アットウィキロゴ

写らナイんです

登録日:2025/08/30 Sat 11:04:00
更新日:2026/08/13 Thu 21:14:20
所要時間:約 4 分で読めます




オカルト×ボーイ・ミーツ・ガール!!

爽やかホラーな青春劇

開幕!!


写らナイんです』とは、週刊少年サンデーにて2024年18号から連載されている漫画。2026年1月時点で既刊7巻。連載前に読み切り版が掲載されているが、黒桐が茶髪など連載版とは異なる部分がある。
作者はコノシマルカ。

【あらすじ】

見えてはいけないものを引き寄せてしまう、超霊媒体質の“黒桐まこと”。オカルト部に情熱を捧げる“橘みちる”と出会い、彼の人生が動き出すーーー新感覚のオカルト青春劇、開幕!
(公式より引用)


【概要】

オカルト・ホラーボーイ・ミーツ・ガールな青春コメディが融合した異色なカラーを持つ物語。
……なのだが、ヒロイン・橘みちるの除霊体質があまりにも強すぎてかなりのシリアスブレイカー。もう作中で恐ろしい悪霊が出てくるたびに読者から(悪霊に対して)哀れみの声が上がる。言うなれば、“無自覚最強除霊無双”だろうか。
ただし、(大体みちるに瞬殺されるとはいえ)ホラー要素はしっかり怖いし、モブの命が割と軽い。

明言されてはいないが、タイトルの由来はカタカナ表記部を考えても富士フイルムから発売されている使い捨てカメラ「写ルンです」でほぼ間違いないだろう。
現在でも発売されているとは言え、21世紀生まれにはそろそろ通じなくなっているネタかもしれないが…

『サンデー』の期待の新星として、単行本が出る度に有名漫画家に推薦の帯を書かれている。
ちなみに5巻時点で稲川淳二(ホラーストーリーテラー)をはじめ、和山やま(『カラオケ行こ!』など)、村田雄介(『アイシールド21』など)、ONE(『モブサイコ100』、『ワンパンマン』)、ナガノ(『ちいかわ』など)*1、高松美咲(『スキップとローファー』)、モクモクれん(『光が死んだ夏』)……と錚々たる面子。

「次にくるマンガ大賞2025」ではコミックス部門4位を受賞。「アニメ化してほしいマンガランキング2026」4位受賞。

【主な登場人物】

  • 黒桐(くろきり)まこと
「俺だって友達欲しかった!!
部活入りたかった!!
普通になりたかったわ!!」

本作の主人公。作中の舞台、禍山高校に転校してきた、関西弁で喋る白髪の男子。目つきが悪い。
幼少期は両親が居た描写があるが現在は祖母と暮らしている模様。

とにかく霊を引き寄せまくる“超霊媒体質”で、常に霊に付きまとわれている。このせいで周りからは気味悪がられ引っ越しを繰り返してきた。
故に「普通の青春」に憧れながらもそれを諦めざるを得なかったところ、みちるとの出会い、そしてオカルト部への入部によって彼の人生は変わり始めていく……。
大切な友人となったみちるが霊感を得て除霊体質を失った後も、ずっと彼女の傍に居れるようになるため「強くなる」ことを志す。


  • (たちばな)みちる
「しっかり写りますよーに!!」

本作のもう一人の主人公でヒロイン。のような口が特徴のオカッパボブっ娘。

作中開始時点では校内唯一のオカルト部員。学業は優秀だが体育の成績は2でしかも音痴。
部活には情熱を捧げているが、まこととは対照的に一切の霊感を持たず、どんな心霊スポットに行って写真を撮っても何も「写らない」。
しかしそのあまりの霊感の無さ故に逆にあらゆる魔を消し飛ばしてしまう“超除霊体質”を持ち、無自覚に霊をめちゃくちゃ瞬殺している。その無双っぷりには
・幼少期からまことに付きまとい続けてきた強力な悪霊を触っただけで消滅させる
・下手くそな歌だけで霊を祓える
・なんならまことに誕生日プレゼントを貰った喜びだけで霊を祓える
と枚挙にいとまがない。
なんなら霊だけでなく呪いも通用しない。*2

そんな彼女の夢は霊感を得ること。その理由は幼い頃に父を亡くしており、心霊写真を通してもう一度父に会いたいから、という泣かせるもの。
……しかし、実は父の霊はめちゃくちゃ近くにいるが体質ゆえ気付けないのだった。

ちなみに除霊体質は母親譲りで、弟も同様の悪霊ジェノサイドパワー浄霊力を持つ。
なお、どんなに頑張っても心霊写真が撮れない理由は、みちるはカメラの撮影でさえも即死攻撃として成立させてしまうからである。
お父さんを撮影する=トドメを刺すことに他ならない為、お父さんがますます不憫になるばかりである。


  • 間宮(まみや)
「はぁ~~~~?
ガキなんざ大人に迷惑かけてナンボだろ!!」

禍山高校オカルト部顧問の女教師。下の名前は不明。
自身もかつて禍山高校でオカルト部の活動に打ち込んでおり、現在の廃部寸前の状況から過去の栄光を取り戻さんとオカルト部の全国大会(オカルト部に全国大会とは……?)を目指し情熱を燃やす。
また、こっそり副業として霊媒師の仕事をしている(無論公務員の副業は御法度。日本一有名な霊能力教師が外部からの相談を無償で受ける理由は本人の主義だけではなかったのだ)。

オカルト部全員から慕われている部員想いの良い先生にして、作中で一番イケメンムーブをかましているマブい女。


  • 日下輝男(くさかてるお)
「つまり…その手紙にある「鬼」っつーのは…
殺人鬼 ってこと!!」

2年の男子。極貧で守銭奴で意地汚く、器用(貧乏)だが赤点常習で中学生レベルまで遡る必要があるアホ
という残念なイケメン。ぶっちゃけカス
だがピンチの後輩を放っておけない憎めない一面もある。よく木の上で寝ている。

闇バイト中にまこと・みちると事件に巻き込まれたことをきっかけにオカルト部に入部。当初は週一程度しか来れないと言っていたが、結局間宮先生に毎日参加させられている。
呪物マニアで変なオカルトグッズをたくさん持っている。
また、しばしば推理した風に持っている情報をそのまま話し出す「そのまんま探偵」と化す(上記台詞もその一つ)。
後輩二人からは「ケチで粗暴で思いやりのかけらもない」と称されながらもなんだかんだ頼りにされている。


  • 鬼崎愛子(きざきあいこ)
「あぁっ…天がまた私の邪魔をする!!」

2年の美女。鼻をムズムズさせたり花粉症のような症状にしたりする呪いが使える。
よく鳥に糞を落とされるなど不運な体質。幼少期周りにからかわれていた所を学生時代の間宮に助けられ、それ以来彼女のことが好きで、上述の呪文も間宮が教えてくれたもの。
間宮に可愛がられているみちるに嫉妬し嫌がらせを行っていたが、公園の悪霊を祓ったことでオカルト部に入部。ただし彼女の近くにいると緊張で体調不良を起こすので当分は幽霊部員である。
同級生の日下とは美男美女同士入学当初仲が良かったが、彼に金を騙し取られてからは犬猿の仲。

  • 雪村優希(ゆきむらゆうき)
「高校なんかつまんないとこ辞めちゃってさ、ずっと一緒に遊ぼうよ!」

悪徳宗教団体・博愛グルーヴと親交を持つ怪しげな少年。高校1年生だが学校には行っていない様子。
まことと同じく“超霊媒体質”を持つ。周りから気味悪がられ孤独だった事も同じだった。
博愛グルーヴに誘拐されてきたまことと出会ってすぐ意気投合。加えて悪霊を従わせ操る事もできるが、この力は「世界でいちばん孤独」でないと手に入らないようで、既にみちるたちオカルト部という大切な存在が居たまことはこれを拒否。失望した雪村は彼の前から去ったのだった。
「みちると出会うことができなかったifのまこと」を感じさせる人物といえる。
以降もまこととみちるの前に現れ共に悪霊トラブルに巻き込まれる事複数、みちる達との交流で少しずつ心境に変化が顕れている模様。あとみちる父をペットにした。

  • 烏野(からすの)
「神よ… 悪魔の誘惑からお守りください…」

日下が飲み込んでしまった悪魔を祓うため、エクソシストとして現れた男性。苛烈かつやたら繊細で、日下に吐瀉物をかけられると激怒して帰ろうとした。
間宮を憎んでいるようで、曰く「間宮のことを考えると鼓動が早まり胸が苦しむ、頭の中は一日中此奴の事ばかりで夢に頻繁に出てくる……言うまでもなく恋です、本当にありがとうございました。あと毎日学生時代の彼女の写真でベンチプ
ちなみにエクソシストは副業で、本職は『聖ピカタ学院』のオカルト部顧問。
※重ねて言いますが公務員の副業は禁止されています。

禍山高校の小百合先生とは実は兄妹。

元ネタは恐らく映画『エクソシスト』のカラス神父。
ちなみに掲載誌にはこういう先輩もいる。

  • 和明(かずあき)
「もう嫌なんや…ビビリの自分は…!」

2話の回想に登場したまことが小学生だった一時期に同じ団地に住んでいた同級生の男子。当初は仲良く遊んでいたが、まことの起こした霊障に巻き込まれ恐怖心から彼を拒絶してしまう。
禁足地編で成長した姿で登場。ビビリの克服のためとして迷惑系YouTuberグループに加入しており、嫌々ながらも禁足地を荒らすも怪異に遭遇してしまう。
生還後はまことと和解し、グループも脱退。さらに彼もまた高校のオカルト部に入部したようだが…?




+ 登場した恐ろしい怪異一覧
登場した恐ろしい怪異一覧
登場したけどみちるに瞬殺された哀れな被害者一覧


+ 異様に長い手足を持つ怪異
まことに長年取り憑いていた悪霊。
人型でありながら、「ワン」とまるで犬のような不快な鳴き声をあげて悪影響を振り撒いており
その周囲では大量のカラスが落下死したり、突然の体調不良を訴える人が続出していた。
おそらくは先述の鳴き声を聞くことで悪影響を与える、『呪言』のような能力だったのだろう。
悪霊としては相当な格があったらしく、霊能力者が見ただけで匙を投げるレベルだったが
みちるに軽く触れられると、一瞬で霧散して消滅した。


+ カラオケボックスの怪異
カラオケボックスに遊びに来たまことに引き寄せられた悪霊。
ムカデのような身体に団子のような膨れた頭部が合体したような容姿や、「痒い」「苦しい」などの怨嗟の言葉を話すことから腐敗した死体の魂が混じっていると思われる。
店員に成り済まして会話したり、自分からドアを開けて侵入しようとする厭らしい知能も有しており、悪臭を放ちながら液状化&気体化して隙間から侵入してきたが
みちるの音痴見事な歌声によって、苦しみながら霧散して消滅した。


+ 母親の怪異
つい先日亡くなった母親の霊。
一見すると優しく笑顔で我が子を見守っているような佇まいに思えるが、実際は真逆。
娘が「ママが天国で寂しがっているのかも…」と悲しんでいる姿を見て大笑いするなど、もはや完全に悪霊と化しており、娘を自分の道連れにすべく、殺害を目論む悍ましい存在になっている。
おそらく言動からして、生前は厳しい教育ママとして娘に重圧を掛けていたと思われる。
みちるに軽く触れられると、「ひとりはいやああああ…………」という、あまりにも身勝手な断末魔と共に霧散して消滅した。*3


+ 父親の怪異
みちるが小学生の時に亡くなった父親。
頭蓋が割れて脳みそが飛び出ているので、おそらく事故で亡くなったと思われる。*4
まことを愛娘に近付く悪い虫扱いしており、「みちるに指一本でも触れたら呪い殺す」と脅迫する辺り、ぶっちゃけ悪霊のカテゴリーに片足を突っ込んでいる。
みちるに触れられると、一瞬で成仏してしまうことがわかっているので遠くから見守るしかない、歯痒い毎日を送りながら現世に留まっている。
霧の怪異の一件で雪村のペットにされた。それなりに彼といるのは悪くないようでたまに遊んだり気にかけたりしている。


+ トンネルの怪異
オカルト部の訓練として訪れた心霊スポットに現れた悪霊。
トンネル自体は初心者向けの心霊スポットだったが、まことの霊媒体質によって他の悪霊と一緒に引き寄せられてしまったらしい。
みちるそっくりの声と姿に化けておびき寄せていたが、生者ならまず死んでいるであろう首が90度折れ曲がっている異常な姿で現れたことで、既の所で偽者であることが露呈してしまった。
本物のみちるとは出会わず、間宮もそのまま手を出さずに引き返したので、おそらくトンネルに居着いたままだろう。


+ ハクアイ様
元はどこかの村で『吐阨(ハクアイ)様』と呼ばれ、厳重に封印されていた悪霊。
「博愛(はくあい)とはなんて素晴らしい響きなんだ!これで世界は平和になる!」という身勝手極まりない理由で御本尊ごと持ち去さられ、博愛ライヴと称した会合を開いて信者達を洗脳して生気を奪い取っている。
みちるにカメラで撮影されると、一瞬で霧散して消滅した。


+ まことの家に棲み着いている怪異
黒桐家の至る所に居る悪霊達。
家に遊びに来た悪霊バルサンみちるによって追い出され、一時的に清浄な空間に戻ったものの、夜には再び舞い戻ってきた。


+ 呪いの人形の怪異
逃げ回っていた日下がみちるの足止め用に使った市松人形のお菊ちゃん。
普通の人間なら触っただけでもブッ倒れるという、かなりの怨霊が取り憑いてた超プレミアレア呪物だったらしいが
怨霊の部分が視えていないみちるに体当たりで真っ二つにされ、元の可愛らしい人形に戻った。


+ 赤い糸の怪異
おまじないを行うことで自分のもとに引き釣り寄せる巨大な小指の姿をした悪霊。
SNSのメッセージで「赤い糸のおまじない」の噂を流し、おまじないを実行した者を取り込む契約型怪異。
かなりの面食いで好みにはうるさいらしく、まことに対しては「誰よりも良い匂いがしたが、顔が好みじゃなかった」という理由で辞めたほど。
誘いに乗っておまじないを実行してしまった者には小指に赤い糸が巻き付き、物理的に引き摺られていってしまい
最終的には巨大な指が主賓のシュールなパーティーが開かれ、誘われた中で一番良い獲物の小指を切り落とすセレモニーが行われる。
みちるにカメラで撮影されると、一瞬で霧散して消滅した。


+ メリーさんの怪異
メリーさんのいつものセットアップスマホを持ったまことに電話を掛けてきて襲いかかろうとしたが
電話を代わったみちるが応答した瞬間に叫び声をあげて消滅した。


+ 学校裏山の沼に棲む怪異
禍山高校の裏にある「地呑山(ちのみやま)」に潜み、人間すら一呑みに出来る巨大な蛙の姿をした悪霊。
もう既に何人も食べているらしく、体内には成仏できない霊が複数体おり、道連れを求めて縋り付いてくる。
間宮にブチのめされたが討伐まではされていない為、再び沼の中で獲物が来るのを待ち続けているだろう。


+ 因習村の怪異
逆満腹(さかまんばら)様』という名で祀られている人喰いの悪霊。
何故か村中の至る所に肉が置かれているというホラー映画のような見本がお出迎えする所から始まり
覆面を被った怪しい霊能者が居たり、来訪した者を生贄に捧げる為に饗す怪しい村人達の言動など、どこからどう見ても見事な因習村。
子供を供物として捧げることで家を繁栄させる契約型怨霊だったが、偶然みちるが逆満腹様の封印されている器を見つけて破損させてしまう。
生贄を求めて飛び出してきた空腹の逆満腹様はみちるの匂いを嗅いだだけで吐瀉物を撒き散らした挙げ句
ハエに驚いたみちるのスコップで一閃されると霧散して消滅した。
なお、逆満腹様によって栄えていた外道共の家は、生贄にされた子供達の霊の逆襲による凄惨な結末が示唆されている。


+ テケテケの怪異
放課後の学校に現れた上半身だけの悪霊。
自分が死んだ状況に近付けることで脅威が増すらしく、学内の放送を乗っ取って何度も放送を流す度にスピードが速くなっていくバフを掛けるタイプ。
まことをターゲットにして追い回していたが、みちるが現れたことでビビリまくり、壁に擬態してやり過ごそうとするものの
まことのプレゼントによってテンションが上がったみちるの陽の気と笑顔だけで霧散して消滅した。


+ 禁足地の怪異
禁域に封じられていた遊び好きな悪霊。
ミイラのように痩せくぼんだ着物姿の成人女性の容姿をしているが、そんな自分の姿にコンプレックスを持っているのか、鏡で自分の顔を見せられるのを嫌うらしい。*5
一度遊びが成立したら勝つまで絶対に帰ることが出来ない約定を強いてくるタイプ。*6
迷惑系配信者が禁域に入り込み、たまたま落ちていた空き缶を蹴ってしまったことで『缶蹴り』がスタートしてしまった。
まこととみちるの眼に映った自分の顔を見てしまったことと、その隙を突いて日下が缶蹴りをクリアしたことで霧散して消滅した。


+ 受験生の怪異
以前、まことの家に住んでいた受験生の悪霊。
T大を受験できなかった無念を晴らすために、まことに取り憑いて勉強を強要してくる。
みちるにビビリはしたものの、関わりを避けていたのでひとまずは退治されずに済んでいる。
程々の学力しか得られなかったまことには満足出来ず、テストの時期に再び戻って来ることを宣言し、現在は駅前の塾に通う子供達の奮闘を観察中。


+ 夏祭りの怪異
いぬがば祭』と呼ばれる異界の祭りを行う悪霊。
盆踊り中に前転しながら鳥居をくぐる』という条件を満たすことで異界に入り込んでしまう。
入り込んでしまうと手足のひょろ長い餓鬼のような何かが、大量の食べ物を食わせようとしてくる。
正体は大昔に飢饉で死んでしまった人達の怨霊らしく、餓鬼の持ってきた食べ物を目にすると耐え難い空腹に迫られ
もしもそこで『ヨモツヘグイ』をしてしまうと餓鬼にとっての餌(ブタなど)の姿に変わり、美味しく食べられてしまう。
餓鬼達も相変わらずみちるの除霊パワーにはビビっていたが、『ヨモツヘグイ』の効果そのものはみちるにも通用してブタ化していた。
現世に帰りたい時は、現世の食べ物を口にすることで戻ってこれる。


+ 死のピアノの怪異
ロシアから蒐集された、鍵盤を弾く者全てに残酷な死が訪れる呪いのピアノ。
みちるに弾かれた結果、普通のピアノになった。


+ 人形の怪異
アメリカから蒐集された、夜な夜な歩き回っては持ち主に苦痛を与える呪いの人形。
みちるに弾いたピアノ曲によってただの人形になった。


+ コインの怪異
バッドラック・ペニー』と呼ばれている上位悪魔が宿った1セント硬貨に似たコイン。
対象の過去を覗いて暴露する能力を持っているが視える内容までは自分で選べないらしく
苦痛に満ちた人生を歩んできたまことにとっては、大したことのない失敗ばかりを並べ立てて聞いてる者達に呆れられたり
みちるに至っては覗くだけで耐え難い苦痛を味わうハメになり、その後のアクシデントで身体にぶつかった時は全身複雑骨折してしまう程のダメージを負ってしまった。
コインなのに全身複雑骨折ってなんだよ!?と思うだろうが、当人がそう言ってるんだから仕方がない。
とはいえ本物の悪魔なのは流石に伊達じゃなかったのか、それらの致命傷にもギリギリで耐え切って、いつか悪魔の軍勢を連れて復讐しに来ることを誓って逃走に成功した。
……が、偶然にもそこを通りがかり、邪悪な気を感じた間宮にチョップをくらって完全に討滅された。


+ 路地裏の怪異
雨の日に出没する黒いレインコートを纏った悪霊。
ターゲットにした相手を凄まじい力で路地裏に引きずり込んで自分の中に取り込んでしまう。
まことを引きずり込もうとした瞬間、追いかけてきたみちるの振り回した手でボコボコにされて消滅した。
既に何人も子供達を取り込んで行方不明にされていたが、退治された後は全員無事に放り出されている姿がが確認できる。


+ 公園の怪異
まことに付き纏ってきた悪霊。
まるで八尺様とイカの手足を合体させたかのような容姿で異常にひょろ長い体躯を持っており、複数本生えている足の先は全て手になっている。
みちるのくしゃみで飛び散った飛沫が一滴かかり、一瞬で霧散して消滅した。


+ 廃屋の怪異
多々良異(たたらい)家』と呼ばれる関東最強の心霊スポットの一つに棲む悪霊。
玄関のチャイムを鳴らした者を中にいる「何か」が引き摺り込んでしまう。
みちるが条件を満たしてしまったが、中にいる「何か」はみちるにビビってとにかく接触を拒否したので消滅は免れている。
後に別の場所のマンションの一室に移っていたことから、空き家を自分の支配領域にしてしまうタイプだと思われる。


+ 結婚式の怪異
結婚式前日に事故で亡くなったとあるOLが結婚式の未練により、式場に取り憑く悪霊へと変じてしまった。
成仏させるべく最初はまことが花婿として選ばれたが、途中から現れた日下に惚れてチェンジした。唐突なNTRがまことを襲う!
『冥婚*7』は悪い物を呼び寄せてしまうらしく、大挙して式場に悪霊が押し寄せてきたが
みちるの撒いた花びらが結界になったことで、現世を彷徨っていた旦那の霊と無事に再会を果たして成仏した。


+ 子供の怪異
通り魔に殺害されてしまった子供の霊。
自分を殺した犯人を探しているが、まだ悪霊にはなっていなかったらしく、犯人だけを報復で殺害した後はそのまま成仏していった。


+ 鬼亡島の怪異
島に封印されていた人喰い悪鬼。
悪鬼の生贄にされてしまった妹の澪、その仇討ちに走って島民を皆殺しにする殺人鬼と化した萩尾による殺意MAXの復讐劇という、別の意味での恐怖が待っていた。
(なお、島民は生贄を捧げたことに罪悪感などちっとも抱いておらず、生贄になったことを素晴らしいと宣いながら、自分が悪鬼に捧げられそうになると命乞いに走る外道の畜生であった。)
まこと達が来た時点で島民はほぼ全員悪鬼に喰い殺されており、ついに悪鬼は封印を破ることに成功してしまうが、そこにやって来たのは悪霊虐殺マシーンのみちるであったのが運の尽き。*8
悪鬼はみちるに写真を撮られて消滅するも、まこと達を彼岸へと道連れにしてしまう。
しかし、澪と正気を取り戻した萩尾の二人に現世へ送り返され、帰還に成功した。


+ 神社の怪異
スプリングバネの胴体を持つ蛇のような姿をした悪霊。
神社でバイトを始めたまことに引っ付いてきた霊の内の一体らしく、その中でも一際ヤバイ奴とのこと。
階段を登ってきたみちるに殴り飛ばされ、そのまま最下段までバネで段差を降りるオモチャのような動きで消滅した。*9


+ 電車の怪異
異世界に誘われる都市伝説で有名なあの『きさらぎ駅』である。
「おーい!」と声を掛けてくるお爺さんに捕まると、布のような物体に変えられて干されてしまう。
みちるは当然の如く蛇蝎の如く忌み嫌われ、「おかっぱ出禁」 「とっとと帰れ!!」という張り紙もそこかしこに張り出され全力拒否される始末。
お爺さんは悪霊ジェノサイドマシーンのみちるに追い掛けられて、一方的に殺される恐怖を味わった挙げ句に体当たりをくらい、霧散して消滅した。
最終的には現世に帰る電車も「とっととお帰りください」のアナウンスと共にきさらぎ駅側から用意されるくらいであった。*10



+ 憑依の怪異
間宮の同僚の小百合先生に一目惚れした挙げ句に殺そうと画策した身勝手極まるサイコパス。
小百合先生を殺そうと儀式で人形に憑依して襲いかかってきたが、フライパンやハンマーでしこたまボコってくる想像以上にバイオレンスな小百合先生に返り討ちにされてしまった。
なんとか逃げ出すことに成功した後、再度襲撃しに来たが、この騒動で壊れた人形のお焚き上げをしようと燃やしていた暖炉に飛び込んでしまい、誰にも知られずにこの世から消えることになった。
儀式に巻き込まれてしまった烏野も人形に憑依してしまったが、小百合先生には兄が憑依しているとは気付かれず、拷問のようにひたすら水に沈められてしまっていた。
なお、人形から元に戻る時は「その人が一番望んでいること」を達成しなければ戻れないのだが、アクシデントで間宮にキスをされて戻っている。
もう付き合っちゃえよ!


+ 霧の怪異
濃霧の中で跋扈する悪霊達に霊感*11の強い者を襲わせ、怯えて逃げ惑うその様を鑑賞する下劣な暗黒金持ち達の催し。
霧の中のスーパーで籠城中に、カルトじみた思想に傾倒した宗教グループと、脱出を考えるグループに分かれて内ゲバを始めるという
どこかの映画で見たかのようなパニックホラーが始まってしまうが、いつものようにみちるの無双によって悪霊は一瞬で霧散して消滅した。
残った悪霊は上記の鑑賞会をしている場所を教えられてそちらに移動。
その末路は語るまでもないだろう。


+ ひまわり畑の怪異
枯れた広大なひまわり畑に誘い込む3体の案山子の姿をした悪霊。
スマホから検索してやって来た来訪者を取り込み、必要がなくなったらそのページを消して証拠隠滅を図るネット社会に適応した怪異。
みちるがすっ飛ばした靴で三枚抜きされると、一瞬で霧散して消滅した。
多々良異さんと同じく、自分のいる場所を支配領域にするタイプなのか、除霊されるとひまわり畑は本来の元気な姿を取り戻している。


+ 銭湯の怪異
霊障に襲われている銭湯からのボランディア活動の一環で、それ自体は何の問題もない脆弱な霊だけだったが、アクシデントで召喚に失敗した際に強力な悪霊が召喚されてしまった。
腐ったぞうきんのような悪臭と汚物を撒き散らす不快な霊だったが、烏野曰く「未熟な霊体」らしい。
烏野の力によって、一瞬で霧散して消滅した。


+ 河童の怪異
近隣で目撃情報が多発している河童だが3体登場している。
①手足がひょろ長い河童
②ずんぐりした体躯の河童
③漫画的にデフォルメされたステレオタイプな河童

+ ちなみにそれぞれの河童の正体
①河童のコスプレをしていた、ただの変質者→警察に逮捕された
②河童っぽいがただの悪霊→みちるの撮影によって霧散して消滅した
③本物の河童→みちるに見つかる前にまことに逃されたので無事



+ 女子トイレの怪異
禍山高校の第二体育館トイレに入って来た者に 「赤いマントが良いか?青いマントが良いか?」 と問いかける、いわゆる『赤マント』と呼ばれる怪人。
昔、いじめにあっていた生徒を助けてくれたという話もあり、その生徒(現在は美術教師)からは恩人と思われている。
……が、実際はただの悪霊でしかなく、件のトイレに居たのもたまたま一人だけ殺し損ねたから、再びその生徒が現れるのを数十年に渡りず~~~~~っと待っていただけ。
赤マントから逃げる方法は質問と違う色のマントを答えることだが、みちるの回答した「シャンパンゴールドラメピンクマント」というドギツイ色を聞いて一瞬で霧散して消滅した。


+ 入れ替わりの怪異
日下と鬼崎が雨宿りの時に受けた落雷をきっかけに人格の入れ替わりを起こした呪物。
だが、真の怪異と呼ぶべきは人格を戻そうと二人が入院した病院の方であった。
主治医は人格を戻す為に脳みそを物理的に取り出して、人格が戻るまで電気ショックを与え続けるというマッドな解決方法を施術しようとした。
怪しい医術はともかくカウンセラーとしての影響力は凄まじく、雪村に「霊を従えるには全てを捨てて孤独になる必要がある」という危険思想を植え付けた真の元凶。


+ ドールハウスの怪異
呪われたドールハウス型の呪物。
病弱な子供が夭折してしまい、それを受け入れられなかった母親が我が家を模して造った物だが
その実態は『水痕様(スイコンサマ)』と呼ばれる復縁の神にハマってしまった母が、別れた旦那とヨリを戻すべく、我が子の魂を捧げるために用意した監獄。
悪霊となった母親もドールハウスの中に入り込んでおり、死後も我が子を供物扱いした挙げ句に、「死にたくない」「たすけて」と身勝手な呪詛を吐き続けていたが、間宮によって一刀両断されて消滅。
囚われていた子供の魂は、ずっと遊んでくれたみちるを自分から抱きしめると、そのまま安らかに成仏した。


+ ギャルゲーの怪異
まことの家のPCに突如インストールされた「サオリちゃんと遊ぼう」という都市伝説のゲーム。
クリア出来ずにゲームオーバーになると、とんでもないことが起きるらしいが、その内容は好感度が少しでも下がると速攻でサオリちゃんが何かで死んでしまう超絶クソゲーである。*12
日下、鬼崎の協力もあって無事にクリアすることに成功した。

+ よそ見禁止!!
真の怪異はサオリちゃんそのものではなく、背景にいるモブの女子。
背景からプレイヤーを品定めしており、最終的に現実へと侵食して気に入ったプレイヤーの所へ現れるデジタルヤンデレ怨霊がその正体。
ゲームをクリアした後は日下のもとに現れ、一生離さないと宣言して取り憑く。
……だが、日下はいちいち女の子の顔や言動なんて覚えてないし、大量の仕事を押し付けても一向に気にしない甲斐性なしのクソカス野郎だったので、怨霊の方が1日で音を上げて去って行った。


+ 首なし地蔵の怪異
特定の儀式を行うことで呪いをかけられる地蔵。
首の断面を撫でながら相手の名前を三度唱える』と、その相手を呪うことが出来る。
成功すると地蔵の首が相手の背中に取り憑き、周囲が自分の存在を否定するネガティブな幻聴を絶え間なく聞かせ続けて憔悴と絶望に追い込んでしまう。
もしも呪うことに失敗すると、呪い返しが実行者に跳ね返ってくる。
儀式に失敗して呪い返しにあった立木*13を殺そうと取り憑いたが、走ってきたみちるに蹴り飛ばされて、一瞬で霧散して消滅した。


+ 体育館の怪異
天井に張り付いた嫉妬深い女の悪霊。
バスケ部の男子に夢中なのか、合同練習をしていたチアダンス部女子に呪いを振りまいていた。
霊障によって参加人数が減ったチア部の助っ人に入ったみちるの「型破りで独創的、それでいて鬱陶しいほどアホみたいな笑顔」(チアダンス部の顧問評)
と言われたパフォーマンスによって、蚊取り線香で燻された蚊のように転落して消滅した。


+ 遊園地の怪異
人気遊園地の片隅に存在する閉園されたサーカスエリアに潜むピエロの殺人鬼。
5年前に神隠し事件があったらしく、その時の子供達は行方知れずのまま未解決事件となっている。
時を戻す呪物によって時空間が歪んでおり、特定の扉を通ることで当時の遊園地に行くことが可能。
ピエロも元はただの従業員だが、本性は楽しんでいる子供をじわじわ痛めつけるのが大好きという性格が捻じ曲がった下衆野郎で、行方知れずとなった後も殺人を続けていた模様。
殺人ピエロはまことによって呼び込まれた被害者の魂と、雪村の霊操作によって精神が二度と出ることも叶わない無限地獄へと落とされた。
更にまこと達が殺人ピエロを倒したことで5年前の神隠し事件は過去の改変が成され、未然に防がれることとなった。


+ レストランの怪異
間宮のお見合い相手に取り憑いている女性の生霊。
お見合い相手は学生時代からやたら霊に取り憑かれている霊媒体質だと思われていたが、実態は誰にも靡かない女性を攻略するゲーム扱いしていたスケコマシ野郎。
しかも攻略した途端、関係に飽きてさっさと捨ててしまうため、女性達からはあまりにも恨みを買いすぎて誰が犯人なのかもわからない始末。
スケコマシ野郎は間宮のお見合い話を聞いてやって来た烏野に殴り飛ばされた後、女装した日下に連れ去られて女性恐怖症になってしまった。
女性の生霊はみちるの料理を食べると、一口で霧散して消滅したが、おかげで妄念を断ち切って元の身体に戻っていった。




【余談】

『サンデー』作品の楽曲化プロジェクト『日曜日のメゾンデ』にて当作品を元にした曲『バケバケ』が作られた。作詞作曲は宇宙人ボカロP・ナユタン星人、ボーカルは元『ツユ』の礼衣。
ちなみに2025年後期の朝の連続テレビ小説は奇しくも表記違いの『ばけばけ』で、お化けが関わるという共通点もある。
後日スペシャルMVも公開された。単行本1巻の内容を中心に原作愛溢れるものとなっている。必見。





追記・修正は心霊写真が撮れたらお願いします。

この項目が面白かったなら……\カシャッと/

最終更新:2026年08月13日 21:14

*1 本作への推薦帯用にみちるに扮した『ちいかわ』のハチワレのイラストを描き下ろしている。

*2 後述の怪異の攻撃で成功しているものもあるため、完全に無敵というわけでもない。

*3 みちるが女の子を慰めようと頭を撫でたら纏わりついていた母親の指先に手が掠ってしまった。

*4 みちるの母曰く、「酷い死に方をした」とのこと。

*5 「私は赤ちゃん」という悲鳴や周辺に流れている伝承から推測すると、おそらくは『自身の老い』に対する恐怖心で死後に悪霊化したらしい。

*6 ゲーム自体はじゃんけんでもかくれんぼでも何でも良いとのこと。

*7 幽霊との結婚

*8 連載時の柱のアオリも「ゲームオーバー」の一言だけが書かれていた。

*9 わからない人は「トムボーイ おもちゃ」で検索してみよう。

*10 ついでに窓には「二度と来るな」「はやくタチサレ」と書かれた文字で罵倒までされている。

*11 霊力とは別。幽霊を認識するいわゆるセンサー部分のこと。

*12 ちなみにみちるがプレイしようとクリックした瞬間、当然の如くサオリちゃんの頭が爆発して吹き飛び、速攻でエンディングに入ってしまった。

*13 第1話でまことをいじめようとした不良