登録日:2020/03/27 Fri 00:43:00
更新日:2024/08/18 Sun 13:47:09
所要時間:約 34 分で読めます
『
ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ』(
Persona 5 Strikers)とは、アトラスのゲーム作品の一つ。略称は『P5S』。
2020年2月に
PS4と
Switch向けに発売され、2021年2月の海外展開に伴いPC版が
Steamで展開されている。
ペルソナ5の後日談を描く完全新作ストーリーで、ジョーカーが
夏休みに
東京に帰ってくるところから物語が始まる。
ちなみに、あくまでも「
ペルソナ5の続編」であって「P5Rの続編」ではないので、芳澤かすみをはじめとした5Rの追加要素は本作には反映されていない。
前作のメインシナリオのみならずコープの出来事もすべてが下敷きとなっているため、もし本作から興味を持ってしまった…という方は、5Rからでもいいので怪盗団の事、プレイしながら予習復習したほうが強く感情移入できるだろう。
一応メーカーいわく「本作単体でも楽しめる」そうだが、前作での出来事は
ネタバレへの配慮からか直接的には言及されないため、かなり理解が難しいだろう。
今作では怪異事件が日本各地で起きているため、怪盗団は
夏休みを利用して各地を巡り片っ端から事件解決に臨むことになる。
舞台となるのは、渋谷、仙台、札幌、
沖縄、
京都、
大阪など。
コエテク制作ということで、大量に出てくるシャドウを蹴散らす、いわゆる
無双シリーズをベースにした戦闘システムと思われがちだが
怪盗ならではのスニーキング要素が大きく、
信号機やシャンデリアに上ったり、角に身を隠したりといったカバーアクションからの奇襲を仕掛けることが出来る。
どちらかと言うと
ペルソナ5のシステムを
葛葉ライドウが如くアクションRPGに落とし込んだ『アクション版ペルソナ』といった感じで、無双感はそれほど強くない。
戦闘はリアルタイムだが、スキル選択などをしている最中は時間の流れが止まるので、余裕をもって戦略的に行動を選択できる。
今回も終盤のネタバレは禁止となっているが、ラストダンジョン前まではOKとのこと。
【ストーリー】
世間を賑わした不可解な事件の解決から約半年後。
それぞれの道を歩んでいた「心の怪盗団」のメンバーたちは、懐かしのアジトである四軒茶屋の純喫茶ルブランで再会することに。
キャンプや旅行の計画を立て、楽しい夏休みの始まりに心躍らせる面々だったが、とあるきっかけで見知らぬ異世界に迷い込んでしまう。
そこは王(キング)と呼ばれる主の命令により、迷い込んだ人間のネガイを抜き取る異様な世界だった。
精神暴走事件は解決したはずでは?
謎を追いながらも、歪んだ欲望を叶えようとする大人たちを改心させるため、新メンバーを含む怪盗団が再結成!
【用語】
CV.渡辺美佐
本編開始前、春頃(作中のセリフを追う限り5月初頭辺りか)にリリースされた、マディス社製の国産AIコンシェルジュアプリ。動力源は愛ではない。
情報検索からナビゲーション、スケジュール管理、果てはお悩み相談まで何でもこなせる利便性の高さから急速に普及した。
しかし、ジェイルの王のトモダチキーワードを入力して申請を行うと、その人をジェイルに引き込んでしまうという危険性も隠れている。その脅威を知るのは怪盗団だけである。
本作の主人公の名前入力はEMMAのアカウント登録という形で行う。
物語の最序盤でジョーカー、スカル、モナが迷い込んでしまった、パレスとよく似た謎の異世界。
何かゆがめられたような認知世界であること、支配者の要素が色濃く出ていることは共通しているが、
ひとつだけでなく複数存在し、その多くが都市を覆うほどの広さを持つ。支配者の居城から遠ざかる=影響力が薄くシャドウが比較的弱いほど、現実に比較的近い姿になる。
各地のジェイルを支配する王(キング)はそれぞれEMMAのアカウントを持つが、それに対してトモダチ登録する場合はパスワードロックが掛かっている。
そこでキーワードを入力するとジェイルに引きずり込まれ、ネガイを奪われてしまうという仕組み。
ペルソナ使いである怪盗団は普通に異世界に入ってしまうが、一般の人間はシャドウだけがこっそり引きずり込まれるのか、第三者視点では何が起こっているかわからないおっかない面を持つ。
自身のシャドウからネガイを奪われた人間は、いつの間にか王に服従する奴隷と化し、ジェイル(牢屋・刑務所)の名が示す通りここの内部にシャドウが囚われてしまう。
そうなると現実世界でも王の意のままに動くようになり、結果として様々な世の乱れや歪みを生み出すことになる。
奪われたネガイは支配者のシャドウが潜む『王城』に保管されているが、当然ながら部外者が侵入できないように複数のロックが行く手を阻む。
- まずはネガイを奪われた人間のシャドウが閉じ込められている「牢獄塔」の「コア」をすべて奪い、王城への障害を取り除かねばならない。牢獄塔の「コア」として王の力の象徴であるグッズアイテムが安置されており、主に王城を阻むトラップの動力源となっている。
- 王城の最奥には鳥籠に閉じ込められたネガイがあるが、その鳥籠は王のトラウマによって封印されている。ジェイルからは直接入れない「トラウマルーム」に存在する強力なシャドウ「ロックキーパー」を倒さない限り鳥籠に近づくことすらできない。
- そして奪われたネガイはパレスのオタカラ同様に形のないモヤの状態になっているため、やはり同様に現実世界で王に予告状を送り、奪われると強く意識させて実体化させねばならない。
なお、ジェイルを生み出し・維持しているのは王ではない。奪われたネガイもジェイルそのものとは関係ない人間のものを奪ってきただけなので、奪還しても崩壊するのは王城頂上のトリカゴだけである。
メタ的にはちょっと前に戻って再挑戦や鍛錬、リクエスト回収…という救済処置などになっているのだが、ストーリー的には黒幕の気配を感じさせる不穏なものとなっている。
パレスとは「王」がらみで色々一線を画した、似て非なる魔窟だ。
自我の在り方に関わる意思の欠片。怪盗団はジェイルを攻略してこれを奪還し、人々の心を解放するのが主な目的となる。
劇中では一貫してルビーの形態で描かれており、実体化したり実体しなかったりする点も含めて、オタカラに限りなく近い性質。
あちらと違って肥大化した欲望というものではないが、失うとヤバいのは上記の通り。
忌まわしき記憶の認知を被った無貌のシャドウ。王城内部の封印の鍵となっている。
双葉に「
トラウマルーム」と命名された赤い赤い密室に潜んでおり、戦闘になると一面赤い牢獄で縁取られた部屋で侵入者を抹殺しようとする。
トラウマルームはジェイル自体とは物理的に全くつながっていないため、現実世界で縁のある特定の場所から対応するジェイルにアクセスすることでのみ入ることができる。
その手には斧、ナイフ、盾などさまざまな凶器が握られているが、どれもジェイルが形成されたきっかけとの関連性がうかがえる、かもしれない。
ゲーム的な意味でも精神的な意味でも怪盗団が乗り越えるべき大きな障害。RISKYともなればジェイルの王や剛魔にも劣らない強敵となる。
【システム】
戦闘に関しては前述した通り、
ペルソナ5の戦闘システムをアクション戦闘に落とし込んだもの。
弱点を付けばWEAKとなりダウンを取れ、1Moreでの追撃や総攻撃に繋げるという原作の戦闘がそのまま再現されている。
また凍結中の相手に核熱、混乱中の相手に念動を打ち込むなどすればTechnicalが発生し、ダウンを取れるのも原作通り。
またロイヤルからの追加要素であるSHOW TIMEも導入されている。
裏を返せば、
ペルソナ5のセオリーがそのまま通用する、『デビルサマナー
葛葉ライドウ』のリスペクトも感じられる部類のアクションRPGになっている。
強敵相手にはSPを巧みに使い、モーションを妨害したり、1Moreで追撃したり総攻撃で畳み掛けよう。
ただしアクションとコマンドバトルの違いから様々な差異が存在し、例えば本編では単体攻撃のスキルでもある程度の範囲を巻き込む事が可能。
他に違う点としては、完璧なバステ耐性を持っている敵がかなり少ないことが挙げられ、属性耐性がない相手なら運が良ければ刈り取るものですらホイホイ凍り付いたりする。
一方で両原作にあったガードがないため、敵の攻撃スキルにはこちらから魔法スキル連発で撃たれる前にダウンを取るか、タイミングを合わせたり範囲外に逃げて回避するかで対処しなければならない。
特にコンティニュー不可になるうえ敵の攻撃力が死にゲー並みに跳ね上がる周回限定難易度のRISKYでは、敵にスキルを撃たせないようにこちらから魔法スキルをガンガン使っていくことになる。
HPやSPの回復は食事によって行われ、市販の食品と主人公が作った料理があり、後者はより強力。
主人公の料理のレパートリーは各地で『レシピ』を入手することで増えて行く。
また今回は後述するBANDによって回復アイテムの効果が大幅アップするので、手頃な回復アイテムや材料はなるべく買っていきたい。
また、戦闘中は回復アイテムの使用に一切制限がなく、たとえ回復量が少ないアイテムでも大量に使用して1手で全回復に持っていけるので、回復アイテムの余裕と難易度は反比例すると言って差し支えない。
アイテムは各地にある店舗のほかに、主に通販でも購入可能。通販と言ってもソフィアが性能を存分に活かしてネットショップに超速アクセスし、いつでもどこでも一瞬で商品が届く。
その出鱈目な配送速度の代償か、各アイテムの在庫が1~3個とごく少量しかないのが難点。(数回戦闘すれば補充される)
各地域の店舗ではご当地商品を購入できるが、当然移動してしまうと自由に購入できなくなる(ネットショップでたまに入荷する)。
特にレシピ付きの料理だけは必ず買っておこう。
また近年のペルソナシリーズでは珍しく、今作は時間経過という概念をほぼ気にせずにプレイできる。
ダンジョンを出入りしても特にペナルティがないため、SPやアイテムが尽きかけたらサクッと出入りして戦利品整理に行こう。
一応
カレンダーも存在するがシナリオ進行に応じたものなので、完全な時限要素と呼べるものは仲間からのリクエストのみ。それも都市を移動する前にこなせばOK。ωフォースおなじみの超親切設計である。
「3」以降のシリーズおなじみの絆に関わるシステムはCOOPではなく「BAND」(結束)レベルという、怪盗団の絆の深さを表すものとなっている。
物語の進行、各地での思い出作り、強敵の撃破などに応じてBANDレベルの
経験値が蓄積。BANDレベル上昇によってスキルポイントが増加し、これでメンバー全員のステータスを強化したり、ゲームシステムをより有利なものに働かせたり、本編のカンを取り戻させてくれるようなものまで色々なBANDスキルを解放。
使いこなすことで
ゲームをノリよく攻略できるようになる。
残念ながらギャルゲー要素はオミットされており、彼女を作ることはできない。
プレイアブルキャラは心の怪盗団のメンバーだが、今作では新たに2人が加入し計9名に。
戦闘前、探索中には4人パーティーを設定でき、戦闘中に操作キャラをノータイムで自由に切り替えることが出来る。どうしても行いたい行動があったり、有利に戦える敵と向かい合った時…チャンスはたくさん存在する。
ジョーカーはシャドウを倒したり,ベルベットルームで合体させてゲットしたペルソナをこれまたノータイム&自由に切り替えることが可能で、戦力が充実すれば相性に関しては実質スキなしになる。
また各キャラには通常攻撃→特殊攻撃という無双おなじみのコンボコマンドを中心に固有のアクションが設定されており、長く使いこなせば追加コンボの解禁などアクションを強化していく『マスターアーツ』が4種類ずつ設定されている。
ペルソナ合体の仕様も特殊であり、組み合わせが変化している他、コープがないため
レベル上げなどは別のシステムを使うことになる。
合体や破棄などでペルソナが消滅する際、ペルソナポイントというものが手に入り、これを
経験値代わりに消費することでレベルを上げることができる。
このシステムの都合か、合体の際は現在のレベルが参照されるようになっている。
中盤からは、合わせて30レベルも上げないと作り出せないペルソナなども存在する。まともにやるとその時点で稼いだポイント全て消耗しないといけないが…?
【登場人物】
※本作の『敵』には「近代の童話」と「現代の創作/最近の有名人」がモチーフに含まれているのだとか…?
メインキャラクター
ペルソナ:ワイルド能力による可変
CV.
福山潤
心の怪盗団のリーダー。
夏休みということで久しぶりにルブランに帰ってきたが、到着早々に異世界に迷い込んでしまい、
更に各地で起きている改心事件の筆頭容疑者として公安にマークされる事になってしまう。
潔白を示すために善吉との取引に乗り、改心事件に立ち向かうべく各地を巡ることになる。
今作ではよりリーダーらしい立ち回りが目立つ。
ちなみに今作ではご当地料理を食べる事でそれを再現した料理を作れるようになるが、これが軒並み大好評で「店を出せるレベル」とまで絶賛されるというレシピ怪盗っぷりを見られる。
ゲーム的にもSP回復アイテムの主な供給源になる。
上述の通り戦闘では実質タイムラグ無しでペルソナチェンジが可能。ペルソナの育成による伸びしろがダントツで高く、RISKYと渡り合う頃にはぶっちぎりの総合最強キャラとして君臨する。
ただペルソナによる伸びしろが高いという事はその逆も然りで、彼のペルソナたちは仲間たちのものと違って普通にレベルアップするだけではステータスが伸び悩む仕様であり、ベルベットルームに入り浸らないと器用貧乏になることは避けられない。
ペルソナ合体によるステータスボーナスやペルソナポイントを用いた強化、またスキルカードによるカスタマイズは彼だけの特権であるため、上手く使うべし。
通常攻撃はナイフを使った癖のないもの。特殊攻撃3、4、7では装備しているペルソナに応じ様々なスキルを使い分けられる。
一部の特殊攻撃では
拳銃の追尾弾・速射を行う上、マスターアーツは特殊攻撃の銃弾消費を0にする「ファントムショット」や、
Rボタン長押しで銃弾数発を消費することでクリティカル率と威力が高い弾丸を発射する「バーストショット」など、銃撃の幅を広げるものに特化したラインナップ。
オマエは本当に「持ってる」が…今回に関しちゃ難儀だな。
ペルソナ:ゾロ
CV.
大谷育江
怪盗団の
マスコット先導役。
前作の事件が解決した後、黒猫としてジョーカーの帰還についていき、今回の
夏休みで共にルブランに舞い戻ってきた。
記憶を失っているソフィアにかつての自分を重ねており、親身になって接している。
戦闘では全体的にモーションが素早く、高い機動力で攻撃をかわしつつ攻撃を差し込んでいくスピードファイター。
1MORE追撃を始め一人だけ空中コンボに直行できる攻撃を多く所有しているため、空中特殊攻撃2でさらにダウン削りをおまけしやすい。
また特殊攻撃1でモルガナカーへの変身が可能で、大量の敵が出現した時には変身して轢きまくれるがダメージは非常に小さく、足止め程度。
強化するとモルガナカー状態からの特殊攻撃が追加され、疾風属性攻撃をコストなしで連発出来る。通常難易度なら風弱点の敵に速攻が狙えるだろう。
ペルソナ:キャプテンキッド
CV.
宮野真守
怪盗団の切り込み隊長。
夏休み前の期末で赤点を3つ取ってしまったらしく、危うく補修で来られなくなるところだったとか。
ラーメン好きなため、旅行先では本場の札幌ラーメンとか沖縄そばとかを食べ歩いている。
前作にあった迂闊な面は抑えられ、熱血漢の一面とツッコミ役が多くなった。
戦闘スタイルは溜め技系パワーファイターで、特殊攻撃を長押しで溜める事で広範囲への攻撃や上位スキルを使ったペルソナ攻撃が可能になる。
特筆すべきは特殊攻撃2の溜め叩きつけ。
威力もクリティカル率も非常に高いのでウィークゲージ削り性能は馬鹿にできず、火力を出しつつ敵を強引に怯ませる事が可能になっている。
加えてマスターアーツによって特殊攻撃に(溜め中も含めて)スーパーアーマー追加で怯みにくくもなれるため、通常難易度では強引に敵を攻撃できる。RISKYだと軽減しても致命傷になる危険性が高いが、溜めている間も移動や回避は可能。
なお、銃のショットガンも溜め撃ちが可能。横広範囲に乱射するが弾消費は(何故か)1しか増えない。
スキルは相変わらずシンプルな電撃+物理の攻撃寄り。ジオ系のスキルで運良く感電が刺されば、
得意の物理攻撃がTECHNICALになりダウンを狙えるが、魔と運が伸び悩むため、ジョーカーやフォックスの力を借りても良い。
腹が減ってはナントカって言うでしょ? クレープでも食べて、気合入れる!
ペルソナ:カルメン
CV.
水樹奈々
怪盗団の演技派(?)女優。
こっちもこっちで英語以外は竜司と似たような成績なので赤点を一つ取ってしまったらしい。
全国各地にてスイーツ食べ歩きを満喫することに。
ストーリーでは現役読者モデルであり、将来は本格的にモデルを志望する彼女らしい活躍が見られる。
そして服装がヤバい。
戦闘では
ムチに炎を纏わせる事でコンボ攻撃が
火炎属性になり、敵を炎上状態に出来る。
パッシブスキルだけでなくマスターアーツ「超炎上」でさらに炎上確率と威力を上げることができるため、炎上状態の敵にダウンを取りやすいモナとセットで活用しやすくなっている。
銃であるマシンガンは連射数・弾数が多いため、怯んでいるところに叩き込むことでSHOW TIMEのゲージがガンガン貯まる。
しかし本作において彼女の真価は新たなパッシブスキル「ソウルスティール」にある。
これは「敵への状態異常判定に成功するとSPを少し回復する」もので、ジョーカー以外で
唯一パンサーだけがこれを習得できる
。
そしてパンサーのバステ付与手段はアギ系の攻撃スキルだけでなく、低コストで洗脳状態にするスキル、果てはエンチャント中の通常攻撃と非常に豊富で、雑魚戦をうまく利用すればSPの場持ちが飛躍的に良くなる。
そして狙ったかのように火炎が弱点かつ雑魚が無限湧きする強敵と戦うリクエストが存在する。
おお…久しくこの姿を忘れていた。美と機能性の融合…やはり良い。
ペルソナ:ゴエモン
CV.
杉田智和
怪盗団の芸術家。金欠に苦しめられていたが、最近絵画コンクールに入賞して賞金をもらったらしく、それなりに余裕を見せている。
各地のパッションを掻き立てられる風景に創作意欲を掻き立てられ、上手い飯を食べては感動して泣くと言った感じで一番旅行をエンジョイしている。
本作のとあるシナリオは彼の芸術家としての一面がキーとなっており、前作で彼のコープをクリアしているとより深みを感じられるだろう。
戦闘ではボタン連打による素早い刀さばきを得意とし、特殊攻撃1のカウンター成功や特殊攻撃5のヒットで連打回数を増やすことが出来る。
攻撃回数が多い他、クリティカル率の高い物理スキルもあるので、スクカジャやアクセサリでクリティカル率を底上げすれば凄まじい頻度で総攻撃やSHOW TIMEを狙える。爽快感は全キャラ中トップクラス。
凍結付与のブフ系スキルで敵を足止めしながらTECHNICALで総攻撃狙いもできるためシンプルに優秀なアタッカー。
ただ特殊攻撃の連打中は回避以外の行動が取れず、特殊攻撃1のカウンターは正面からの攻撃しか取れないなどピーキーな一面も有する。
銃のアサルトライフルはそこそこの威力と優秀な連射速度、そして敵を貫通する珍しい性質を持ち合わせる。
確かにそれが世の中かもしれない。だけど簡単に割り切りたくないの。
ペルソナ:ヨハンナ
CV.
佐藤利奈
怪盗団の作戦参謀。
前作で警察官僚を目指す夢を持ち、大学で勉強中。善吉からは警察の先輩としてアドバイスをもらっている。
そして本作の運転をほぼ一人で担当する本作の功労者。その距離なんと7000km以上だとか…
そんな彼女を皆でいたわるシーンは怪盗団たちの絆を感じさせる一幕だ。
戦闘では全キャラトップクラスのコンボスピードと圧倒的手数、そしてヒット毎に核熱属性の爆発を追加する「バースト」の付与が特徴。パンサー・フォックス・スカルが状態異常にした敵にTECHNICALボーナスを狙える。
マスターアーツ解禁により、バースト中の特殊攻撃が範囲拡張、派生追加、攻撃時間延長などの強化を得られる。
銃のリボルバーにもバーストは付与可能で、何気にSP消費無しで素早く遠距離から属性攻撃ができる唯一のキャラクターである。
今作ではラクカジャ(防御力アップ)に「怯み無効」の効果が追加されているため、多くの場面で地味に有用。
ただ彼女は回復スキルも習得するため、非操作時でもバフと回復のスキルは自動で使用する仕様が災いしSPがダントツで枯渇しやすい。アクセなどで補強してあげるといいだろう。
だだ、大丈夫か? こんなリア充っぽいことして爆発しないか?
ペルソナ:ネクロノミコン
CV.
悠木碧
怪盗団の天才ハッカー。
前作で引きこもり・対人恐怖症を克服し、現在は高校に通っている。
満員電車と体育以外は慣れたという。
今回は
夏休みや旅行でテンション上がってるのもあって人混みでも意外と平気。
情報収集において当初はソフィアにアイデンティティを取られたかと気落ちしたこともあったが杞憂になり、むしろサイバー班として名コンビを組んでいる。
サポート型なので戦闘には直接参加しないため、残念ながら双葉を操作することはできない。
しかしジェイルの要所で彼女のハッキングスキルを頼る事になり、ハッキング中の双葉を守り抜く護衛ミッションが発生する。
それ以外でも、本家でもおなじみだった各種サポートが長期戦になると発揮される。
特にファイナルガードはプレイヤーの腕次第だが、本家以上に活躍してくれる場面が多い。
あの時は理解するのが難しかったけれど、今ならわかるんだ。
ペルソナ:ミラディ
CV.
戸松遥
怪盗団のご令嬢。
現在は大学一年生で、経営のほか農学も学びながら会社を手伝っている。
一応免許は持っているようだが、真からは運転を断られている。その理由は後々明らかに……
仲間入りが終盤までお預けだった前作の反動からか、ストーリー的な見せ場にも恵まれている。
戦闘では特殊攻撃ボタンの長押しによって攻撃を持続させることが可能で、隙が大きい代わりにダメージを大きく与えることが出来る。
通常攻撃もかなり遅いため、ジャンルは違ってもパワーファイター感覚。念動スキルでのTECHNICALは自前でも狙えるが、ソウルスティールがないのでパンサーやジョーカーの精神異常付与も活用したほうが効率が良い。一応特殊攻撃2のフィニッシュで確率ながら目眩を付与する事ができるが。
グレネードランチャーの銃撃である程度広い範囲に高いダメージを発生させる他、マスターアーツで消費を軽減するなどの強化ができる。
ペルソナ?:ピトス
CV.
久野美咲
「人の良き友人」を名乗る謎のAI少女。渋谷ジェイルの地下にあった黒い立方体にジョーカーが触れた途端、その箱から現れた。
「人の良き友人になれ」という命令以外は何も覚えておらず、それ以外のメモリーの復旧はできなかったらしい。
人の良き友人になるためには何をすればいいか悩んでいたところ、モルガナから「心を学べばいいんじゃないか」とアドバイスされ、心を理解するために怪盗団の一員として協力する事になる。
本作でのショップ担当であり、スーパーな情報検索能力でたびたび怪盗団の力になる。
肉体がジェイル内にしか存在できないAIということで、現実世界ではジョーカーのスマホに入りこんでいる。
戦闘では
ヨーヨー状の武器を主に使う。これは特殊攻撃1か攻撃タイミングに合わせジャストでボタン入力すると威力、範囲ともに2段階まで強化できる。特殊攻撃3で「(マハ)ラクンダ?」による消費無しの防御デバフ、特殊攻撃4は直前でジャスト入力を決めればやはり消費無しで高火力の祝福属性魔法をぶっ放せる(ジャストキャッチしなかった際の約1.5倍)。
本作はロックキーパーを始め祝福属性が弱点のボスが多いのも追い風。
銃からはエネルギー波を放つ。弾速が遅いが敵を貫通する他、マスターアーツ解放で炸裂して敵を引き寄せる「すーぱーぶらすたー」を使用可能に。
他にペルソナの代替として「ピトス」という謎の浮遊物体を使用する。スキルも祝福属性、ディア系、リカーム系とモルガナに似たものを遜色なく使えるが、ソフィアによればただの武器でペルソナではないらしい。
本作のヒロインとして専用のテーマ曲をひっさげている。
怪盗団と往く旅路は当然のことながら彼女の心情に大きな影響を与えるものであり、これを見届けるのが今回のテーマの一つだ。
はあ…これで俺もとうとう怪盗団の片棒を担いじまったってわけか。
ペルソナ:バルジャン
CV.
三木眞一郎
京都府警から派遣され、現在は警視庁公安部に所属する腕利きの公安警察官。
改心事件の捜査を任され、怪盗団に対して「リーダーを逮捕しない代わりに事件の捜査に協力しろ」という取引を持ちかけてくる。
その裏ではいざとなれば怪盗団を犯人として逮捕する事も念頭に置いており、利用するだけ利用するつもりでいる……のだが、取引の一環として怪盗団から無茶ぶりされまくる事になる。
加えてなんだかんだ言って子持ちの善人なので、怪盗団と接する内に情が湧いたのか、シロなのが明白な事以上に彼らを利用している事を心苦しく思うようになっていく。
一方怪盗団の方も(前作でジョーカーの受けた仕打ちが仕打ちだっただけに)当初は胡散臭いオッサンとして接していたが、なんだかんだで協力してくれる事や、娘の茜との関係、彼ら家族の過去などを知る内に態度を軟化させていく事になる。
そして、当初こそペルソナ能力者ではなかったが、物語後半に入ると
シリーズ久々の成人ペルソナ使いとして覚醒し、怪盗団の一員に加わることとなる。
ωフォース作品では長柄武器と並んでおなじみな
両手剣を用いる。
通常時は動作が遅めだが、特殊攻撃で敵からHPを奪い取る「吸収」と、HPが徐々に減る代わりに強烈な剣戟を素早く繰り出す「狂化」を特殊攻撃1で切り替えながら戦う、怪盗服と合わせてまるでどこぞの獣狩りを彷彿とさせる戦い方をするキャラ。
マスターアーツにより、狂化中の近接攻撃が「クリティカルが出る万能属性」に変化するようになるので、耐性持ちにもゴリ押しが効く。というかマスターアーツで狂化中はクリティカル率がさらに上乗せされるのでウィークゲージもゴリゴリ削る。
銃撃は二丁拳銃。狂化は乗らず(構えると即座に解除される)、必ずHP吸収効果になる。長押しや空中特殊攻撃1で周囲に弾をばらまくが、消費量が多いことに注意。
スキルは物理や銃撃属性を除けば、万能属性と能力変化(ヒートライザとランダマイザ)系、またあらゆる被ダメージの軽減といった相性に影響されにくいものばかり覚える。なんなら一回限りの自動復活まで習得できる。
参戦が遅めな分、どんな場面でも活躍のチャンスを持つ。
P5では比較的層の薄かった『悪に立ち向かう大人』ポジションとして、ストーリー全編の表裏で活躍する。
そんな裏の主人公でもある彼が、如何様にして「反逆の意思」に目覚めていくのか?
ここはぜひ前後の展開でヒートアップしながら確かめてほしい。
サブキャラクター
CV.
豊崎愛生
各地に出張しちゃうベルベットルームの住人『力を司る者』の少女。
存在自体がネタバレなはずなのにダンスに興じたりネタバレ注意告知をしたりと遠慮がなくなってきた方。
今回はイゴールたちが不在なため彼女が合体を担当するほか、リクエストでも度々お世話になる。
前作のペルソナを引き継ぐことが出来ないが、これは「ギロチンではなく、自分専用の処刑具『鉄の乙女』を使っているため」だそうだ。
だったら堂々としてろ。濡れ衣は自分たちで晴らしな。
CV.
中田譲治
心の怪盗団のアジトになっている
喫茶店「ルブラン」のマスター。
前作では主人公の身元の預かり人としての関係から始まり、以降は双葉の事とかも含めてそれはもう色々お世話になったこともあって、今では怪盗団たちの理解者。
彼が知り合いから預かってきてくれた
キャンピングカーの存在が今回の旅の幕を本格的に開く。
何故かわからんが上はこの件にご執心だ。我々は結果を出さねばならん。
CV.伊倉一恵
公安の管理官。善吉の直属の上司で、彼に怪盗団との取引を命じた張本人。
基本的に正義の人で、犯罪に対しては容赦しないが、いずれ警察組織のトップに立ち、組織内の腐敗を一掃するという野望を持っているため、その為なら手段を選ばない一面も持つ。
そうかそうか、若いときは何でもやんなさい。では再会を祈って飴ちゃんをやろう、少年。
CV.
日笠陽子
仙台市に所在する東鳳大学の雇われ研究者で、古典的オタのニオイを感じる(by双葉)独特なノリの人物。
仙台の
牛タン屋で怪盗団と出会いひょんな事から彼らの正体を知ったため、以降はEMMAの謎を探るための協力者となるが、
そんな怪盗団の活躍に興味津々で常にハイテンション。
曰く、実はEMMAの開発者。しかしマディス社に権利を譲渡した後の事は知らないらしい。
EMMAだけでなくソフィアを創ったのも彼女。間違いなくペルソナシリーズ・女神転生シリーズ全体に登場するキャラクターの中でもトップクラスの鬼才ITエンジニアである。
彼女の書いたプログラムは極めて高度な物らしく、序盤でソフィアのソースコードを目の当たりにした双葉に「洗練されすぎてて完全に理解するまで何ヶ月もかかる」と言わしめている。
これは、通常「AからBになって、Cを経てDになる」というプロセスがあるとして、「A、つまりDになる」という感じが多重に入り組んでいるものと思われる。
超世界級ハッカーである双葉はAからDになるということまでは分かっているが、普通はBが抜けた時点で無理…というニュアンス。
かつて同シリーズで違う方向性ではあるものの
人形機械に人間としての人格を与える研究が行われていたが、そもそもそちらは特殊な媒体を利用したうえに、桐条グループというとんでもない金持ちが後ろ盾になって大量の資金及び人員を投入しており、そのうえで10年近い年月をかけて進められている一大プロジェクトであった。
対して一ノ瀬はほぼ独力で、生きている人間と遜色ない柔軟な思考と対応をするAIを創り上げるに至った。
作中の描写からして研究をスタートしたのは長くても数年前と推測され、もはやその技術レベルは常軌を逸していると言っても良い。
では、なぜそのソフィアが「人の良き友人になれ」という使命を持ちながら、ジェイルに投棄されていたのか?
それには、ソフィアが当初「心」を知らなかったことにも由来する、ある秘密が存在している。
CV.
大空直美
善吉の娘。
母を交通事故で亡くしており、それ以来自分によそよそしくなった善吉とは不仲。
その反動からなのか実は怪盗団の大ファンであり、自室を怪盗団グッズで埋め尽くしたり、ファン活動の一環としてライブ配信をしたりしている。寝具など家具のカラーリングも赤と黒の怪盗団カラーがほとんどという徹底ぶりである。
そんでもってライブ配信のシーンで言及される「チャンネル登録者5万人」という値に大抵の実況者は畏敬の念を抱く。
怪盗団が京都に立ち寄った際にふとしたキッカケで知り合い、当の本人たちとは知らないままに仲良くなる事になる。
特に真は警察の父を持つ共通点から茜に共感して親身になって接しており、彼女を心配している。
怪盗団が京都を再訪した頃、近衛の陰謀により怪盗団には殺人とEMMAへのハッキングの容疑がかけられ、彼らを庇った善吉は犯人隠避罪で逮捕されてしまう。
ひとり残された茜が、思わず誰にともなく助けを求めたとき、セキュリティ強化の名目でサービスを停止されていたはずのEMMAがなぜか起動、茜は京都ジェイルの王に仕立て上げられる。
シャドウ茜は「誘拐され拘束されている」と見せかけた自分自身を囮に使い、怪盗団をジェイル内へ誘い込み、檻の中に閉じ込めてしまう。
しかし、転倒して難を逃れたナビと釈放された善吉のコンビによる決死のジェイル潜入作戦、そして善吉のペルソナ能力覚醒により、怪盗団は脱獄に成功。
茜は正しく悪党を改心させてくれる「本物」の正義の味方にして自分の味方「私の怪盗団」を召喚し、「偽物」である心の怪盗団を倒せと嘆願する。
つまり、京都ジェイルのボスはシャドウ茜というより、彼女が生み出した認知存在の怪盗団。
「混戦は避け、自分のニセモノは自分で倒せ」ということで、プレイヤーは必ずジョーカーを操作し、茜の認知存在『マイ・ディア・ジョーカー』と1対1の対決をすることになる。
『マイ・ディア・ジョーカー』は一切のペルソナを使用せず物理攻撃のみ行い、ときにファントムムーヴなど本物のジョーカーの動きを模倣するという立ち回りで、弱点属性は存在しない。
よってこの勝負は、本物と偽物の正面切ってのぶつかり合いとなる。
厄介なポイントとして「速」が極めて高い仕様のためか、スクンダをかけていない限り敵の攻撃の後隙以外で攻撃を仕掛けると必ず回避されてしまう。後の先を意識して戦おう。
なお、大型ボスに変身しないシャドウ茜は、星印の飾りがついたシルクハットに黒のドミノマスク、赤いビスチェとチェックスカートの上から黒のロングコート姿と、ジョーカー・パンサー・ノワールの要素を取り入れて怪盗団のシンボルマークであるシルクハットを被ったような衣装となっている。
その身の上から、彼女と善吉の関係はシリーズ経験者なら『4』の
この娘を思い出すかもしれない。しかし年齢や背景もあってか、こちらのほうがより溝は深く冷たいものとなっている。
ファッションって、私たちを遠い不思議の国に連れて行ってくれるものだと思うんです。
CV.
佐倉綾音
人気上昇中のファッションアーティスト。
自らのファッションブランドも立ち上げており、渋谷でショップがオープンしている。
昔は引っ込み思案な子どもで、自分を変えたいと思いながらなかなか変われずにいたところ、あるとき素敵なワンピースを見つけ、それを着たとき魔法にかかったように世界が違って見えたことで、自分でも変わることができると思えたのだという。
そのときの輝く思いを自分のような人に届けて『誰かの光』になりたいという夢を持っており、同じ夢を持つ杏から共感されている。
一方で、渋谷周辺に偏った異常なほどの人気を誇り、アンチがファンに襲撃された、飲まず食わずで追っかけをして入院した者がいる、「アリスのファンじゃないから」という理由で職場を解雇された者が大勢いるらしいなどの不穏な噂も聞こえてくるが……。
モチーフは『渋谷の(一見奇抜な)ファッショニスタ』から見て間違いなく『きゃりーぱみゅぱみゅ』は含まれていると思われる。
渋谷ジェイルの王。
杏たちと同じ秀尽学園高校を卒業しているが、在学中に陰湿ないじめを受けており、その過去を自ら抹消している。
だがアーティストとして活動していたある時、いじめの当事者がそんな過去を「柊アリスはイジメられていた惨めな豚だ」と暴露し始め、これによって「カースト上位の女」に恨みを募らせるようになる。
そして手に入れた王の力で、彼女らの友達や恋人、婚約者からネガイを奪い、自分に貢がせて破滅させたり、力で男を魅了して恋人と別れさせたり、果ては生放送中にTVキャスターから自分へ告白させ婚約関係を引っ掻き回したりと、彼女たちに「惨め」な思いをさせる歪んだ復讐に身を染めるようになった。
彼女のシャドウは凶悪な顔つきになったウサギの獣人のような姿『マッドラビット・アリス』で、すばしっこい動きで翻弄してくる。
物理攻撃の他、念動スキルと洗脳スキルを使用する。
前半は全体的に動きが緩慢だが、後半は発狂して動きが変わり、凶悪な物理スキルを連発してくる。技名やセリフも前半と後半で印象が大きく異なる。
なお、弱点は火炎と疾風。
パンサーは後輩アーティストとして、彼女の狂気に立ち向かうことになる。
僕の本を読んでくれるすべての読者に、心からの感謝と愛を。
CV.
岸尾だいすけ
新進気鋭のラノベ作家。
文豪・夏芽漱吾の孫で、デビュー作の『プリンスオブナイトメア』は創海社大賞を獲得し、1巻にして100万部突破のベストセラーで
アニメ化も決定している。
だがその売上は仙台周辺の偏った人気によるところが大きく、熱狂的な信者が伊達政宗公騎馬像の台座など所構わず宣伝ポスターを張って回ったり、ひとりが同じ巻を100冊も買ったりと、異常な様相を見せている。
仙台ジェイルの王。
小説家になるために必死に努力してきたが、創海社大賞の受賞は「夏芽漱吾の孫」というネームバリューを欲した出版社の忖度以外の何物でもなく、本当は自身の実力など認められていなかったことを偶然聞いてしまう。
しかしその実績を今さら手放すこともできず、人気を維持するため、ネガイを奪った者達に自分の作品を大量に買わせている。
その著作『プリンスオブナイトメア』も、あらゆるライトノベルやアニメの内容を切り張りしたような内容らしくオリジナリティ皆無で、テンプレに則った結果つじつまが合わなくなっている部分もある。
だがそんなやり方でハリボテの栄光に縋っている自分に虚しさを感じてもいるらしく、分野も異なり母の作品『サユリ』を愚弄されまでした祐介は、それでも同じ表現者として彼の苦悩に一定の理解を示している。
彼のシャドウは黄金の鎧を纏った竜人のような姿
『ナイトメアドラゴン・アンゴ』となり、ユニークなパワーアップをしながら大仰なネーミングの攻撃を繰り出す。この鎧はHPの減少によって徐々に剥がれていくのだが…。
火炎スキルを主に使うからか弱点は氷結属性と、わかりやすくフォックスと相克する。魔王だけに神聖にも弱い。
「これはアギダインではない!アギだ!」は必聴。これ以外にもどっかで聞いたような台詞を多々吐く。
名前の由来はかつて活躍した小説家である「坂口安吾」「夏目漱石」と思われる。文ストじゃないぞ!
P5には「近代の著名人から名前を拝借した」キャラが多数登場したが、彼もその一人だろう。
札幌を気高く美しい街にするために職員にも尽力させているから、どうか安心して。
CV.寺瀬今日子
札幌中央市を理想の都市にすべく活動する市長。
春とは彼女が幼い頃からの知り合いで慕われており、前作の事件で父親を喪った春を現在も気にかけている。
近く市長選挙を控えているが、その人気は異様なまでのもので、ポスターには人だかりができ、演説には大勢の市民が駆けつけ、一部からは「鞠子様」とまで崇められて、当選は確実と目されている。
また、春たちには朗らかで優しい一方、市の職員には過剰なほどに厳しく、風邪で体調を崩した職員にも容赦なく仕事を命じている。
本人は「私も心を鬼にして言っている。これも必要なこと」と話しているが……。
札幌ジェイルの王。
ジェイルにはみんな大好きジャックフロストもいっぱいいるよ!
札幌中央市主催の雪祭りで、市の職員が賄賂と引き換えに安い業者に仕事を発注した結果、雪像の崩落事故が起き、幼い少女の命が失われた。
しかし職員は、氷堂が署名した決裁文書を盾に「市長に命じられてやったと証言する」と脅しをかけてきたうえ、それに加担して氷堂を陥れ自分が市長になろうとする市議会議員まで現れた。
職員への異常に厳しい態度はここから来ており、失われた子どもの命に責任を取るため、札幌を汚職のない「美しい街」にしなければならないと考え、ネガイを奪った市民からの支持を集めて無茶な倫理条例を押し通そうとしている。
「食うか食われるかの世界なら自分が全てを食ってやる」という決意の表れか、シャドウはスレンダーな本人とは似ても似つかぬほどに太っている。
ボス戦時はそこからさらにまるまる肥え太ったアバドンのような怪物『スノウホワイト・マリコ』となる。味方を丸呑みしたり、部屋全体への猛吹雪で凍えさせたりと豪快なギミックで追い詰めてくる。
攻撃力大アップ&防御力ダウンになる怒り状態はマップギミックを利用して中断させられるが、この怒り状態は精神異常状態のものと同じなので、もともと弱点であったノワール得意の念動スキルでTECHNICALを取れるようになり、さらに脆弱になる。
なお、美しく純粋な「白」を穢すため呪怨属性も弱点。
マディスは、そんな皆さんを、AIという切り口から手助けしたいのです。
CV.大川透
IT企業マディス社の社長。EMMAによる革新的なサービスでマディス社を日本有数の大企業に成長させたやり手。
精力的な人物像だが「あの」EMMAの展開元のトップということで、怪盗団はいずれ彼のもとにも調査の手を広げんとすることになるのだが…
仙台・東鳳大学での講演に招かれ、それをマディス社のトップであるのだから手掛かりになるかも…ということで、怪盗団がひっそり拝聴する形で初登場。この時点では怪盗団との面識は特になし。
後に、冒頭で語られた一連の改心事件の数々がある人物に対して有利になるように引き起こされたと推測される、現実に遺された確かな証拠を怪盗団たちは入手するのだが、
それを調べるうちに最大の協力者として近衛が関わっていることを確信する。
しかし彼も簡単に尻尾を掴ませる気はなく、それ以降は警視庁も巻き込んでの罠とピンチの連続が彼らを襲うことに。
もう一つの面として感情が高ぶった時などに自身を「正義のヒーロー」たらんとする面が見られる。
曰く、これは少年時代に強盗に襲われた重大なトラウマが関わっていると本人も公言しているが…
ボスとしては巨大ロボットの前哨戦を加えた2連戦となり、後半戦ではモーションの素早い攻撃スキルやメギドラオンなども使う強敵として立ちはだかる。
弱点はいずれも電撃と核熱。感電した状態を見抜いてすかさずTECHNICALを叩き込もう。
両形態とも一貫して祝福は一切効かない。「自分自身こそが正義」という近衛の考えの現れだろうか。
アニヲタwikiが集めた項目のネガイ、
今宵我々が追記・修正します。
- こういうのでいいんだよ(続編) -- 名無しさん (2020-05-05 22:32:37)
- ナビ護衛はナビにも強化が入れられる&強化時はハッキングが短縮される事を知ってるとかなり楽。リスキーならばまずはナビにヒートライザを -- 名無しさん (2021-03-03 11:48:52)
- 戦闘は割と好きなんだけどラスボスの目的というか言ってる事ヤルダ丸喜と続いて三番煎じなのがはっきり言ってがっかりだった -- 名無しさん (2021-03-07 09:09:50)
- まあ俺達が怠惰に流されちゃうのが原因なので何とも…ごめんね何度もって感じだった -- 名無しさん (2021-03-16 11:24:26)
- ↑ペルソナのテーマとして大衆の無意識の望みってのがあるしね。ただ終盤の予告状から一気に空気が変わるのは少しづつ変化が出た結果だと思う。 -- 名無しさん (2021-03-16 12:03:42)
- OP曲の日本語訳みたけど、新たな怪盗であるウルフへの言葉ってかんじで痺れた。 -- 名無しさん (2021-05-03 11:08:10)
- 沖縄ジェイルでスカルとモナが2人して「バーカバーカ!」って言うシーン好き。特にモナ -- 名無しさん (2021-05-10 20:22:04)
- シャドウ安吾とシャドウ近衛のモチーフってなんだ?アリス→不思議の国のアリス、鞠子→白雪姫(+雪の女王?)ってことで分かりやすいけど。(茜ちゃんはボス戦も含めて例外だから除外) -- 名無しさん (2021-05-16 08:44:31)
- ↑近衛は童話以外にもトニー・スターク(アイアンマン)も入ってる -- 名無しさん (2021-05-16 09:05:04)
- ↑3 あの二人って似た者同士だから、本編経てバッチリウマが合うようになるとこうなんだなって。可愛かった。 -- 名無しさん (2021-05-16 10:13:13)
- シャドウ夏芽って自分の作品の主人公である魔王の姿(ハリボテだけど)をしてるから初見時は「童話関係ないじゃん」って思ったけど、もしかして「はだかの王様」がモチーフなのかも。 -- 名無しさん (2021-05-16 12:03:41)
- 一応制作側はRの後日談も考えてないわけではない、とは言ってるけどゲームにできるほどのシナリオがあるかどうかは別だろうな。漠然と設定がある、程度の可能性もあるし。 -- 名無しさん (2021-05-26 21:30:37)
- P4Uが漫画化してるし、時間はかかってもいいからコミカライズして欲しい。 -- 名無しさん (2021-06-03 08:17:14)
- P6で茜プレイアブルになったら面白そう。 -- 名無しさん (2021-06-05 13:11:14)
- ↑前作のキャラと直接関係のあるキャラが次回作に登場するって、3以降ではなかったよね。(明智は探偵王子の再来って言われてたけど)茜ちゃんがプレイアブルになったらちょっと面白いかも。 -- 名無しさん (2021-06-07 08:57:12)
- ↑5はだかの王様はカモシダが前回でやっていたな。あっちは色欲を表したはだかだけど -- 名無しさん (2021-06-10 19:22:28)
- ヤルダ、デミのラスボスたちはネーミングの元ネタ的にもほぼ同一の存在だから行動が同じでもしょうがないと思うが、マルキは行動原理も行動の結果もまったく別物でしょ -- 名無しさん (2021-06-17 17:40:32)
- このシステムでもう一本作りたいとは言ってるんだよな。面白かったしぜひ作って欲しいところ。 -- 名無しさん (2021-06-21 07:17:07)
- 冒頭のEMMA便利だねーって盛り上がるところで恐怖心が沸いたというか、ゾッとしたというか。ホラーな場面でもないのに滅茶苦茶怖かった。 -- 名無しさん (2021-06-21 07:49:55)
- ↑OPもよく見るとモブはみんなスマホに釘付けなんだよね。 -- 名無しさん (2021-06-23 18:18:59)
- 「大人のペルソナ使い」が「味方」なのはシリーズ通しても久しぶり。4の菜々子が「精神が幼くてペルソナをまだ出せない」ってあったけど、大人になるとまた別の形でペルソナ生み出しにくくなりそう。 -- 名無しさん (2021-07-14 21:08:26)
- 竜司とソフィアの関係いいよな、ヤンキーって良くも悪くも仲間意識強いけどだからこそまだ1存在として希薄だったソフィアもすんなり受け入れてて沖縄ジェイルでいの一番にキレてたのがグッと来たね、続編でもっと関係発展してほしい -- 名無しさん (2022-04-17 20:08:20)
- コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2023-12-11 09:59:39)
- ログ化しました。 -- (名無しさん) 2023-12-19 09:46:16
- モルガナの正体論争に決着付けたソフィアってスゲーな -- (名無しさん) 2024-05-18 10:53:45
- OPで電車乗ってたけど、実際の移動はキャンピングカーとフェリー(沖縄の行き帰りのみ)だったんだよね、 -- (名無しさん) 2024-05-18 11:17:46
- ↑5本編の竜司って図に乗りやすく考えるより行動って面が損な役割になりやすかったけどソフィア関連では上手く昇華できてたし、ストレートな言葉がソフィアの教育にも良かったと本当にお互いにいい関係だったと思う。 -- (名無しさん) 2024-07-23 14:07:22
- 5は歴代の中でも料理要員に恵まれてると改めて実感する一作。4が酷すぎたのもあるけど。 -- (名無しさん) 2024-08-08 04:44:36
- どうして善吉が茜のシャドウにハッとさせられたかが分からんかったな。善吉が犯人を追うことを犯人を追うことを完全に諦めて逃げたとかなら分かるけど機会を伺ってただけだし、茜を人質に取られたから強行な手段も取れなかったし -- (名無しさん) 2024-10-14 11:19:17
- 改めてペルソナ5で弱かった怪盗団の行動に大人の視点で是非を言うことの -- (名無しさん) 2024-10-19 12:41:54
最終更新:2024年08月18日 13:47