仮面ライダーゼッツ

登録日:2025/10/03 Fri 17:12:35
更新日:2025/10/25 Sat 11:19:08NEW!
所要時間:約 7 分で読了せよ。健闘を祈る。







彼の夢は、世界を救うためのミッション




『仮面ライダーゼッツ』とは、2025年9月7日からニチアサキッズタイムで放送されている仮面ライダーシリーズの特撮テレビドラマであり、「令和仮面ライダーシリーズ」第7作目にあたる。

本編開始前には映画『仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者』にも主人公である万津莫/ゼッツが登場した他、シリーズ前作『仮面ライダーガヴ』最終話ラストでも莫が先行登場している。



概要(Overview)

誰もが眠っている間に見るであろうをメインテーマにした作品。
「これは夢だ」と自覚できる特殊な夢・明晰夢を見る事ができる主人公が、夢から出現し、現実にもその魔の手を伸ばす怪人に立ち向かい、人々を守るまでを描く。

本作は仮面ライダーシリーズの本格的な海外展開を視野に入れて制作されており、日本国内や既に進出済みの中国以外にも、アメリカやカナダ、韓国といった主要国でも放送・配信が決定している。
仮面ライダーの海外展開は『仮面ライダーBLACK RX』のリメイク版『MASKED RIDER』や、『仮面ライダー龍騎』のリメイク版『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』で挑戦した前例はあったが、いずれも成功とは言い難い結果に終わった為、およそ20年越しの再チャレンジとなる*1
それを意識して海外の視聴者にも馴染みやすいようにしてか、洋画作品──特にスパイアクション映画を意識した設定・作風も特徴的であり、特にサブタイトルの演出や法則性の他、劇中内でも頻繁に英語が使用されている。
またそんな作風が土台故に、探偵モチーフで推理ものとしての側面も強かった『仮面ライダーW』や、刑事ドラマを意識した話作りだった『仮面ライダードライブ』といった過去作のように謎解きやミステリーものとしての要素も強く、全体的にハードボイルドな雰囲気を醸し出している。

一方で「夢の中」という本作の舞台の都合上、アクションシーンや戦闘シーンは直近のシリーズと比較してもかなり派手かつダイナミック。
物理法則を完全に無視できるのをいいことに、敵味方を問わず現実世界ではあり得ないような動きや現象を当たり前のように起こし、CGなどをふんだんに使ってそれらが表現される絵面は圧巻の一言に尽きる。
また、日本人の慢性的な睡眠不足が社会問題になり、睡眠の質などに関する話題がSNSや各種メディアで取りざたされる現代において、「眠らないとミッションを遂行できない」という設定もまた子供達に「夜更かしせずに早く寝よう」と訴えかける、実に教育番組らしい取り組みとも取れる*2

総じて、スパイものというややハイティーン向けなモチーフと話作りながらも、ド派手かつ予測不能なバトルシーンによって、子供から大人まで幅広く楽しめる一作と言えよう。

プロデューサーはテレビ朝日から芝高啓介、東映からは『仮面ライダービルド』でサブプロデューサーを担当し、『仮面ライダーアウトサイダーズ』ep.5以降でプロデューサーを務め、本作が仮面ライダーシリーズの初チーフプロデュース作となる谷中寿成、『仮面ライダーガッチャード』でチーフプロデューサーを経験した湊陽祐、テレビ朝日から東映に出向中の高崎壮太が担当。
メイン監督は本作が仮面ライダーシリーズのパイロット初担当となる上堀内佳寿也、メインライターはもはや仮面ライダーシリーズではお馴染みとなった高橋悠也が担当している。
また、音楽担当は『ガッチャード』以来の仮面ライダーシリーズ参加となる高木洋と、シリーズ前作『ガヴ』から続投となる坂部剛。
アクション監督は『仮面ライダーリバイス』以来のライダーシリーズの参加となる渡辺淳。

主題歌はNAQT VANEの「VISIONS」。
青の祓魔師』や『アルドノア・ゼロ』『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』などで知られる澤野弘之がプロデュースを手掛けるユニットであり、それに伴い澤野氏は東映特撮及びニチアサキッズタイム作品の音楽に初めて関わる事になった。
また、本作はオープニング映像がCase4まで全く使われないという前代未聞のスタートとなっている。
なお、現状はCase1~3と以降の奇数回ではエンディングとしても使われている。

ちなみに、本作は2年ぶりに制作発表会見が開かれたが、今回は六本木ヒルズ一帯で行われていたテレビ朝日の夏のイベントのステージを拝借しての開催だったため仮面ライダーシリーズとしては初めての屋外かつ一般観覧を入れての会見だった。


あらすじ(Story)

主人公・万津莫は、極秘防衛機関CODEに所属する無敵のエージェント。
「コードナンバー:7」の肩書きの下、今日も世界の平和の為に人知れず悪と戦っている……というのは、全て彼の夢の中の話。
現実の彼は明晰夢が見られる事と、人助けをしようとする度に大きすぎるハプニングに見舞われてしまう不運体質を除けば、どこにでもいるごく普通の青年である。

ある日、誘拐犯から少女を助けようとした莫は、無人の車に撥ねられ重傷を負ってしまう。
一命は取り留めたが、その夜、莫は謎の怪物ナイトメアに襲われる悪夢にうなされる。
自身の明晰夢の力も効かず、あわやこれまでと思ったその時、莫は夢の中に用意されていたゼッツドライバーとカプセムを手に取り、仮面ライダーゼッツに変身。
ナイトメアを撃破する事に成功した。

翌日。病院内で目を覚ました莫の体には、夢の中だけの存在のはずのゼッツドライバーが巻かれていた。
実は莫が妄想していた極秘防衛機関CODEは実在し、莫もそのエージェントにして仮面ライダーゼッツの変身資格者に選ばれていたのだ。

莫の使命は、他人の夢に乗り込み、人々に悪夢を見せて現実世界に侵攻しようとするナイトメアを殲滅する事。
ここに、莫の人知を超えた一大ミッションが幕を開けた。


登場人物(Characters)

《極秘防衛機関CODE》

万津莫/仮面ライダーゼッツ
演:今井竜太郎

本作の主人公。就職浪人中の23歳。自称「どこにでもいる普通の好青年」
スパイものの映画が好きで、毎晩夢の中で自分がエージェントとして活躍する夢を明晰夢として見て楽しんでいる。
少々お気楽で、仕事を探しにハローワークに行っても志望職種をエージェントと答えてしまう程だが、内には大きな情熱を秘めており、目の前の困っている人や危機的状況に陥っている人を見過ごせない強い正義感と優しさを持つ。
しかし、そんな本人の気質とは裏腹に、そうして人助けをしようとする度に命の危機に瀕するトラブルに見舞われてしまうという、約18年前の主人公もびっくりなひどい不運体質の持ち主*3であり、過去にもそのせいで何度も重傷を負って入院している。
自身の夢の設定が全て現実になってしまった事に驚きつつも、ナイトメアから人々を守る為の戦いに身を投じていく。
なお、夢の中では英語が堪能で、よく英語の決め台詞を口にするが、実際の英語力はからっきし。
その為、決め台詞の「I'm on it.*4も夢の中では流暢な発音なのに対し、現実ではたどたどしいカタカナ英語。
また、現実世界ではごく一般的な私服姿だが、夢の世界に入って「コードナンバー:7」になると、ワイシャツにハーネスを付けたエージェントとしての衣装に自動的に変わる。

ゼロ
CV:川平慈英
スーツアクター:永徳

CODEの司令官であり、莫の上司。
普段はゼッツの愛用バイクであるコードゼロイダーの人型モードを遠隔操作して莫とコミュニケーションを取っており、本来のゼロ自身の所在は不明*5
冷静沈着で莫に的確な指示を出し、時に戦いのアドバイスを送るなど普段は物静かでシリアスな態度だが、「ウィットに富んだジョーク」を出したり、燃料を同局の某警部の如く紅茶を飲む要領で補給するなど、茶目っ気を見せる事もしばしば。
母国語は英語のようだが、日本語も問題なく話せる。


《警視庁公安部怪事課》

富士見鉄也
演:三嶋健太

怪事課の課長を務める警部補。35歳。
ナイトメアが引き起こす不可解事件「ブラックケース」を長年追っている。
良くも悪くも昔気質の現場主義者で、時に強引な手段で捜査を行ったり、守秘義務もガン無視して警察と何の関係もない莫に情報を与えるなど、独断専行に走りがち。
しかし、周りから理解を得られない事に苦労しながらも、自身の使命を全うしようとするなど、本来は生真面目でまっすぐな人物である。
ゼッツドライバーを手にした莫をブラックケースの重要参考人として目を付けていた事もあり、一定の情報共有をして以降は相互に「不思議な協力者」のような立ち位置にある。
同時に、なかなか理解を得られなかったブラックケースや夢での出来事の理解者でもあった莫には非常に親しげ……どころか馴れ馴れしく接しており、その点においては莫はちょっと引き気味。
Case4で莫の自宅が異世界に繋がっている事を突き止め、不法侵入してゼッツルームに辿り着くと、解体の影響で追い出されたトラックに代わり一方的に怪事課の新たな事務所としつつ、本格的に莫に協力する事に。

南雲なすか
演:小貫莉奈

怪事課に新たに配属された女性警部補。23歳。
一応富士見の部下に当たるが、ブラックケースは端から信じておらず、傍目から見れば妄言を垂れているようにしか見えない彼や、完全な窓際部署である怪事課も「左遷先」と断じて苦々しく思っており、富士見に対しては常に歯に衣着せぬ物言いで反抗的に接している。
だが、その分捜査に熱が入って周りが見えなくなってしまいがちな富士見の制止役でもあり、彼が暴走する度にハイキックで制裁するのがお約束。
下の名前は親にしか呼ばせず、富士見から呼ばれる度に抗議している。
小貫氏は高橋氏が脚本を手掛けた『仮面ライダーギーツ』にて我那覇冴/仮面ライダーロポ役で出演しており、本作が仮面ライダーシリーズ初のレギュラー出演作となった。

両名共に名前の由来は、初夢に出ると縁起がいいとされる「一富士二鷹三茄子」と思われる。
となると、“鷹”に該当するキャラが不在になっているが……?


《ナイトメア》

ノクス
演:古川雄輝

ナイトメア達を先導し、悪夢の世界から現実世界へ送り込もうとする謎の人物。
莫と同じく、他人の夢に出入りする事ができる他、明晰夢を見る事ができる。
彼自身もナイトメアなのかは現時点では不明だが、「この世界のあらゆるものは崩壊の運命にある」という予言めいた言葉を発しつつも、それに「我々以外は」と付け加えている辺り、普通の人間ではない事は確かな模様。
オープニングでは現時点で敵勢力と思われるのにもかかわらず、他の味方側の人物と共に夢世界で巨大化してビル群の中に佇む演出が見られるが……?


《その他周辺人物》

ねむ
演:堀口真帆

本作のメインヒロイン。
抜群の知名度と人気を誇るトップアイドル。
元々は孤児だったが、児童養護施設の支援を行っていた事務所「オフィス美女木」の社長・美女木真澄の目に留まり、ジュニアアイドルとしてスカウトされ、たちまちスターの階段を駆け上がっていった。
その有名ぶりたるや、富士見やなすか曰く「誰の夢に出てもおかしくないほど」らしい。This manかな?
実際、莫の潜入先の夢にほぼ必ず姿を見せており、その夢の内容に合わせた衣装で何かしらの役割や職業を行っている。
明るい性格で莫のエージェント業務の背中をいつも押してくれるが、同時にプロ意識も強く、自分の役割には常に忠実。
時にはそれが莫に向いてしまい、彼のミッション遂行に支障をきたすような真似もしてしまうが、莫の人柄を認めてからはサポートするようになる。
全く違う人間の夢の登場人物の為、厳密には全員“見た目と性格がほぼ同じなだけの別人”になるのだが、その別のねむが莫と出会った時の記憶を共有しているという、よくよく考えるとおかしな事になっているが、その真相とは……?
挨拶は「おやすみございます」

万津美浪
演:八木美樹

莫の妹。20歳。芸能事務所「鶴亀芸能」のマネージャー。
莫と二人暮らしで、無職の兄に代わって家計を支えるしっかり者。
マイペースで夢見がちな兄の気質にはいつも呆れており、何かと厳しい物言いが多いが、内心ではその不運ぶりのせいで何度も死にかけてきた兄の身を案じている。
いつかはねむのようなスタータレントを生み出す事が目標。

東堂司
演:宮川一朗太

警視庁公安部長で、富士見と南雲の上司。
非現実的な存在であるナイトメアを全く信じておらず、挙句には怪事課を「税金の無駄使い」として解体させてしまう*6
しかしその後、一転して怪事課に非公式にてナイトメアの捜査を命じている。
何か隠された真実を知っているのか、あるいは何も知らないが、実際にブラックケースとしか言いようがない事案に直面して考えを変えたか。


登場ライダー(Rider)

仮面ライダーゼッツ
万津莫がゼッツドライバーとカプセムを使って変身した姿。
全体的な姿は伝説の戦士・仮面ライダー1号を思わせるが、変身ベルトであるゼッツドライバーを腰に巻くのではなく、左肩からたすき掛けに装着するという、歴代ライダー作品全てを見渡してもベルトで変身する仮面ライダーで唯一の姿が特徴。
1号モチーフの令和ライダーは『仮面ライダーゼロワン』の仮面ライダーゼロワンや映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』の仮面ライダー1型、映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』の仮面ライダーセンチュリーなど以前の作品にも登場しているが、
ゼッツはそういった側面を強調しつつ、スパイダーマンのようなプロテクター型の装甲がほぼ存在しないアメコミヒーロー風のデザインも加えられた、ケレン味とスタイリッシュさを両立させたビジュアルとなっている。
カプセムを交換する事で様々な能力を発揮する他、普段はゼロの代理として活動するコードゼロイダーを乗りこなす。
なお、ナイトメアも含めて今作の仮面ライダーや怪人のステータスには全て「est.(推定値)」と表記がされている。夢の中の存在である為、正確な測定ができないという表現の可能性がある。
ナイトメアによる現実世界への干渉を確かめて以降、莫なりにエージェントとしての自覚も芽生えた様子。
後述する「夢主」を探す・何故悪夢を望んでいるのかを調査する際には「第一印象などだけで決めつけない」「現実世界で丁寧に情報を集めてから推理する」など、慎重に進める・正確な情報を得るようにするという形で描写されており、
シリーズのとある先輩とはまた異なる形で推理ものの主人公(探偵役)らしい要素も見られるようになっているのも特徴。
このあたりも本作は「スパイアクション」「刑事ドラマ」の要素が強い作品と言えるだろう。


用語(Keywords)

カプセム
本作の変身アイテム。
カプセルトイの容器を思わせる球状のアイテムで、実際にゼッツルームに備え付けられているガチャマシンカプセムドロッパーからランダムに排出される。
ゼッツドライバーに装填する事で、ゼッツへの変身や追加能力を付与する事ができる。
また夢の中に限定されるが、生身の状態でもカプセムに内包された能力を使う事で、一時的な身体強化を行える。

現状は「フィジカム」「テクノロム」「エスプリム」「パラダイム」の4属性があり、玩具オリジナルで「レジェンドライダー」が存在する。
4属性についてはおおむね名前の通りの分類らしく、公式サイトでは莫の身体自体に変化を起こす「インパクト」「トランスフォーム」「ウイング」*7がフィジカム、つまり肉体的な変化に、ストリーム*8がテクノロム、つまり技術・技に分類されている。
という事はエスプリムとパラダイムは……?

ゼッツルーム
莫とゼロの拠点。
莫のクローゼットに引っかけられているスイッチを操作する事でそこをドアに変形させ、出入りが可能になる。
内装は図書館や博物館を思わせるややレトロかつ洋風なものだが、隠し扉など様々な機能がある。
Case5以降は、後述の怪事課も捜査拠点として居候する事に……?

ナイトメア
本作の敵怪人。
人間の夢から生まれ、その人間──通称「夢主」の欲望やトラウマを参考に、それを叶える悪夢を見せる。
そうして悪夢を見せていく事で、夢主の深層心理に繋がる「心の扉」という3つの扉が開いていき、3つ全てが開ききる事で夢主を取り込んで現実世界に顕現し、直接被害を及ぼそうとする。
しかも一度でもナイトメアが実体化してしまうと、そのナイトメアを起点に紫の蝶のような形をした「悪夢」が大量に飛び立って人々に感染し、さらなる夢主を生み出してしまう。
なお、この悪夢を見せる過程で発生した被害は現実世界にも反映されており、そのどれもが唐突かつ普通なら原因が分からないものである為、警察……もとい怪事課では「ブラックケース」と呼ばれ、未解決事件として扱われている。
「夢の中に生まれる」という性質上、統一された組織として動いてはいないものの、現時点ではノクスの指揮で活動している個体が多い模様。

「欲望を叶える為に悪夢を見せる」というと、夢主に不可抗力とはいえ落ち度があるように思われるが、実際のところナイトメアにとって悪夢を見せる行為は、現実世界に侵攻する為の手段に過ぎず、
そんな自分達の目的を遂行できるよう、夢主の思いや願望を見当違いな方向に自分勝手に曲解しているに過ぎず、加えて一度ナイトメアが実体化してしまうと、倒されない限り宿主は眠ったまま二度と目を覚まさないなど、夢主達は基本的に完全な被害者である。

ナイトメアが活動する悪夢では、時間を問わず空に大きく抉れた赤い月が昇る。
また例年の怪人のように倒されても爆発せず、眠るように力尽きながら霧散し、紫の蝶に吸い込まれるように消滅する……という演出も特徴的。

名前の由来はそのまま悪夢の英訳で、個体名もシンプルに「〇〇ナイトメア」
生物的だった前作のグラニュートとの差別化する目的もあってか、無機質で不気味なフォルムでまとめられている。

心の扉
夢の中のどこかにある、夢主の深層心理に繋がる扉。
3つで1セットという形で存在しており、白い扉に彫像の頭や手足が伸びて絡まっているような神々しくも不気味な見た目が特徴。
夢の中でナイトメアが暴れ、夢主の深層心理に秘めた欲望やトラウマが叶えられていく事で1つずつ開いていき、3つ全てが開くとナイトメアを現実世界に呼び出してしまうだけでなく、夢主は「永遠の眠り」に閉じ込められてしまう。
ナイトメア以外に開ける事はできないが、鍵穴から深層心理を覗き見る事はできる為、「コードナンバー:7」としてのミッション完遂に当たって、この心の扉を見つける事はほぼ必須条件となる。

警視庁公安部怪事課
通称「怪事課」
ナイトメアが引き起こす不可解現象「ブラックケース」を扱う警察の専門部署。
だが、「夢の中に出る怪人が起こす事件」という傍目には与太話やオカルトの類いとしか思えないような現象がまともに信じられているはずもなく、割かれている予算はごくわずか。
加えて専用の部屋もろくに与えられず、警察署の前に駐車されているトラックの荷台を拠点にしているなど、本庁からの扱いは劣悪かつずさんそのもの。あまりのひどさになすかも「窓際を超えて窓外族」とボヤくほど。
そしてCase3にて、とうとう「税金の無駄」として解体が決定してしまう……が、警視庁爆破というブラックケース*9の真相を突き止めてもらうべく、Case4以降は「非公式の部課」という扱いで存続することとなった。
ある時点から莫を「ナイトメア事件の重用参考人」と睨んでおり、Case5ではあろうことか前述のゼッツルームに居候する事になってしまった。
この件に対し、ゼロは「怪事課は信用できるし、利用価値もある」としている一方で、彼らの前ではコードゼロイダーの遠隔操作を最低限にし、自身の存在は秘匿している。


放映済みエピソード(Episodes)



劇場版(Film)

2025年7月25日に公開された『ガヴ』の単独映画作品。
前述の通り、ゼッツ及び変身者の莫が先行登場している。


スピンオフ(Spin off)

  • 仮面ライダーゼッツ SISTER'S SUBSTORY エージェント美浪
東映特撮ファンクラブ(TTFC)にて配信。
美浪が主役を務めるスピンオフ作品で、マネージャー業に悪戦苦闘しながらも邁進する彼女の姿を描く。
1話約1分30秒から2分程度で、一見TV本編のストーリーとは無関係に思えるが、何やら猫のような姿をしたナイトメアも暗躍しているらしく……?


その他媒体(Other)

  • 仮面ライダーゼッツ【変身講座】
YouTubeのバンダイ公式チャンネルで配信のネットムービー。
例年お馴染みの仮面ライダーの変身ポーズのナビゲート動画。


彼の追記・修正は、アニヲタWiki(仮)を救うためのミッション


R06.ガヴ←R07.ゼッツ→R08.???

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最終更新:2025年10月25日 11:19

*1 日本のTVシリーズの欧米輸出自体はBlu-ray BOXという形で既にある程度成功を収めており、これまでに『ゼロワン』『クウガ』『龍騎』『ギーツ』が発売された。また、東映公式の海外向けYouTubeチャンネル「TOEI TOKUSATSU WORLD OFFICIAL」でも初代『仮面ライダー』から『エグゼイド』までが最初の2話のみ無料公開されている。

*2 劇中でも、興奮でなかなか寝付けない莫に対してゼロから「職務を放棄する気か(=夜更かししてないで早く寝ろ)」とお叱りの電話がかかってくる一幕がある。また、公式切り抜き動画「ZEZTZ CLIP」ではラストに「早寝、早起きをしよう!」と表示される。

*3 実際は莫が人助けの度にその程度に合わせた不幸に見舞われるのに対し、向こうはそんなの関係なく常に小さな不幸が連続で襲い掛かってくる為、比較するのは難しいが。

*4 「了解」「今すぐやります」などの意味で、字幕では一貫して「さぁ やろうか」とされている。ミッション内容を(やはり英語で)口にしてから言うので、ニュアンス的には「これよりミッションを遂行する」と言ったところ。

*5 莫の夢の中でシルエットのみだが、姿を見せている。

*6 実際問題、公的機関かつ公務員が『夢の出来事が現実に及ぼすオカルト事件を、国民の税金を使って警察が調査している』なんて一般人にしたら意味不明以外の何者でもないので、言い方はともかく対応や考え方は間違っていない。

*7 順に「ゼッツの基本形態に変身する」「腕を伸ばす、足に大量のトゲを生やすなど、戦術に応じて身体の形状を変化させる」「皮膜状の翼が生え、自由に飛べるようになる」。

*8 効果は「気流を自由に操ることができるようになる」。風で鳥かごを作ってナイトメアを拘束する、ジェット気流を作って飛行機を墜落しないように外部制御する……など。また初使用となったCase5では莫の姿からいきなりストリームカプセムで変身するシーンがある為、『エグゼイド』のレベル1の設定のような「生身の状態から変身できるフォームが指定されている」制限はないタイプの仮面ライダーである様子。

*9 同エピソードでボムナイトメアが起こしたもの。