登録日:2025/05/26 (月曜日) 21:49:11
更新日:2025/06/14 Sat 10:59:14
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電磁波を放射して束にすればこの地球を動かす事も可能だ
バリヤですっぽり包み込まれているなら大気が損なわれる事もない。動く巨獣帝国だ……!
出典:巨獣特捜ジャスピオン/東映/第34話「鉄壁の要塞を砕く父と子の愛」/1985年12月27日放送
目次
【概要】
城東大学の片山教授が発明した「電磁波発生装置」を悪用し、
地球を「動く巨獣帝国」に改造しようとするマッドギャランの作戦のために建造された巨大要塞を防衛する巨獣。
ただし完全に見た目は
ロボットであり、これまでのハネダーやマリゴス、ウミキング、シシオーンなどの宇宙・地球出身の巨獣に対して、「ロボット巨獣」というのが正確だろう。
この要塞は
ミサイルやビーム砲、
地雷原に対人用の罠などに取り囲まれ、中でもその要として配置されている。
当初は
バリヤで包まれていてダイレオンによる探索でも発見できなかったが、監禁状態から自力で脱出した片山教授がバリヤ発生装置を破壊した事で、ジャスピオンに発見された。
上半身が丸ごと巨大なドーム状の
砲台になっているというインパクト抜群の姿をしている。
武器は上半身の大口径の砲台のほか、両足から巨大ミサイルを発射する事ができ、その火力は圧倒的。
動きは遅そうだが、ダイレオンのジャンプ攻撃に対応して撃ち落とすなど、精密な砲撃が可能。
砲撃は強力であるが、一発撃つごとに若干の間隔がある。三連射での砲撃もできるが、こちらは回避ではなく「ダイレオンビーム」で応戦されてあっさり撃ち負けてしまったので威力は単発の砲撃よりも低いのかもしれない。
どうみても接近戦は不利なデザインも合わせて、一方的に遠距離から砲撃する分には強そうだが受け手に回ると弱いようだ。
普段は下半身を格納して普通の砲台に偽装している。
上半身が大きすぎるのか、足元や頭を狙われるとバランスを崩してすぐに転んでしまう。
【活躍】
マッドギャラン軍団にさらわれた片山教授を救出するため要塞の様子を伺っていたジャスピオンの前に立ちはだかり、要塞に配備された無数の兵器と合わせて撤退させる。
その後、ジャスピオンは要塞攻略のために考案した波状攻撃「トリプルアタック作戦」を展開。
(ダイレオンで正面から突入して兵器群とフォードンをくぐり抜け、ガービンタンクで外壁を破り、アイアンウルフで要塞内に突入するという作戦)
それを防ごうと出現するがダイレオンの体当たりを受けて転倒。
要塞への突入を許してしまい、片山教授を救出されるとダイレオンとの対決となる。
サタンゴースの光線でパワーアップし、一時は砲撃で寄せ付けずに圧倒するが「ダイレオンビーム」に撃ち負け、さらに続いて発射したミサイルをキャッチされて投げ返されてしまう。
そして、怯んだ隙にとどめの「コズミック・クラッシュ」を受けて倒された。
【その他】
冒頭の文は、作中に登場した雑誌「ニューサイエンス」12月号に掲載した片山教授のエッセイ「散歩する地球」である(ただし最後の一文のみマッドギャランの台詞である)。
この回におけるダイレオン母艦形態と要塞との戦闘は、ダイレオン母艦形態の武器であるダイレオンレーザーが使用された数少ない戦闘の1つである(この武器は、この回の他には42話でしか使用されていない)。
マッドギャランは、電磁波発生装置の設計図を収めたマイクロフィルムの在り処を聞き出すために、片山教授を記憶映像化装置にかけるも、脳への負担の大きさから断念し、ギルザの妖術を使用する方法に切り替えたが、判明する前にジャスピオンに教授を救出された。
ちなみにマイクロフィルムは、息子の友和への誕生日プレゼントである野球帽のマークに縫い込まれていたが、それに気付いたのはジャスピオンだけであり、ジャスピオンはそれをアンリも含めて誰にも話さなかった。
片山教授を演じているのは『
人造人間キカイダー』で主役のジロー/キカイダーを演じていた伴直弥氏。
追記・修正はマイクロフィルムの在り処にすぐに気付いた方がお願いします。
最終更新:2025年06月14日 10:59