登録日:2025/02/06 (木) 04:04:10
更新日:2025/03/03 Mon 14:00:46
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何の言い分もなくただ怒るだけ、ってのは……
つまり、お前ら、筋も道理も通ってねぇ、ってことだよな?
CV:
諏訪部順一
キャラクターデザイン:源覚
二つ名:
刃無鋒、
啖劍太歳
概要
初登場は第1期の1話。雨風の中走りながら、石仏に差してあった傘を持ち去ろうとする風来坊として登場。
長い黒髪に髭面が特徴的な、いかにも「唐変木の風来坊」といった外見をしており、無骨な刀と年季の入った着物を身に着けた、俗世とは無縁そうな男。
性格も、厄介事には首を突っ込みたがらない、ドライな無頼漢……というのは表向きであり、実際は「厄介事を引き込んでしまう」体質故に、それらを進んで引き受け、人情にも篤い義侠心に溢れた人物。
「道理」を通すことを何よりの信条としており、自分の行動をそれに殉じているだけでなく、他人の道理に対しても尊重し、またそれが侵害されると激怒する。
普段は基本的に楽天家かつ前向きであり、名誉や武勲よりも、「生き残る」ことを重視し、必要に迫られない限りは殺生は好まないタイプである。
これに腹を立てた
捲殘雲は彼に
「刃無鋒」(切れない刃)の蔑称を付けるが、殤不患としては気に入っている。
鬼歿之地を隔てた異国・西幽からはるばる東離まで徒歩でやって来たと自称しており、当初は誰もそのことを信じなかったが、回を重ねるにつれてその信憑性が保証されることに。
東離に来て早々、謎の男・鬼鳥こと凜雪鴉に絡まれ、結果、行き違った護印師の丹翡を玄鬼宗から助け、東離で起こる剣にまつわる様々な事件に巻き込まれることとなる。
その度に、悪党の驕慢を打ち砕くのが趣味の外道・凜雪鴉から「悪党を引き寄せる原因」と見られて付き纏われ、彼の策略に振り回され続ける羽目になるが、彼の趣味の悪さに呆れつつも、結局腐れ縁になりつつある。
その実態
西幽から来たという話は全て本当。普通の人間であれば渡るのはまず不可能とされる鬼歿之地を、様々な障害を乗り越えながら制覇した。
かつて西幽では、悪用される神誨魔械を含めた聖剣、魔剣を回収し、管理していくうちに、盗賊「啖劍太歳」と呼ばれるようになった。
西幽の朝廷は、神誨魔械を侵略の兵器に使っており、また、犯罪組織「神蝗盟」にも狙われているため、彼らからの手から神誨魔械を離す必要があったのだ。
彼の口から言わせれば、「迷惑だから」との理由だけでこれほどの義賊活動をしているが、十分仁義に基づいた行動原理だろう。
当時の同志は睦天命、天工詭匠、途中参戦した
浪巫謠(と
聆牙)の三人で、皇軍や神蝗盟に追われる身となっていたが、綱渡りでそうした危機を乗り越えていた。
また、
萬軍破といった数少ない皇軍の理解者もいた。
しかし、神蝗盟の猊下である禍世螟蝗相手には手も足も出ず、結果、睦天命の目が奪われてしまい、彼らを危険から遠ざけるために、魔剣目録を捨てるべく単身で東離に渡った。
戦闘面
気功術の達人であり、あらゆる器物に気を流し込むことで「武器」として扱う術を習得している。
普段は木刀「拙劍」を駆使して戦うが、無い場合はその場にある器物(木の枝や縄など)すら殺傷能力を付属させ、十全に使いこなす。
映画『西幽玹歌』では、竹棒を自在に操って敵兵の顔や体を次々と串刺しにしていくという離れ業を見せつけた。
また、武器としてだけでなく回復術にも通じており、毒の巡りを自分で抑えて延命することも可能。
拙劍
殤不患愛用の剣……否、
木刀。刀身を銀色で塗っているため、パッと見は無骨な刀に見える。
殤不患はこれに気を流し込むことで殺傷能力を与え、そのため普通の剣の切れ味とは大幅に下がっており、これを見た
殺無生は「一流の剣士ではない」と誤解した。
一方で、直接検分した凜雪鴉は「恐ろしい剣」と語り、彼の得体の知れなさを実感している。
真剣を使わないのは、
「人を斬るのは難儀なものであり、自分への戒めのため」「錆びないし手入れも楽だから」が理由とのこと。
また、彼は普段から、「剣はあくまで道具」と主張しており、それに対する信仰を持ち合わせておらず、同時に「使う人間次第」と言って、人の意志こそ肝心と思っているため、頓着はしていない。
必殺技
第1期1話の殘凶戦で使用。
殘凶に深傷を与え、退かせようとしたが、屈辱を抱いた彼は自決を選んだ。
第1期12話の凋命戦、及び第2期の婁震戒戦で使用。
刺突で気功を正確に体内の気の巡りに加えることで気を暴走させ、致命傷を与える。これで凋命の肋骨は背中から飛び出た。
婁震戒戦では、相手も気功の達人で防御したが、それが逆に仇となり腕が砕けた。
第2期6話の蠍瓔珞戦で使用。
気のエネルギーを操作し、剣を自在に操る。作中では毒の霧を吹き飛ばした。
第3期7話の魔族三兄弟戦で使用。
足に気を貯めることで高速移動を行い、敵に見えないスピードで斬撃を与えられる。
魔剣目録
天工詭匠が発明した、回収した聖剣、魔剣を収納するための巻物状の宝具。
巻物自体はあくまで「扉」に過ぎず、本体である収納空間は異次元に存在し、開封のためには特殊な法術を用いなければならない。
剣に対して頓着していない殤不患は、なるべく回収した魔剣を使わないようにしているが、「やるのは性に合わない」というだけであって、使用方法については完璧に熟知している。
作中で殤不患が使用した魔剣(神誨魔械)
第1期最終回の対妖荼黎戦で使用。宇宙のどこかにある「底なしの穴」を出現させる。
第2期12話の嘯狂狷戦で使用。
傀儡にされた人間達を難なく操り、統率の取れた集団として嘯狂狷を完膚なきまでに袋叩きにした。
『西幽玹歌』、第3期最終回で使用。地脈にエネルギーを注ぎ、大地震を引き起こす。
第3期最終回の対照君臨戦で使用。強烈な振動によりあらゆる物を切断する。
第4期第7話で使用。婁震戒に折られていたが、飛行能力だけはあったので使用した。
第4期最終回にて使用。元は覇王玉が持っていた斧で、萬軍破の技を繰り出した。
活躍
第1期
東離に来て早々、石仏の傘を取ろうとしたら凜雪鴉に絡まれ、「これから会う人物に必ず義理を果たせ」と約束をさせられる。
結果、行き会った丹翡を玄鬼宗から助け、自分もまた追われる身となるが、早速幹部の一人である殘凶に致命傷を与え、彼から呪詛を吐かれる。
丹翡の仇討ちの旅に助力すると豪語する凜雪鴉に胡散臭さを感じた彼は、その場から逃げようとしたが、玄鬼宗の指名手配によって街も歩けず、獵魅ら玄鬼宗の兵士達に命を狙われ、結局成り行きで丹翡の旅に同行することに。
その後は、次々と現れる「旅の仲間」達の曲者ぶりに唖然とするリアクション要員となることが多く、彼らを束ねる凜雪鴉への疑心がますます湧いてくる。
そんな中でも、捲殘雲の先走りを防ぐために殺無生と単独で交渉するが、「只者ではない」と見抜いてきた彼と危うく死闘になるところだった。
丹翡に対しては、時折彼女の正義を信じる心が眩しく、呆れることもあったが、内心彼女の純粋さに好感を抱いていた。
魔脊山では、手を抜いた
刑亥や
狩雲霄のせいでトラップをほぼ一人で攻略する羽目になり、それらを見事クリアする実力を見せたのだが、その上で狩雲霄達からは小物扱いされていた。
散々振り回された殤不患は別ルートから七罪塔に入ろうとし、玄鬼宗の飼っている魑翼を発見。
丹翡、凜雪鴉と共に魑翼を奪い、七罪塔へと一足先に潜入する。
だが、そこを
蔑天骸に待ち伏せされ、更には凜雪鴉の裏切りにより丹翡と戦わされた挙句に凋命に捕まってしまった。
この後捕らえられた牢屋にて、遅れてやって来た狩雲霄達から、凜雪鴉が盗賊だと暴露され、彼は
「最初に会った時に殺すべきだった」と悔やんでいる。
そして、自分の甘さを嘆く丹翡に
「他人を信じる気持ちは間違っちゃいない」と励まし、気功で檻から脱出。
七罪塔を捜索し、凜雪鴉を見つけ、ケジメのために返答次第では彼を殺そうとしていた。
だが、凜雪鴉は「私は蔑天骸に一泡吹かせたいだけだから手を組もう」と逆に彼を勧誘。
「天刑劍の本物の鍔を返す」という眉唾物な条件に乗り、丹翡に武器を渡した後、凜雪鴉の指示で、彼に変装できる頭巾を使って成り済まし、蔑天骸の注意を引きつける役目を担うことに。
一時は蔑天骸を七罪塔から引き離すことに成功したと思われたが、あまりに演技が下手だったため蔑天骸にはバレバレであり、凋命ら兵士達に襲われる。
やがて、鍔を取り戻そうとした丹翡と捲殘雲と合流するも、凋命に見つかり絶対絶命となるが、彼は拙劍を捨ててまで彼らに立ち向かい、木の棒だけで彼らを打倒し(なんと凋命の肋骨を抉り取っている)、彼を見下していた捲殘雲は評価を改めた。
そして、凜雪鴉がおちょくったせいで蔑天骸が天刑劍を破壊したため、復活した魔神・妖荼黎を封印する手立てがなくなり、大ピンチに陥る中で、彼は一人出陣し、魔剣目録を使用。
須彌天幻・劫荒劍を使って妖荼黎を宇宙の果てに追放し、要石を丹翡に預けた。
その後は丹翡、捲殘雲と別れたが、交流は続けていた。
生死一劍・殤不患編
居酒屋で「殤不患」の名を名乗る変な男と知り合い、彼の眉唾物な冒険譚を聞かされることに。
しかしやがて、その男は玄鬼宗の残党に命を狙われる羽目になるが、殤不患は彼を助ける。
男は玄鬼宗の元兵士で名前がなく、英雄・殤不患の名を借りて物語を語るしか自分を表現できなかったのだ。
だが殤不患は彼を許し、「いずれは誰の真似でもない本当のお前の人生を生きろ」と励まし、称賛を受ける。
その後、事の発端であり殤不患の英雄譚を吹聴していた凜雪鴉をとっちめた。
第2期
丹翡の紹介で魔剣目録を預けるため、難攻不落とされた護印師の砦「仙鎮城」に向かい、主の伯陽侯と対面。
胡散臭く思われたものの、なんとか信用にこぎ着け、目録を預ける。
だが、東離に自分を追ってきた浪巫謠と聆牙に再会し、彼らから
蠍瓔珞の追跡を忠告され、とんぼ返りする。
仙鎮城は既に蠍瓔珞の手に落ち、目録も奪われかけたが、戦闘の末に目録は破られ、小さい方を持っていかれた。
破られた魔剣目録に危険な魔剣が二振りもあったことから警戒するも、喪月之夜を使った蠍瓔珞の襲撃を受け、傀儡を殺せない弱点を突かれる。
更には、油断して変装した蠍瓔珞の毒針に刺され、体内で徐々に内臓が壊死し、衰弱していってしまい、撤退。
気功術で毒の巡りを遅らせ、延命措置を取るも完治はできないところで、衙門に潜入し、彼の負傷を聞きつけた凜雪鴉が現れ、協力を申し出てきた。
例によって胡散臭い彼を完全に信用してはいなかったが、とりあえず彼の診断だけは信じ、浪巫謠に彼を任せることにした。
やがて隠れ家を蠍瓔珞、そして仙鎮城の襲撃も殤不患のせいにしてしまった
嘯狂狷ら捕吏に囲まれ絶体絶命となるも、浪巫謠が調合した解毒剤と共に駆けつけ、それを飲んで回復した。
全快した彼は蠍瓔珞を圧倒し、彼女は敗走。
嘯狂狷は凜雪鴉の助言で撤収したため、「今回の凜雪鴉の獲物」が彼だと知って少し同情した。
蠍瓔珞を追うために浪巫謠と行動を共にするが、蠍瓔珞は最悪の魔剣・
七殺天凌を使用し、彼女によって次々と殺戮が起きてしまう。
その過程で、殤不患は魅了の魔術に抵抗してまともに戦えず、更には彼の信条として蠍瓔珞を庇う
諦空や邪魔しに来る嘯狂狷と凜雪鴉の処遇を巡って浪巫謠と対立する。
蠍瓔珞にようやく出会い、魅了を払った彼女から一対一の戦いに挑まれた時は、彼女の勇気に敬意を表し、見逃して七殺天凌を回収に行こうとした。
だが、結局七殺天凌は諦空こと婁震戒に奪われ、蠍瓔珞は殺されてしまい、浪巫謠から手を引くよう言われてしまう。
その後は凜雪鴉のところに顔を出して嘯狂狷への計画を聞いたりして、彼の悪趣味さに呆れたりした。
また、魔剣目録を捲殘雲に預け、対七殺天凌用の「武器」を調達に行く。
そして、嘯狂狷に追い詰められていた浪巫謠の助太刀に現れ、彼が持っていた喪月之夜をフル活用し、嘯狂狷を叩きのめした。
この時、傀儡状態から助けた衙門の役人達から感謝されるも、「悪党の殤不患がまだいる」と言われ、敢えて「刃無鋒」と名乗っている。
それから、愉悦に飢えていた凜雪鴉と合流したのち、婁震戒の捜索に向かうが、嘯狂狷の死体と共に挑戦状が置かれていたため、魔脊山へと向かった。
婁震戒との戦いは、当初は七殺天凌の魅了により不利と思われたが、彼は、凜雪鴉に喪月之夜を自分に使わせ、傀儡になって彼に操られることで対策を講じ、形勢を逆転させる。
更に、浪巫謠との連携で傀儡を解かれて、隙をついて婁震戒相手に気功で競り勝ち、七殺天凌を落とさせた。
そして、調達した「武器」、「吸い取った物を墨に変える筆」を使って七殺天凌を封印しようとする。
だが、寸前で婁震戒が邪魔をしたため封印には失敗し、二人揃って行方不明になった。
事件が終わり、嘯狂狷に騙され誤解してしまった伯陽侯には謝罪され、新たに神誨魔械を三振り託される。
また「厄介事」が増えてしまったようだった。
第3期
行方不明となった婁震戒と七殺天凌を捜索するために凜雪鴉、浪巫謠、捲殘雲とチームを組み、魔脊山の調査に向かう。
そこで彼らは、刑亥が作った異次元の宮殿「無界閣」に入り込み、殤不患はそれに動揺。
更に彼は、無界閣に生えていた、空間転移できる鏡「逢魔漏」の使い方も把握していた。
曰く、「かつて廃墟だった無界閣」に昔立ち入った経験があるらしい。
神蝗盟の
異飄渺と戦うが、直後に捲殘雲が逢魔漏に触れたため、急ぎ全員を同じ場所に転移させる。
そして、高熱の異世界、西幽の鳳曦宮と空間転移し、嘲風による浪巫謠の負傷や、かつての盟友萬軍破の裏切り、更には婁震戒の乱入といった矢継ぎ早に訪れる事件に狼狽する一方。
負傷した浪巫謠のために、捲殘雲と聆牙に天工詭匠の元へ行き、薬をもらうよう指示するも、自分は行けなかった。
その後、回復した浪巫謠から、睦天命に会わなかったことを責められるが、自分の責任を感じていた殤不患は、戒めとして会うわけにはいかなかったという。
無界閣に戻ってからは、神蝗盟に取り入った凜雪鴉から、「刑亥が七殺天凌を拾って照君臨を復活させようとしている」という情報を知り、当面はその阻止に動くことに。
途中、魔界に転移してしまい魔族の三兄弟と戦うも、なんとかまた無界閣に戻る。
通信機を通して凜雪鴉から情報をもらいつつ、まずは刑亥の作った時を超える逢魔漏を破壊しようとしたが、二つに割れた一方を浪巫謠が持ち去ってしまう。
逃げたところを謎のローブの男の力で時空の転移に巻き込まれ、時空の回廊を振り落とされた彼は、過去の萬輿(鬼歿之地ができ、東離と西幽に分かたれる前の国)へと迷い込む。
そこで、異世界人にして神誨魔械の鋳造者である白蓮と出会い、神誨魔械の成り立ちと、彼の苦悩を知る。
だが、殤不患は魔剣目録を見せ、「これがあったから色々な縁が出来たから感謝している。あんたも自分の運命を受け入れてくれ」と告げ、白蓮に激励を受けた。
元の時代に戻った殤不患は「捲殘雲」に魔剣目録を預けようとしたが、そこに七殺天凌に魅了された「凜雪鴉」が現れ彼を刺し殺し、刑亥に目録を奪われてしまう。
そこへ「異飄渺」が現れて目録を横取りし、更に「利用価値がある」として殤不患の殺害も止めさせた。
その後は刑亥から気功対策が施した棺桶に閉じ込められるが、いつの間にか凜雪鴉の手によって人形型通信機と入れ替えられ、脱出していた。
この間、魔剣目録を使う意を表明した萬軍破に、目録を使う意味を教え、彼の目を覚まさせた。
そして、萬軍破と照君臨の戦いの最中に駆けつけ、神誨魔械「蒼黎劍」を使用し、萬軍破との連携で、照君臨をあと一歩のところまで追い詰めた。
トドメを刺すには至らなかったが、凜雪鴉の機転で婁震戒によって照君臨の魂が七殺天凌に封印されたため、二人を宇宙に追放し、一件落着となった。
萬軍破から魔剣目録を返され、彼を見送った後、無界閣の入口を幽冥・萬世神伏で埋めようとしたが、その落盤の中に浪巫謠が何も言わずに去ってしまう。
またしても仲間を失い、彼の心は深く傷ついてしまった。
第4期
浪巫謠の喪失により意気消沈となった彼は、山奥の宿で酒に溺れて、魔剣目録と共に引き籠る生活を送る。
捲殘雲の励ましや凜雪鴉のからかいにも自嘲するばかりでほとんど覇気が失せていた。
そして、丹翡から、最強の神誨魔械「芙蓉慧刀」を探しに鬼歿之地に行くと告げられ、その同行を要請される。
当初は断ったものの、考え直して地図だけ渡すために鍛劍祠へと行ったが、そこで捲殘雲の被り物(ガスマスク)姿を見て動揺し、自分も随行すると決意。
鬼歿之地では丹翡と捲殘雲の道案内をし、空気がある丘へと登った。この時、鬼歿之地の瘴気が魔界のそれとほぼ同じであると発覚している。
丹翡から誅荒劍を借りた彼は、丘の下に広がる地割れに降下し、下の様子を伺うと、案の定、そこは魔界へと繋がっていた。
そこで丁度、魔族達に襲われていた睦天命と天工詭匠を発見し、彼らの救援に入る。
久々に再会した睦天命からは事情を問い質されるが、気まずい空気の中彼女に謝罪し、三人揃って崖を登って地上へと帰還した。
そして、地上が魔界と地続きだったことを丹翡や伯陽侯に知らせ、引き続き芙蓉慧刀の捜索を続ける。
この時捲殘雲から「もうちょっと仲間を頼ったらどうだ?」と提案されるも、やはり沈黙を保つ。
やがて彼から、丁度居心地のいい洞窟へと案内されるが、そこで殤不患は、捲殘雲に「この洞窟で、被り物をつけたまま、ある小生意気な小僧の相手をしてやってくれ」と頼み、洞窟を去る。
そうして捲殘雲は、突然現れた「任少游」なる少年に剣術の稽古を教えることになる。彼は、逢魔漏を使って時空間を移動し、様々な鍛錬をしているようだった。
彼は捲殘雲から教わった剣術を、「拙劍無式」と名づけるのだった……。
やがて殤不患達は、睦天命の聴覚によって、遂に芙蓉慧刀を発見。
丹翡ら護印師達が魔界との最終決戦への準備を進める中、殤不患は魔剣目録とその使用方法書を丹翡に預け、「身内の野暮用」、つまり浪巫謠の救出のため、単身で魔界へと向かう。
複雑そうな睦天命に、「今度は必ず戻る」と約束し、彼女からも浪巫謠を連れ戻すことを頼まれ、彼は去っていった。
魔界にやって来た殤不患は、偶然凜雪鴉と再会。
浪巫謠の事情についての話題になると、殤不患は「あいつは人として正しい道を志した。流れる血が何色だろうと関係ない」と受け入れ、凜雪鴉を感心させている。
更に、彼は逢魔漏に閉じ込められた聆牙こと裂魔弦とも再会する。
そこへ刑亥が現れ、凜雪鴉をはじめとする宿敵達を一網打尽にするために魔神へと変貌。
凜雪鴉から神誨魔械「怒雷斧」を渡され、萬軍破の技「百烈激刀」を駆使し、刑亥の操る死霊達を一掃している。
やがて三人は、浪巫謠のいる魔宮へと視線を向けるのだった。
余談
- 邪道そのものを行く主人公の片割れ・凜雪鴉とは対照的な、「王道の好漢主人公」にして『サンファン』最大の英雄。敵を除いて誰からも好かれるタイプなため、ファンからは親しみを込めて「おじさん」と呼ばれている。
- いわゆる「舐めてた風来坊が最強の男だった」という文脈も込めてあるため、否が応でも人気が出るキャラクターである。
どこまで項目を極めようとな、追記・修正するのが軽々しく簡単になっちゃいけねえよ。
- 操られていたとはいえ異世界の騎士王ともやり合えるのはすごすぎおじさん -- 名無しさん (2025-02-06 05:02:28)
- ロウでそれどころではなくなって、最近は目録はすっかり脇役に -- 名無しさん (2025-02-06 08:11:34)
- これぞ武侠小説の主人公って感じよね -- 名無しさん (2025-02-07 13:02:19)
- 刀の状態は所々に伏線が貼られてたと思う(剣戟の時に鈍い音がするとか) -- 名無しさん (2025-02-07 13:12:51)
- 放送当時「音が軽いからもしかして木刀なのかも」って言ってた人がいて、本当にそうだった時マジでびびった -- 名無しさん (2025-02-07 14:03:24)
- 人呼んで刃無鋒!のシーンほんと好き -- 名無しさん (2025-02-08 19:44:26)
- 規約違反項目議論所で技の記述がピクシブ百科事典からの盗用だと指摘がありましたが、修正されましたか? -- 名無しさん (2025-02-11 19:16:29)
- ↑修正しましたが大丈夫でしょうか。 -- 名無しさん (2025-02-12 08:03:56)
- ↑大丈夫だと思います。 -- 名無しさん (2025-02-15 23:39:40)
最終更新:2025年03月03日 14:00