登録日:2025/03/08 (土曜日) 08:09:00
更新日:2025/07/09 Wed 08:43:29
所要時間:約 5 分で読めます
概要
余剰次元「闇の世界」でスクラッチが書いた小説『リターン』をゼインが映画化したもの。
ゼインはスクラッチと取引し、この『白夜の夜』を製作する代わりに『リターン』で闇の世界から脱出させてもらおうと目論んでいたが、スクラッチは約束を反古にして闇の世界から脱出してしまい、『リターン』の原稿も失われたため恨みを抱いていた。
本編の『リターン』の筋書きは『白夜の夜』とは大幅に異なりFBI捜査官
サーガ・アンダーソンの視点から描かれるが、これはスクラッチの野望を阻止しようとした
アラン・ウェイクにより大量の
追記、修正が行われた結果。
ストーリーは非常に難解。
次々と場面が移り変わり、一見すると脈略のない物語に思えるが、時系列が行ったり来たりしているようにも見える。
また、最初と最後が繋がるループ物でもある。
なお、本作は闇の世界での時系列ではゼインの最新作だが、現実世界の時系列ではゼインの初期の作品ということになっている。
これは「闇の世界」が過去、現在、未来が同時に存在し更にループしている次元だからである。
そのため現実世界ではワシントン州ブライトフォールズではなくフィンランドで製作されたことになっており、キャラクターの名前やセリフもフィンランド語になっている。
ストーリー
執筆部屋には血だらけで倒れている「探偵」と、「作家アラン・ウェイク」がいた。
ウェイクは「探偵」の人生をタイプライターで操っており、侵入者の存在に気付くと、怒りの形相で唸り、次の瞬間、「探偵」は「カティラヤルビ(英語ではコールドロンレイク)」というフィンランドに実在する湖の近くの道で車を走らせていた。
彼は故郷に戻ってきたのだ……。
キャラクター
()内はフィンランド語の読み方。
○探偵
本作の主人公で、妻と離婚し、仕事をクビになった探偵。
「作家の未亡人」が初恋の相手。
闇の世界の執筆部屋で自身の運命をタイプライターで操る「作家アラン・ウェイク」と、「血まみれで倒れている自分」に遭遇し、様々な超常現象に直面する。
仕事を失って故郷に戻り、「管理人」に近況を話したり「殺人犯」に命を狙われたり、「作家の未亡人」に誘惑されたりする。
最後は「作家の未亡人」に酒を飲まされ、フラフラになったところを「殺人犯」と「作家の未亡人」によってナイフで滅多刺しにされ、「作家アラン・ウェイク」を帰還させるための生贄に捧げられた。
その後、ウェイクの代わりに闇の世界の執筆部屋に囚われた。
闇の世界の執筆部屋でタイプライターを打ち、世界を操る「
数多の世界の主」。
「アラン・ウェイク」名義だが、原作が
ミスター・スクラッチの『リターン』であるため正体はスクラッチだと思われる。
「探偵」が生贄として捧げられたことで井戸から地上に召喚され、「作家の未亡人」と再会を果たした。
●作家の未亡人
アランの元妻にして「探偵」の初恋の相手。
「探偵」を誘惑して酒を飲ませて酩酊状態にし、後述の「殺人犯」と共に「探偵」を滅多刺しにして生贄に捧げ、元夫である「作家アラン・ウェイク」を地上に帰還させた。
演者のジャガーはゼインの映画『詩人トム』とウェイクの小説『ディパーチャー』で
闇の存在を演じていた。
●殺人犯
演者:イルマリ・フオタリ
演者の演者:ピーター・フランゼン
演者のフオタリ兄弟はワシントン州ウォータリーにいたとされる伝説の殺人鬼。
殺した人々を弟のヤコピと共に井戸に捨て、更には弟まで殺害したとされる。
帰郷してきた「探偵」に弟殺しを自慢げに語り、更に「探偵」も殺そうとした。
最後は「作家の未亡人」と共に「探偵」をナイフで滅多刺しにして生贄に捧げた。
「作家アラン・ウェイク」をマスターと呼ぶ。
奇妙なことに、ウォータリーの実業家であるコスケラ兄弟とドッペルゲンガーになっている。
○管理人
帰郷してきた「探偵」と情報交換した。
なお、アーティが語る「農場で行方不明になった男」の詳細は『
Control』で語られる。
また、スクラッチを讃える歌「白夜の夜」を熱唱した。
○アーティと管理人(アーティアンドジャニター)
追記、修正はフィンランド語を学んで「白夜の夜」を熱唱してからお願いします。
最終更新:2025年07月09日 08:43