登録日:2025/03/13 Thu 00:35:42
更新日:2025/03/15 Sat 17:31:47
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『
妃教育から逃げたい私』は沢野いずみによるライトノベル作品である。
「
小説家になろう」にて、2018年から2019年まで連載された。
書跡版は「PASH!ブックス」(主婦と生活社)より2019年4月から連載されている。
【概要】
世界観は中世ヨーロッパの世界。
政略結婚など当然ある貴族社会の中で、運良く王子様の婚約者に選ばれた主人公。
本来であれば勝ち組であるはずが、本人は浮かない顔
それもそのはずである。「妃教育」という名の厳しいマナー教育が待っていたのだ。
何とか妃教育から逃げ出したい主人公と結婚したい王子のドタバタラブコメぶりが見所である。
最初は王子のことを敬遠していた主人公も交流を重ねるにつれて、
それまで忘れていた過去も思い出して、惹かれていく様を描いていくところも本作のハイライトであると言えよう。
2024年11月時点でシリーズ累計部数300万部を記録している。
メディアミックス展開として「コミックPASH neo」にてコミカライズ版(作画:菅田うり)が刊行されている。
また、2025年1月より、テレビアニメ版も放映されている。
【あらすじ】
ドルマン侯爵の娘レティシアは、令嬢ながら自然の中で遊ぶのが大好き!
しかし、王子クラークの妃候補として、幼くして厳しい“妃教育”を受けることに。
マナー、ダンス、政治経済などを学び、たゆまぬ努力によって可憐な令嬢へと
成長していくのだが、ある夜会で別の令嬢をエスコートする
クラークを目の当たりにして……!?
【キャラクター】
・レティシア
CV:白石晴香
「やったわー!!」
本作の主人公。
ドルマン公爵の令嬢で、王子の婚約者になった。
慎ましい姿で気品溢れる貴族令嬢というイメージを持つが、実際はお転婆で、山へ出かけ、野イチゴを食べながら川へ赴き川魚を釣ることが好きな快活な女性である。
7歳の頃、王子の婚約者に選ばれ、「妃教育」と称するレッスンを受けるが、想像を超える厳しさに涙を流す日々。この上なく苦痛で、何度か脱走を心みることもあった。
ちょっとした王子の企みで、別の女性をエスコートしているのを見た時、婚約破棄をするもんだと思い込み、自身は自由の身と察し城を出たが、実際は婚約破棄をされておらず、愕然とする。
それ以降度々やってくる王子の下から逃げ出そうと逃亡計画を図っている。
アニメでは声優の白石氏の建前と本音の演技の使い分けが印象的で(特に上記のセリフ)、喜怒哀楽の感情が分かりやすい素直なキャラになっている。
・クラーク
CV:
福山潤
「一目惚れから婚約を申し込んだんだ」
アスタール王国の王子でレティシアの婚約者。
10年前に木から落下しかけたレティシアに一目ぼれして婚約を申し込む。
それ以降婚約者として不自由のない生活をさせたが、妃教育に辟易している彼女はどうにも彼を好きになれないままでいた。
妃としての教養を学ばされる生活に愛想がついているのを察してか、彼女をいったん自由にさせるなど、気づかいも見られる。
反面、彼女が事あるごとに脱走を企てると、何故か先回りして待ち構えていることが多い。この機転の良さには彼女も叶わない。
そんな彼ではあるが、レティシアのことを愛しているのは確かで、ほかの妃候補には目もくれないどころか、側室も必要ないと言ってのけるほど。
ちなみにダンスパーティーで他の女性の手を取っていたのはレティシアにやきもちを焼いてもらいたかったらしい。
クラーク王子は未来が読めるのか、レイテシアの気持ちになってレイテシアの逃げ先で待ち構えているのか、果たして…
・ナディル
CV:
羽多野渉
「兄さま何とかして!!」
「無理」
レティシアの兄であり、クラークの側近。
クラークとレティシアが結婚すれば自身の地位も上がることから、政略結婚という観点でも、なんとか彼女を結婚させようと画策する策略家である。
昔はレティシアが妃としてふさわしい振舞をできるように、自身も彼女にはやや厳しく当たってきた。反面、レティシアが自由に行動するようになってからは、まるで漫才のように冷静にレティシアに突っ込みを入れる姿が印章的である。
・ブリアナ
CV:斉藤佑圭
「王子の方から近寄ってきたからいけるのかなと思ったら、あんたにベタ惚れじゃない!私はただの当て馬よ、ふざけんじゃないわよ!」
ダンスパーティーの時に、クラークにエスコートされていた女性。
結局は当て馬扱いだったので、今ではクラークへの恋は冷めている。
最初レティシアには名前を覚えてもらえなかった。
「ブリ、ブリ、ブリっ子さん!」
「ブリアナよ!」
何ならそれ以降も小説版では「ブリっ子」呼ばわりされている。
そんな彼女であるが、何だかんだでレティシアの悩み相談に付き合ってあげる悪友ポジションになりつつある。
・リリー
CV:園崎未恵
レティシアが幼少の時から仕えているメイドである。
彼女の世話をしており、信頼している存在である。
・マリア
CV:末柄里恵
レティシアが王城に務めてから、お世話をしているメイド。
脱走癖のある彼女なので、何かやらかすとベルで助けを求めるのがお約束。
優しそうな雰囲気を持っているが、武術の経験もある。
実は伯爵令嬢だが、家が没落。
メイドの役職についているのもこのためである。
・ルイ
CV:堀江瞬
デルバラン王国の第三王子である。
マリアに片思いしており、人違いでレティシアが誘拐されてしまったくらい、大胆なことをやってのけた。
ちなみに恋に落ちたのはルイが8歳、マリアが12歳の時に、伯爵令嬢だったマリアがデルバランで行儀見習いにやってきた時である。
しかし、マリアの家の事情で離れ離れになってから、何としても彼女と結婚しようとあれこれ策を巡らせてきた。しかし、そうした振舞は部下から「アホ王子」とよばれるほど呆れられている結果になっている。
なお、想像に難くないが、現状、ルイとマリアの関係はルイの片思いに終わっている。
【テレビアニメ版】
2025年1月から3月にかけてテレビアニメが放映されている。
原作者の沢野氏は「完全な悪人が出てこないけど登場人物みんな人間らしい話を書いてみたくて書いた作品です。なので完全無欠の超人的なキャラクターはいないのですが、人間臭さを感じてもらえたら嬉しいです。」とコメントを寄せ、アニメを通じて本作のキャラの人間模様をみて楽しんで欲しいと述べている。
アニメーション制作はENTスクエアード。
OP:「君としか恋しない」
クラークを演じた福山潤によるオープニングテーマ。
余談だが、本楽曲のPVでは長髪が印象的だった福山氏であるが、本作品が放映されている時期に「断髪式」を実施して、話題になった。
ED:「アリバイなカーテシー」
DIALOGUE+によるエンディングテーマ。
追記・修正は妃教育から逃げ出せたときにお願いします。
??「僕の出番かな?」←??『僕の出番かな?=お呼びでない』
- 妃教育から逃げたい私(逃げ切れるとは言ってない) -- 名無しさん (2025-03-13 10:51:13)
- 公爵令嬢なのに妃教育に耐えられないメンタルなのか…… -- 名無しさん (2025-03-13 22:50:42)
- クラークの灰色文字の文に「レイテシアの~」となっているが、レティシアでいいのよね? -- 名無しさん (2025-03-14 07:48:18)
- ↑2 気質的に受入れられないのかもしれない多少はね。 -- 名無しさん (2025-03-14 08:10:13)
最終更新:2025年03月15日 17:31