覇王玉/花無蹤

登録日:2025/02/06 (木) 04:11:55
更新日:2025/03/17 Mon 00:05:57
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女ならざる悪鬼羅刹と忌み嫌われたこの体。
人の世において持て余した血の滾りを、是非、解き放ちたく存じます。
目指すが人外魔境とあらば、我が剛腕に不足なし!


斥候の任を果たすにあたって、力任せなど言語道断。
未知なる秘境を探るなら、決め手は姿なき陰の足運び。
この花無蹤めが、猊下の目となり耳となり、魔界の腸を暴きましょうぞ!




覇王玉(ハオウギョク)、及び花無蹤(カムショウ)とは、特撮人形劇『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』シリーズの登場人物。



概要(覇王玉)


CV:ファイルーズあい
キャラクターデザイン:猫缶まっしぐら
二つ名:勁山無姫(ケイザンムキ)



初登場は第4期の1話。魔界へ潜入する新たな神蝗盟の法師として登場した。

西幽の犯罪組織・神蝗盟の幹部で、「蜂」の紋章を持つ。

筋肉隆々の武闘家で荒々しい性格であるが、れっきとした女性。
かつて、女性としての才能に恵まれず、周囲からその怪力を疎まれ、世間に絶望して神蝗盟に加入したらしい。

一対一の武芸であれば西幽では最強クラスの破壊力を誇り、素手で虎をも縊り殺せるという。
あらゆる計略を働かせようとも、持ち前の怪力で全てをご破算にしてしまうほどの実力の持ち主。
健啖家でもあり、劇中では魔獣を狩っては豪快に食い散らかしていた。

事あるごとに計略を使おうとし、自分を「馬鹿力で全てを台無しにする猪武者」と馬鹿にする花無蹤を敵視しており、顔を合わせる度に口論となり、戦闘を始めてしまう。

基本的に花無蹤以外の同僚にはフレンドリーで、同じく武を目指していた異飄渺には気をかけていたようだ。




戦闘面


基本的に力任せな戦闘をするパワースタイルだが、その力は口だけではなく、大多数の魔族の兵士を薙ぎ倒し、花無蹤の策すらも凌駕してしまう。

  • 墜山河
覇王玉愛用の錘(ハンマーの一種)。冒頭のみ使用。


  • 怒雷斧
禍世螟蝗から授かった神誨魔械の斧。打撃と共に雷撃を放ち、魔族との戦いでは大いに役立った。




概要(花無蹤)


CV:バトリ勝悟
キャラクターデザイン:なまにくATK
二つ名:八羅幻(ハチラゲン)


初登場は第4期の1話。魔界へ潜入する新たな神蝗盟の法師として登場した。

同じく神蝗盟の幹部で、「蜘蛛」の紋章を持つ。

長い金髪を持つ中性的な顔立ちをした美丈夫で、かつてはその美貌のせいで過酷な目に遭い、大の女性嫌いとなった。

計略を駆使し、効率よく敵を倒せる戦術を好む策略家であり、自分の頭脳を鼻にかけている。
そのため、全てが力任せでしかも女性の覇王玉を嫌っており、また彼女からも「手妻ばかりの盗賊風情」と侮られ、犬猿の仲となっていた。

かつては西幽の大盗賊だったが、最後の仕事で、獲物の人物(幽皇)が禍世螟蝗の表の顔だと知ってしまい、寧ろ彼の志に感銘を受け、彼に忠誠を誓った。
故に禍世螟蝗への忠誠心は人一倍強く、神蝗盟の法師の中では別格の扱いだと自負している。



戦闘面


計略を駆使して戦闘を行い、体を透明化させる隠密術や鎖を使った敵の捕縛といった搦め手を駆使する。

  • 蛛殺
  • 縛命絲
花無蹤愛用の剣と鎖。鎖は敵の捕縛や移動手段に用いるほど便利に活用される。


  • 玲瓏劍
禍世螟蝗から授かった神誨魔械の剣。強烈な刺突が特徴的。




活躍


禍世螟蝗から魔界進出の命を受け、二人揃って潜入役に立候補する。
早速、どちらが任に当たるか戦闘するが、引き分けとなったところで禍世螟蝗から止められ、魔界での成果に応じて勝負を決めると決定される。

魔界に着くと、悍狡の縄張りに立ち入り、二人で悍狡狩りを競争するが、そこで魔宮第四位の魔宮貴族・安索亞特に出会い、彼の歓待を受ける。
安索亞特は、二人の腕前を称賛し、魔宮第八位の阿爾貝盧法の抹殺に協力して欲しいと依頼する。

この間、凜雪鴉が成り済ました偽異飄渺と接触し、彼から、それぞれ煽てられ、また一方で相手を貶す話術によって、互いの猜疑心を煽られた。

そして、阿爾貝盧法の屋敷に二人で殴り込みにかけるが、結局衛兵達を相手にしただけで阿爾貝盧法は不在だった。
また、花無蹤は同じく屋敷に忍び込み、魔族として覚醒しつつあった浪巫謠と対決している。

安索亞特ととも連絡が取れず、腹を立てていたところ、偽異飄渺から、「魔宮貴族の印章を四つ集めれば魔神が召喚される。猊下はそれが狙いなのかもしれない」と唆され、今度は魔宮印章集めに没頭することに。

そこで、覇王玉は魔宮第六位の佩雷斯と、花無蹤は魔宮第五位の烏蕾娜と接触。
奇しくも、二人の目的は新しい魔王として君臨することで、そのために人間を使って魔宮貴族を暗殺させようとしていたのだ。

そして、烏蕾娜と佩雷斯の食事会の中で、覇王玉は烏蕾娜を殺し、花無蹤は佩雷斯を殺害する。
互いが魔宮貴族に利用されたことを非難し、魔宮印章を回収する二人だが、直後に現れた魔族の刑亥によって、禍世螟蝗から「用済み」だと判断されたと告げられる。

そのまま二人は刑亥によって逢魔漏の結界に閉じ込められてしまい、やがて、事態を知った魔宮第三位の芙爾雷伊が粛清をしに現れる。
芙爾雷伊に果敢に立ち向かう覇王玉だが、力の差は歴然で、右腕を折られてしまう。
トドメを刺されかけたが、彼女を花無蹤が助け、一旦撤退する。

「武を極められなければ生きた意味がない」と嘆く覇王玉に、花無蹤もまた「盗賊としての意味もなくし、猊下に忠誠を誓うしかなかった」と本音を吐露する。




だが貴様の取り柄は、剛力一つのみではない!
何者も恐れず、突き進む勇猛さこそ、勁山無姫の真骨頂!違うか!?



そう激励された覇王玉は、花無蹤の考えた「策」に乗ることを決意。
そして、花無蹤の決死の変わり身と、覇王玉の一撃によって、芙爾雷伊は撃破された。
花無蹤は右足を折られ、自嘲するが、覇王玉は語る。




忍び足だけが取り柄であるものか。貴様は、勇気と知略の男だ!

褒めてもらえたようだが、それだけが見所とあっては、神蝗盟の法師は務まらん。ただの役立たずだ……。

私とて……。



やがて、二人は結界を脱出し、偽異飄渺と出会う。
二人の拗れ方を愉しもうとした偽異飄渺だが、彼らは「負傷してしまい、戦えなくなった以上、猊下の心には添えないから、戦死したことにして欲しい」と彼に頼む。
そして、神誨魔械と魔宮印章を、彼の手柄として託す。
それに慌てふためく偽異飄渺。だが、二人は互いが「忠義以上に大切なもの」と気づき、惹かれ合っていた。




今日まで、力技ばかりを頼みにしてきたこの女を、この先、一人にはしておけん。

わ、私を女などと……よせ……。



互いの本性を見抜くことが大事だと気づいた二人はすっかり二人だけの世界に入る。




お、落ち着けェ!!こっちを見て私の話を聞けェ!!
仮にも紋章を授けられた法師にありながら、何だその情けない体たらくは!!



そんな偽異飄渺の怒声すら耳に届かず、彼を「曇りなき忠義者」と見做し、自分達は東離で隠居すると宣言し、二人は去っていった。

正体を晒し、魔宮印章をポイ捨てした凜雪鴉は屈辱に震える。




いやいや……もとよりあんな連中は前座でしかない。
本命たる禍世螟蝗は、まだ手付かずだ……。次なる策をだな……。



こうして二人は、最終決戦を目前に、戦いからリタイア。
その後、偽異飄渺は禍世螟蝗に二人の出奔を報告したが、「あの二人は魔界に投じた小石に過ぎん」として、放置された。










余談


  • 花無蹤役のバトリ勝悟氏は、第1期〜3期でも、サブキャラクターとして『サンファン』シリーズに出演している。虚淵玄氏が彼の声を気に入り、「メインキャラでも出演して欲しい」と言ってキャスティングされた。













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最終更新:2025年03月17日 00:05