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カイロソフト

登録日:2026/01/07 Wed 12:25:00
更新日:2026/06/12 Fri 18:18:49
所要時間:約 10 分で読めるよ~ん




カイロソフト(KAIROSOFT CO.,LTD.)とは、日本のゲーム開発会社。
ゲームの販売は各種プラットフォームに委託している。
代表取締役は臼井和之氏。


目次


⇒ゲーム事業


各種プラットフォーム向けにシミュレーションゲームの開発を行っている。
スマートフォン用のゲームも配信しているが、買い切り型のものが中心である。

もともとは代表取締役であり創業者でもある臼井和之氏が、中学生・高校生時代から趣味で始めたプログラミングで、イラストを当時の同級生に手伝ってもらいながら作成したゲームを雑誌懸賞に応募したのが始まり*1
株式会社カイロソフトとして法人化したのは2007年だが、その創業自体は1996年で、同期は初代ポケットモンスター 赤・緑であるぐらい古参。
法人化するまではほぼ一人でゲームの企画・プログラミング・出荷を行っていた。
当時は無料のPCゲーム(広告収入)や、ガラケー用のゲームアプリ*2の制作を主としていた。

30名の従業員がいる現在でも、メイン企画者としてプログラマーが1名、メインイラストを担当するデザイナーが1名の、「ゲームを作るうえでの最小単位」でゲームを作ることが多いそうだ。
そうしたスタンスや後述する作品の性質もあって、世に送り出したゲーム作品は2025年までの時点で約100本と、会社の規模に対してとんでもなく大量。
大ヒット作品こそ出していないが、小ヒット作品が複数あり、ロングセラーもみられる。

小さなゲーム制作会社であるが、桜井政博氏と同じく「自分たちができること・やりたいこと」をするためだけの会社であるため、これ以上大きくするつもりはあまりないらしい。
新作ゲームを出しても宣伝は控えめ。それでも常に一定の評価を獲得し続けていて、もはや「カイロソフトシリーズ」として定番化している。

無料PCゲーム時代を知る40歳以上の年代にも人気があるし、最近ではSwitchに参入しマルチプラットフォーム化しているため、小学生や中学生にも知名度が高くなりつつある。
また、様々な言語へのローカライズ作業も積極的に行っており、今では「日本のクラシックカルチャー」として海外にも知れ渡っているようだ。

⇒作品の特徴

良くも悪くも「同じようなゲーム」を作り続けているのが最大の特徴で、その共通した部分について。

  • 箱庭型のシミュレーションゲーム
ほぼ全てのゲーム作品が、箱庭・経営系のシミュレーションゲームである。
題材の部分で個性を出しており、動物園とかゲーム制作会社とか、なにかの職業をモチーフにした経営系のシミュレーションが多い。
勇者と魔王の異世界RPG風味の作品もあるが、そのような場合でもギルド構築とかダンジョン構築とか、拠点を移動しない場合がほとんど。
もはや「この型で作れる題材はもはや出し尽くしたのでは」と思ってしまうくらい様々な題材を網羅しているが、それでもまだまだ新たな切り口で新作が出てくるのだから恐ろしい。

  • 簡単・シンプル
ゲーム内容自体は非常にシンプル。「自分の拠点を大きくする」ことと「最高の成果物を作る」ことを目指す場合が多い。
オープニングも簡素で、エンディングに至っては特に無いことも*3
ゲーム内で経営する組織の規模が大きくなるにつれて従業員を増やすことになるのだが、雇う人数は多くても10人程度。やるべきタスクも片手で数えられる程度に収まる。

  • ドット絵
昔から今まで変わらない、今では見ることも少なくなった昔ながらのドット絵を多用する。
風景は普通に描き、キャラクターだけドット絵という場合もある。
デフォルメされた姿であることが多く、まるでレゴブロックシルバニアファミリーのようなごっこ遊びとかおままごとを、そのままゲームに落とし込んだような感じ。
また、箱庭の表現にはクォータービューを用いる。ドット絵で奥行きを出すには、これが一番いいらしい。

  • 突拍子もないイベント
特に脈絡なくイベントが発生して、様々な影響を与える。
プレイヤーにとって良いイベントも悪いイベントも起こる。
まるで漫画のコマのように、突然発生することが多い。
ゲーム上で起こるハプニングについては、インタビューにてこち亀を参考にしていると語られた。

  • パロディ要素
主に法人化する前に作られた作品には、今でいうインディーズゲームにもよくあるパロディ要素がふんだんに使われていた。気付けた時にはクスッとできる。
流石に現在ではあまり見られなくなったが、作りこまれた小ネタの数々は健在。
むしろキャラクターIPとコラボした作品が増えるにつれ、「そんな細かいネタまで拾うの!?」と驚くようなファン垂涎のネタを散りばめている。

⇒代表作品

ゲーム発展途上国ⅡDX、ゲーム発展国++

「ゲーム発展途上国」(初期版)は1996年に開発された無料のPCゲーム。
最初期の作品の一つであり、このころから既にカイロソフトの作風は完全に確立されていた。
それを改良した「ゲーム発展途上国ⅡDX」は、2001年にリリースしてから2018年の時点で100万ダウンロードを優に超えていた。
現在でも公式サイト「カイロパーク」から無料ダウンロードできる。
「ゲーム発展国++」は各種プラットフォームにて販売されている。
ちなみに社員には4つの能力値があるのだが、これをカンストさせるとなると最終的に「出社させずに800万円かけて体力の限界までパチンコを打たせまくる」のが最高効率となる。

ドラえもんのどら焼き屋さん物語

2024年に発売された、まさかのドラえもん(ひいては藤子・F・不二雄作品全般)を題材としたコラボ作品。
のび太がどら焼き屋さんのおじいさんを助けたい気持ちから始まる物語。
キャラクター達の描きこまれたドット絵がかわいい。
詳しくは当該項目参照。

⇒そのほかの活動

  • 公式サイトでは、カイロ君などのグッズが販売されている。
  • 東京ゲームショウ2018および2024では、ドット絵ライブペイントを開催。
    • 20年以上勤続しているドット絵師の職人の技を見ようと、イラストレーターや外国人が多く集まった。


⇒余談

  • カイロソフトという社名は、「電子回路」と、書籍「闘うプログラマー」に登場する未来のOS「カイロ」に由来している。心を温める「懐炉」も含意するとされることもあるが、あんまりその意図はないらしい。
  • 作品内でもたびたび登場する「カイロ君」は、もともと個人でゲームアプリを配信していた時代に、ゲーム製作者が誰だか分かりやすくするために生み出されたキャラクター。
  • たびたび求人募集をかけるが、その際は「人類の募集」を呼びかける。カイロソフト内で働いているのは、ほとんどが(人類以外の)電動のカイロ君だと説明されている…まさか入社すると電脳化されるのか
  • 代表取締役である臼井和之氏は実はめちゃくちゃシャイ。本当に尋常ではなく奥手。表舞台でも彼に代わってカイロ君人形や着ぐるみが出てくる。公式HPも架空のキャラクターが前面に出ている。



秘山ひしょ子「ついに読み終わりましたね!それでは追記・修正をお願いします。」

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最終更新:2026年06月12日 18:18

*1 その当時の同級生は今ではカイロソフトの社員となっている。

*2 当時でいうiアプリ(アイアプリ)

*3 大抵は20年で一区切りとなり、そこで自然に終わりを迎える