小龍包

登録日:2012/01/04(水) 22:51:37
更新日:2022/01/15 Sat 01:00:55
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小龍包とは、中華料理点心の一種。
肉饅頭と同じ皮の中に、具材と熱いスープを包んだ包子の一種である。


起源は上海の西北であると言われている。
さる菓子屋がスープを包んだ饅頭を開発し、その後、簡単に技術を真似られないように、具材に工夫を凝らしたり、
皮を薄皮にするなどの工夫を凝らされ、発展していった。

大陸の有名店としては上海の預園の中にある南翔饅頭店(日本の東京や福岡にも店舗がある)が有名。
他、台湾の鼎泰豊も観光客に人気。一時間待ちなんて可愛いほうである。
形状は小ぶりな肉まんと言った感じ。

タレとして酢や刻みしょうが入りの酢醤油をつけることもあるが、スープの味があるためそのまま食べることも少なくない。

小龍包最大の特徴は、熱々のスープを含んだジューシーな味わい。
冷める前に頂きたいところだが、そのまま齧り付いてしまうとアッツアツのスープで火傷をしかねず、肉まんのように割ってしまうとスープが溢れてしまう。
なのでレンゲに乗せたものを割るのが一般的。こうするとスープも零さずにほどよく冷ますことができる。

火傷しない程度にまでスープを冷ましたところを一口で食べよう。
そのために一口サイズになっていると言っても過言ではない。
具材と熱いスープ、薄皮が混沌となった味わいが、アナタを虜にするだろう。

だがしかしスープをこぼさないよう一口で食べてしまう事も一種のロマンである。
蒸籠から取った蒸したてを火傷しないよう気をつけながら、尖った方を下にし、一口でパクッ…。

アチチチ!ウマウマ!

このスープには、ゼラチンがたっぷり含まれており、これが冷えると煮凝りとなり、薄皮につつめると言う訳である。

このゼラチンは、豚皮、サメ軟骨、牛の骨髄など由来のもの。
元々のレシピでは豚皮を煮込んで冷やした肉皮凍という煮こごりを豚の挽肉に混ぜ込んで作っていたが、
最近では鶏のゼラチンを用いたり、食品用の加工ゼラチンを用いるものもある。


■具材

◆挽き肉
最も一般的なもの。日本でも飲茶の店で頼めば簡単に食べられる。
上記のように、スープが入ってるのが本物だが、スープを入れず、ただの小さな肉まんを小龍包と称する店も結構あるから注意。
一緒にシイタケや白菜やクログワイなどの野菜およびキノコ類が入っている場合も。

◆蟹
上海で食べられる。上海蟹の身をつめたものや、ミソを詰めたものなど。
職人が目の前で蟹を捌いてくれたりする。

◆フカヒレ
高級な中華料理屋にある。
フカヒレと、それを煮込んだスープを包んだ小龍包。
死ぬまでに一度は食べたい。


その他、包子に肉汁たっぷりの餡を入れ、鉄板で蒸し焼きにした点心として生煎饅頭がある。
こちらも上海を発祥とした料理であり、朝早くから市場などで売られているため、朝食としてもよく見られる。

最後に注意点を。
小龍包は店によって当たり外れが大きく、チェーン店のサイドメニューとして出てくるものは作り置きしていることが多いため、皮がスープを吸ってしまいただの小さな肉まんになってしまっていることも。
スープをしっかり味わいたいなら事前に店を調べておくといいだろう。



追記、修正は、小龍包で口中を火傷せずに味わえた方にお願いします。

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最終更新:2022年01月15日 01:00
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