mono(漫画)

登録日:2025/05/29 Thu 00:10:46
更新日:2025/05/31 Sat 06:51:46NEW!
所要時間:約 6 分で読めます




出典:「mono」第2話「メイキング・オブ・空撮」より
2025年4月~6月/ソワネ/アニプレックス/芳文社/毎日放送


新たな週末の遊び方を、一緒に見つけませんか?

mono』はあfろによる4コマ漫画作品である。
2017年より「まんがタイムきららミラク」で連載を開始し、同誌の休刊に伴い2018年からは「まんがタイムきららキャラット」に移籍して連載されている。
既刊4巻(2024年4月現在)。

なお、トンボ鉛筆より販売されている消しゴムの「mono」は関係ない。
そちらは別項目を参照されたし。



【概要】


「今週末の楽しみ方4コマ」

ゆるキャン△』で一躍有名になったあfろ氏による4コマ漫画作品である。
ゆるキャンシリーズ同様、山梨県を舞台に高校の「シネフォト研究部*1」に所属する高校生たちの活動をベースに、さまざまな情景の撮影や観光スポットの紹介、旅模様を丁寧に描いているのが特徴的である*2
なお、取材先の選定は地元ラジオなどで得た情報を基にしているという。
反面、シネフォト部の面々が全く登場しないエピソードも頻出していることから、その扱いや物語の捉え方にはちょっとした賛否が存在している。

作者曰く、『ゆるキャン△』は「キャンプに行く話」と一言で説明できるが、monoは「山梨を舞台にアクションカムで遊んだり、ホラー動画と撮影したりハムを買いに行ったり、ワイセラーに行ったり、大食いチャレンジに参加したりいろいろなことをし過ぎているので、一言では説明できない」と話しており、本作のシナリオにおける幅の広さを物語っていると言えるだろう。
有り体に言うと個人が投稿している日帰り旅行or車載動画の漫画化みたいなものであり、そういうのが好きな人にはより楽しめるだろう。

ちなみに、『ゆるキャン△』のキャラクターもたまに背景程度のチョイ役として登場することがあり、そのうち各務原なでしこ鳥羽美波はセリフ付きで登場している。
……その割には『ゆるキャン△』が作中作扱いされることもあるため、世界観についてはあまり深く考えない方がいいのかもしれない。

(「mono」について)

タイトルになっている「mono」は複数の意味が存在している。
例えば、
  1. ①単一の
  2. ②音楽用語でモノラル
  3. ③化学物質の名称
といった具合に様々な意味を有していることが分かる。
こうしたことからも、本作は1つのことに縛られない複数の「いろんな物」という意味合いを込めて、「mono」というタイトルにしたと作者はインタビューで答えている。

(メディアミックス)

メディアミックスとしては、テレビアニメ版が2025年4月~6月にかけて放映されている。
アニメーション制作はソワネ。


【あらすじ】

高校の写真部員・雨宮さつきは、大好きな部長の卒業により意気消沈していた。
同じ写真部で親友の霧山アンの激励により、再び部活を頑張る決心をする。
その矢先、さつきがネットオークションで購入した360°カメラが届かない!?
さつきとアンは、出品者を訪ねてみることに。
(テレビアニメHP*3より引用)

【キャラクター】

(シネフォト研究部)

  • 雨宮さつき
CV:三川華月
本作の主人公。
高校入学時、写真を撮影していた牧之原先輩に憧れを抱き、写真部に入部した。
写真そのものへの興味というよりは先輩への憧れの念もあってか、被写体の大半は写真撮影している先輩を被写体としているものだった。(軽いストーカーのようだというツッコミはなしで)
その後、先輩が高校卒業で、最大の目的である先輩の写真を撮れなくなったことによって写真への情熱は失われ、自堕落な日々を過ごしていた。同時に部員不足で廃部の危機に陥ったが、霧山の説得で一念発起して部を盛り上げようと奮闘する。
後に写真部と映画研究部を合併して「シネフォト研究部」としてリニューアルすることになった。
春乃から購入した360度カメラを用いて、日常風景から山梨の絶景まで、さまざまな光景を写真で収めていくことで、自分のやりたいことを見出だしていく。
好きな食べ物はカレーパン。

  • 霧山アン
CV:古賀葵
ツインテールが特徴的なシネフォト部員。
さつきの事が大好きで、がんばって勉強してさつきと同じ高校に入学した。
さつきが牧之原先輩のことに憧れて写真部へ入部したのを承知で一緒に写真部に入部した。その際は、牧之原先輩の写真を撮っているさつきを撮影しているという、ある意味連鎖しているかのようにみえる。
しかしさっちゃんが大好きという設定・描写は最序盤をピークに薄れていく*4

ひねり揚げが好きで、部活動の時も食べていることが多い(凧を使って空撮しようとした時は、ひねり揚げの袋を材料に凧を作っていた)。
明るいムードメーカー。お調子者なところは多分にあるが、写真への情熱を失っていたさつきを説得するなど、場を盛り上げようとしてくれるところがある。

使用するカメラは広角アクションカメラ。

なお担当声優の古賀葵氏は『映画 ゆるキャン△』にも、ランタンコーナーを訪れた女子高生役で参加している。

  • 敷島桜子
CV:遠野ひかる
元映画研究部で部長を務めていた。
かつてはOBに映画監督を輩出するなどの実績を持っていた部活であったが、写真部同様に部員不足で廃部を選択していた。
しかし、さつきたちの提案で写真部との合併を提案した結果、「シネフォト研究部」としてリニューアルすることになった。
なお、交渉は難航するかと思ったが、あっさりと提案を受諾されたので、さつきとアンは拍子抜けしてしまった。とは言え、試行錯誤して写真撮影している2人の姿が、卒業していった先輩の姿と重なり、居心地の良さを感じている模様。
実は結構な大食いで、デか盛のメニューを相手しても難なく食べきれる(とはいえ、流石に限界はあるが……)。
使用するカメラはスマホ。

  • 田島
CV:なし
元映画研究部で映画研究部に所属していた頃から幽霊部員だった。
入部してから2回くらいしか部に顔を出していなかった模様。
シネフォト部にリニューアルした際、引き続き所属することになるも、やはり幽霊部員のままである。
後にシネフォト研究部の活動の一環としてモキュメンタリー動画を撮影することになった際に満を持して登場した、と思いきや…?


(春乃とその知人)

  • 秋山春乃
CV:上田麗奈
さつきが購入した360度カメラを売った漫画家。
ちなみにその時は原稿の締め切りの影響でカメラを販売する手続きに不備があり、さつきやアンが乗り込んでくる格好になった。
祖母が運営する駄菓子屋の一室で執筆活動をしている。さつき達と出会ったことで、シネフォト部を題材にしたマンガを描くことになった。
そこで、さまざまな山梨の観光スポットをめぐるだけでなく、ご当地グルメに舌鼓を打つ機会を増やしていった。

最初はシネフォト研究部の面々の引率者の意味合いが強かったが、段々と出番が向上して影の主人公なのではないかという声もある(彼女を軸とした漫画家のネットワークや編集者たちにもスポットが当たる為である)。

漫画家としてのペンネームは「あきの」であり、
周囲からは基本的にハムハルさん・春乃と呼ばれているが漫画家仲間や仕事の関係者からはペンネームで呼ばれている。

  • 春乃の祖母
CV:新井里美
駄菓子屋の「しろねこ屋」の店主。
駄菓子だけでなく、店内には鉄板があり、お好み焼きや焼きそばなどを振る舞っている。
材料は割となんでもありだが、春乃が甲州ワインの肴のために購入した生ハムを投入してしまったこともある。

  • たいしょう
CV:阿保まりあ
春乃の家で飼われている白い猫。
太めの体形で一見すると穏やかそうな見た目だが、外では他の猫と壮絶な縄張り争いを繰り広げる等結構凶暴。
また、一度外出すると最低でも1週間は家に帰らず、普通なら車で行くような所にまで足を運んでいる等、かなりアクティブでもある。
何故かアンにだけ全く懐かない。

  • 駒田華子
CV:河瀬茉希
春乃の高校時代の同級生である。通称カコちゃん、カコさん
モトブログ*5を行っており、そこで出会った風景や人々を撮影して楽しんでいる。
時に春乃とバイクの二人乗りで旅をしたこともある。
思いきって転職活動をしたり、遠方へバイク旅をするなどしたりする行動派である。
ソフトクリームが好きで春乃とバイク旅した際は、旅先で様々なソフトクリームを始めとする甘味を食べて楽しんでいる。
モトブログをやっている関係かガジェット類に詳しく、春乃からその方面で相談を受けることも。


(漫画家・編集者)

  • 玄熊虎代
CV:羊宮妃那
春乃とは交流のある売れっ子ホラー漫画家。
実家は神奈川県の神社で霊感が強い。
春乃とは、編集者で知合った。どうも春乃のイヌ耳のような特徴的なもふもふの髪を気に行ったのがきっかけの模様。
春乃が少女の霊*6に憑りつかれてしまった際に、除霊の方法を伝えた。
以降も一緒に旅をすることもあるなど、親密な関係である。
遠方への取材であろうと登山であろうと常にゴスロリファッションであるが、
単行本のおまけによるとスカートにエアコンを内蔵しているなど動きやすさはともかくさほど暑くはないらしい。

  • イスズスズ子
CV:日野まり
春乃の同郷(志摩在住)の漫画家で、ジャンルはクロクマと同じホラー系。

  • 島田こはる
CV:沼倉愛美
春乃の担当編集者。
ぽっちゃり体系。
結構な大食いで、ミニサイズとは言え、丼を6食間食して、春乃たちを驚かせた。
ぎっくり腰が悩みのタネ。
しれっとゆるキャンにも登場。*7

(その他)

  • 牧之原先輩
CV:阿保まりあ
写真部の元部長。
さつきが入学した際、入学式でさつきを撮影していた姿や高校の風景を撮影していたのをさつきに見られ、憧れのまなざしで見られていた。
彼女が写真部に入ったきっかけになった人。


【テレビアニメ】

2025年4月から6月にかけて放送されている。
原作と同じく『ゆるキャン△』に登場したキャラもカメオ出演しているのが特徴である。
舞台となる山梨県のHPにも本作の情報が掲載され、先行上映会には甲府市長の樋口雄一氏も駆けつけるなど、県としてもバックアップされているのが特筆される。

OP:「メニメリ・メモリーズ」シネフォト部によるオープニングテーマ。
ED:「ウィークエンドロール」halcaによるエンディングテーマ。




追記・修正は360度カメラで素敵な写真が撮れた時にお願いします。

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最終更新:2025年05月31日 06:51
添付ファイル

*1 作中でも作品外でも専ら「シネフォト部」と呼ばれるが、一応正式名称は「シネフォト研究部」。

*2 山梨県を舞台にしたのは「ゆるキャン」と並行して取材に行きやすかったからと理由を挙げている

*3 https://mono-weekend.photo/story/?episode=1

*4 単行本の登場人物紹介には最新刊まで部に入った経緯としてだが触れられているためなかったことになっているわけではない…はず

*5 Motorcycle(バイク)とVideo(動画)とWeblog(ブログ)を合わせた造語で、バイクで走る様子などを記録するものを指す

*6 CVは安斎由香里。春乃たちが夜叉神峠の通行止めのトンネルを訪れた際に憑りついた。春乃の髪型が生前飼っていた鳥に似ていたのがその理由

*7 夜叉神峠に出てきたハイカーのうち、お茶のお姉さんじゃない方。もちろんアニメ版のキャストも同じ