橋本正義

登録日:2025/03/04 Tue 19:21:10
更新日:2025/04/18 Fri 20:19:20
所要時間:約 4 分で読めます





「恋愛はどうなるか分かんないから面白いんだぜ?」



橋本正義(はしもとまさよし)とはライトノベル『ようこそ実力至上主義の教室へ』の登場人物。

CV:阿座上洋平




【パラメータ】

学力:B⁺ 身体能力:B⁺ 判断力ːB
知性:B 協調性:C 入学時

学力:B 身体能力:B⁺ 機転思考力:B
社会貢献性:B⁻ 総合力:B 2年時(OAA)

※OAA=『Over-All⁻Ability』の略称

【概要】

ライトノベル『ようこそ実力至上主義の教室へ』の登場人物で高度育成高等学校の坂柳クラスに在籍している男子生徒。

当初、クラスは葛城派と坂柳派に分裂しており、彼は坂柳派に加わっている。


【人物・性格】

一言で言うならチャラ男。
バレンタインで軽井沢恵を口説こうとしたり、共に行動する事が多い神室真澄を「真澄ちゃん」呼びしたり、自らの主である坂柳有栖に対しても普段は敬語を使いながらも「姫さん」と呼んだりと非常に馴れ馴れしく、ノリも非常に良いというまさに陽キャラ。
こういうタイプでは珍しく意外にもモテる男であり、実際に同じクラスの元土肥千佳子に好意を寄せられてバレンタインにはチョコを渡されていたり、違うクラスの前園と交際していたりもする。

おまけに外見とは裏腹に学力は高め。
身体能力に関しても龍園翔の攻撃から坂柳を庇って受け止めたりとそれなりに優れている。
そのため、入学時点でAクラスに配属されるのも頷ける実力を持つ生徒と言えるだろう。

しかし、忘れてはいけないのが本作品のキャラは「裏の顔」や「裏の事情」を有している事が多いのが特徴。
当然ながら彼も例外ではないようで...


【本性】



「この学校に入った時から覚悟は決めていた。必ずAクラスで卒業して俺を裏切った連中を見返してやると。」


「そのためにだったらどんな汚い事でもやってやるさ。」


「誰だって蹴落としてやる。誰にだって恨まれてやる。」


「相手が龍園でも、坂柳でも。」





「そして、綾小路でも。」


前述のようなチャラい性格は集団に溶け込む為に身につけた処世術によるもの。
いわゆるキャラ付けであり、実際の彼は慎重で猜疑心が強い性格*1
最終的に自分がAクラスにいればいいと考えており決して間違いではないが、龍園や綾小路清隆といった他のクラスの生徒とも繋がりを持っている。
坂柳に従っているのも、彼女に従っておけばAクラスで卒業できると思っているからであって、彼女に心酔しているわけではなく、場合によっては坂柳を裏切る事も考えている。
もちろん、彼女である前園に関しても利用価値があるために交際しているのであって実際には愛情などなかった。

一方でその自分の世渡り上手な性格については内心では嫌っており、自分の名前についても正義(まさよし)が自身と正反対の正義(せいぎ)を連想させる事から嫌っている。


【活躍と動向】

1年生編の間は一貫して坂柳に従っており、無人島試験では彼女の指示でクラスメートの葛城康平を敗北に追い込むなど暗躍していた。
後に混合合宿にて堀北学と南雲雅の会話を盗み聞きしてから綾小路に興味を持つようになり、バレンタインにて綾小路と接触し、それ以降も度々話しかけにいくなど親交を深めている。

2年生編でも中盤までは坂柳に忠実に従っていたが、体育祭にて坂柳が綾小路が欠席したからという理由で欠席した事*2で指揮者不在となったクラスは大敗。
この頃から坂柳に対して不信感を抱くようになる。

協力型総合筆記テストでは他のクラスリーダー達と違って新たな手を打とうとしない坂柳を批判して彼女と口論になっている場面も。

冬休みにて神室の協力を得て綾小路に何度目かの接触を果たし、彼がクラスの影の立役者なのかどうかを問いただしている。
同時に彼に引き抜き交渉をおこなっている。


【そして、裏切り者へ...】

新学期早々におこなわれた生存と脱落の特別試験にて橋本は以前から繋がりがあった龍園と内通。
坂柳の側近の退学を狙っていた彼に情報を流す形でクラスを裏切るという行為にでる。
結果としてクラスは最下位に終わり、間接的に神室を退学に追い込む形となった。

だが、この裏切り行為は当然ながら坂柳には気づかれており、彼女に対して綾小路の引き抜きを打診するが却下され、裏切り行為を絶対に許さないと宣告された事もあって、彼女との関係は完全決裂してしまった。
おまけに裏切り行為はクラスの隠れ頭脳派である森下藍にも気づかれていた他、それ以外のクラスメートからも疑われていたらしく、クラス内で一気に孤立してしまった。

しかし、学年末試験では坂柳に綾小路からの伝言を伝えた事で彼女は自らの敗北、並びに退学する道を選んで高度育成高等学校を去っていった事で退学の危機を回避する。

その後は自らが貯蓄していたプライベートポイント並びに足りなかった分をクラスメート達から捻出させる形で綾小路を自らのクラスに移籍させる事に成功。

見事に橋本が思い描いていた通りの構図となった。


【余談】

裏切りについて

橋本の裏切りが原因で人気キャラだった神室が退学に追い込まれたため、彼にヘイトが向けられる事もあるが裏切りのそもそもの原因はAクラス争いを個人的なゲーム感覚のように楽しんでいる坂柳にもあった。

高度育成高等学校の理事長の娘という立場から将来がほぼ確約されている坂柳とは違い、橋本を含む他の生徒達にとっては将来のためにも命懸けでAクラスで卒業する必要があり、そのために追い上げを見せてきた下位のクラスに対して相変わらずの自分の頭脳任せで何の手も打たないという坂柳の姿勢はクラスメート達の不安と不信感を募らせるのに十分綾小路の移籍問題に関しては橋本は彼と坂柳の事情を知らないので仕方がない...だった*3
なので、橋本が裏切らずとも別の誰かが保身のために裏切っていた可能性も十分にあり得る状況だったといえる。

綾小路との共通点

本作の主人公である綾小路とは、
  • ツンデレ系の女子と行動を共にする機会が多い
  • 軽井沢恵に壁ドン
  • 堀北学の話を盗み聞き
  • 彼女持ちでおまけに他にも好意を寄せられている女子がいる
  • クラスメートを間接的に退学に追い込む*4
  • 自分のクラスを裏切る*5
  • 最終的に自分が勝っていればいいという考え
意外にも共通点が多かったりする。

退学フラグ

作中にて、
  • 最終的にAクラスにいればいいと考える
  • クラスを裏切る
  • クラスのリーダーの側近を退学に追い込む
  • クラスのリーダーから報復を宣言される
など、複数の退学フラグを立てており、多くの読者からはコイツは坂柳によって退学に追い込まれるのでは?と予想されていたが意外にも退学したのは坂柳という結果に終わり、その後に綾小路が自分のクラスに移籍した事もあって、橋本から見れば大勝利という結果となった。

ただし、橋本はあくまで綾小路を自分のクラスがAクラスで卒業するための道具としてしか見なしておらず、綾小路の方も橋本の事は信頼などしていないと思われるので途中で切り捨てられる可能性も否定はできない。
そもそもこれまでの綾小路が退学に追い込んだ3人の生徒*6の内、佐倉を除く2名は裏切り者を処分する形であり、唯一の例外である佐倉にしても別の裏切り者*7を処分するつもりがクラスのトップから断固とした拒否を喰らい、当該試験のルールから誰か退学させないとならない状況になっていた為にクラスから理解を得られやすい「総合力が最も低い人間」を代わりに提案しただけと、本来は裏切り者を処分する行動を取ろうとしていた事から下手をすれば率先して切り捨てる立ち位置に入っている可能性すらある。


果たして、橋本くんの明日は如何に?


「追記・修正はどうなるか分かんないから面白いんだぜ?」


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • アニメ
  • ライトノベル
  • 金髪
  • Aクラス
  • よう実
  • ようこそ実力至上主義の教室へ
  • 面従腹背
  • 側近
  • チャラ男
  • 狡猾
  • 慎重
  • 退学フラグ
  • 処世術
  • イソップ童話の蝙蝠を人の形にした存在
  • 蝙蝠
  • まさかの勝ち逃げ?
  • 裏切り
  • 裏切り者
  • 彼女持ち
  • モテます
  • 取り巻き
  • 坂柳派
  • 戦犯
  • マイナス思考
  • 最後に勝っていればそれでいい
  • 賛否両論
  • 今後のレギュラー候補
  • 坂柳有栖
  • 明るい
  • 綾小路清隆
  • 神室真澄
  • 橋本正義
  • 高校生
  • 阿座上洋平
  • 旧坂柳クラス
  • 新綾小路クラス
  • 世渡り上手
最終更新:2025年04月18日 20:19

*1 綾小路からも『柔らかそうな表情だがどこか相手をバカにしたような目をしている。』と評されている。

*2 おまけに綾小路の部屋で二人の時間を謳歌していた。

*3 実際に他のクラスでも姫野や時任が今のクラス体制に不信感を募らせており、密かに革命を狙っている状況。

*4 橋本は神室、綾小路は佐倉愛里。

*5 橋本は特別試験、綾小路はクラス移籍による裏切り。

*6 坂柳は示唆した程度であり、山内、佐倉、前園の3人

*7 櫛田桔梗。