映画 ゆるキャン△

登録日:2023/04/29 Sat 17:58:17
更新日:2024/09/12 Thu 14:36:46
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この火、私たちの火だよね


映画『ゆるキャン△』とは、『まんがタイムきららフォワード』にて連載されている漫画『ゆるキャン△』の劇場アニメ作品。


【概要】


2022年7月1日より松竹系列の劇場で上映された。
脚本は田中仁と伊藤睦美、監督は京極義昭。

本作の特徴として、映画オリジナルストーリーで展開されているのは勿論の事、原作から時間を飛ばし約10年の月日が流れ、なでしこ達が大人になった世界を描いている
それ自体はまだしばしばあることではあるが、原作である『ゆるキャン△』はまだ連載中の作品であり、連載中の作品のアフターストーリーを描くという本作の立ち位置はかなり異例。
ただし、本作はどちらかというと原作の延長線ではなく、パラレルワールドやIFストーリーとしての側面が強い。*1

大人になったことで出来ることが増え、新たな挑戦ができるようになった反面、
大人になったことで避けては通れない問題にも直面し、葛藤を乗り越えていく彼女達の姿が描かれている。

【あらすじ】


各務原なでしこ達が本栖高校を卒業してから10年ほど経ち、志摩リンは名古屋の出版社で働いていた。
そんなある日、友人の1人である大垣千明からメッセージが届き、2人で食事をすることに。

そこで彼女の口から自分は今故郷・山梨の観光推進機構に勧めており、閉鎖された施設の再利用計画を担当しているということを聞かされる。
リンはふと「キャンプ場にでもすればいいじゃん」と口にすると千明はそれに乗り、本格的に行動を開始。
ボランティアの働き手としてリンやなでしこは勿論の事、残りの友人達である犬山あおい斉藤恵那も集まり、5人は再集結。

元野クルメンバーを中心とした、キャンプ場開発計画が始まった…

【登場人物】



週末戦士作業着レンジャー元野外活動サークルメンバー


キャンプ場を作るために集まった高校の仲良し5人組。*2
本職の千明以外はボランティアによる作業員で、週末にそれぞれの居住先から赴いている。


ご存知主人公。
髪型がボブカットになったこと以外は見た目や性格はそこまで変わっていないが、人生経験を積んだからかしっかりした一面を覗かせている。
高校卒業後は東京のアウトドアショップでに勤務しており、アパートで1人暮らししている。
5人の中では比較的充実した大人LIFEを過ごしている様にも見えるが、本人なりに苦労を感じているらしい。

相変わらずのコミュ力の高さは健在で、その接客ぶりは店長からも評価されている。
最初はキャンプ初心者だった彼女がこれからキャンプを始める高校生に色々教えている姿は感慨深いものがある。

キャンプ場作りでは現場監督を担当し、そのためにわざわざショベルカーの講習を受けてくる等行動力の高さも相変わらず。


ご存知もう1人の主人公。
髪はショートカットになっており、以前のヤマハ・ビーノから祖父から譲られたバイクに乗り換え、度々ツーリング等をしている。
高校卒業後は名古屋の出版社に勤務しており、編集者として活動中。
半ばギャグ的に描かれているが通勤ラッシュで地獄のすし詰め状態を味わったり、年末年始ですら忙しく働いていたりと、
その「ゆるいJKの日常」から一転、「働く女性」の生々しい現実に何とも言えないものを感じた視聴者もままいた模様。
かつてのマイペースぶりや空想好きな部分は影を潜め、仕事の企画案も無難なものばかりだったが…?

最近営業から編集部に移動したらしくまだ仕事に慣れておらず企画も中々通らない日々を過ごしていた所、久しぶりに千明と会い話の流れでキャンプ場を作ることになった所から物語は始まる。
作業ではリーダーを半ば強制的に務め、各地のキャンプ場を取材しながらコンセプトを固めていった。


ご存知元野外活動サークル部長。
見た目はおでこを隠したショートヘアになっており、左髪を垂らしている。
また、酒を好みよく酔うことから「二代目グビ姉」の名を襲名している。
劇中序盤にリンと直接顔を合わせたのは3年振りであるらしい。

高校卒業後は東京のイベント会社で働いていたが、地元に戻り観光推進機構に転職。
そこで空き地になった公園の再開発を任され、リンにその事を相談すると、彼女のふとした一言からキャンプ場作りを思い立ち、かつての友人達を招集していく。

自身は言いだしっぺかつ唯一の本職であることから裏方を担当、上司やキャンプ場周辺の人達との話し合い等を買って出ている。
その分、責任を負う立場からの葛藤も味わっている。


ご存知野外活動サークル部員。
容姿は高校時代とさほど変わっていない。のでそのお山の存在感は相変わらず

高校卒業後は地元の山梨の小学校の教員として働いている。
生徒からは先生ではなく「あおいちゃん」と呼ばれ慕われているが、勤め先の学校が近々廃校・合併することに複雑な思いを抱き、
いつもの「うそやでー」にも覇気が見られなかった。

キャンプ場作りではスケジュール管理を担当。職業柄か子供の遊び場を作ることを提案した。


ご存知リンの中学からの友人。現在でもリンは相変わらず苗字呼びだが
容姿も高校時代からそこまで変わっていないが、前髪が片目を隠すくらいまで伸びている。

高校卒業後は横浜のペットショップでトリマーとして働いている。
こちらも仕事上の悩みはそこまで強調されていないが、原作でも軽く触れられた愛犬ちくわとの「その時」が近付きつつある事には思う所ある模様。

キャンプ場作りでは広報を担当。PRロボットのジンジャー君の操作にも長けている。
また、犬好きが高じてキャンプ場にもドッグランを作ることを提案した。



△原作キャラクター



  • 各務原桜

ご存知なでしこの姉。現在は北海道に住んでいる模様。
あいかわらず妹には過保護気味。


  • 犬山あかり

ご存知チビ犬子あおいの妹。
現在は東京の美術大学に通っており、姉やその友人達がキャンプ場を作っていることを知り、看板のデザインを買って出た。
髪型がショートヘアになっており、お酒を飲んでいることから成人していると思われる。
また、鳥羽先生やその妹とも親しくしており、もしかしたら彼女の教え子だった時期があったのかもしれない。



ご存知元本栖高校教師にして野クル顧問にして「初代グビ姉」。
教師は続けており、あおいにとっては職業上の先輩にも当たる。酒好きも相変わらず
妹の涼子もちょっとだけ登場。



  • 土岐綾乃

なでしこの幼馴染。
現在は地元のオートショップで働いており、常連のリンとも親しい。



  • ちくわ

恵那の愛犬のチワワ。
すっかりおじいちゃん犬になってはいるが、相変わらず元気。
中盤、ちくわがあるものを拾って来た事で……


  • リンの祖父

ご存知リンのおじいちゃんにしてキャンプの師匠。
愛用のバイクを孫に譲っているため、当時ほどキャンプを行ってはないと思われるが、まだまだ健在。



他にもなでしこ達の家族も登場しており、特に恵那の父親はアニメ初登場となっている。
また、原作者の作品にちょくちょく出てくるマスコット的なキャラクター「ツカぽん」も登場した。


△劇場版オリジナルキャラクター



  • 刈谷さん

CV:利根健太朗

リンの勤め先である出版社の先輩で、アフロヘアが特徴。
まだ新人のリンをさりげなくフォローする等、面倒見の良い性格。



  • 編集長

CV:青山穣

凛の勤め先の出版社の編集長。
口数は少なく仕事には厳しいがいい人。



  • 小牧

CV:依田菜津

なでしこが務めるアウトドアショップの店長。
なでしこの仕事ぶりを高く評価している。


  • 岡崎さん

CV:多田野曜平

キャンプ場予定地の近所に住む農家さん。
なでしこ達にも積極的に協力している。


  • ジンジャーくん

山梨県の観光案内ロボット。
なでしこより強いジャンケン機能やプロジェクターなど多彩な機能がある。



【余談】

「前作から大きく間が開いた時代が舞台」「十数年の間で色々変化の生じた現世代と、新たに現れた次世代」「年を取った事で生じた新たな苦労」「古巣に戻ってお仕事」「……の途中で発生したこのまま終わってしまいかねない重大事件」、そして「不測の事態から実家に保管されていた元愛車のビーノに急遽乗り換え」……と、
ストーリーラインや終盤の展開が公開当時大ヒットを記録していた洋画『トップガン マーヴェリック』と似通っている事から、
本作が「ゆるいトップガン・マーヴェリック」とSNSで話題になった。
なお、この符合はどちらも「十数年後の時代を舞台にした劇場版作品」として見れば王道ストーリード真ん中を描いているために起きたものであり、
そういった意味では公開時期以外はそこまで「奇妙な一致」でもないとも言える。






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最終更新:2024年09月12日 14:36

*1 例えば原作では5人組以外にも野クルに縁のあるメンバーが登場したが、本作では登場していない。

*2 リンと恵那は厳密には野クル部員ではないが、この世界線ではどこかのタイミングで入部したのかもしれない