登録日:2025/01/18 Sat 04:31:55
更新日:2025/01/24 Fri 14:56:37
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Go a head,
make my day.
Sudden Impact
『ダーティハリー4(原題:Sudden Impact)』は、1983年12月8日に初公開された米国の刑事アクション/クライムサスペンス映画。
日本での公開は1984年4月14日。
『ダーティハリー』シリーズの4作目で、前作から実に7年ぶりの復活にしてシリーズ最大のヒット作となった。
シリーズでは初めて、イーストウッド自らが主演と同時に監督を務めている。
また、本作ではイーストウッド演じるハリー・キャラハンの他に、もう1人の主人公としてソンドラ・ロックの演じるジェニファー・スペンサーが登場する。
ソンドラ・ロックは、当時のイーストウッドのリアルな恋人(愛人)であり、本作は2人の交際期間中に撮影された共演作の一つでもあった。
【概要】
『ダーティハリー』シリーズの4作目。
実に7年ぶりの『ダーティハリー』シリーズの復活となったものの、元からシリーズ物として想定されていた訳ではなく、脚本を担当したジョゼフ・スティンスンがイーストウッドにハリー・キャラハンの復活を進言━━その甲斐あって『ダーティハリー』シリーズに改められたものである。
映画自体の評価はシリーズ中でも高いとは言えないものの、上記の通りで7年ぶりの『ダーティハリー』の復活とあってか大きな話題となり、興行的にはシリーズでも最大の売上を挙げることになった。
今回の原題は“Sudden Impact”で、久々のシリーズ復活作だが、
やっぱり『ダーティハリー』要素は無し。(いっそ清々しいや。泣けるぜ。)
直訳すると
“突然の衝撃”となる。
ビル3棟を衝撃波だげでブチ抜くメガデウスの必殺技としても有名。
また、今作の序盤にてダイナーを襲った強盗に対してハリーが発した「Go a head, make my day.」は、シリーズでも最高の決め台詞として有名となり、後に多くのオマージュを生んだ。吹替部分から外れてるのは何故だ。
この台詞を構成する言い回し(スラング)自体は以前のシリーズや何なら今作中でも別の台詞で登場していたものの、
この両方を続けて発したことで『ダーティハリー』シリーズを代表する名言となった。
また、今作からTV吹替派にとっては上記の台詞以上に『ダーティハリー』の名言として記憶されている人も存外に多いであろう
「泣けるぜ」が山田康雄ボイスで聞けるようになったのも今作から。
汎用性が高すぎて様々な作品で
オマージュされてることでも有名だが、元ネタは『ダーティハリー』シリーズである。
【物語】
※以下はネタバレ含む。
例の如くのやり過ぎた捜査により、相変わらず世間からの批判と騒動の中心となっているハリー。
挙げ句には、報復として命を狙われているのをキッチリと反撃しては倒してしまうことで更に被害が広がることに我慢が出来なくなった市警上層部は、ハリーに強制的に休暇を取らせると通達。
━━抵抗していたハリーだったが、自分を庇ってくれていた警部補から別件の捜査という名目で、実は故郷でもある田舎町サンパウロに向かわされることとなり、これには逆らえずに渋々とサンフランシスコを離れることに。
「泣けるぜ」
サンパウロに着いたら着いたで、いきなり目の前で発生した銀行強盗に遭遇。
警官にすら発砲する凶暴な犯人の姿に思わず追跡を開始したハリーは、混乱を引き起こしながらも身柄を確保するのだった。
しかし、このことで地元の警察署長ジャニングスに睨まれることに……。
そんな中、砂浜で男(クルーガー)が股間と額を撃ち抜かれて殺される事件が発生。
それは、ハリーが捜査の名目でサンパウロに送られる切欠となった、車の中で同じく股間と頭を撃ち抜かれて殺されていた男(ウィルバーン)と同じ手口の殺され方であり、何かを感じたハリーは銀行強盗の件で命を救う結果となったことで慕われるようになった地元の若手警官のベネットと、サンフランシスコに残る同僚刑事で親友のホレースの助けを借りて2つの事件で使用された拳銃が同じものか弾丸の調査を進める。
━━2つの事件の犯人は、美貌の若手画家だがクセの強い闇のある画風の作品ばかりを残すジェニファー・スペンサーだった。
彼女は、今から10年ほど前の女子大生時代にサンパウロで暮らしていたのだが、そこで本性を知らずに友達付き合いしていた地元の性悪なアバズレであるレイ・パーキンズに騙され、
彼女の属するDQNグループの男共により遊びに来ていた妹のエリザベスと共に輪姦されてしまい、激しいショックを受けたエリザベスは廃人と化して回復の見込みもないままとなってしまった上に、なぜだか事件も表沙汰になることはなかったのだ。
ジェニファー自身も心に陰を抱えたままで生きてきたのだが、偶然から自分達をレイプした連中の1人であるウィルバーンを発見……暗い衝動が目覚めた彼女はバーで彼を誘い出してから復讐を果たしたのだった。
そして、ウィルバーンを殺したことで箍が外れたジェニファーは他の連中も殺してやるためにサンパウロにやって来ていた。
そして、こうして自分の起こした事件を追うハリーと出会うことに。
ハリーが自分の起こしている事件を追っていると知って警戒していたジェニファーだったが、2人は惹かれあってゆく……。
ジェニファーの復讐は続き、ハリーはバーでレイと遭遇していたことや、署長室に飾られていた写真に若い時分のレイと被害者達が一緒に写っていたことから、この署長の息子アルビーを含むグループが狙われているのだと気付き捜査を進めるも、
何故かジャニングスは一向にハリーの話を聞こうとしないばかりか、サンフランシスコ市警に告げ口してまで動きを封じて、何ならサンパウロから出て行かせようとまでする態度を示し、それに納得の行かないハリーは更に捜査にのめり込むのだが、一足遅くジェニファーにより次々とターゲットが始末されてゆく。
そんな中、ジェニファーを返り討ちにする算段を立てたレイとミックの姉弟が揃っている所に偶然にもジェニファーより早くやって来たハリーは、身分を明かして事情を聞こうとしただけなのに襲いかかってきた2人を一蹴してミックを逮捕する。
そして、1人残されたレイの下を今度はジェニファーが訪問。
自分達を罠に嵌めた張本人であり、今また自分と妹を口汚く侮辱した女への復讐を遂げる。
その帰り道に、ミックを連行してきたハリーと遭遇したジェニファー。
ハリーは彼女を家まで送り届けるが、そこでジェニファーに誘われるままに肉体を重ねるのだった。
ジェニファーが寝ている間に目覚めたハリーは、ベッドから起き出して再びレイの下を訪れるが、ジェニファーに撃たれた彼女を発見。
警察署に連絡してベネットにレイが殺されていることを伝えるが、それと同時に不審車として持ち主の照会を頼んでいた車がジェニファーの物であると察したハリーはベネットに不審車の件は勘違いだと伝えてミックの様子を聞いたのだが、なんとミックは署長の命令で迎えが来ると同時に解放されてしまったのだという。
ミックを迎えに来たのが、2人目の被害者であるクルーガーの義兄弟達であり、現在のミックの仲間のエディとカールだったと知ったハリーはクルーガーの家に向かうが、暗がりからミック達に不意打ちで襲われて倒されてしまう。
桟橋で揉み合う中で愛銃44マグナム(S&W M29)も海に落とされてしまい絶体絶命かと思われたハリーだったが、追い詰められた所で傷んでいた桟橋のバリケードから海に転落。
それを見たミック達はハリーが死ぬだろうと思って去っていく。
その頃、ジェニファーは最後の1人であるジャニングスの息子のアルビーの下へとやって来ていた。
暗がりに1人で佇む彼に銃を向けるが、違和感を感じていた所に灯りを点けて入ってきたのはジャニングスであった。
ジャニングスはアルビーが他の生来の悪党とも呼べるクズ共とは違い、断れない状況の中でジェニファー達をレイプしたことで自身も深く傷つくと共にジェニファー達による復讐を望んでいたと語り、更に復讐を待ちきれなくなったアルビーは自ら自動車事故を起こして死のうとしたが命は落とせず、しかし自我のない廃人となってしまったことを伝えた。
そして、その一方で当時は息子可愛さに署長の立場を利用してレイプ事件を揉み消したことを詫び、更にそのことでミックのような男に揺すられ続けていたことも明かしつつ、もう終わりにするとジェニファーに語るのだが、そこにミック達がやって来る。
ミックはアルビーに銃を向けてジャニングスの動きを封じておいてからジェニファーから銃を奪うと、彼女を始末する前に再び犯してやると宣言してジェニファーを連れ出そうとする。
更に、連続殺人の凶器であるジェニファーの銃を手に入れたことから何も出来ずに見ているしかなかったジャニングスを射殺。
慌てるエディとカールだったが、ミックは事も無げに「犯人はこの女だ」と言うのであった。
その頃、海から生還したハリーは宿としているアパートに向かうが、そこで自分を訪ねてきたのであろうホレースが殺害されているのを発見。
更に、ホレースからプレゼントされてなんだかんだで癒しを感じていた愛犬のブルドッグ(ドブス野郎)までもが傷つけられていたことに怒り心頭となったハリーは、隠していた44オートマグを持ち出して反撃に向かう。
10年前の悪夢の始まりとなった遊園地にてジェニファーに襲いかかるミックだったが、ジェニファーも必死の抵抗を見せる。
そんな中、遊園地に到着したハリーのオートマグが火を吹き瞬く間に射殺されるエディとカール。
ミックはジェニファーを人質に取って逃げ、それを静かに追い詰めていくハリー。
高所へ移動し、ハリーに上がってこいと挑発するミックだが、ハリーの銃の腕前は悪党の想像もつかないものだった。
「撃て、相手になるぞ」
ジェニファーが隙を突いて拘束を抜けたタイミングを見逃さすに、適格にミックを撃ち抜くハリーの銃弾。
更に、反撃すら許さずに連続で銃弾を受けたミックは電飾を引きちぎりながら転落━━ガラス天井を突き破り回転木馬の上へと落ちるのであった。
━━全ては終わった。
自分を罪に問うのか?と尋ねるジェニファーに対して、刑事の信念として仕方がないと答えるハリーだったが、ジェニファーはソレならば傷付けられた自分達の尊厳と心はどうなると叫ぶ。
そこへ、一通りの現場検証を終えたベネットがやって来て、ミックが38口径リボルバー(コルト・ディテクティブスペシャル)を持っていたことをハリーに告げる。
「弾道検査をしろ……連続殺人事件の凶器は、多分それたろう」
何事かに気付いたようなハリーの言葉に希望を見出し、顔を向けるジェニファー。
「これで解決ですね」とのベネットの言葉に、
「そうだ、終わった…」と、自分にも言い聞かせるように返したハリーは、ジェニファーの肩に手をかけて共にサンパウロを去る。
【主要登場人物】
演:クリント・イーストウッド
復活のサンフランシスコ市警の鬼警部。
向こう(海外)では珍しいブラックコーヒー派。(馴染みの店なのに店員がしこたま砂糖を入れていたことから文句を言いに戻った所で店員の思惑通りに強盗に気付き、例の名言に繋がった。)
相変わらずの強引な捜査ばかりをしているせいか、せっかく極めて疑いのあるホシを挙げても“証拠が使えない”として、明らかに人権派の検事にイヤミったらしく無罪判決にされたり、流石に80年代ともなると昔ながらのやり口はもう出来ないと言われたりと寂しい場面も。
……裏を返せばハリー自身は何も変わっていないということでもあるが。
冒頭の法廷では“刑事の勘”で挙げた悪ガキを無罪にされ、高級娼婦殺しの件でギャングの親分を脅しに行けば心臓発作を起こされたりして大目玉を食らっていたものの、後にそいつらが報復に来たり落とし前で刺客を送ってきたので返り討ちにしている。いつの間にか異能生存体スキルでも身に着けたのだろうか。
しかし、流石にその調子では人が死にすぎるとあってか、本部長や捜査責任者からの休暇勧告は無視していたものの、直属の上司で恩義も感じている係長のドネリーからの命令は断りきれず、ジェニファーが起こした最初の事件であるウィルバーン殺しの件の捜査を名目に、ウィルバーンの出身地にして、奇しくも自分にとっても故郷となるサンパウロへ。
そして、偶然にも自分がサンパウロにやって来るのと殆ど同時にやって来たジェニファーによる連続殺人と、その原因となった人間関係を洗い出すことになる。
終盤では愛銃S&W M29を海に落とされてしまうというアクシデントに見舞われるが、密かに所持すると共にサンパウロに来る前に試し撃ちも終えていた44オートマグで反撃に出る姿は新鮮な魅力をハリー・キャラハンというキャラクターに与えた。
……そして、初代公開時のS&W M29に続いて今回もオートマグを買い求める人が増えたのだとか。
その人気の御礼として、イーストウッドにはメーカーから実銃の特別モデルが贈られたとのこと。
また、実際のオートマグは“44マグナム弾を撃てる自動拳銃”として話題となり、S&W M29をも越える世界最強の拳銃━━として宣伝されつつも諸々の問題(特にオートジャムとも揶揄された弾詰まり問題。)が発覚して“欠陥銃”として有名になった銃であり、その後もメーカー名を変えつつ発売を続けたものの、奇しくも今作の公開された1983年に発売中止に追い込まれた銃でもある。
しかし、今作のヒットにより知名度を挙げることとなり、後に数多くの作品にて登場している。
演:ソンドラ・ロック
本作のもう1人の主人公でヒロイン。
美貌の女性画家だが、何処か病んだ作風の絵ばかり描いている。(彼女の才能を買ってくれている画商も売るまで少し時間が必要と語っている。)
実は、10年ほど前にサンパウロで女子大生をしていた頃に親しくしてもらっていたつもりだった(とはいえ一方的に押しかけていたのだろう)レイの策略にハメられて妹のエリザベス共々にレイと親しい地元のDQNグループにレイプされており、その時のトラウマを抱えながら生きてきた。
おまけに、当時は女子高生だったエリザベスの方はその件により心が壊れて廃人同然となっており、会話どころかジェニファーが語りかけても反応しないような有り様で施設のお世話になっており━━と悲惨な状況にあった。
しかし、そんな生活の中で自分を犯したDQNの1人であるウィルバーンを発見、なんと自分でも思ってもみなかった、彼を色仕掛けで誘い出して事に及ぼうとした所で銃殺するというとこが出来てしまい、そこから10年越しの復讐劇を開始して近づくのも嫌だったろうサンパウロへと戻る。
サンパウロでは芸術家としてのキャリアを活かしてか、木馬館の修繕も担当するという名目で一軒家を丸ごと借りている。
ハリーとは偶然から顔を合わせた後、刑事と知ってからは警戒もしていたのだが自らアプローチする形で結ばれることに。
殺しを経験する度に冷酷さと射撃の腕が増しており、元DQN共の股間と額を的確に撃ち抜いて殺害している。
演:パット・ヒングル
サンパウロの警察署長で、有名人であるハリーのことを知っており、来て早々に銀行強盗を捕まえるためとはいえ早速に大きな騒動を起こしたハリーに警告を与えた。
そして、ジェニファーによる元DQNグループの殺害が始まるとハリーへの風当たりが更に強くなり、強引にサンパウロから出て行かせようとするようになり、ハリーが律儀に捜査報告を挙げても聞き届けずに寧ろサンフランシスコ市警に働きかけてハリーの動きを封じようとする有り様だったが……。
実は、1人息子のアルビーがジェニファー姉妹をレイプしたDQNグループの一員であり、悪いと思いつつも事件の揉み消しまでをしていた。
しかし、本来は善良なアルビーはそのことに悩み続けた末に自ら交通事故を起こした末に廃人となり、その姿を見たジャニングス自身も後悔に苛まれて生きてきたが、流石に自ら事件を公表する勇気も(そもそも今となっては立件できないのかもしれないが)なく、その痛みを抱えたままで生きてきた。
ウィルバーンに続いてグルーガーが殺された時点で薄々と犯人がジェニファーだと気づいていたようで、それが不自然な程にハリーを遠ざけようとした理由であったが、最終的にはアルビーの下に現れたジェニファーに謝罪。
━━しかし、事件の揉み消しの件で強請を受けてきたミックに殺害されるという哀しい末路を迎えた。
ジャニングス自身は、決して悪人ではないと思われるのが余計にやるせない所。
演:マーク・キールーン
サンパウロ市警の若手警官。
ハリーがサンパウロに来て早々に遭遇した銀行強盗事件にて発砲されていた巡査が彼であり、ハリーが犯人を追跡したことから殺されずには済んだとしてハリーを慕い、動きを封じられたハリーの捜査に秘密裏に協力してくれるようになる。
演:アルバート・ポップウェル
……どこか見覚えのある顔の、ハリーの友人の黒人刑事。
ハリーとは相当に親しいらしく、ハリーがスレルキスを死なせた(実際には心臓発作による自滅)ことで装甲車両に乗った刺客に襲われたと聞いた時には対抗できる武器を持ってきたり、サンパウロ行きとなったハリーのために宿となるアパートの準備までして、プレゼントとしてブルドッグ(ドブス野郎)まで置いていくなど、相当に気が利く性格。
動きが封じられたハリーのために弾道検査情報を流すなど、秘密裏に捜査にも協力する。
━━中の人のアルバート・ポップウェルは初代での例の名場面の銀行強盗をはじめ、以降のタイトルでも役柄を変えつつ出演してきたファンにはお馴染みの名物キャスト。
今作では遂にハリーの友人という重要ポジにして、出番も大幅に増えたのに……。
ハリーが留守だと知らずに酒を片手にアパートを訪れた所で、ハリーへの報復のために身を潜めていたミック達に殺害されてしまい、親友を殺されたハリーを本格的に怒らせることに繋がった。
演:マイケル・キュリー
今回のハリーの直属の上司で、殺人課の係長。
ハリーの実力は買っているので色々と便宜を図ってくれてはいるのだが、ハリーが強引な捜査で混乱させるばかりか、刺客まで律儀に返り討ちして死体が増え続けるのには、流石に事態が治まるまでに犠牲が出過ぎる、としてウィルバーン殺害の件を捜査させる名目でサンフランシスコから離れさせた。
ジャニングスとも顔見知りだったようで、サンパウロで勝手をしていると聞かされたハリーに注意もしている。
演:ブラッドフォード・ディルマン
ハリーの上司で殺人課の課長。
前作の無能上司マッケイとは、容姿と演者が同じだが別人。
問題ばかりを起こすハリーを本部長と共に問い詰めて休暇を取ることを迫るが反抗された。
演者の格なのか、クレジット上では4番目だが実際の出番は序盤の数シーンのみなことをネタにされる。
演:オードリー・J・ニーナン
サンパウロでも有名な性悪なアバズレ。
10年前にサンパウロに住んでいたジェニファーの人の良さに付け込んで親しくなり、面倒を見てやっている風を装っておきながら、DQN仲間にジェニファーとエリザベスをレイプさせた張本人。
欲望に忠実に生きているようなクズだが狡猾で抜け目がなく、昔の仲間達が殺されていることを知ると直ぐにジェニファーが犯人だと見破って警戒していた。
演:ポール・ドレイク
レイの弟で、DQNグループの一員。
姉と同様の度が過ぎたクズだが、やはり姉と同様に狡猾で抜け目のない性格。
……流石に、弟の身体を弄ってくるような醜い姉を拒絶する位の理性はあったようだが。
自分達のレイプ事件を息子(アルビー)のために揉み消したジャニングスを強請っていた。
レイからジェニファーが復讐に来るという情報を聞いて返り討ちの準備をしていたが、そこに踏み込んできたハリーに歯向かったことで一時的に逮捕され、その逆恨みからハリーを狙うついでにホレースやジャニングスの命を奪ったという凶暴な性格の持ち主。
演:ジャック・チボー
かつてのDQNグループの一員。
未だに更生していなかったようで、鮮魚店を営んでいたようだが女房がショットガンを手元に備えていたり、義兄弟達(エディとカール)がミックの身請け引取人だったりと悪い付き合いが続いていたことを窺わせる。
演:ウェンデル・ウルマン
かつてのDQNグループの一員。
一応、今は更生して真面目な商売人をやっているようではあったが、レイの警告通りにジェニファーが現れた時には、謝罪は御座なりで殆どが言い訳と現在の暮らしを守りたいという訴えばかりと自分の保身しか口にしない辺りに生来の悪辣さが窺える。(銃で反撃までしようとしていた。)
演:マイケル・V・ガッツォ
サンフランシスコでも有力なギャングのボス。
孫娘の結婚パーティーにて、高級娼婦殺しの件にてハリーに逃げられないと悟るレベルの証拠と共に詰められた結果、怒りと共に立ち上がった所で心臓に限界が来て、そのまま逝くことになった。
……収まりのつかないファミリーは、ハリーにボスが殺されたとして報復に出るが返り討ちに遭う。
尚、演じているのは品のある強面からギャングやマフィア役に定評があり『ゴッドファーザー Part Ⅱ』にも出演経験のあるマイケル・V・ガッツォなのだが、何故かエンドロールではクレジットされていない。
俺たちからは逃げられないぜ。
「てめぇ以外に誰がいる?」
追記と、修正と、俺だ。
- 過去の性加害事件での大物の失脚が続く今だからこそこの映画を思い出す。 最後の暗闇での決闘シーンがかっこいい。 -- 名無しさん (2025-01-18 07:40:13)
- 「俺たちからは逃げられないぜ」「俺たちって誰だよ?」「スミスとウエッソンと、そして俺だ」ってセリフはしびれる -- 名無しさん (2025-01-18 11:46:04)
- あらすじ些細だからこれエピソード項目に当てはまるのでは… -- 名無しさん (2025-01-18 12:06:15)
- ↑些細の意味間違ってないか -- 名無しさん (2025-01-19 09:45:34)
最終更新:2025年01月24日 14:56