超常現象生命体A-010(別名:影)

登録日:2023/01/25 Wed 01:01:00
更新日:2025/04/20 Sun 02:54:00
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超常現象生命体A-010(Paranatural Entity A-010)とは、レメディー・エンターテイメント作品間で共有される宇宙『レメディー・コネクテッド・ユニバース』に登場する超自然的な生命体である。
通称は「闇の存在(Dark Presence)」もしくは「影(Shadow)」。


●目次


【概要】

次元間の知覚と音、そして驚異的な伝播力を持つ共鳴体ベースの超常現象生命体
「共鳴体」とは既知の科学の範囲外にある振動、周波数、フィールド、エネルギーのことであり、限定的ながら 現実を変貌させる力 でもある。
ワシントン州ブライトフォールズ近くのカルデラ湖、コールドロンレイクの湖面に存在するスレッショルド(※変貌世界事象。後述)である「闇の世界」を起源とする。

超常現象生命体A-010/影」という呼称はアメリカ政府の機密機関「連邦操作局(FBC)」によるものであり、民間人からは「闇の存在」と呼ばれる。

その名が示す通り「 自我と悪意を持つ闇 」であり、不定形な実体を持たない生命体。
あらゆる闇と知覚を共有しており、 水溜まりやオイル、 さらには 人間の心の闇 に潜むことができる。
活動範囲は基本的にはコールドロンレイク周辺(ブライトフォールズ、ウォータリー、エルダーウッズなど)に限られるが、スレッショルドや闇の影響を受けた人間を介して活動範囲を拡大できる。

弱点は強い光で、浴び続けるとそこが「焼き払われ」てしまう。

一方で生物、非生物問わずに伝播し傀儡にできるという特殊能力を持つ他、様々な形態をとる。


【行動理念】

本拠地となる闇の世界は文字通り闇に満ちているため、闇の存在の影響力はスクラッチ曰く「大海にコップ一杯の水を注ぐようなもの」で 却って目立たない
そのためか並行世界へ進出、拡散することに執着している。
敢えて例えるなら、「平凡な俺が異世界で無双する」みたいな願望を抱いているのである。

また、闇の世界では対となる超常現象生命体である「光の存在」との抗争を絶え間なく繰り広げており、複数の並行世界へ伝播し力を増すことで相手より優位に立とうとしている可能性もある。


【闇の世界/コールドロンレイク・スレッショルド】

闇の存在の起源である闇の世界は、 全ての並行世界を内包する最も巨大な宇宙 とされている。

この世界はあらゆる並行世界と隣接し、過去・現在・未来が同時に存在して尚且つ無限にループし、さらに思考や言葉が具現化し新たな並行世界が生まれるという混沌の世界である。

この闇の世界の一部分はコールドロンレイクの湖面に永続的に出現しており、FBCにより コールドロンレイク・スレッショルド と呼ばれている。(thresholdは「境界」の意。)

スレッショルド はその名の通り現実に現れた並行世界の入り口であると同時に 並行世界の水路 でもあり、スレッショルド周辺地域は流れ込んできた並行世界に侵食されてしまう。
この現象を変貌世界事象、通称「AWE」と呼ぶ。

当然コールドロンレイク・スレッショルド周辺でも同じことが起こるのだが、前述の闇の世界の性質と合わさることで、結果として 創作物が現実になる という他のスレッショルドでは見られない変貌世界事象が引き起こされることになる。

また、スレッショルドからの並行世界の浸水は一方的なものではなく相互的なものであるため、 コールドロンレイク周辺での創作活動は現実世界と闇の世界の両方に影響を与える ことになる。


【知能】

「世界を闇に包む」という野望を果たすため、かなり策を講じている。
後述の通り強大な力を持っていながら脳筋ゴリ押しはダメとわかっている時点でこの手の怪異としてはかなり賢い。

2010年のブライトフォールズAWEではコールドロンレイク・スレッショルドの「創作を現実にしてしまう力」を利用して自らの野望を実現させることを思いつき、休暇のためにやって来た著名な小説家アラン・ウェイクに「世界が闇に支配される内容のホラー小説」を書かせるため数々の裏工作を行っている。

例えばストーリー序盤では日中に光に焼かれる苦痛をど根性で耐えながらダイナーまで移動し、そこでウェイク夫妻が滞在するキャビンの鍵を預かっていたカール・スタッキーに触れて体調不良に追いやり、その隙に人間の姿(後述のバーバラ)に擬態して鍵を受け取りに来たアランと接触を果たし「カールは帰った」と嘘をついてコールドロンレイクのど真ん中に浮かぶ島のキャビン(ダイバー島とバードレッグキャビン)の鍵とキャビンへの地図を渡して誘導したりしている。

なお、ダイバー島とバードレッグキャビンは1970年に噴火で水没しているはずだが、共鳴により 現実を変貌 させて一時的に復元したようである。


【能力】

  • 支配
最も強力な能力。
あらゆる 生物、無機物 に伝播し操ることができる。

  • 次元間移動
人間の身体に宿ることで、容易くスレッショルドを超えることができる。

  • 余剰次元への侵略
人々の夢や精神世界といった物理的には存在しない余剰次元でも、そこに「闇」があれば侵入し、潜むことができる。
メタ構造の生命体 と言えるだろう。

  • 物理的耐久性
基本的に物理的な攻撃は一切が通用しない。
人間に宿っている間はその限りではないが、厳密には ダメージを受けた人間の肉体を即座に「闇」が治癒している だけであるため、闇の存在自体はダメージを受けない。

  • 光に対する耐性
唯一の弱点は光だが、FBCが開発した高出力ライトの光を三方向から同時に当てても苦しんだだけで生き延びている。
また、日中に行動を起こしたこともある。

  • 瞬間移動
夜間などの暗い場所なら離れた場所に瞬時に移動できる。
また、明るい時間帯でも影から影へ移動できる。

その辺のオイルや水溜まり、人間の心の闇 など、例え日中だろうと闇の存在が潜伏できる闇は必ず存在するため、一度闇の世界のスレッショルドを超えてしまうと行動を制限することは殆ど不可能となる。

  • 変貌効果
「共鳴」により現実を変貌させることができる。
作中では陽が出ている日中に霧を出現させ、空を暗くしたりしている。

  • 物理的破壊力
闇そのものが渦を巻き竜巻や嵐雲を形成することで、 あらゆる構造物を物理的に破壊しながら移動できる。
ただし、この時は人間への擬態は解かなければならない。

  • 時間操作
追い詰められるとタイムループを引き起こす。
しかし不完全で、人々は前の周回の記憶を僅かながら保持する。


【形態】

引っかき女(Scratching Hag)

1970年にコールドロンレイクで溺死した女性バーバラ・ジャガーの遺体に宿ることで実体化した闇の存在。
溺死した当時のジャガーは25歳だったが、2010年のブライトフォールズAWEでは老婆の姿になっていた。
胸には 背中まで貫通した穴 が開いており、喪服を着ている。

姿が変わったのは地元に伝わる「大釜の魔女」の伝説や、森に近付く子供たちをしつけるために魔女バーバ・ヤーガの伝説を元にして大人達が吹聴した「暗闇に潜む引っかき女」の怪談話が、コールドロンレイク・スレッショルドの力で現実になったためと思われる。(ちなみにHagは「鬼婆」、またはストレートに「ばばあ」の意。なので妖怪チックなネーミング)

人間に擬態するための形態でもあり、アランとの初遭遇時には「アランにキャビンをレンタルしたカール・スタッキーの代理人」を装っていた。
詳しくは個別項目参照。


スクラッチ(Scratch)

『Alan Wake』『Alan Wake's American Nightmare』『Alan Wake Ⅱ』『Quantum Break』『Control』に登場する。

無限にループする闇の世界で、絶望したアラン・ウェイクに取り憑き同化した闇の存在。
他の周回のアランの前に 邪悪なドッペルゲンガー として現れる。
やがてアランの姿でコールドロンレイク・スレッショルドを超えて現実世界に進出を果たし、FBI捜査官サーガ・アンダーソンの前に立ちはだかる。
アランの富、名声、愛する人を欲する。
詳細やバリエーションやらはそれぞれの個別項目を参照。

  • 激怒の雲(cloud of wrath wears)
『Alan Wake Ⅱ』に登場。
スクラッチの別の形態。

『Alan Wake's American Nightmare』に登場。
『ナイトスプリングス』のとあるエピソードの脚本を元にアランが『リターン』を執筆したことにより、並行世界のナイトスプリングスがアリゾナ州某所にスレッショルドとして出現するAWEが発生。
これによりスクラッチも物語の悪役である「闇の使者」としてナイトスプリングスに召喚され、主人公である「光の闘士」を演じるアランと対決する。

『Alan Wake Ⅱ』に登場。
アランとスクラッチが書き、トーマス・ゼインが映画化した物語『イニシエーション』の作中作『殺人事件ケイシー』でスクラッチが演じたキャラクター。

『Alan Wake Ⅱ』に登場。
アランが書いた『イニシエーション』という物語が現実になった闇の世界の ニューヨークの代替現実 でアランを執拗に狙う スクラッチの大群。
何故たくさんいるのかは不明。

『Alan Wake Ⅱ』DLC『ナイトスプリングス』に登場。
「一番のファン」というエピソードの脚本を元にアランが『リターン』を執筆した結果、並行世界のナイトスプリングスがブライトフォールズにスレッショルドとして出現するAWEが発生。
スクラッチはアランが演じる「作家」の双子の弟にして狼人間の「悪ぶった男」としてナイトスプリングスに召喚され、「作家」に助けを求められた「ウェイトレス」を演じるローズ・マリゴールドと対決する。


【闇の軍勢】

闇の存在が率いる闇の勢力。
あらゆる場所に召喚できる、闇の存在の一部にして道具。
FBCによりA、B、Cの三タイプに大別される。

▶タイプA(Type A)

知覚可能な「闇の存在」の一部。

  • 液化した闇
飛び散ったオイルや水溜まりと闇が同化したもの。
常人は踏むと闇に支配されてしまう。
ライトで容易く焼き払える。

  • 闇の物質
半固形状の闇。
壁やアイテムを覆い塞ぐ。
ライトで容易く焼き払える。


タイプB:影になった個体(Type B:Shaded Individual)

主に「闇に支配された者(Taken)」と呼ばれる。
意味もなく人語を呟き続けながら群れをなして人間や動物を手当たり次第に殺し回る狂暴さを持つ。
身近で手に入る刃物や鈍器を武器として扱う程度の知能はあるが、仲間同士で意志疎通している場面はない。
黒い煙のように見える闇のバリアを全身に纏っており、バリアを光で焼き払わなければ物理的な攻撃が効かない。
他にも何もない場所から突然姿を現したり、死んでも別の場所から復活したり、分身したりできる。
これらが単にゲーム上の都合なのかそういう設定なのかは不明だが、行方不明者に対して登場する個体が多すぎることや作中最初に登場する個体であるヒッチハイカーが瞬間移動や分身を披露しているため前者の可能性の方が高い。
詳細は個別項目を参照。


▶タイプC:影になったオブジェクト(Type C:Shaded Object)

『Alan Wake』『Alan Wake's American Nightmare』『CONTROL』に登場。
無機物に影が憑依したもの。「ポルターガイスト(Poltergeist)」とも呼ばれる。
影になった人間と同じく黒い煙に包まれた様な姿。
物理攻撃は効かないが、影になった個体たちと違い闇を焼き払われると宿主である無機物自体も消滅してしまう。

  • 通常のオブジェクト
『Alan Wake』『Alan Wake's American Nightmare』に登場。
影に憑依されたドラム缶や鉄タイヤ、柵等様々な物体。
宙に浮かんでから数秒の間をおいてアラン目掛けて飛んでいく。

  • 大型のオブジェクト
『Alan Wake』に登場。
影に憑依された廃車などの大型な物体。
耐久力が高く、一部のオブジェクトはライトを当て続けないと回復するほか、障害物としてその場から動かない場合もある。

▶ボスオブジェクト

特に強力な影になったオブジェクト。

  • ブルドーザー(bulldozer)
『Alan Wake』に登場。
影に憑依されたブルドーザー。通常のポルターガイストと違い、宙には浮かばず無人で走り回る車両として振る舞う。
作中では二台登場し、一台目はボスとして立ち塞がるが二台目はスルー可能。
咆哮のようにエンジン音を鳴らしながら猪やサイの如く突進攻撃を仕掛けてくる。
ライトを当て続けないと回復する。
影になった個体たちも同時に襲ってくる。

  • 蒸気機関車(old train)
『Alan Wake』に登場。
影に憑依された、朽ち果てた蒸気機関車。二つのパーツに分離して襲い掛かる。
朽ち果てているためブルドーザーや後述のハーベスターのように自走は出来ず、前述の大型のポルターガイストと同じように宙に浮かんでから体当たりを繰り返す。ライトを当て続けないと回復する。
スルー可能だが倒すと実績が解除される。

  • シャンデリア(chandelier)
『Alan Wake』に登場。
影に憑依されたコールドロンレイクロッジの球体シャンデリア。
ロッジから脱出しようとするアランの前に立ちはだかる。
この時アランはライトを持っていないため倒すことはできず、出口はロックされているため逃げることも出来ない。
脱出するには対峙して入り口に体当たりを誘発し扉を破壊させる必要がある。

  • 柱(pillar)
影に憑依されたコールドロンレイクロッジの庭にある四本の柱のオブジェ。
『サスペンデッド(絞殺)』という作品の一部。
四本とも再生能力を持つ。

  • 油圧ショベル(excavator)
『Alan Wake』に登場。
影に憑依された油圧ショベル。
作中では二台が登場し、一台目は影になった個体たちが同時に襲ってくるものの、容易にスルーできる。二台目はボスとして立ち塞がる。
履帯を失っているためその場から移動できず、フォーク*1が装着されたアームを振り回す。
二台目は倒すのに時間をかけすぎると足場が崩落してしまう。
ライトを当て続けないと回復する。

  • ハーベスター(harvester)
『Alan Wake』に登場。
影に憑依されたコンバインハーベスター。
ボスとして立ち塞がる。
行動パターンはブルドーザーとほぼ同じで、ライトを当て続けないと回復する点も同様。
影になった個体たちも同時に襲い掛かる。

  • モンスタートラック(monster truck)
『Alan Wake』に登場。
影に憑依されたモンスタートラック。
行動パターンはブルドーザーやハーベスターと同じだが、機動力が高く小回りもきくため厄介。
ライトを当て続けないと回復する。
本編では容易にスルー可能だがDLCエピソード『シグナル』では二台が同時にボスとして襲い掛かる。
一応『シグナル』でもスルー可能だが他の影になった人間やオブジェクトも同時に襲い掛かって来るため倒さず進むのは難しい。

  • パレードトラック(parade truck)
『Alan Wake』に登場。
影に憑依されたディアフェスト用のパレードトラック。
本編では脅かし要員として猛スピードで横切るのみ。
DLCエピソード『シグナル』ではボスとして立ち塞がる。
最初は装飾の巨大な鹿のオブジェが三つのパーツに分かれて襲いかかり、続いて更にトラックのキャブとボデーが分かれて襲ってくる。
挙動は大型のポルターガイストと同じで自走は出来ず、再生能力も無いが合計5体の大型ポルターガイストと対峙することになるため厄介。

『Alan Wake』のDLCエピソード『シグナル』『小説家』に登場。
アランの破滅的な意識が闇の底で顕現した、アランのドッペルゲンガーその2。
闇の底で形成されたアランの記憶と妄想の世界のあらゆる場所に置かれているテレビと、その画面に映る狂気に満ちた表情の実写のアラン。
現実改編能力を有しており、アランに次々と脅威が襲いかかる内容の小説を朗読し、直後にその通りの展開が起こる。
『シグナル』終盤では大型の薄型テレビを中心にポータブルテレビ複数台が集まったテレビの集合体として立ち塞がり直接対決となり、影になった人間やオブジェクトを際限なくけしかけてくる。周りのポータブルテレビを一定数破壊される度に後退していき、薄型テレビだけになると最後は悪あがきとしてポルターガイストの漁船とアランの著書の群れを呼び寄せる。
続く『小説家』でも相変わらずアランの行く先々に立ちはだかり破滅的な内容の小説を朗読し影になった人間やオブジェクトをけしかける。

最後は妄想を全て捨て去り正気に戻ろうとするアランに対し、アランの妄想の産物であるイマジナリー・バリーを顕現させ襲わせるが、イマジナリー・バリーが倒されると同時に全てのテレビが自壊し完全消滅した。

  • 闇の通路(Dark Fountain)
『Alan Wake's American Nightmare』に登場。
スクラッチがドライブインシアターの映写室の周囲に出現させた、鉄塔の見た目をした闇の通路。
闇の底に通じているらしく無尽蔵に影になった個体たちを召喚する。
四ヶ所に三本ずつ生えている。


▶触れられた者(Touched)

完全に闇に支配されるのではなく、「操られかけている」程度の状態の人間。
支配された者たちは凶暴性が高く手当たり次第に動物や人間を殺すぐらいしか出来ないため、複雑なことをさせたい場合はこちらを活用する。
アランが触れられた様子を見るに、ネチネチとした精神攻撃で洗脳する模様。


トール&オーディン・アンダーソン兄弟(Tor and Odin Anderson brothers)

『Alan Wake』『Alan Wake's American Nightmare』『CONTROL』に登場。
かつてはヘビーメタルバンド『オールドゴッズオブアースガルズ』の中心メンバーだった兄弟。現在は農夫であると同時に療養所コールドロンレイクロッジの患者。
コールドロンレイクの濾過されていないで作った密造酒を飲んだことで超自然的な能力が目覚めると同時に、トールは「雷神トール」になりきってハンマー振り回し、オーディンは(主神オーディンの逸話に準えて)自分の片目をくり抜く奇行に走った。
なお、本人達曰くひっかき女と戦ったらしいが真相は不明。
その後、「ひっかき女」や「詩人(トーマス)」を「伝説の存在」とする内容の歌詞の曲を発表した。
これによって全ての痕跡が消えたはずのトーマスとバーバラが「ブライトフォールズの住人達にとっての伝説」になってしまい、闇の存在が目覚めるきっかけとなった。
『CONTROL』ではフィンランド人の清掃員の姿をした超常現象生命体A-001アーティと友人であることが明かされ、パワーオブジェクト「灰皿の迷路」に行く手を阻まれたジェシーのために「迷路を抜け出せる様に現実改編する曲」である『Take Control』を捧げ間接的にサポートした。


シェル・ダイク(Shel Dyke)

『Bright Falls』に登場する女性。
詳細は不明だが影に触れられたらしく、町の電灯を破壊して回るようになった。
完全に支配されなかったのは夜間でも脅威になる電灯を破壊するには光で死にかねない影になった個体よりも、光を浴びても平気な「触れられた者」の方が都合が良かったからだろう。
保安官代理に逮捕されたがその後の消息は不明。


シンシア・ウィーバー(Cynthia Weaver)

『Alan Wake』に登場。通称「ランプおばさん」
トーマスに片想いしていた女性。
影に触れられたがトーマスに助けられ、影との終わりなき戦いに巻き込まれた。
ダムの「照らされた部屋」に住んでいる。
町を練り歩きライトが切れていたら交換を促し、あちこちに光に反応する特殊塗料で目印を書いた所に影と戦うための補給物資(照明弾など)を隠していた。
その役回りはアランに闇の存在を倒す武器「クリッカー」を渡すこと。


アラン・ウェイク(Alan Wake)

『Alan Wake』『Alan Wake's American Nightmare』『Quantum Break』『CONTROL』に登場。
トーマスのドッペルゲンガーにして小説家兼脚本家。
元は光の存在と化す以前のトーマスによって書かれた詩に登場する「登場人物」であり、湖の現実改編能力により、この世に存在して「いた」ことになってブライトフォールズへと休暇のためやってきた。
より詳しくは個別項目を参照。


ローズ・マリーゴールド(Rose Marigold)

『Alan Wake』『Bright Falls』に登場。
オーディアダイナーで働くウェイトレス。
アランの熱狂的なファンだが、その心に漬け込まれバーバラに擬態した影に触れられる。
アランに「残りの原稿を持っている」と嘘をついて自宅に誘い込み睡眠薬入りのコーヒーを飲ませた。


セリーナ・バルディビア(Selina Valdivia)

『Alan Wake's American Nightmare』に登場。
架空の町ナイトスプリングスの住人。ドライブインシアターの管理人。
スクラッチによって触れられて正気を失い発電所を停めてしまった。
アランが電力を復旧させたお陰で全身に蛍光灯の光を浴び、侵食していた闇が焼かれ正気に戻った。


▶第三のモノ(The Third Thing)

『CONTROL』に登場。
「影」とヒスの両方に憑依された人間。実質、下記のハートマンしか該当しない。

エミル・ハートマン(Emil Hartman)

『CONTROL』に登場。
「かつてハートマンだったモノ」が捜査セクターに侵入した超自然的な存在「ヒス」に憑依された姿。
」と「ヒス」の両方に憑依された結果、縦に引き伸ばされ螺旋状にひねられて歪な巨人と成り果て、意味もなく破壊の限りを尽くす怪物と化した。
テレポートやテレキネシス、闇のバリアなどの特殊能力を持つ。
FBC局長ジェシー・フェイデンに幾度も襲撃を仕掛けるが、最後は部屋全体を明るく照らされたことで闇のバリアを失い、光に全身を焼かれながら倒された。


▶その他の形態

  • 鹿(Deer)
『Bright Falls』に登場。
ジェイクに車で轢かれた鹿。
この鹿を介してジェイクは影に支配されてしまう。

『Alan Wake』に登場。
影に支配されたワタリガラス。
一羽一羽はライトの光で即死する弱さだが大群で押し寄せ巨大な飛行生物かの如く襲い掛かってくる。
群れを追い払うには一定数のカラスを焼き払わなければならない。

  • サドンストップ(Sudden stop)
『Alan Wake』DLCエピソード『シグナル』に登場。
アランの著書『サドンストップ』がカラスの代わりに群れをなし襲ってくる。

  • クモ(spider)
『Alan Wake's American Nightmare』に登場。
闇の底からナイトスプリングスに顕現した蜘蛛に擬態した影
なぜか子猫ほどの大きさ。
ライトで殺せるが鳥ほど脆くはない。


【関連人物】

「影」の生みの親である可能性があるアランのドッペルゲンガーその3……というか、アランとトーマスはどちらがオリジナルか判別できないほど因果関係が拗れている
ヨーロッパ出身の詩人兼映画製作者。
コールドロンレイクの湖上に立つキャビンで「湖の底に潜む闇の存在」への言及を含む様々な詩を書いていたが、恐らくこのせいで影が生まれた……というより太古の昔から「いた」ことになった。
湖で溺死した恋人バーバラ・ジャガーを、当時アシスタントライターだったエミル・ハートマンの助言に従い詩で蘇らせようとした結果、「バーバラの姿をした影」を地上に顕現させてしまった。
責任を感じたトーマスはバーバラの魂を物理的に切り取り*2、靴箱に自分の詩をしまった上で「靴箱以外の自分の痕跡を全て消す」内容の詩を書いて現実改編し、更に真っ白な潜水服を着て湖に飛び込み「光の存在」となった。
その後、バーバラの身体を持つ「」とトーマスの身体を持つ「光の存在」は争い続けることになる。

アランのドッペルゲンガーその4。
『Alan Wake』のDLCエピソード『シグナル』と『ライター』でプレイヤーが操作することになるアラン。
闇の底で顕現したアランの理性そのもの
アランの絶望の象徴である破滅的なアランとは幾度も衝突する。
こいつが頑張った結果、アランは10年以上も闇の世界で小説を書き続けている

『CONTROL』に登場。
FBCの現局長。弟のディランを探しに来た民間人だったが、色々あって局長になった。
前述の通り、アランによって創造された可能性がある
アランの原稿通り、影及び第三のモノと成り果てたハートマンと幾度も対峙し、最後は打倒する。

影とはある意味兄弟とも言える、よく似た超常的な存在。
『CONTROL』では悪夢のコラボレーションを果たした。
詳しくは個別項目を参照。


追記、修正は『リターン』を完成させてからお願いします。

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最終更新:2025年04月20日 02:54

*1 UFOキャッチャーのアームみたいなやつ

*2 要するに心臓を抉りとった