SDガンダム BB戦士

登録日:2012/07/19 (木) 21:44:47
更新日:2025/08/07 Thu 00:58:02
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どう楽しんでもいい!
SDガンダムは、自由なのだ!

SDガンダム BB戦士とは、バンダイ(ホビー事業部)から発売されているガンダムのプラモデルシリーズ。
ナンバリングされたものだけで370種類以上、2012年で25周年を迎えたプラモデル屈指のロングランシリーズとなっている。


【概要】
ガンダムをSD(スーパーディフォルメ)した「SDガンダム」のプラモデル

1987年にリリース開始、当初はガンダマンやザックン等どこのガンガルやねんといいたくなるパチモンキットが主流だったが、
1988年、No.07νガンダムから正式にガンダムシリーズのリリースが始まった。
νガンダムやザクVに代表される「ノーマルSD」シリーズのほかに、「SD戦国伝」を筆頭としたSDガンダム独自の世界観のプラモも多数発売されている。

組み立ては簡単で、接着剤いらずの親切仕様。初期作品についていた「いろプラ」ロゴが表すように多色成型+シールで無塗装派にも優しい。
「BB」とはBB弾を発射できるライフルがついていた所から採られているが、無印シリーズ以降はBB弾の代わりにミサイルや弓矢を、
シリーズ途中からは発射ギミックすら無くなってしまった。

シリーズ開始当初は子供層を中心に人気を集め、これからガンダムシリーズに入った、という人は多いとも言われている。

90年代には、同じバンダイの玩具第1事業部(現:ボーイズトイ及びガールズトイ事業部)が展開していたもうひとつのSDガンダムシリーズ「元祖SDガンダム」と人気を二分していた。
BB戦士は戦国伝、元祖は外伝シリーズ・コマンド戦記のラインナップが主となっていた。
一時期はBB戦士と元祖は同系統のラインナップということもあって人気を二分していたが、流通の不利から元祖は廃れて行ってしまった。

00年代には「武者○伝」、「SDGF」、「三国伝」などが展開され、特に後者2つはアニメ化、三国伝に至っては映画化までされた人気シリーズとなっている。

10年代には「レジェンドBB」などが展開され始めた。しかし、2018年の三国伝商品に追加パーツを付属させた再販商品を最後にナンバリングが打ち切りとなり、プレバンで「レジェンドBB」が細々と展開されていくこととなる。
ちなみに最後のナンバリングはNo.412で、「貂蝉キュベレイ&武将座」。ちなみに三国伝再販系を除けば、「レジェンドBB」のNo.404:武者頑駄無真悪参が最終である。

シリーズとしては知名度が高く、さらには後続商品も発売され打ち切りになったかと思えば3年以上経って突如新作が発売された「SDEXスタンダード」という前例もあったことから、大々的に復活する可能性はないとは言い切れない。
が、「SDガンダムワールド 三国創傑伝」や「SDガンダムワールド ヒーローズ」といったこれまでならBB戦士として出ていたであろうSDシリーズがBB戦士とは無関係のシリーズとなったため、正直期待薄かもしれない。

一方ガンプラという事もあってか、定期的に再販されており、現在でも入手しやすい商品は多い。最近騒がれているにっくきあいつらも人気商品でなければあまり買い占めていかないし。ただし長年再販されていない商品もあり、油断禁物ではある。


【コミックワールド】
説明書に掲載されている1ページマンガ。
SD戦国伝シリーズは続き物のシリアス漫画、それ以外はギャグ漫画となっている。主な作者はMARSHIこと今石進。

シリーズ半ばから掲載されないプラモも増えたが、機動戦士ガンダムAGEシリーズとレジェンドBBで久々に復活した。


【シリーズ】

■無印
No.001~006。ガンダマン、ドラクン、ゼータマン、ゼータマン2、ザックン、ドンから構成されるシリーズ。
BB弾を発射でき、的となる敵MSが付属しているのが特徴。

流石に絶版となっているが、ムシャカゲガンダム、ムシャドライセン、ムシャカゲゼータ、ムシャカゲダブルゼータ、カゲニンジャシャザク、ムシャドムでこれらを再現できる。
こちらは今でもたまに再生産されているので探してみるのも一興。


■ノーマルSD
No.007:νガンダムを皮切りとするアニメガンダムシリーズのSDモデル。当初は可愛らしい瞳が特徴のシリーズだった。
世の中の流れか、はたまたバンダイの方針かNo.193:ガンダムGP01Fbを最後に瞳シールが無くなり、以降はスタイリッシュ重視の路線となった。

が、No.369:ガンダムAGE-1で瞳シールがコミックワールドと共に復活、同時平行のレジェンドBBと並んで原点回帰に期待するファンもいる。

シリーズ共通の特徴として余剰パーツを利用したオリジナル兵装や、オリジナルアーマー、変形を利用したオリジナル形態があるという点が挙げられる。
ユニコーンガンダムビーストモード、NT-1アレックスのチョバムマスク、ガンダムAGE-2フルアームドが代表的か。

最初のシリーズ。何気に初期の段階でほとんどのMSがキット化された。

νガンダムはNo.007のほかにもNo.209でHWS仕様としてリファインされ、さらに後のNo.387ではベースジャバー付きで再登場している。
ライバルであるサザビーも、No.382にてνガンダムに先行する形で再登場していた。
小説版仕様のHi-νガンダムもNo.384にて初登場していたりと、作品の根強い人気が伺える。
ちなみにナイチンゲールの方はBB戦士では登場しなかったものの、後にクロスシルエットシリーズの初期ラインナップとして発売された。

2008年には、驚異の8体セット商品として逆襲のシャアセットが発売されている。
このセット内のレズン専用ギラ・ドーガを以てガンダムシリーズでは初めて主要MSの全キット化を達成した。

No.013:ガンダムMk-II、No.014:ザクVを皮切りに逆襲のシャア以外もキット化され始めた。
No.022:SガンダムやNo.96:ガンダムF90等マイナーどころもきっちりプラモ化している。

リファイン前の最終作品はNo.129:V2アサルトバスターガンダム。
驚異のプレイバリューと高い完成度を誇る。

No.137:シャイニングガンダムを皮切りにアナザーシリーズにも進出。
Gの特徴として原作の強化形態のほかにクリアパーツを使用したBB戦士オリジナルの強化形態が全機に用意されていることが挙げられる。

TV版は下記のGジェネシリーズにて主要機体を網羅していたが、EW版はNo.203:ウイングガンダムゼロカスタムが初登場。
アーリーウイングことEW版ウイングも、No.366:ウイングガンダム EWにて登場。
何気にパッケージイラストでMG版の構図を踏襲していたりと、過去キットをオマージュした要素もある。
このEW版ウイングは共通ポリキャップを初めて採用した記念すべきキットであり、このポリキャップは以降のBB戦士シリーズやSDEXスタンダードシリーズでも引き続き採用されている。

  • Gジェネレーションシリーズ
同名ゲームと連動したプラモ企画。
ゲームに倣い瞳シールが無くなり、スタイリッシュになった。

なお、BB戦士ナンバリングが振られた作品のほかにも、Gジェネレーション名義で過去キットのリメイクや新キットのリリースが行われた。

上記のGジェネシリーズの流れを組むシリーズ。
SEEDはバスターを除くG4機とフリーダム、ジャスティスがキット化された。
中でもNo.259:ストライクガンダム(ストライカーウエポンシステム)は豪華で、3種のパック+スカイグラスパーがついてくる。

SEED DESTINYはインパルス、デスティニー、ストライクフリーダム、ザクシリーズが、
その他ではASTRAYのアストレイレッドフレームとゴールドフレーム、C.E.73 STARGAZERのG4機がラインナップされている。

No.313:ガンダムエクシアを初めとする刹那・F・セイエイ搭乗機+No.333:Oガンダムのラインナップ。
クリアパーツが多用されており、GNドライヴも精巧に再現されている。
ただしこの頃は腕可動が簡略化されており、SEED・AGEの前後作品のキットと比べると腕周りの表現力で劣るのが難点。

No.360:ユニコーンガンダムをはじめ、No.365:シナンジュ、No.367:クシャトリヤなどの主要機体をラインナップ。
ユニコーンはHGUCで成し得なかったデストロイ変形を実現している。クシャトリヤにはロトがおまけでついてくる。
上記の機体は全機BB戦士オリジナル変形を持つのが特徴。
ただし、このオリジナル変形はラインナップの途中から触れられなくなっており、事実上の黒歴史と化しているが。

当初は00から引き続き腕可動が簡略化されていたが、No.379:デルタプラス以降は共通ポリキャップを採用するようになり、可動範囲が強化された。
ユニコーン系統のみ途中からこのポリキャップを採用した仕様に変更され、既存キットも恩恵を受けている。

No.369:ガンダムAGE-1からスタートしたシリーズ。
瞳シールとコミックワールドが復活した原点回帰のシリーズ。
主役機のAGEシリーズ4種とガンダムレギルスがリリースされており、AGEプラモとしては作品の特徴であったウェア換装システムも完全再現している。
なお、本シリーズ以降は上記のEW版ウイングで採用された共通ポリキャップを使用している。このポリキャップは上記のようにUC系の途中からも採用されている。

No.386:Ξガンダムが登場。
当然ながら、発売時期の関係上デザインはアニメ版とは異なる。
当時としては貴重な立体化であり、さらにおまけ扱いであるがマフティー側の機体であるメッサー&ギャルセゾンが初の立体化を果たしている。

No.388:ビルドストライクガンダム フルパッケージ、No.389:戦国アストレイ頑駄無がラインナップ。

No.396:ビルドバーニングガンダム、No.398:ライトニングガンダムがラインナップ。
劇中登場したSDガンダムはSDBFシリーズにラインナップされているため、リアルサイズのガンダムのSD機体のみ発売。

No.401:ガンダム・バルバトス DXとNo.402:ガンダム・バルバトスルプス DXがラインナップ。
バルバトスDXの方は1つのキットで6形態全てを再現でき、さらにクタン参型も付属すると至れり尽くせり。
ルプスDXも、作中未使用武器が付属していたりイサリビが付いて来たりと、総じてプレイバリューが高め。

なお、キットそのものは海外で先行展開されたSDEXスタンダード版がベースで、それに追加ランナーを組み込んだセット商品というのが実態である。
そのため本体は肉抜き多めでシールの使用箇所も多く、武器類はペラペラ…とEXスタンダードシリーズ共通の欠点もそのまま。
単体版は国内では販売されていないようだが、公式サイトなどでパッケージのCGイラストを拝むことは可能。

ジービーグル
新機動戦記ガンダムWのシリーズ。
No.148:ウイングガンダムを筆頭に計4種発売された。
ミニモデルがついてくる他、戦艦に変形できるのが特徴。


■SD戦国伝
No.017:ムシャガンダムから始まったBB戦士の主力シリーズ。
「軽装モード」になることができるのと、コミックワールドの作風がシリアスなのが特徴。
中にはリアル体型に変形するというぶっ飛んだギミックを持った者も。

No.100:千生大将軍やNo.286:頑駄無大将軍(頑駄無異歩流武版)はどのシリーズにも属さない。

以下のシリーズが展開された。

  • 武者七人衆編
  • 天と地と
  • 風林火山編
  • 天下統一編
  • 地上最強編
  • 伝説の大将軍編
  • 七人の超将軍編
  • 超機動大将軍
  • 武神輝羅鋼(ぶしんきらはがね)
  • 刀覇大将軍
  • 天星七人衆
  • ムシャ戦記 光の変幻編
  • ムシャジェネレーション
  • 武者○伝
  • 武者○伝2
  • 武者○伝III
  • SDガンダムフォース絵巻 武者列伝 武化舞可編
  • 武者番長風雲録
  • 武者降臨編
  • 輝羅鋼極彩Ver.
再生産困難な『輝羅鋼』製品を仕様変更したもの。



■SDガンダム外伝
ファンタジー世界を舞台にした剣と魔法の世界物。
No.043:ナイトガンダムなど14点がリリースされた。
もっとも、このシリーズは元祖のほうが力を入れていた。
ちーびー戦士と連動有り。


■SDコマンド戦記 G-ARMS
ミリタリーモノで、戦国伝、外伝とならんで初期のSDガンダムを支えた。
こちらは外伝以上に元祖に依存していたシリーズなので、BBでのリリースはNo.059:コマンドガンダム以下4点に留まった。


■ガンドランダー
No.82:スペリオルランダー一種のみのシリーズ。


SDガンダムフォース
同名アニメのプラモ化。
BB戦士とは別にSDGFシリーズ(SEEDのリアルサイズキットにおけるコレクションシリーズに相当)もリリースされた。


BB戦士三国伝
三国志をモチーフとする新シリーズ。
詳しくはリンク先を。


■レジェンドBBシリーズ
No.370:騎士ガンダムを皮切りに始まった新シリーズ。
既存シリーズの設定見直しや新要素の追加がメイン。
過去の名キットも最新技術でリファインされており、騎士ガンダム、武者頑駄無、コマンドガンダムの三大ガンダムが真っ先に発表された。


■ちーびー戦士
姉妹シリーズ。BB戦士よりさらに小型なキット。
台座にもなるジョイントメダルがついてくる。
SDガンダム外伝とSDコマンド戦記から十数点がラインナップされた。



追記は自由という言葉に突き動かされ、魔改造をした人がお願いします。

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最終更新:2025年08月07日 00:58