コクリコ(サクラ大戦)

登録日:2009/08/04(火) 17:33:57
更新日:2023/08/31 Thu 21:42:42
所要時間:約 6 分で読めます





サクラ大戦シリーズの登場人物。

CV.小桜エツ子(現:小桜エツコ)


巴里華撃団の隊員。
若干11才にして巴里の名門サーカス「シルク・ド・ユーロ」で動物芸や軽業、手品など様々な演目を任される花形スター。
昼間は動物達のエサを分けてもらうため市場で働いている。

初登場時コクリコは自らの霊力に自覚はなく、信じていた人物に裏切られたショックでその才能が開花。
後にその場にも居合わせた巴里華撃団の大神一郎にスカウトされる形で入隊した。

入隊後も巴里に拠点を置くシルク・ド・ユーロでの活動を続ける一方、
巴里華撃団本部であるテアトル・シャノワールで手品師「マジカルエンジェル・コクリコ」としてもステージに立つ。パーソナルカラーはサーモンピンク。

しっかり者で協調性があり、常に明るく前向でどんな時でも笑顔を絶やさないその性格は、個性的な華撃団メンバーの中にあって幼いながらも貴重な人物と言える。
また大変な動物好きでその中でも特に猫が好き。
サーカスの動物達を友達と呼んで常に気にかけ、あたかも人間のように接している。

また人間に対しても面倒見がよく、ドジなエリカの引率兼ツッコミ役として一緒にいることも多い。
決闘に負けた大神がグリシーヌのメイドとなった際には興味本意でちゃっかり付いてきたエリカとともにメイドとして働いていたが、
どちらかというとトラブルメーカーのエリカのフォロー役で仕事を任されることの方が多かった模様。
なおこの際には大神やエリカ、その他のメイド達と同じく青を基調としたメイド服を着ていた。

そう、
しっかり者系
ボクっ娘ロリメイドさん
誕生である。



さすがSEGA!常に時代の先を走ってのける!そこにシビレる!あこがれるゥ!


しかし、しっかり者とはいえやはり子供らしい面もあり、ブルーメール家の決闘場では高いマストに登ったり、広い屋敷内でかくれんぼを希望したりする。
またチームワーク強化のため日本の遊びとして大神がはねつきを提案した際これをあっさりマスター。
相当気に入ったらしく、複数の羽根を使い緩急織り交ぜた軌道の打ち分け4連打は言うに及ばず、カーブ、シンカー、フォーク、リフレックスショット、
そしてほぼ真横にある木に打ちこむことで一度視界から消しワンテンポ遅れて飛び出させる消える時間差魔球など、
日本人の大神さんも舌を巻くほどの上達ぶりとオリジナリティで全国のプレイヤーからご褒美CGを諦めさせた。

ガンッ

コクリコ「楽しいねっ!イチロー」

もともと身の軽さや運動神経は軽業師としてのコクリコを見てもわかる通り。
また初登場時テントの上を駆け抜けての時間短縮を図るなど、その独創性も鑑みればあの凶悪なまでのはねつきにもうなずけるというものである。


そんなコクリコは戦闘時もその能力を十分に発揮する。

コクリコの霊子甲冑の左肩にはアイリス機よろしくコクリコ自身によって「ニャンニャン」という名のネコが描かれている。
帝国華撃団・花組のアイリス同様、小さな子供で武道のたしなみもないものの、
移動範囲の広い霊子甲冑は軽業師よろしく高い段差をジャンプで飛び越えたり、その霊力を使って自機を中心に複数の敵をオリジナリティ溢れる方法で攻撃する。
そのバリエーションは非常に多彩。ミサイル、霊力砲、ハンマー、ギミックパンチ、そして可愛らしい「巨大ネコ付きボウシ落とし」などである。

また必殺技は言わずもがな合体攻撃にもサーカスの動物が登場することなど、巴里華撃団にあってコクリコのサーカスに対する強い思いが感じられる。


最終決戦を前にして市場で拾った子猫に『大切な人の名前をつけた』と語り、大神がどんな名前をつけたのか尋ねたところ頑として答えなかったが、
実は「イチロー」と名付けていたことが発覚している。






以下ネタバレ







作中たびたび"家族"というものに強い憧れを示したコクリコだが、出自に関しては全く触れられなかった。
これに関しては小説版サクラ大戦でその補完がされている。

かつてベトナムの農場労働者であった若者"ニャン"がその経営者の取引先の娘と恋に落ち、駆け落ちの末に生まれたのがコクリコである。
恋に落ちるきっかけとなったのはニャンが拾った子猫。後に妻となった娘が"ニャンニャン"と名付け、コクリコの大切な友達となる。


しかし名士であった娘の父(コクリコの祖父)はこれを許さず数年がかりの捜索の末三人を見つけ出し、無理やり娘をフランスに連れ戻してしまう。
取り残された父はコクリコを貧しいながらも大切に育てるが妻のことが忘れられず、
妻を探すためコクリコを孤児院に預け、欧州大戦の民兵に志願してフランスへ渡ってしまう。
父は妻を探すため何度となく脱走を試みたがいずれも連れ戻され、最後は罰として危険な前線に送られ戦死する。
額部を撃ち抜かれたニャンが最後に見た幻はにまで見た愛する妻の顔ではなく、故郷に残した幼い娘の姿であった。

「いつかきっと父は帰ってくる」そう思い虐待さながらの毎日に耐えていたコクリコはフランスから渡ってきた男から巴里に父の墓があることを告げられ、
父の生死を確かめるため、唯一の肉親になってしまった母に会うため、いてもたってもいられず預けられていた親戚の家から飛び出し、
ちょうど巡業を終え巴里に帰る準備をしながら新入団員を募っていたサーカス、シルク・ド・ユーロに入団した。

コクリコが"おひげのおじさん"ことロラン卿に出会ったのはフランスについたコクリコが船から動物達を下ろしていたときのことであるが、
その際動物の檻を吊っていたロープが切れ落下。あわや地面に投げ出されるところをコクリコが霊力でこれを助けた場面に居合わせている。

コクリコは毎日仕事が終わると父の墓と母の居場所を探し、ついには父の墓を見つけ出し、次に母の居場所を突き止める。
夢にまで見た母に会うため、コクリコは母がいるという場所へ走る。

しかし…


探し求めた母は既に別の家庭を持ち、新しい夫と子供たちに囲まれ幸せな日々を送っていた。

コクリコはそれを見て何も告げることなくサーカスへと帰っていき、それ以来家族のことを口にするとはなくなった。


これが、大神と出会う少し前の出来事である。



「だから……ボクは笑うんだ……」



さあ、早く大神になってこの子を幸せにするんだ!!

……実は母親の方もコクリコを何とか探したいと思っており、新しい夫と子供たちには彼女の存在を打ち明けていた。
事情を知った彼らもコクリコを受け入れる気満々だったようで、彼女を探し出して引き取ったことが『4』で言及されている。
なお、コクリコの母方の祖父は、因果が廻ったのか欧州大戦が開戦する前に破産したらしい。




ちなみに、コクリコとはフランス語でひなげしを指す。花言葉は「慰安」「心の平静」「感謝」。

余談であるが、この作品内でのコクリコの人気はメインヒロインであるエリカを上回ったことはあまり知られていない。



コクリコ「ボクは幸せだよ…だってこのサイトの項目なら追記してもらえるし、修正してもらえて間違ったままの心配もないもん…だから…ボクは幸せだよ…」

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最終更新:2023年08月31日 21:42