ゴースト&モリー

登録日:2025/5/27 Mon 00:39:00
更新日:2025/07/16 Wed 18:23:23
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ムフハハハハハハハ…!









信じられない!


何が?


ずっと一緒なんて!


うわあっ!


あたし、これからずっと独りじゃない!


やだね!


ドリームチーム誕生!


このまま永遠にぃ!?


そう、このまま永遠!










The Ghost and

M‪ෆ‪‪lly mcgee





「作品概要/主な流れ」


『ゴースト&モリー』(原題『『The Ghost and Molly mcgee』』)とは、『ディズニーチャンネル』で2021年10月1日で海外向けに放映開始。後の2022年4月3日で国内での放映が開始されたテレビアニメ作品であり、2021年から2024年にかけて放映されていた。

海外での略名は『TGAMM』。

Disney+でも配信されており、シーズン1とシーズン2を合わせて全41話となっている。

制作は『マーキュリー・フィルムワークス』及び『ディズニー・テレビジョン・アニメーション』、総監督は『ビル・モッツ』及び『ボブ・ロス』。

本作は呪いで共同生活をする事となった主人公である人間のモリーとおばけのスクラッチの日常を描いた物語であり、エピソードは基本的にコメディーライフであり、いずれかのパートにミュージカルが挟まれる流れとなっているが、スクラッチを初めとしたゴーストがメインとなる話ではややミステリアスな雰囲気のあるエピソードも。「感情」・「ポジティブさ」に重点を置いており「ポジティブ過ぎると人はどうなってしまうのか」が本作のテーマともなっている。

「ストーリー/ようこそブライトンへ」


ブライトンの古びた空き家の屋根裏部屋にこっそりと住まうゴースト、スクラッチ。

しかし、その古びた家にマギー家が引越しにやって来てしまい、一家の娘である「モリー・マギー」に住んでた屋根裏部屋を丸々自分の部屋にされてしまい、スクラッチは何とか家から追い出そうとしモリーに家から追い出す呪いをかけた結果、スクラッチはモリーから離れられなくなってしまった上に初めて親友が出来たとモリーは大喜び。
こうして、スクラッチはマギー家との生活を過ごす事となる。

「"元"風の街・ブライトン/亡き者が住まうゴースト世界」


ブライトン

歴史ある薄汚れた中西部の街。
ここに引越してきたマギー一家はここに住む人達と一緒にここブライトンをより活気のある街にする為にPR活動や街のイベントに取り組む事も。
特産品はカブ。市長曰く「ブライトンはカブのお陰で発展してきた」ようだが、お味はそこまでよろしくない模様・・・

ゴースト世界

常に空が暗闇に包まれた死者の魂達が暮らす街。
つまり、「あの世」
現実世界とほぼ同じ娯楽や屋台などがあるが、ここに住まうゴースト達は「物は使い回す」習慣があるようで、モリー達の世界よりもあまり文化や技術が進んでいない。
ゴースト評議会と議長の命令により、ここに住むゴースト達は現実世界で人間達を脅かして「みじめさ」をある程度保たなければいけないルールとなっており、保つ事の出来なかったゴーストはゴースト世界を支配する議長の裁き次第では「ダメゴーストの渦」に永遠に取り込まれる事となる。
また、ゴーストと人間とでは「世界が違う」という事から友好的な関係を作ってはいけない掟がある。勿論、この掟を破ったゴーストも「ダメゴーストの渦」行きとなる。

何故か東京ディズニーランドなどでもお馴染みのチュロスを売っているボックスが外にある。あの世でも人気なのだろうか。


「登場人物/ブライトンの人々とあの世で暮らすゴースト達」


  • モリー・マギー
CV:太平あひる

本作の主人公。
エネルギッシュ全開な楽観主義の可愛いマギー家の娘。
誰に対してもフレンドリーかつ優しく接し、ブライトンの街をより活発にする為に様々な取り組みに貢献しては、誰かのお願いや何かの為となれば何が何でも全力を尽くす「メイク・ユー・ハッピー」精神。
しかし、気が散りやすく逆に自分の行動が返って悪い結果に招いてしまったりポジティブ過ぎるが故によい方向ばかりに考え過ぎる事も・・・誰かとハグする事が大好き。
運動神経こそ良いが、スポーツはダメダメ。
マジシャンや辛い食べ物が苦手。
ブライトンに来るまでは何度もお引っ越ししていた為、スクラッチやリビーと出会うまで友達は作れなかったようである。


  • ダリル・マギー
CV:青山玲菜

危ない事が大好きで騒ぎを起こしまくるモリーの弟にして問題児。学校ではよく先生に叱られているが当の本人は反省する気ゼロの模様。他にもサーバーのハッキングや闇サイトでの取り引きをしたり家族に内緒で「ハイジ」という名前を付けた蜘蛛を飼っている。

  • シャロン・マギー
CV:本間沙智子

アルバイト漬けのモリーのお母さん。
ブライトンに引越してから出費がヤバくなり、モリーが勧めた「ブヒナビ」という求人情報のアプリを頼りに色々働いては出費をなんとかしている。しかし、シーズン1の終盤では・・・。
夫のピートとは結婚はしているものの、正式に結婚式は上げていない。

  • ピート・マギー
CV:内野孝聡

涙もろいけど家族思いのモリーのお父さん。
しかし、パニックに陥りやすく過去にとあるトラウマを抱えている。

  • ニンおばあちゃん
CV:三重野帆貴

シャロンのお母さん。遠い所に暮らしているのでビデオ通話で登場する機会が多い。
モリーと会った直後のスクラッチを見ても驚かなかった。本人曰く「タイではゴーストは普通」らしい。・・・え?

  • リビー・シュタイン=トーレス
CV:夏谷美希

モリーの初めての人間の友達。
同じクラスのアンドレアの名前を間違えた事から仲間外れにされていた。ユダヤ教徒であり、シーズン1の6話でユダヤ教徒の成人式である「バトミツワー」を迎える。

…「バル・ミツワー」じゃないの?
好きな動物は亀。柔らかい体を硬い甲羅で隠せば社会の荒波に飲まれずに済む所が好きな理由。

  • アンドレア・ダベンポート
CV:藤田曜日子

お金持ちのインフルエンサーかつブライトン中学校の正式なる親善大使の女の子。
モリーやリビーとの関係は良くなく、ボランティア活動ではモリーの手柄を横取りしたりズルをしていたが、これにはワケがあり・・・


  • スクラッチ
CV:安倍宗一

常に不機嫌にしており、皮肉屋な一面を持つエクトプラズム体のゴースト。モリーに呪いをかけた結果、自分も呪いにかかってしまいマギー一家と共に日々を贈る生活をしている。モリーがスクラッチの名を呼ぶと呪いで必ずモリーの元に呼び戻される。
モリーとは転校日でのアンドレアとの一件から彼女を支える存在となっていく。
彼もまた「みじめさ」を保たなければいけないのだが、ゴースト評議会に強制的に呼ばれては「恐怖レポート」に嘘を書いたりと評議会をウンザリさせている。
生きていた頃や前世の自身については全くもって覚えていない。ナチョスやアイスクリームが好き。

  • ジェフ
CV:中西正樹

スクラッチとは長い付き合いの親友。
お間抜けなゴーストだが、スクラッチ思いの良い奴。
頭文字はG。


  • ゴースト評議会の皆さん

あの世のゴースト世界に住むゴースト達を人間界に送り込み様々な場所の「みじめさ」を保たせる運動をさせている元凶。

緑のゴーストは「アレスター卿
ムラ色で肉球のような鼻しているのが「ルクレティア
青色のゴーストが「バーソロミュー
ラベンダー色のゴーストが「グリムベラ

…と覚えておくいいかも?

  • 議長

無口で黒いローブで身を包む死神のような見た目でゴーストの世界を支配する者。人間界のみじめさを求めており、みじめさのゲージをある程度保つ事の出来なかったゴーストには彼の空腹から生み出された「ダメゴーストの渦」に取り込まれてしまう。

  • ジンクス
CV:きそひろこ

議長に忠実な「よろこびハンター」の女性ゴースト。

  • ソムゴブリン

可愛い赤ん坊のような見た目に反して狙った獲物の悲しみの感情を増幅させたり、ゴーストや人間から精気を吸い取る玉ねぎのような形をした個体もいる。
弱点はポジティブな感情を初めとする喜びや幸せ。





追記・修正はとても大切な物を失っても友人に「いつもと同じノーマル!」と常にアピール出来る人のみにお願いします。

\ノーマル!/ \ノーマル!/ \ノーマル!/ \ノーマル!/

































本編未視聴のアニオタ民に警告する!!!この先、ゴースト&モリー・マギーの中盤における大きなネタバレを含む文章が描かれている!!!見たくなければ、ブラウザバックでこの記事から立ち去るが良い!!!


































シーズン1終盤の展開/ネタバレ注意













シーズン2からの登場人物/新しい隣人、チェン一家


モリー家の近くに引越してきたチェン一家。モリー一家と幾つかの共通点を持っているが、その正体はなんと家族全員がゴーストハンターであった!

  • オリー・チェン
CV:石田流星

チェン家の息子。彼もまたゴーストハンターとして情熱を注いでいるが、モリーと知り合う内に・・・。

  • ジューン・チェン
CV:西岡 璃南

オリーの妹。自閉症スペクトラムである為、直ぐに本音が出てしまう。

  • ルーベン・チェン
CV:ケンコー

オリーの父親。家族全員がゴーストハンターなのは彼にまつわる過去の出来事に何かあるようで・・・。

  • エスター・チェン
CV:大俣かな

オリーの母親。夫のルーベンと共に周りにゴーストの存在を知らせようとしているが、中々上手くいかず。

評価・知名度について


本作の評価は非常に高く、テンポ良く物語が展開されている部分も評価されており最後までモリー、そしてスクラッチの成長を描き切っている。
ブライトンでの日常だけではなく、モリーがあの世へと立ち向かう等の突然の非日常感のあるエピソードやジンクスを初めとした死の世界からの使者の登場などダークファンタジーを思わせるような場面こそあるが、元のノリが軽くキャラクターも可愛くコミカルであるので子供でも安心して見る事が出来るのも評価されている。

しかし、知名度の方は本国の方でもあまり高くはなくシーズン2最終回で放映終了した後に本作を知った人・視聴した人も少なくないようである。

これはディズニーの宣伝不足が原因とも言われているが本作に限っては子供には分かりづらいテーマで話が構成されているエピソードが多い為、元々狙っていたであろう低年齢層からはあまり支持を獲得出来なかったのではないかと思われる。放映途中だった時期のDisney+での本作の視聴率はそこまで良くなかったという話も。
これが原因なのか元々本作はシーズン3までの構想だったのがシーズン2で物語が完結する事となり、一部の伏線などが回収されずじまいで終わってしまう部分もあるが「生者と死者」をテーマにした作品として見ても驚きのラストを迎え、しっかりと風呂敷を畳んでいる。


余談


とあるエピソードでは『ブランディ& Mr.ウィスカーズ』のMr.ウィスカーズの人形が登場する。モリーが実際に名前を言うので非常に分かりやすい。

さらに他のエピソードでは、とある『強き心を認められた者のみが持つ武器』も登場している。製作スタッフの遊び心と思われるが、その武器が登場するゲームシリーズと本作はどことなく共通点があるので、シリーズ経験者であれば本作を見るとより一段と楽しめるかもしれない?

製作中の段階では本作のタイトル『ゴースト&モリー』こと『The Ghost and Molly mcgee』では無く『the CURSE of M‪o‪‪lly mcgee (モリー・マギーの呪い)』という仮称タイトルであり、その段階で製作されてお蔵入りになったバージョンのオープニングテーマもある。

Disney+ではシーズン2の16話が「ジンクス!/たたらないブライトンの動画」となっているが、これは誤植であり正しいタイトルが「スマイルバレー・ファーム/告白は大胆に」である。

ゴーストモリーの能力に関しては本作では全く触れられず、能力が発揮される描写も少ないがシーズン1の最終話の挿入歌で『触る物が全てアニメになる』という歌詞がある事から『ふしぎの国 アンフィビア』の作中で言及された「アニメパワー」をモリーも所持していると言われている。ただし本作とアンフィビアは世界観は繋がっていない為、関連性は不明。

海外のニコロデオンで放映されている『Wylde Pak』という作品があるのだが、登場人物である女の子の「リリー・パク」が本作のモリーとそっくりである事が話題となった。さらに本作でライターを務めた人物も関わっている事が判明している。


チビバース ストーリー(外部登場作)


『チビバースストーリー』(原題『chibiverse』)はディズニーチャンネル/ディズニージュニア/今は亡きディズニーXDで放映された様々なディズニーのテレビシリーズ作品のキャラクターがデフォルメキャラとして一堂に集まるコメディ番組であり、チビキャラ達の日常を描く作品となっている。

本作にもモリーやスクラッチ、リビーやオリーも登場しているがあくまでチビバースで誕生した個体という設定なので本人とはまた別人となっている。
こっちの世界でも議長が登場しているが、案の定モリーにメイクユーハッピーされた模様

国内で放映されたシーズン1ではハウス・オブ・マウスのような、誰かが代表で司会者を務めて短編アニメを挟む形式だったが、シーズン2ではゲームショー形式となり、現在放映されているシーズン3では短編アニメ自体が無くなり、オムニバス形式のエピソード形式となっている。

2025年6月11日からディズニープラスで国内配信が行われたが、シーズン3まで続いている英語版は海外のディズニー公式YouTubeチャンネルで無料配信されている。




追記・修正は「ゴーストフレンズ」になった人のみにお願いします。

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最終更新:2025年07月16日 18:23