場者数約1万5000人、ライブ集客は昼夜2公演で約1万4000人と、当時の初音ミクのイベント史上最大規模を叩き出した。

クリプトン社代表取締役の伊藤博之曰く、「企業だけでなくユーザーもイベントに参加することで、創作のムーブメントに参加するような何かを持ち帰る機会を作りたい」との想いから始まったとされる。
直前まで開催されていたイベント「ミクの日大感謝祭」の終了後に空白期間が生じることを避けるため、TOKYO MX側の関係者・齋川氏と協議したことが直接の発足のきっかけだった。

第1回は3エリア構成で、
・マジ(本気)エリア: コンサート
・カル(カルチャー)エリア: 展示・ワークショップ
・ミライ(未来)エリア: 企業コラボブース
という形で開催された。現在ではカル・ミライエリアは「企画展」に統合されている。

回を重ねるごとに規模も内容も拡大し、2018年には鏡音リン・レンの10周年を内包した5日間開催、2022年(マジカルミライ 10th Anniversary)では札幌が加わって史上初の3都市開催と、節目ごとに新しい挑戦を続けている。


◇参加するには   


ネット予約限定、かつ予約制のため、コンサートチケット、企画展チケットをインターネット経由で事前に購入する必要がある。
お値段はライブコンサートが1万円弱、企画展が2000円ほど。

この手のライブあるあるだが、参加には事前予約チケットを販売期間(開催日時から数えてだいたい4か月くらい前)に購入せねばならず、さらに抽選制であるため、早めのスケジューリングが必要。

なお、企画展の方は抽選がなく購入さえすれば無条件で入場できる。
また、午後の企画展に限り当日入場チケットが会場前で販売されるので、ふらっと中を見てみたい場合は午後ならば参加可能。
とはいえ気になるグッズが売れ残っている保証はないので、宝探しをしたいなら事前予約チケットの購入を強く推奨する。


◇3DCGライブコンサート   


読んで字のごとく、アイドルが歌って踊るオーソドックスなタイプのコンサート。
登場するアイドルは「電子の歌姫」こと初音ミクを主役に、鏡音リン&鏡音レン、巡音ルカ、KAITO、MEIKOの5名を合わせた「ピアプロキャラクターズ」の6名。企画展でグッズ化されるのもこの6名であり、ちまたで流行のパチモン登場時期の近い「めぐっぽいど」「がくっぽいど」等、別会社の音声合成ソフトは出てこない。

また、ステージの両サイドにはのバンドが控えており、バーチャルの存在であるピアプロキャラクターズの声以外の音……たとえばベースやドラム、キーボード等は生演奏である。


実在しないアイドルを踊らせるということ


「初音ミク」はクリプトンによって製作された音声合成システムのため実体を持たない。
ゆえに普通のアイドルのようにコンサートホールに出現することはない。
……と思いきや、当たり前のように出てくるし、歌うし、ダンスもする。ついでに手も振る。

どういうことかというと、3Dモデルで描画されたミクの立体映像をステージ上に投射し、それを踊らせることで、実在するように見せる「ディラッドスクリーン」という手法を用いているのである。
ライブステージのお立ち台には限界まで透明度を上げたアクリル板(のようなもの)が斜めになるように設置されており、ここに特製の投影機で映像を当てることで「ライブ席のどこから見ても本当にいるようにしか思えない、実在する初音ミク」を実現するというカラクリ。
ちなみに投影機にはパナソニック製の「PT-DZ21K」(一台80万円超)といった高画質プロジェクターが複数台使用されている。

この立体映像がとにかく凄まじいクオリティであり、陰影や輪郭線は横に人間のギタリストが並んで立っても違和感がないレベル。
6人のピアプロキャラクターズが同時にダンスをする、手を繋ぐ、スピーカー等の小物を振り回す、台の上に乗る、といった激しいアクションにも難なくついてくる。
逆に「実在しないこと」のメリットもふんだんに取り入れられており、一瞬で衣装を着替える、光の粒子になって消滅したり出現したりする……といった、神の御業のようなアクションも見どころといえるか。

また、各種アクションもYoutube等で視聴できるPVとは異なるライブ仕様。
ライブ中のミクは拍手やコーレス*1の催促、客席に向かって小さく手を振る、といった細かいアクションも頻繁にとるため、「生のバーチャルアイドル」という言葉にするとなんだかよくわからないものを楽しめる。
観客側からはわかりにくいが、2019年の公演以降は「リアルタイム3DCGコントロールシステム(通称R3)」が導入されており、生演奏のタイミングや観客の反応を見てモーションをその場その場で変更しているのだそうな。
これは元々2017年の企画展ステージで先行導入された技術で、髪の揺れ等にUNITYのリアルタイム物理を用いたり、楽曲シーンに応じて初音ミクの衣装の発光まで制御できる本格仕様。

ちなみに、本イベントで採用されているのは「Project DIVA」に準じたデザイン。
衣装を中心に何度かリファインされてはいるが、大まかな造形がDIVAから乖離することはない。
2022年以降は、サイドのサブスクリーンに従来見られなかった側面・背面・顔のアップ映像をAR合成で投影する演出も恒例化しており、表現の幅は年々広がっている。


Digital Stars


ピアプロキャラクターズを前面に押し出したライブコンサートとは異なりミクは一切出ない代わりに、(主に流行曲を作った)ボカロPがDJとなってボカロ楽曲のリミックスを行う「裏・マジカルミライ」とでも言うべきイベント。
基本的に不定期開催であり、マジカルミライで開かれることもあれば、大阪限定だったりアメリカだったり、と場所も時期も安定しない。
が、基本的に年に一度は開催されている。


◇企画展   


本イベントのもうひとつの目玉。
ピアプロキャラ関連グッズの公式展示・物販展……
……と言いたいところだが、外部企業が紛れてミクコラボのグッズを売ってたり、ボカロPを目指す人向けのDTM講習会をやってたり、有名ボカロPが即売会&握手会をやってたり、新製品(フィギュア、楽器etc...)のお披露目ブースがあったり……と、会場内はかなり混沌としている。
強いて言うなら、「展示ブース」と「販売ブース(企業)」がスペース的にメインではあり、その合間を縫うようにその他のブースが設置されているといった感じ。

会場内ではついつい物販ブースの方に目が行きがちだが、そことは別に、ミクをはじめとする「ピアプロキャラクターズ」が辿ってきた歴史や登場・参加したイベントを振り返る展示ブースも設けられており、のんびり見て回りたい人にはこちらもおすすめ。
歴史の長さあって、結構な情報量であり、ゆっくりじっくり見て回るだけでもいい暇つぶしになるだろう。
新千歳空港の常設展「雪ミクスカイタウン」でもこのくらいの規模の展示をしておいてほしいものである。

主催展示としては、その年のメインビジュアルの等身大立像、テーマソング/ビジュアルやピアプロキャラクターズの基本情報と最新展開の紹介、フォトスポット、来場者がメッセージや絵を書き込める「piaproの壁」などが恒例。

また、「初音ミク」はその特性上二次創作が盛んなため、公式であるクリプトン社製グッズよりもコラボした外部企業やユーザー手作りのグッズの割合が多め。
参加するファンも、単に全身をミクグッズ*2で固めるファンのみならず、コスプレ衣装を着るファン、ビスクドールで作ったミクのジオラマを持ち込むファン等、ファン側にもクリエイター気質の参加者が多いのが特徴で、雰囲気はコミックマーケットのそれに近い。


楽曲コンテスト


2017年から開催されている公募企画。
クリプトンが運営する投稿サイト「ピアプロ」上で、一般のクリエイターから初音ミク楽曲を募り、グランプリ受賞作品はその年のマジカルミライのライブステージで実際に披露されるというもの。
一介のボカロPがいきなり何万人収容の会場で自作曲を披露できる機会という、ある種の登竜門的役割を持つ。
2025年のグランプリは加賀(ネギシャワーP)氏による『ストリートライト』。ピアプロキャラクターズ全6人の歌唱パートを含む大盤振る舞いの楽曲で、CD音源にはデュエット歌唱版・ピアノ&ボーカル版も収録された。


クリエイターズマーケット


正式名称「KARENT presents クリエイターズマーケット」。
2017年から企画展内で開催されている、世界最大規模のボカロ楽曲レーベル「KARENT」主催の音楽即売イベント。
好きなクリエイターから直接CDや楽曲を購入できるのがウリで、コミックマーケットを彷彿とさせる即売会形式。
推しのボカロPに直接会えるとあって、ファンとクリエイターを結ぶ交流の場としても機能している。


プログラミング・コンテスト


近年新たに追加された企画。
楽曲コンテスト受賞作品を題材に、リリックアプリ(楽曲に合わせて動くウェブアプリ)を制作するコンテストで、入選作品は紹介動画や体験URLを通じて誰でも体験可能。
プログラミング知識が無くてもブラウザからすぐ楽しめるというハードルの低さが特徴。
楽曲コンテストとセットで、ボカロを「聴く」だけでなく「コードで遊ぶ」文化も育てようというクリプトンの試みのひとつといえる。


◇開催済イベント一覧   


毎年、イベント用に書き下ろされた「テーマソング」と、ミクの新衣装がそれぞれ新規で作られる。
テーマソング制度は2014年からの導入で、2015年の日本武道館公演以降はテーマソングがライブのセットリストに組み込まれるようになった。
また、2017年からは公募の「楽曲コンテスト」グランプリ受賞曲も毎年セットリスト入りしている。

以下、各回の概要を解説する。




 ▼ マジカルミライ 2013  〜記念すべき第1回〜

■ 開催情報
開催日 2013年8月30日
会場 横浜アリーナ
来場者数 約15,000人(昼夜公演合計約14,000人)
テーマソング (テーマソング制度は2014年から導入)

記念すべき第1回にして、当時の初音ミクのイベント史上最大規模を叩き出した伝説的開催。
初音ミクの6回目の誕生日前夜祭という位置付けで企画され、1日のみの開催ながら過去最多の動員数を記録した。
イベントは「マジ(本気)エリア」「カル(カルチャー)エリア」「ミライ(未来)エリア」の3エリア構成で、現在の「ライブ」「企画展」の原型となる枠組みがこの年に確立されている。
ライブはマジ・エリアにて昼公演(U-18優先)・夜公演(誕生日前夜祭)の2回に分けて行われ、新作タイトル『初音ミク -Project DIVA- F 2nd』の初試遊なども実施された。
透過スクリーンの幅もこの年から拡大され、バンドメンバーとピアプロキャラクターズが共演するシーンが格段に増えた。




 ▼ マジカルミライ 2014  〜2都市開催の幕開け〜

■ 開催情報
開催日 2014年8月30日(大阪)/同年9月20日(東京)
会場 インテックス大阪、東京体育館
モチーフ キューブ
来場者数 2会場合計 約24,000人
テーマソング ネクストネスト/さつき が てんこもり

マジカルミライ史上初の2都市開催となった節目の年。
キャッチフレーズは「『初音ミク』を取り巻く創作文化の〝今〟を発表するイベント」。
6体のピアプロキャラクターズのキャラクター性と、創作文化の多角的な広がりを表現した「キューブ」がイベントモチーフに採用され、以降ビジュアル面のアイデンティティの起点となった。
また、毎年の風物詩となる「テーマソング」制度がスタートしたのもこの年からで、第1弾は「さつき が てんこもり」氏による『ネクストネスト』。
ただし、本曲は様々な事情でライブセットリスト入りせず、お披露目まではなんと8年かかるという長い旅路をたどることになる(2022年の10th Anniversaryで初披露)。
大阪会場では企画展も併催されたが、東京会場ではライブのみの開催と、形態は試行錯誤の段階にあった。

また、この年のライブはミクが「Shake it!」中に振り付けをミスした*3ことで話題となった年でもある。




 ▼ マジカルミライ 2015  〜伝説の武道館LIVE〜

■ 開催情報
開催日 ライブ:2015年9月4日〜5日/企画展:同年9月4日〜6日
会場 日本武道館(ライブ)、科学技術館(企画展)
メインビジュアルテーマ 創作の連鎖
来場者数 約22,000人
テーマソング Hand in Hand/kz(livetune)

「ライブの聖地」日本武道館に、史上初めてバーチャルシンガーが立った金字塔的な年。
これは音楽業界全体でも「快挙」として大きく報じられ、当時の駐日米国大使キャロライン・ケネディ氏が来場したことでも話題となった。
マジカルミライ史上初となる複数日開催も実施され、ライブと企画展で会場を分けるという変則的な形態が試みられている。
メインビジュアルは「創作の連鎖」をテーマに、衣装デザイン案をしきみ氏、メインビジュアルを穂嶋氏が担当した。

なんと言ってもこの年最大の遺産はテーマソング『Hand in Hand』
明るくノれるテクノポップが大いにウケ、以降のマジカルミライにおけるトリ曲として現在に至るまで毎年演奏され続けている、事実上のオフィシャルアンセムである。
そしてこの曲は、バーチャルライブの最後には必ずこの曲が流れる、といっていいほどの「お約束」な楽曲となった。




 ▼ マジカルミライ 2016  〜幕張メッセ時代の到来〜

■ 開催情報
開催日 ライブ:2016年9月10日〜11日/企画展:同年9月9日〜11日
会場 幕張メッセ国際展示場(ライブ:9ホール/企画展:10〜11ホール)
来場者数 約25,000人
テーマソング 39みゅーじっく!/みきとP

この年から会場が幕張メッセに移行。日本国内最大級のコンベンションセンターを得たことで、以降のマジカルミライは関東開催における定番会場として幕張メッセに定着することとなった。
広大なホールを得たことで、企画展は飛躍的に充実。明治をはじめとする多様な企業がブースを出すようになり、コラボの女王たる初音ミクの真骨頂を発揮する場へと進化した。

ライブでは、初音ミクとBUMP OF CHICKENのコラボ楽曲『ray』のソロバージョンが披露されたことも当時の大きなトピック。
メジャーロックバンドとミクのコラボ曲がライブで観られるという、双方のファンにとって特別な瞬間となった。
テーマソング『39みゅーじっく!』はみきとP氏の手による爽やかなポップソングで、現在もライブ後半の盛り上げ曲として人気が高い。




 ▼ マジカルミライ 2017  〜5周年&ミク発売10周年〜

■ 開催情報
開催日 2017年9月1日〜3日
会場 幕張メッセ国際展示場(ライブ:3ホール/企画展:1〜2ホール)
メインビジュアルテーマ アイドルの正装
来場者数 約30,000人
テーマソング 砂の惑星ハチ

マジカルミライ5周年初音ミク発売10周年が重なった、二重の記念年。
来場者数はついに3万人の大台に到達。メインビジュアルのテーマは「アイドルの正装」で、ピアプロキャラクターズ6名が華やかな衣装で並ぶデザインが採用された。

特筆すべきは、この年から「楽曲コンテスト」「クリエイターズマーケット」がスタートしたこと。
楽曲コンテストはピアプロ上での公募企画で、グランプリ受賞曲がライブで披露されるという制度。第1回のグランプリはkeisei氏の『Singularity』
クリエイターズマーケットはKARENT主催の音楽即売イベントで、好きなクリエイターから直接CDや楽曲を購入できるという、コミックマーケット形式の新たな試みだった。
また、ミクの声に感情を乗せる演出が用いられ始めたのもこの年であり、2017年千秋楽アンコールMCでは初音ミクが涙声になっていた……らしい。

そして何と言っても、テーマソングは後に米津玄師としてブレイクすることになる「ハチ」による『砂の惑星』。
「荒廃したボカロ界隈なんか出ていこうぜ」とも取れる風刺的歌詞が発表時にちょっぴり物議を醸したものの、結果としてボカロ界に転換点をもたらした楽曲である。
詳細は初音ミクの項を参照。




 ▼ マジカルミライ 2018  〜鏡音10周年Anniversary〜

■ 開催情報
開催日 大阪:2018年8月25日〜26日/東京:同年8月31日〜9月2日
会場 インテックス大阪、幕張メッセ国際展示場
開催規模 2会場5日間(過去最大規模)
テーマソング グリーンライツ・セレナーデ/Omoi
楽曲コンテスト METEOR/DIVELA

鏡音リン・レンの10周年を内包し、ライブ自体に「マジカルミライ 鏡音リン・レン 10th Anniversary」の要素が組み込まれた特別な年。
鏡音リン&鏡音レンが歌う『劣等上等』(P:Giga)が同時にテーマソング格としてライブで披露された。
当該ライブでは「グリーンライツ・セレナーデ」「劣等上等」両曲のラストの歌詞が変更されるサプライズ演出が為され、リン・レンファンに大きな衝撃を与えた。

開催規模としても2会場5日間という過去最大の体制を実現。
特に大阪会場では通天閣とのコラボ企画が先駆けて行われ、オープニングのカウントダウン映像には通天閣公式キャラビリケンさんミクダヨーの謎ツーショットが登場するという珍場面も。




 ▼ マジカルミライ 2019  〜R3システム本格導入〜

■ 開催情報
開催日 大阪:2019年8月10日〜11日/東京:同年8月30日〜9月1日
会場 インテックス大阪(5号館A・4号館・5号館B)、幕張メッセ国際展示場(3ホール・1〜2ホール)
メインビジュアルテーマ フューチャーサーカス
来場者数 2会場合計 約50,000人
テーマソング ブレス・ユア・ブレス/和田たけあき

開催テーマは「フューチャーサーカス」巡音ルカの発売10周年を記念して、ルカをフィーチャーした企画も実施された。
来場者数は2会場合計でついに5万人の大台を突破。

技術的には「リアルタイム3DCGコントロールシステム(R3)」がライブ本編に本格導入された記念碑的な年。
従来は完全プリレンダ前提だったキャラクターのモーションが、その場で生演奏のテンポや観客の反応に合わせて変化する仕様となり、「生のバーチャルライブ」としての真価を発揮できる体制が整った。
特にライブ序盤の1〜4曲目に新規モデルとR3が投入され、観客から大きな反響があったとされる。

テーマソング『ブレス・ユア・ブレス』は和田たけあき(くらげP)の手によるバラード調楽曲で、「人間と対等な存在になってしまった初音ミクにクリエイターが別れを告げる」とも解釈できる切ない歌詞が印象的。




 ▼ マジカルミライ 2020  〜コロナ禍の中で〜

■ 開催情報
開催日 大阪:2020年11月27日〜29日/東京:同年12月18日〜20日
会場 インテックス大阪、幕張メッセ
特別事項 新型コロナウイルス感染症対策下での開催
テーマソング 愛されなくても君がいる/ピノキオピー

新型コロナウイルス感染症の影響で、開催時期は本来の夏から秋〜冬にずれ込み、声出し禁止・座席間隔の確保・検温など、さまざまな感染症対策が取られた特殊な年。
ライブ配信「smash.」での縦型動画配信やAR合成技術など、現地に来場できない人にも届ける新たな取り組みもこの年から強化されている。

テーマソングはピノキオピーの手による『愛されなくても君がいる』。
「あなたが私を愛さなくても、私はここにいる」という、コロナ禍で人と人とが分断された時期に発表されたとは思えないほど突き刺さる歌詞が、多くのファンの心の支えとなった。
本曲は現在もマジカルミライ屈指の人気曲として、ライブ中盤の感動シーンに据えられることが多い。




 ▼ マジカルミライ 2021  〜メルヘンファンタジー〜

■ 開催情報
開催日 大阪:2021年10月/東京:同年11月
会場 インテックス大阪、幕張メッセ
開催テーマ メルヘンファンタジー
累計動員 過去8年間で25万人突破
テーマソング 初音天地開闢神話/cosMo@暴走P

開催テーマは「メルヘンファンタジー」。お伽噺・童話風のビジュアル路線が採用され、これまでと一線を画すファンシーな世界観でファンを魅了した。
依然としてコロナ禍の影響下にあったが、前年の経験を踏まえつつ、引き続き感染対策を万全にしての開催。

テーマソングは初音ミクの消失の作者として知られるcosMo@暴走P氏による『初音天地開闢神話』。
神話のスケールで初音ミクという存在を壮大に描いた楽曲である。

なお、この年から上部サブスクリーン技術(通称・現代版「黒箱」)が導入され、上方向への演出の幅が大きく広がっている。




 ▼ マジカルミライ 10th Anniversary  〜10周年・3都市開催〜

■ 開催情報
開催日 大阪:2022年8月12日〜14日/東京:同年9月2日〜4日/札幌:2023年2月4日〜5日
会場 インテックス大阪(4号館・5号館A・B)、幕張メッセ国際展示場(9〜11ホール)、札幌文化芸術劇場 hitaru
開催テーマ レトロフューチャー
特別事項 史上初の3都市開催・10周年
テーマソング フューチャー・イヴ/sasakure.UK feat. 有形ランペイジ

札幌が加わり史上初の3都市開催。マジカルミライ10回目の節目を迎えた記念すべき年
札幌会場ではライブのみの開催となったが、ピアプロキャラクターズの聖地・北海道での開催は、ファンにとって長年の悲願でもあった。
テーマは「レトロフューチャー」。「少しだけ未来の話」をキーワードに、過去のマジカルミライへのリスペクトと、これから先の未来への展望が織り交ぜられた特別なステージとなった。
テーマソング『フューチャー・イヴ』は、叙情性とチップチューンを織り交ぜた"レトロフューチャー"全開の楽曲となっており、この流派の楽曲で広く知られたベテランボカロP「sasakure.UK」により提供された。

特筆すべきは、ライブセットリストに歴代テーマソングが全て組み込まれたこと。
そして何より、それまで一度も披露されていなかった2014年テーマソング『ネクストネスト』が、悲願の初お披露目を果たしたこと。
ステージ上でミクが初めてこの曲を歌い始めた瞬間、長年の古参ファンが涙したのは語り草となっている。

その他、開演前にディラッドスクリーンを覆い隠す巨大な紗幕を用いた演出など、節目の年にふさわしい新趣向が随所に盛り込まれた。





 ▼ マジカルミライ 2023  〜HEROの咆哮〜

■ 開催情報
開催日 大阪・東京(2023年夏)
会場 インテックス大阪、幕張メッセ国際展示場10〜11ホール
テーマソング HERO/Ayase

テーマソングを担当したのは、YOASOBIのコンポーザーとしても国民的知名度を持つAyase
マジカルミライ史上、最も有名な現役ボカロPとも言える人物の起用により、テーマソング『HERO』は発表時点で大きな注目を集めた。
楽曲はキャッチーで力強いロックチューンで、ライブステージでも観客のテンションを最大まで引き上げる役割を担った。

10周年を経て、新たなフェーズへと突入したマジカルミライ。
ボカロシーンの最前線で活躍するアーティストとの連携が、新時代の象徴のひとつとなっている。




 ▼ マジカルミライ 2024  〜初の福岡進出〜

■ 開催情報
開催日 2024年夏(大阪・東京・福岡)
会場 インテックス大阪、幕張メッセ国際展示場、福岡サンパレス/福岡国際会議場
テーマソング アンテナ39/柊マグネタイト

12回目にして初の福岡進出。10th Anniversary以来、再び3都市開催の体制が実現した。
九州地区のファンにとっては待望の地元開催であり、「西鉄×初音ミク 39TENJINトリップ」という関連企画も併せて展開され、街全体がミク色に染まる祭りとなった。

テーマソングは新進気鋭のボカロP柊マグネタイトによる『アンテナ39』。
重低音と難解でリズミカルな歌詞を武器とするマグネタイト氏には珍しい明るく直接的なポップソングでありながら音圧も忘れない縦ノリ楽曲となっている。
楽曲コンテスト・グランプリはめろくる氏の『SUPER HERO』




 ▼ マジカルミライ 2025  〜仙台、新たなる地平〜

■ 開催情報
開催日 仙台、大阪、東京(2025年夏)
会場 仙台サンプラザホール/仙台駅周辺、インテックス大阪、幕張メッセ
特別事項 東北楽天ゴールデンイーグルスとのコラボ
テーマソング ラストラス/*Luna
楽曲コンテスト ストリートライト/加賀(ネギシャワーP)

第三都市が福岡から仙台に変更。東北地区での初開催という快挙を達成した。
2025年8月5日には東北楽天ゴールデンイーグルスとのコラボイベントが開催され、コラボグッズの販売やスペシャルコラボチケットの展開などで野球ファンとボカロファンの交わる稀有な機会となった。

テーマソングは*Lunaによる『ラストラス』。
楽曲コンテストでは加賀(ネギシャワーP)氏の『ストリートライト』が見事グランプリに輝いた。
特筆すべきは、本作がピアプロキャラクターズ6人全員に歌唱パートがある楽曲であること。
「ミクさん、レンさん、リンさん、ルカさん、MEIKOさん、KAITOさんの全員の歌声の魅力を存分に響かすことができた」と作者本人もコメントするほどの、6人を主役にした珠玉の楽曲である。
CD音源にはデュエット歌唱版・ピアノ&ボーカル版も収録され、ファンの間で大きな話題となった。

なお、累計来場者数は2025年終了時点で58万人以上に到達している。




 ▼ マジカルミライ 2026  〜浜松へ、ミライへ〜

■ 開催情報
開催日 未定(2026年夏予定)
会場 浜松(第三都市、追加開催)、インテックス大阪、幕張メッセ
楽曲コンテスト 空に免じて/傘村トータ

第三都市は浜松に決定。楽器の街として有名な静岡県浜松市での開催が発表されており、楽器メーカーヤマハ(VOCALOIDの音源エンジン開発元)のお膝元という意味でも、ファンの間では関連企画への期待が高まっている。

テーマソングは、傘村トータによる『空に免じて』。
立ち止まってしまった全ての人への寄り添いと励ましを描いた、優しい癒しソングである。
同氏は「垂直落下」や「きみとそらをとぶ」などを手掛けた泣きうたの名手であり、本作でもその手腕は遺憾無く発揮されている。



◇関連項目   


初音ミク

言わずと知れた本イベントの主役。

初音ミク -Project DIVA-シリーズ

ライブのデザインベース。本イベントのキャラクターモデルもこちらに準じている。

SNOW MIKU

雪ミクを主役とした、北海道で毎年開催される祭典。

MIKU EXPO

クリプトン公式の世界ツアー。クリプトン公式イベントとしては規模が最大。

MIKU with YOU(未来有你)

中国版マジミラとも言われる定期イベント。



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最終更新:2026年06月28日 09:12

*1 コール&レスポンスの略で、観客に歌わせたり叫ばせたりすること

*2 Tシャツや法被やリュックといったオーソドックスなもののみならず、初音ミク仕様のクレカをわざわざ契約してお会計をそれで行う猛者もいる

*3 もちろん人間ではないミクにミスなど起こりようがないので、そういう演出である