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サウザー(北斗の拳)

登録日:2010/06/29 Tue 14:28:28
更新日:2026/10/19 Mon 20:24:47
所要時間:約 20 分で読むのみ!






わが拳にあるのはただ制圧前進のみ!

サウザーとは漫画『北斗の拳』の登場人物。

【配役】


【概要】

南斗六聖拳の一つ「南斗鳳凰拳」の伝承者である「将星」の男。同時に南斗聖拳最強の男。
自らを聖帝と名乗り、聖帝軍を率いており、移動にはトライク(三輪バイク)に玉座をつけたヘンテコなものを使用する。

モデルはキリストを迫害した暴君ネロ。

【能力】

作中でケンシロウを敗北させた初めての敵である(敗北シーン自体は回想でシンに負けたのが初出)。
サウザーは構えもしない静止状態からの猛烈な速度で踏み込んでケンシロウを驚かせるが、一方でサウザーもケンシロウの動きを追うことができず、全ての秘孔の中で最も破壊力のあるとされる秘孔「人中極」を突かれてしまう。
勝利を確信したケンシロウは「お前の命はあと3秒」と宣言するも、サウザーは不敵に笑うと「ひと~つ、ふた~つ、みぃ~つ!!」などと余裕の笑顔で返した挙句、何のダメージもなく立ち続ける。
必殺のはずの技を破られたケンシロウは動揺し、しかもケンシロウの胸をサウザーの技が割っていたことも発覚する。
ケンシロウはその後も反撃を続けるが、何度叩きのめしても北斗神拳はその効力を発揮せず*1、「秘孔が効かない」ことが決定打となり、そのままサウザーはケンシロウを打倒した。

実はサウザーは、心臓の位置が常人とは逆にある右胸心であり、このせいで秘孔の位置、神経・血管の走り方が体の裏表で逆になっていたのである*2。
秘孔を喰らったのもケンシロウの実力あってのものだが、そもそも相手を絶望させるためと腕試しの意味を込めてわざと舐めてかかったのではという意見もある。奥義使ってないし。

ただ、拳の勝負自体はケンシロウが勝ったということを本人も認めている。意外に素直ですね。
実際、ケンシロウがサウザーの攻撃をかいくぐった際には(消えた!!)と目で追うことが出来なかった。
もちろんそれは人中極が効かず驚き、直後に斬られていたことに気付いて大ダメージを追ったケンシロウも同じ。しかし、ケンシロウは「人中極が効かない」と発覚し、極星十字拳のダメージが出てからも反撃できていたため、もしもこの特異体質がなければ、ケンシロウは大ダメージを負いながらも立ち続け、対するサウザーは初戦で戦死していた可能性が高い。
正直、負傷していてもケンシロウをサウザーの手下たちが倒せるとも思えないし。

最終決戦においても、秘孔の位置が発覚してからは奥義『天翔十字鳳』を繰り出したにもかかわらず、ラオウやトキから「勝負はすでに見えた」と断言され、多少傷つけたもののケンシロウに倒された。
つまり初戦でサウザーがケンシロウに勝てたのは、本人も言う通り「帝王の血」、先天的な右胸心のおかげである。またトキは「サウザーの秘密(右胸心)を知っている自分なら、問題なく勝てる」と判断していた模様*3。
ちなみに耐久力はかなり高く、凄まじい怪力のケンシロウに本気で殴られても、血反吐は吐きながらも割と平然と耐えている。「だからといって殴られて痛くないとかそういう事では ない!!!」

実のところ、ケンシロウと渡り合えたのは「南斗鳳凰拳」の矛と「特異体質」の盾が二つ揃っていたからこそといえる。純粋な拳法の腕前では、初戦でもリベンジ戦でも、ケンシロウの動きを追えていないシーンがある。
とはいえ、劇中の憎たらしいまでの悪役描写、北斗神拳が効かないインパクト、本気のケンシロウを相手に見せた戦闘力など、その腕前はジャギや南斗六星といったほかの達人たちとは明らかに格が違う「南斗最強」にふさわしい男と言える。
実際、サウザーの極星十字拳は、ケンシロウをたった二撃でK.O.し、戦闘不能になる程の大ダメージを与えていた。二回目の対戦でも、ケンシロウを一時ダウンさせており、トキやラオウも一時はケンシロウの敗北を確信した。*4ここで調子に乗らず連撃していれば、サウザーは二回目の対戦でも勝てた可能性がある*5。
サウザー戦の少し前にケンシロウVSラオウの戦いがあったわけだが、ラオウのラッシュに耐えきる程のケンシロウが、たった二撃でダウンするほどの攻撃力は凄まじい。


【作中の動向】

性格は年齢は不明だが、ケンシロウよりはかなり年上で、ラオウとはほぼ同年代と思われる。
ケンシロウ幼少期にはラオウの陰謀で「南斗十人組み手」が挙行されたが、この際にケンシロウの実年齢以上の実力を見ている。
本来は十人組み手の最後の一人として名乗りを上げ、ケンシロウを確実に仕留めるつもりだったようだが、こちらはシュウが先に出たことと、彼が自身の両眼を犠牲にしてでもケンシロウを助命したいと申し出たことで流れた。

数年後、世紀末の核戦争により世界が崩壊し、北斗神拳伝承者候補・ラオウが拳王軍を組織して各地で暴虐を繰り広げるなど、暴力の支配する時代となった。
南斗聖拳の各流派も大混乱に陥ったこの時、サウザーも野心を露わにする。
まず、同じく南斗六聖拳に列するユダと共謀し、彼をあえて拳王軍に寝返らせて南斗聖拳一門を混乱に陥れる。
同時期に拳王軍の構成員・ジャギがシンをそそのかしたりレイの故郷を滅ぼしたりしたこともあり、南斗聖拳はその統率力を失い、分裂してしまった*6。

自由を得たサウザーは、ラオウに匹敵するほどの戦闘能力やカリスマ、南斗聖拳一門の組織力などを駆使して、巨大組織「聖帝軍」を構築。
反抗する大人たちを容赦なく虐殺する一方、非力で従順な子供たちを拉致しては労働力として駆使し、己の権威を誇示するためといわれる巨大ピラミッド聖帝十字陵を完成させようとしていた。
この過程で、子供を差し出したものには聖帝正規軍に迎えるという方法で兵士と労働力を確保していたようだ。
また、もと南斗六星の一角としての人脈もあり、かつてシュウの同門だった男を配下に加えたりしている。

領内ではすさまじい弾圧を展開しており、特に子供まで拉致して労働力とする彼には、反抗の意志を灯すものがいたのも事実である。
そうした勢力はやがて、南斗六星の一角・仁星のシュウを中心としてレジスタンスとしてまとまっていく。
しかしサウザーは拳法の腕前・聖帝軍の組織力・謀略などあらゆる面でシュウとレジスタンスを上回っており、ついには本部まで占領。
特攻をかけたシュウにも、人質を使うことで戦わずに勝利。足の筋を斬って拳士としての生命を断ち、聖帝十字陵の最後の石碑を積むことを命令するなど、極悪非道の行いを展開した。

シュウはその少し前にケンシロウと接触してサウザー討伐を依頼したのだが、上述のようにこれをものともせず打ち倒した。
当初はケンシロウに聖帝十字陵の最後の石碑を積ませようとしてわざと止めを刺さなかったため、潜入したシュウの息子・シバによって救出されてしまう。
しかし超常的な回復力を持つケンシロウでも救出直後はロクに動けないほどの虫の息だったため、ケンシロウを脱出させるためにシバが命を捨てることになった。
やがて復活したケンシロウは、ラオウやトキの支援を受けつつサウザーの前に立ちはだかる。

そこでサウザーはシュウがケンシロウの恩人であることを知ったうえで、ケンシロウの眼前でシュウを死に追い込む。
シュウを殺されたケンシロウは復讐の怒りに燃え、そしてサウザーもケンシロウを討ち果たし、続いてラオウ・トキをも倒すべく、聖帝十字陵を登り始める。


……ところがその瞬間、人質にしていたターバンのガキによって釘で太ももを刺されてしまう。
シュウの復讐心から、自殺同然の暴挙に出た少年……しかし、そんな彼を見下ろすサウザーの目には怒りの情はなかった。






【サウザーの真意】


愛故に人は苦しまねばならぬ!!
愛故に人は悲しまねばならぬ!!


サウザーが上記のような人物になったのは愛が深かった故の哀しい過去があったからである。


孤児だったサウザーは、当時の南斗鳳凰拳伝承者・オウガイに拾われた。
子供のないオウガイはサウザーを息子のように愛し、また一方で師匠としての厳しさも以て、サウザーを鍛えた。

サウザーの才能を以てしても血を流すことは日常茶飯事というほどだったが、そんな厳しい修行もオウガイの存在があるからこそ乗り越えられた。
しかし、サウザーとオウガイの別れは悲劇的なものだった。
南斗鳳凰拳は北斗神拳同様に一子相伝。伝承者は新たなる伝承者に倒されるのが宿命。
そうした掟を知らされないまま、目隠しされたサウザーは「襲い掛かる敵を倒せ」との命を忠実に守った結果、オウガイの命を自らの手で奪ってしまった。
その時我が子のように可愛がってくれたオウガイを失ったサウザーは、愛の温もり以上に悲しみと苦しみを知ってしまった。
この過酷な宿命を背負うに、サウザーはあまりにも純粋すぎたのである。

「こんなに苦しいのなら…悲しいのなら……」

「愛などいらぬ!!」

聖帝十字陵とは偉大なる師オウガイへの最後の心であり、己の愛と情の墓だったのだ。
そんな大事な物を子供達に施工させてよかったのだろうか…
事実、十字陵に大した損傷はなかったにもかかわらずサウザーの絶命と同時に倒壊している。あからさまな欠陥物件である。
しかし世紀末の子供たちまじストロング。

もしこの様な出来事が無ければ乱世の英雄になっていたかも知れない…
ぶっちゃけサウザーがこんなことになったのはオウガイのフォローが足りなかったせいじゃね? と思ったあなたは間違っていない*7




【決戦】

かくして、己の過去と愛を完全に葬るべく作り上げた聖帝十字陵で、サウザーはケンシロウに挑む。

再戦当初もケンシロウが已然としてサウザーの謎をつかんでいなかったため、秘孔が利かない肉体と強力無比な南斗鳳凰拳を生かして圧倒。
観戦していたラオウも「やはりケンシロウでは勝てぬのか……」と見限り、トキもケンシロウの敗北を認めて出陣しようとするほどであった。

ところがその戦いのさなか、胸の鼓動の感触から「心臓の位置が逆である」こと、眉間の秘孔を突かれたことから「秘孔は確かに存在している」ことを看破される。

サウザーはそれでもなお、とっておきの奥義『天翔十字鳳』を起動。
「宙を舞う羽根」とまで称する、実体がないかのような刹那的な回避運動によって再びケンシロウに猛攻をかける。

しかし、すでに秘孔が通用する状態となっていたサウザーはケンシロウの敵ではなく*8、
闘気によって遠距離から秘孔を突く「天破活殺」の奇襲によって強烈な一撃を食らってしまう。
この瞬間、秘孔の位置を完全に暴露されたのみならず、足の筋肉まで破壊されてしまい、天翔十字鳳を失ってしまった。

もはや“鎧”と“翼”を剥がされたサウザーには勝機は無かった。
しかし、南斗六星の帝王としての意地とプライドを見せる。


お、俺は聖帝…南斗六聖の帝王……

“退かぬ!”“媚びぬ!”“省みぬ!”


帝王に逃走はないのだ!!!


両腕を使い、最後の飛翔を見せたサウザーだったが、それはもはや地に落ちるだけのものでしかなかった。
ケンシロウは最後の一撃を挑むサウザーに、無数のラッシュからの「北斗有情猛翔破」を打ち込み、ここに勝敗は決した。*9


しかしケンシロウの放ったのは「有情拳」であり、サウザーは死を前にして、わずかな猶予を与えられていた。

「貴様…苦痛を生まぬ有情拳を……この俺の死さえ情で見送るのか…!?」

「愛や情は哀しみしか生まぬ…なのになぜ哀しみを背負おうとする」

ケンシロウは語る。
愛や情が生むのは哀しみだけではないと。

「……おまえもぬくもりを覚えている筈だ」

「ぬくもり……」

「おまえの命はもはやこれまで 一番死にたい場所で死ぬがいい…」


「フッ、フフフ…負けだ…完全に俺の負けだ……」
「北斗神拳伝承者……俺のかなう相手ではなかった……」

ケンシロウに敗れた後、ケンシロウの言葉で最期に再びかつて受けた愛の温もりを思い出し、師の膝元で安らかに逝った。

「お…お師さん……む…むかしのように…もう一度…温もりを…」

「哀しい男よ 誰よりも愛深き故に」


直後、聖帝十字陵は崩壊。
愛を取り戻したサウザーは師父、そしてシュウとともに永遠の眠りについた。
他方、サウザーを完全に独力で倒したケンシロウは、その成長をトキとラオウに明確に示していた。
トキはケンシロウを、もはや自分が手を貸す男ではないと見定め、ラオウもまたかつては見下していたケンシロウを、決着をつけるべき対等な強敵として認めたのである。

やがて戦いはラオウとの決戦に収斂されることになる。




【外伝作品】

外伝出演などはやや薄め。メインキャラでも屈指のシリアスな過去を持つはずなのに
なぜか本人のシリアスな外伝が存在しないのも大きい。


『天の覇王 ラオウ外伝』では、ユダを利用し拳王軍に奇襲を仕掛け、ラオウと対峙したが引き分け…ラオウが倒れない間は休戦協定を結んだ。
……と書くと悪い扱いではないのだが、結構序盤のうちに戦ってそれっきりなので存在感は薄い。
原作でも「ラオウが療養期間に入ってから急に活動を再開した」と述べられていることに対する掘り下げではあるのでそう矛盾はしないのだが……
なおこの時点のラオウは体の謎を掴んでおらずサウザーはケンシロウとの初戦同様に秘孔を突いたと思わせて隙を突くことに成功しているが、物理ダメージで戦闘続行を断念している。「だからといって殴られて痛くないとかそういう事では ない!!!」

『レイ外伝』でレイの師匠ロフウが暴れ出したことに対する南斗会議に出演……したが、出した結論が「まぁあれだけ暴れてたら拳王も放っておかないだろうから、何かあったらその後でよくね?」という何とも言えない結論に終わるチョイ役。
『ジュウザ外伝』でキムにイヤミを吐く…とぶっちゃけ地味。
人気やインパクトの割に外伝での活躍には恵まれていなかった。


しかし2013年、『北斗の拳 イチゴ味』では遂に主人公に抜擢!
尊大な態度と南斗最強の実力は原作と変わらないが、意地っ張りかつ寂しがり屋で大人嫌いという非常にめんどくさい性格になっている。
カレーが好物らしい。赤子の頃から青春時代の全てを修行とサバイバルで過ごしているため、リア充に対してかなり強い憎しみを抱いている*10。
喜怒哀楽を本編よりよく表に出しており、割と情緒不安定レベル。
それでいて戦闘力は原作と同じ「南斗最強」であり、レイやシュウら他の六聖拳の面々を事あるごとに居城に呼び出してはリーダー面して振り回している。当然彼らには煙たがられているのだが、結局逆らえないまま事が進むのが実情。
強がりっぷり原作同様なので肉体的な痛みや、自分と同等以上(実質上回っているけど)の実力を持つケンシロウにはよく強がっている。
なお、何度も戦って原作における敗因の天破活殺も何度か喰らっているので後の巻では既にこれは見切っている。
そんな彼のトラウマは(ある一場面の影響により、最強と化している)ターバンのガキ。

そのインパクトもあってか、原作作画担当の原哲夫がサウザーの描き下ろしイラストを書いた際に
「考えてみると、サウザーは30年ちかくまともに描いたことがなかった」
「描きはじめた時は、なかなかしっくりこなかった」
「僕の中でも、『北斗の拳 イチゴ味』のふざけたサウザーのイメージが定着していて、何が本当のサウザーか見失ってた」とコメントしていた。


『北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝』では「劇場版北斗の拳」の人物として登場することになる。
劇場版ゆえのスペシャル感を出すために北斗神拳が効かない敵として予め設定は練られていたが、
俳優を決める上で紆余曲折があり善玉役が多い人物が悪役をやることになりいきなりの抜擢と上映後の自身に対するイメージの変化で俳優を困らせている。
頭の出来物は「縁起がいい」というだけで特に理由はない。ただ触らせてはくれない。
そして俳優は初の悪役ということで悩みも多かったが、ケンシロウ役の俳優のおかげで吹っ切れることとなった。
また天破活殺以降の展開は当初の脚本になかったため、現場での改変ということになっている。
あとターバンのガキは人相が悪くて悪役ばかりだったのに紆余曲折のせいで善玉役をやることになったシュウ役のファンになった少年が担当、シュウ役の俳優の手ほどきによりあのシーンが完成した。
結果的に本人は悪党俳優として成長するが「今日のは口にあわぬ」のシーンで本物の料理を蹴り飛ばす事はどうしても出来ず模造品を使うことになり、本物は皆で食べることになった。
また、特に理由はないが編集長のイメージキャラクターとしても使われている。

『北斗の拳外伝 天才アミバの異世界覇王伝説』では、そっくりさんが登場。拳王魔王軍四天王の3人目にして最強の男、サウザンとして、マオウ復活を阻止せんとするアミバの前に立ちはだかる。
秘孔……ではなく、あらゆる魔法が通用しない特異体質を持ち、物理攻撃に対しても単純な肉体の強さから通用しない。アミバの北斗神拳もまた、人間とは秘孔の位置が異なる魔族としての特製から無効化してしまう難敵。
彼もまた、父にして師であるオーガイをきっかけにして歪んでしまった過去があるのだが……?
だいたい『イチゴ味』サウザー。


【ゲーム・パチスロでの扱い】

パチスロ版では当然初代から登場。
期待度はシンに次ぐ低さのため、サウザーとの戦闘になるとだいたいケンシロウは牛乳かオレンジジュースを吹き出す羽目になる。
後に原作のワンシーンを再現した「南斗の帝王」演出が実装され、食事中のナプキンの色で子役の成立を示唆するというものであるが、
出てくる度に毎回毎回「今日のは口に合わぬ」と呟いているため、「毎日不味い飯を食わされているのでは……」と一部でネタにされていた。

CR北斗の拳ではバトルリーチ系では余程強予告が絡まない限りハイワロレベルであり、
バトルモードにおいてもケンシロウに対する最強の相手として立ちはだかり、よく二通を持ってくるので打ち手を苛立たせている。

しかしサウザーの回想擬似連ではサウザーの生い立ち、そして師オウガイとの衝撃的かつ哀しき死別を描いており、
BGMの秀逸さも相まって見応えのあるものになっている。

しかし期待度は一番低い。だがそれがいい。


龍が如くスピンオフ『北斗が如く』でもケンシロウの敵として登場。
奇跡の街・エデンに侵攻してくるが、劇中ではケンシロウとの決着は付かず、ラスボスでもない。

基本的に担当声優繋がりで龍が如くの登場人物のエッセンスが取り入れられている作品なのだが、サウザーに対応しているはずの森永悠はサウザーとの共通点は特に無い。
当時は相当前なので『7外伝』要素も当然ながら無し。
純粋にサウザーに合う声を龍が如く出演声優からキャスティングしただけなのかもしれない。

北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝

FCで発売されたクソゲーRPG。
本作の聖帝十字陵の前にはウロウロしているNPCがいるが、そいつがサウザー。
マップグラフィックがモブキャラの使い回しで、意味もなくウロウロ歩き回っているが、サウザーである。
話しかけると会話の後にケンシロウと一騎討ちとなるが、この時の顔グラフィックは非常に力が入っている。移動時のは手抜きなのに。
倒すと無言で消滅。以上、出番終了。
本当に出番はこれだけで、他のキャラとは一切絡まない。なのでシュウが生き残る。*11

北斗の拳5 天魔流星伝 哀★絶章

SFCで発売されたクソゲーRPG。
本作は原作開始前の時点から歴史が分岐している所謂パラレルストーリーなのだが、ケンシロウが瀕死の重傷*12を負って魔皇帝(本作オリジナルの悪役)に封印されてしまったため、北斗・南斗の拳士たちが力を合わせてその封印を解く……というなかなか熱いイベントがある。
プレイヤーの分身たる主人公の下にレイ・シュウ・トキ・ヒョウ・シン、そしてサウザーが集い、七人が闘気を放って封印の魔神像を打ち砕く。
そして何故かサウザーだけ力を使い果たして死ぬ。
この後にケンシロウを復活させるためトキも犠牲になるが、一時的にパーティーメンバーとして使えるトキと違ってサウザーはパーティー入りもしない。黒夜叉すら一時仲間になるのに。
本作のシナリオは旧アニメ版のメインライター戸田博史が担当*13、原作者の武論尊がホントにしてるかは疑わしいが監修しているのに、どうしてこうなった。

AC北斗の拳での性能

ノーゲージでも星を3つ奪える程に高い星取り性能と、
長く画面に残る飛び道具「極星十字衝破風」「南斗爆星破」を基点とした強力な固めと見えない起き攻めを駆使する攻撃特化キャラ。
平然とガー不を仕掛けることも出来る。

1R目で星を全て取り2R目で何か適当に刺して一撃へ繋げるのが王道パターン。
戦い方もコンボレシピも比較的簡単で初心者でも扱いやすい。

ブーストがあれば元々高い攻撃性能がさらに凶悪になり、低ダ(この時点で下段or中段択が発生)すかし爆星波(中段)ブーストすかし下段という攻めも可能。
さらに細かくなるとここに投げやめくりまで加わる。もはや意味不明である。

ゲージ消費の強化技を使えば更に攻め性能や崩し性能が向上し、ただの下段→中段連携すら実質ガー不。
安定するわけはないが、槍投げコンに移行することで普通に即死も狙える鬼畜性能。


攻めに関しては非常に強力だが、反面防御においては相手が誰だろうとガードゲージが出現する上防御力自体もマミヤと同等と極端に低い。
切り返し手段はマミヤよりも頼りなく気絶値すらも低いために防御面はマミヤより明確に劣る最弱であり、固められたらガーキャンか席を立つしかほぼやることがない。
もちろんオラガと直ガを駆使すれば割り込みチャンスは作れるが、トッププレイヤーですら難しい行為な上にオーラやガードゲージがガンガン削られていくのでそうそう上手くいかない。
蓄積が凄く溜まっている場合は実質ほぼ割り込めなかったりもする。
そのため、バクステしながらブースト連打で前進して無理矢理壁際から脱出するという謎ムーブすら実用的になるキャラでもある。(通称、無想聖帝)
それとバスケ(永久コンボ)がシンと同様にトップクラスに難しいことが悩み。 

固めに加えて頼みの綱の爆星破を取れる当て身をもつトキが相手だとイントロで殺される事も……というかめちゃくちゃ相性が悪くガードした時点でほぼ負け。
中堅クラスのケンシロウともトキより二段劣る程度の相性の悪さで、やはりめちゃくちゃ相性が悪い。
どちらにもAC北斗最強の攻め性能がかなり制限される……とは言え攻める事さえできれば普通に勝てたりもする。
他強キャラ全般とも相性は悪いのだが、まあトキ相手の絶望感を思えば仏の如く慈悲があるように見える。

曰く「触られたら負け」「攻めてる時だけ最強」「攻めてないと死ぬ」「やわらか聖帝」「ガードが出来ないバグ」「画面見ずに暴れた方が強い」


防御面で秀でている点は北斗残悔拳を無効化できる事(星は取られる)。
だが北斗残悔拳は作中屈指のロマン技である為実用性は皆無。開発陣の北斗愛故の原作再現である。

また一撃の演出が全キャラ中最も長く、残りタイムが少ないと一撃を決める前に次のラウンドに行ってしまう場合がある。
その時は一撃を決められなかった事になり、次ラウンドがきつくなる為注意。
尤もサウザーの性能を考えると勝つにしろ負けるにしろそこまで勝負が長引くこと自体が稀であるが。


ちなみにロケテ時は否退→否媚→否省で星三つ取れる壊れ性能であった。


【余談】

婦人服の製作販売を行う「サウザー」という企業があったが、業績不振により2009年に倒産。
そのニュースが流れたとき、当然ながら北斗ファンが北斗ネタを書き込みまくった。
「(値段を)引かぬ!(客に)媚びぬ!(帳簿を)省みぬ!」
「ほう…でかくなったな負債」
そりゃ倒産もするわな。

東京理科大学の研究室で内臓逆位のハエが見つかった時、
教授はこの遺伝子を、同様の体質を持つサウザーになぞらえて「サウザー変異体(Myo31DF souther)」と命名した。
サウザーが完全な内臓逆位なのか、心臓の位置だけが逆の右胸心なのかは本編では語られていないのだが、
現実世界にまで影響を与えるとは、さすが聖帝といったところだろうか。

「今日のは口にあわぬ」と豪華料理をキック一つで全て台無しにするシーンは有名だが、
2023年10月の『北斗の拳40周年大原画展』時に原作の武論尊から寄せられたコメントによると、
「サウザーはストイックだからなぁ…。きっとジャンクフードを出されて怒ったんだろうね(笑)。普段は体に良い物を食べてると思うよ。」らしい。
あくまで原作担当の言に過ぎないが、メニューの問題だったらしい。



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最終更新:2026年10月19日 20:24

*1 ノーダメージではなく、血反吐を吐いてはいるが。

*2 後述の『ラオウ外伝』では額の中央の秘孔一点鐘を突かれても効果が出ていないので単純な左右逆ではない模様

*3 トキはケンシロウやラオウとほとんど実力差がない。そんな彼が「体質が分かっていれば問題なく倒せる」と判断しているわけである。

*4 それがラオウのあのセリフに繋がる展開になるわけだが...

*5 このときケンシロウはサウザーの秘密を見破り、ひそかに秘孔を突いていたが、まだ決定打にはならなかった

*6 南斗六聖拳のうち、サウザーとユダは最初から野心家で、そこにジャギの暗躍でシンとレイが暴走、ユリアはまだ自分の運命を知らない……という状況だった。残るシュウのみは穏健派として留まっていたが、どうにもならなかった。

*7 言うまでもないが、継承の儀に挑ませるにあたってのフォローが結果的に足りなかっただけでそれ以外はサウザーに愛を注いで育て、そして鍛え上げたのは間違いなく、『北斗の拳』の師匠キャラ達の中ではオウガイはトップクラスの好人物である。

*8 上述の通り、サウザーが猛攻をかけている状態でありながら、ラオウからは「勝負はすでに見えた(ケンシロウが勝つ)」と断言されている。トキも直接ではないが賛同している。

*9 アニメ版ではサウザーもラッシュを繰り出しており、ラッシュの打ち合いをケンシロウが制し、北斗有情猛翔破を放つという流れになっている。

*10 意外かもしれないが、サウザーほどに拳法のみの生活を送っていた人物は北斗の拳においてもほとんどいない。核戦争前までは普通の世界だったし。

*11 なおシュウのグラフィックもモブの使い回しである。

*12 なお原因は「落ちてきた大岩に潰された」ため。……そのくらい破壊できるだろお前。序盤は完全に死んだと思われており、これに絶望したユリアが自殺している。

*13 まぁ南斗人間砲弾とかのぶっ飛んだアニオリの生みの親でもあるってことだが。