引っかき女/バーバラ・ジャガー

登録日:2024/4/17 (水曜日) 14:28:00
更新日:2024/05/11 Sat 10:01:45
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引っかき女 の異名をもつ バーバラ・ジャガー(旧名:ババ・ジャカラ) は『レメディーコネクテッドユニバース(RCU)』関連作の登場キャラクター。

演者

  • ケイト・ワイマン (アラン・ウェイク)
  • ロザンナ・ケンピ (アラン・ウェイク 2 )

登場作品

  • 『Alan Wake』
  • 『Alan Wake's American Nightmare』(言及のみ)
  • 『Control』(言及のみ)
  • 『Alan Wake Ⅱ』

概要

白人、黒髪、青い瞳の女性。1945年生まれ。
フィンランド出身の女優であり、映像作家トーマス・ゼインの恋人。
1960年代にゼインと共にアメリカ合衆国ワシントン州ブライトフォールズへ移住し、二人でオーシャンビューホテルを購入してアーティストコミューンを設立した(当時10代後半)。
ゼインの作品である『白夜の夜』で「作家の未亡人 アリス・ヴェイコ *1」を、『詩人トム』で悪役「 闇の存在 」を演じたりと彼の創作に手を貸した。
また、その美貌からミス・ディアフェストに三回連続で優勝したりと現地に馴染んでいった。

創作活動の中でブライトフォールズにあるカルデラ湖、 コールドロンレイクには創作を現実にしてしまう力 があることに気付き、その力を最大限引き出すためにゼインと共にコールドロンレイクに浮かぶ島「ダイバー島」のバードレッグキャビンに引っ越した。
なお、この湖の正体は異次元空間「闇の底」のスレッショルド*2であり、「創作を現実に変えてしまう力」もこの異世界が持つ力であったのだが、当時のゼインとジャガーが知るよしも無かった。

1970年7月10日、湖の力を調査するために泳いでいたところ、 原因不明の溺死 *3を遂げる。
しかし現実を受け入れられなかったゼインは当時自身のアシスタントだったエミル・ハートマンの助言に従い『詩人トム』の内容をベースにした原稿を書き、その創作の力でジャガーを蘇らせようと試みた。
その結果、ジャガーは闇の存在こと超常現象生命体A-010(別名:影)の実体化として顕現する
当初はジャガーに擬態して振る舞い、自らの力を強めるためにゼインに『闇の存在』という作品を作るように促したが、その不審な行動が祟りすぐにゼインに正体を看過され、拘束されて心臓をえぐり出されて湖=闇の底に沈められた。
1970年7月18日、ゼインは闇の存在となったジャガーを封じ込めるため、ダイバースーツを着込み自らも光の存在を宿す『詩人トム』の主人公「ダイバー」へと変身し、「 将来アラン・ウェイクという人物が闇の存在を倒す 」という内容の原稿やウェイクが闇の存在を倒すためのパワーオブジェクトである「クリッカー」や「天使のランプ」を靴箱に保管して地元記者のシンシア・ウィーバーに託し、靴箱に保管したものや『詩人トム』と『白夜の夜』を除く全ての自分の痕跡を消し去ってから闇の底へと身を投じ、それ以来そこでジャガーを監視し続けることになる。

引っかき女(闇の存在)

闇の存在となったジャガーは、ブライトフォールズの民族伝承の魔女になぞらえて「暗闇に潜む 引っかき女 」と呼ばれ地元民から恐れられるようになり、連邦操作局(FBC)からは正式名称として前述の通り超常現象生命体A-010(別名:影)の呼称が与えられた。
元から闇の存在がいてジャガーの肉体をガワとして利用したのか、それともゼインの原稿によってジャガーが闇の存在となったのかは不明瞭。
しかし次元間の音と知覚を持つ共鳴体*4ベースの闇に過ぎない闇の存在が明確な自我や知性を有しているのは 間違いなくジャガーの影響 と思われる。
以下の様に様々な形態や能力を持つ。

形態

◇バーバラ・ジャガー

人間に擬態する基本形態で、本来は明確な実体を持たない闇の存在の実体化でもある。
喪服を着ており、亡くなった当時の年齢(25歳)から正常に加齢していった老婆(65歳)の見た目をしている。
流暢に人語を話すが、 背中まで貫通した胸の穴 が人間ではないことを示している。
また、暗がりや夜間などの光が届かない場所でしか現れない。
戦闘時は竜巻に変身できる。

◇ヒッチハイカー

アランが過去に執筆した物語に登場するキャラクター。アランの夢に干渉した際の姿。
後述する支配された者と同様に闇のシールドを纏い、伐採斧を手にしている。
他の支配された者と違い流暢に人語を話し、分身したり竜巻に変身できる。

◇アリス・ウェイク

アランの妻。クリッカーを手に闇の底へやってきたアランを惑わすために精神世界に現れた際の姿。
クリッカーを起動するか懐中電灯の光を浴びせると撃退できる。
なお、『Alan Wake Ⅱ』で観賞できる『白夜の夜』では ジャガーがアリスを演じていた。

◇竜巻

闇の竜巻、黒い竜巻等と呼ばれる形態。
バスや重機といった巨大な物体を巻き上げ、周囲に撒き散らし、木々や構造物を薙ぎ倒しながら移動できる。
ライトや発煙筒の光は焼け石に水であり、遭遇した場合は基本的には逃げるしかない。
『Alan Wake』の実質的な ラスボス形態 でもある。

◇闇の物質

流動性の闇の物質。オイルの水溜まりの様に見える。
闇の存在、つまりジャガーの一部であり、知覚を共有している。
アランは 主人公補正で守られているため 接触してもダメージを受けるのみだが、常人は触れたら最期、支配され眷属になってしまう。

能力

◇次元間知覚

範囲は一定に限られているとはいえ、異世界を含む広範囲の暗闇、影といった物理的な光の不在や 心の闇 といった概念的な闇と知覚を共有し、それらの闇にテレポートできる。

◇支配

最も基本的な能力で、あらゆる生物や物体を闇の物質で汚染し操ることができる。
  • 生物
支配された者/影になった個体と呼ばれる、闇の存在の眷属にされた生物。
ジャガーの意思で、暗い場所ならどこへでも 無尽蔵に 召喚できる。
  • 非生物
ポルターガイスト/影になったオブジェクトと呼ばれる。
こちらは召喚はできないが、とにかくその場にあるものを闇で覆い操ることができる。
特に重機は 猛獣の如く獰猛になる 傾向にある。

◇触れる

前述の支配された者は兵隊としては便利だが、 ジャガーにできるのはあくまでも召喚 で、あとは勝手に破壊衝動のままに暴れまわるため細かい制御が効かない欠点がある。
そこでジャガーは 触れる ことで完全に支配せず宿主の理性を保ったまま人間を洗脳する方法を編み出した。

弱点

光の存在

当然ながら闇とは光の不在であるため、光は弱点となっている。
光を浴びると、 身を焼かれる苦痛 を味わう模様。
しかし後の二代目闇の存在であるミスター・スクラッチと同様に物理的な強い光ではせいぜい苦しめるのみであり、完全に滅ぼすにはパワーオブジェクトである「クリッカー」が必要不可欠となる。

◇創作の筋書き

そもそもゼインの創作から生まれた存在であるため、物語の筋書きには逆らえず、仮に主人公であるアランを殺してしまうと ループが発生して振り出しに戻されてしまう
また、創作を利用してはいるが創作に対する理解や独創性は持たないため自分で物語を書くこともできない。

引っかき女(闇の存在)の顛末


1976年、ディアフェストの時期にコールドロンレイクの水で作った密造酒を飲んだことでジャガーの過去を幻視したミュージシャンの兄弟 トール&オーディン・アンダーソン が作った曲に揺り起こされ、 まどろんでいたジャガーは一時的に復活 する。
アンダーソン兄弟が持つ創作家としての才能を利用するため彼らを取り込もうと試みるが アンダーソン一族は超常現象生命体による精神攻撃に高い耐性をもち、更には限定的な超自然的な力を扱える「超常的ユーティリタリアン」の一族でもあったため 、オーディンの片目、トールが飼っていたワタリガラスを奪ったものの、トールが 雷神の如く ハンマーを振って引き起こしたに打たれて撃退された。
なお、この二度目の顕現以来、ジャガーは 喪服 を着ているが、これはブライトフォールズに伝わる民族伝承の怪異「暗闇に潜む引っかき女」が 胸に穴が空いていて心臓が無い、超自然的な力を持つ魔女 といった奇しくもジャガーと似た特徴を備えていたため、最も「ひっかき女」に近い存在であるジャガーが闇の底が持つ現実改編の力の影響を受けたのだと思われる。
余談だがその後オーディンは眼球を移植するも1988年に次元間生命体(シフター)であるワーリン・ドアと取り引きし、再び片目を失っている。

2010年9月、休暇のためにブライトフォールズへやってきたスター作家アラン・ウェイクとその妻アリスの存在を感知し、アランの夢に侵入。
アランが過去に書いた小説のキャラクターである ヒッチハイカー の姿で接触し、ゼインに邪魔されながらもウェイク夫妻の居場所を特定する。 
オーディアダイナーにてアランと待ち合わせていた、ウェイク夫妻をキャビンに案内する予定だったガソリンスタンド及びキャンプ場のオーナー カール・スタッキーを闇で支配 してトイレに閉じ籠らせ、やってきたアランにスタッキーの代理人を装って ダイバー島のバードレッグキャビン へ誘導する。
その後、バードレッグキャビンでアランとアリスが別行動を取った一瞬の隙に アリスを闇の底へ誘拐
アリスを追って闇の底へ飛び込んだアランに 触れ て洗脳し、アリスを人質に「妻を助けたければ自分が望む通りの小説を書け」と命じる。
アランは「闇が世界を覆う」という結末のホラー小説『ディパーチャー』を執筆し始めるが、辛うじて正気を保っていたために 主人公を自分 にすることで 主人公補正 を獲得し、更に「アランが結末を書く前にゼインが助けにくる」という展開を書いたことでゼインに自分を助けさせ、闇の底からの脱出に成功する。

ジャガーはアランに結末を書かせるために彼を執拗に狙い、その過程で 闇で支配したカール・スタッキーやラッセル・ジョンストン、バーチ、ダニーら をけしかけたり、 触れることで洗脳したローズ・マリゴールド を操りアランに睡眠薬を飲ませて悪夢を介して洗脳しようとしたりとあの手この手で追い詰めるが、『詩人トム』で主人公「ダイバー」の味方をする「レディーオブライト/ランプおばさん」に変質し、ゼインの「靴箱」を守り続けていたシンシア・ウィーバーがアランにクリッカーと原稿を託したことにより形勢逆転されてしまう。

2010年9月14日、原稿に従いクリッカーを手に闇の底を目指すアランを全力で妨害しようと試みるも、 ジャガーでさえ創作には逆らえず 、アランはコールドロンレイクへたどり着いてしまい、そこで最後の攻防が繰り広げられる。

ラスボス戦

まず、アラン(プレイヤー)の目の前にあるコールドロンレイクへ通じる道を塞ぐように多数のポルターガイストを寄せ集め 非常に強固な「闇の障壁」 を形成し、更に支配された者の群を無尽蔵に差し向けてくる。
支配された者はいくら倒しても沸いてくるため、 闇の障壁をできるだけ早く破壊 しなければならない。
闇の障壁が破壊されると、今度は鉄骨のポルターガイストで行く手を阻もうとしてくるが、これは簡単に破壊できる。
更に進むと竜巻で巻き上げた物体を次々に投げつけてくるが、これらは滅多に当たらない。
先へ進むとトロッコのポルターガイストが襲いかかってくるため、これを倒すとついにコールドロンレイクの真上で 竜巻の形態 で待ち構えるジャガーと対峙することになる。
なお、竜巻をよく見ると中心にジャガーが立っているのが見える。
倒すには二つの足場をジャンプで飛び越えて接近しなければならないが、足場と足場の間を 竜巻が巻き上げた物体とポルターガイストが高速で回転 しているため、ジャンプするタイミングを誤ると ポルターガイストや物体に吹っ飛ばされて 転落して即死するため注意。
命懸けの二度のジャンプで竜巻に近付き、照明弾を二発撃ち込むと悪あがきで 闇に支配された鳥の大群 をけしかけてくるが、構わず三発目を撃ち込むと撃退できる。

最期

必死の抵抗もむなしく撃退されたジャガーはアランの闇の底への侵入を許してしまう。
最期は悪あがきでアリスの姿に化けて言葉で惑わし精神攻撃を仕掛けるも効果は無く、クリッカーを胸の穴に突っ込まれた上でスイッチを押された結果、 「また新しい仮面を見つけるわ」 と吐き捨て光となって消滅した。

しかし、闇の存在は後にミスター・スクラッチとして復活を遂げることになる。

余談

ジャガーは、レメディー作品のラスボスとしては『Max Payne』に登場した ニコール・ホーン に次ぐ二人目の老婦人である。

追記、修正はブライトフォールズへ移住してからお願いします。

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最終更新:2024年05月11日 10:01

*1 アリス・ウェイクのフィンランド語読み

*2 異世界の入り口

*3 ジャガーは水泳が得意だった

*4 超自然的な振動、周波数、フィールドによって形成されるエネルギー場