ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN

登録日:2020/03/03 Tue 02:05:45
更新日:2024/04/09 Tue 08:10:25
所要時間:約 44 分で読めます






空が何色かっての あんたには大事なことかい?
あたしにとっちゃ間違いなくそうなんだ
心に目指す空の色 あたしのは……
『ダークブルー』だ





《概要》

エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』(ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN)は、バンダイナムコが2017年2018年2019年に発売したフライトシューティングゲーム。エースコンバット20周年記念作である。
対応ハードはPS4、XboxOne、PC(Steam)。シリーズ初のマルチプラットフォーム作品であり、PC対応は初となる。
開発初期はPS4のみ対応で2017年発売と発表されていたが、度重なる開発遅延の果てに紆余曲折を経て、2019年1月17日にPS4、XboxOne版が、2月1日にSteam版が発売された。
遅延したことで結果的に作中の年代設定に追いついたとか言ったりしない。


ゲームコンセプトである"空の革新"の名に恥じぬ、空の描写のクオリティが本作一番の売りである。
気候条件や太陽の位置などをもとに光の散乱率をリアルタイム演算して描く空、機体姿勢を大きく乱す気流、上下の感覚を狂わせ、ミサイルのロックを外し、時には機体に落雷させたり着氷を起こさせる雲など「プレイヤーの操縦する飛行機が実際の大気の中を飛んでいる」と思わせるような表現は他のどのゲームにも存在しないものであり、本職パイロットからも好評を得ている。

また、PlayStationVRを使ったVRモードはその没入感を更に高めてくれる。あくまでおまけ程度のボリュームであり、ストーリーをVR視点で進められないのは残念だが、こちらには過去作一番の人気を誇る主人公「メビウス1」が登場。ナンバリングタイトルを12年待ったファンを大いに沸かせた。
オメガ11も出るよ!ベイルアウトしてくれないけど。


一方で、ゲームバランスとしては発展途上な部分も散見される。

シリーズとして久々のリリースであり、過去作からプレイしているファンと、7から始める初心者のどちらを向いて開発するべきかについては我々が軽々しく言えることではない。
しかしながら、前述した気象条件、ミッションの制限時間、大群で飛来して超絶機動でミサイルを軽々と避けていく無人機などの要素が合わさった結果、本作は旧作ファンすらも振り落としかねないほどに難易度が上がってしまったと言えよう。

ミッションの内容もかなり難しい物が増えており「レーダー上に映ったり消えたりするTGTを困難な気象条件下で撃破する」「ミッションアップデート前後で難易度やミッションの毛色が全く異なる」「レーダー上の敵が全て敵か味方か判別できず、識別までの時間を挟ませる」と言った複雑な条件も多い。

シリーズおなじみのトンネルミッションに関しても、5の「ハミルトンネル」に勝るとも劣らぬ長さであることに加えて、狭さ、時間制限、そして前代未聞の軌道エレベーター内垂直上昇などを勘案するとシリーズ最狂候補のトンネルではないかという意見すらある。

敵の出現タイミングや配置はある程度決まっているので、繰り返し同じミッションを飛び続け段取りを覚えればSランク獲得も難しくない一方で、
特に初回プレイではその辺りの知識がない上にツリーで有効な兵装がそもそも開発できていない事もあり、単にクリアするだけで何度もリトライするハメになる。

また無線では恒例として周囲のキャラクターがプレイヤーを持ち上げてくれるが、プレイヤー自身はその無線を聞く余裕もないなんてことはザラ。
しかもシナリオの重要事項に絡む無線が混ざってたりするので、初周プレイではシナリオすらざっくりとしか把握できない人も多いだろう。

周回プレイによって慣れることである程度自由に空を飛ぶ余裕が得られるし、シナリオや無線に耳を傾ける事もできるようになるのだが、
周回以前に初回プレイで篩い落としかねない難易度になってしまったのは残念という他ない。

後にあまりに難易度が高いとの声が寄せられた結果か、アップデートでEASYよりもさらに難易度が低下した「CASUAL -EASY-」モードが追加されている。


《世界観・ストーリー構成》

エースコンバット045ZERO、6、Xなどエースコンバット全盛期の人気を博したナンバリングタイトルに於いて描かれた、所謂「ストレンジリアル」と呼ばれる世界観が復活した。

今回の戦争は、5でお馴染みの米帝オーシア連邦に、04での敗戦国にして政治体制が王政へと移ったエルジア王国が「軌道エレベーターの利権搾取」を理由として宣戦布告することから始まる。エースコンバットシリーズにおいて、過去作で戦争があった国が再び戦争の舞台となるのは初めての出来事である。

シナリオを担当するのは、04のサイドストーリーや5のメインストーリーを担当した「ストレンジリアルの生みの親」片渕須直氏。
河野ディレクターは「この世界の片隅に」の映画製作で忙しい片渕氏に7の脚本協力を要請するのは難しいと判断し
「片渕さんほど戦争や航空機に詳しい脚本家を知りませんか?」
と尋ねたところ、片淵氏から
「残念ながらそういった人物は心当たりがないので、私がやらせていただきます。」
と粋な回答が返ってきた。このことによって氏の参加が決定した。

シリーズの集大成とも言うべきシナリオ構成であり、過去作の設定を多く拾い上げ、それぞれ繋げているのが特徴。特にUGSFシリーズとの繋がりが示唆されているエースコンバット3含め、PS2版三部作タイトルを繋ぐ橋渡し的な要素も過去作のファンには嬉しいポイント。
シナリオ自体も、過去作には見られないダークな部分(戦争犯罪、懲罰部隊と言った設定)や、無人機と有人機、AIと人間、視点の相違、「未知なる空」というタイトル通りの混沌とした戦場や新しい形式の戦争など、複雑な要素が絡んでいる。



《あらすじ》

ユージア大陸では、大国オーシア連邦とエルジア王国との間で緊張が高まりつつあった。
2019年、オーシア国内で無人機を使用したテロが勃発。その同刻、エルジアはオーシアとユージア諸国の共同開発で進めてきた宇宙太陽発電の基盤となる『軌道エレベーター』及び周辺施設を占拠。オーシアの行き過ぎた干渉と利害独占に反旗を翻し、エルジアは宣戦を布告した。

強大な軍事力を持つオーシア軍に対し、エルジアは無数の攻撃無人機で対抗。瞬く間にオーシアの戦力は、ユージア大陸の東沿岸部へと追い込まれてしまう。市街地に影響を与えないエルジアのクリーンな戦争に対し、オーシアは誤爆を繰り返す。エルジア王女は放送でオーシアの行動を批判、世論はエルジア側に傾いていく。

――戦場では無人機が台頭し、有人機の落日が近づいている――

(エースコンバット7 スカイズ・アンノウン 公式サイト『WORLD』より)



《登場人物》

オーシア連邦

5において主人公らウォードッグ隊が所属していた国家。
環太平洋戦争後ユークトバニアとの関係を修復した他、航空宇宙分野や金融サービスなどで比類なき成功を収めていた。
が、軌道エレベーター建設やIUN駐留などによるエルジアとの緊張の発生の末、エルジアから宣戦布告されることに。

  • トリガー
《トリガーについていけば生き残れる》

オーシア空軍所属のパイロット。主人公でありプレイヤーの分身。

オーシアなどが加盟している国際停戦監視軍(IUN-PKF)の一員としてフォートグレイス基地に配属されていた。
この時点ではメイジ隊の二番機を駆っており、エスコン主人公としては珍しく一番機ではない
パーソナルマークはリボルバー拳銃を咥えた狼

元々は「腕がいいと言う事になっている」補充要員でしかなかったのだが、
エルジアの戦力を次々と破壊していき、エースコンバット伝統の「出撃していくごとに腕を上げ、頭角を表す」ルートに乗る……



かと思われた矢先、とあるミッションで重大な失敗を犯して軍事裁判に掛けられた結果、ザップランド基地へ送られた。
懲罰部隊の飛行隊たるスペア隊の十五番機を駆り、トップクラスの重犯罪者の証である三本線を尾翼に付け、危険な任務に出撃し罪を償う日々を送る。
  • トリガーが死ぬかどうかで賭け事が行われる
  • 手柄を横取りしようと同僚が目を光らせている
  • 毎度毎度理不尽な理由で独房送りとなる
など、懲罰部隊時は空にいる時以外不自由*1な生活を送っており、歴代主人公勢の中でもかなり不遇な扱いである。
また、懲罰部隊に在籍中、ダミーの飛行機目当てに襲来した爆撃隊を単騎で壊滅させたり、後続の正規部隊がやるはずだった敵基地破壊を壊滅通り越して更地にしたり、悪天候の中雷雲や崖の隙間に突っ込んで突如現れた敵エース機とドッグファイトをかましたりと、度々無茶をやらかすことによって付けられた渾名「大馬鹿野郎」は、彼が懲罰部隊を抜け出した後も使われている。
と言うかそもそも普通にプレイしていると大体AWACS等の「撃つな」と言う指示をガン無視したり待機指示お構いなしで(場合によっては指示出す前に)戦闘おっぱじめる狂犬と化す仕様の為残当とも言えるのだが。

懲罰部隊を抜け出した後は特殊部隊である長距離戦略打撃群(通称ロングレンジ部隊、LRSSG)の一部隊「ストライダー隊」の一番機(つまり隊長)に抜擢され、尾翼の三本線を三本の爪跡のようにアレンジした機体マークを新たに背負う。
リペイント時に隅っこ追いやられたリボルバー拳銃を咥えた狼さん「あの」*2

エスコン主人公の常として喋ることはないのだが、今回は仲間キャラから無口であると人格描写がなされている。つまり公式無口
また仲間の台詞から、初登場時点で「経験の浅い新米」「男性」である事は判明している。

彼もまたその圧倒的な戦果で常に畏怖と敬意の狭間で生きるエスコン主人公の系譜に属するが、今作では一部味方からも恐れられるという点で特に顕著。
前線の味方からは「トリガーについていけば生き残れる」と信頼され、一部オーシア上層部には「英雄は戦後に不要」として暗殺部隊を送り込まれ、敵には「空に三本線は凶事なり」と疫病神扱いされている。


《ああ 爺ちゃんと戦友たちの魂が ダークブルーに染まった空の上の安らかな所にありますように》

エースコンバット7のストーリーにおけるオーシア側の語り手。根っからの個人主義者で、口が悪くぶっきらぼうな喋り方をする。
彼女が祖父から聞いていた「ダークブルーの空」を見るべく、無免許かつ飛行計画なしでF-104に乗り込んで、成層圏の蒼暗い空を目指す所から物語が始まる。

しかしそのフライトと同時刻に灯台戦争が勃発してしまい、所属不明機扱いされたマルヨンはオーシア空軍に撃墜されてしまう。
彼女自身は何とか生存したものの戦時航空法違反の判決を受け、主人公に先駆けてザップランド送りにされてしまった。主人公に負けず劣らずの大馬鹿野郎その2。*3
なお撃墜された際に足を負傷してやや不自由する体になってしまったらしく、オープニング及びエンディングムービー以外では右足に補助器具を装着して歩行していた。

懲罰部隊では整備を担当。スクラップとなった飛行機を継ぎ接ぎして、敵に撃たせるダミーの飛行機を作るどころか、きちんと飛べる機体さえも作れてしまうことから「スクラップ・クイーン」と呼ばれるようになる。
冒頭で彼女が操縦していたF-104も、祖父やその友人達と一緒にジャンクから8年以上の歳月をかけて作ったもの

ちなみに複葉機が飛んでいた時代から四世代に渡って空を飛んでいた由緒ある家系の出身でもあり、件の祖父はオーシア空軍中将を務めた人物。彼自身は既に故人だが軍内部に多数の友人を有しており、これが基となって間接的ながらオーシア軍参謀本部とのパイプを持っていたことがトリガーの運命に影響を与えることとなった。
なお、父もオーシア軍パイロットだったそうだが、環太平洋戦争の際に撤退戦の殿軍を務めた末に戦死してしまったという。

キャンペーン一週目で彼女から貰える「クイーンズ・カスタム」という強化パーツは、すべての項目の性能を上昇させるため、全国のトリガー達からは女神扱いされている。


・フォートグレイス基地

正式名称はオーシア国防空軍第508戦術戦闘飛行隊「メイジ」及び第506戦闘攻撃飛行隊「ゴーレム」。
所属はオーシア軍だが、ユージア大陸に駐留するIUN国際停戦監視軍(IUN-PKF)に配属されている。
当基地所属の飛行隊や他基地所属のIUN機(ガーゴイル隊、スケルトン隊)など、IUN絡みの隊やパイロットはファンタジックな名称持ちが多い。

  • クラウン(CV.北田理道)
《トリガー、俺が僚機だ。ここからは一緒に動いてもらう、エレメントとはそう言うもんだ》

フォートグレイス基地メイジ隊一番機。搭乗機はF-16で、これはプレイヤーの初期機体と同じ。
トリガーをメイジ隊に抜擢した人物ではあるが、その目的はとりあえずの欠員補充であり、経歴調査もそこそこに「腕がいい」という事にしたらしい。
この会話はある程度ゆっくり飛んだ時に打ち明ける為、過去作経験者の本当に腕がいいパイロットは聞くことなく次に進んでしまう。
面倒見のよい先輩風な人物であるが、日和見主義者な一面がある。
トリガーに容疑がかけられた際もエレメントを組んでおり、彼を擁護する姿勢は見せたものの、前述の性格が災いし、明確な否定はしなかった。

  • ノッカー(CV.関口雄吾)
《それに手柄などと欲張ったことを考えるな、ただ生きて帰れば良いんだ》

フォートグレイス基地ゴーレム隊一番機。
口調こそ厳しいが基本的に部下思いであり、何より生還を優先するように指示をする。
トリガー移籍後は戦線が離れすぎているためか、上記のクラウン共々再登場することはない。

  • ブラウニー(CV.相川奈都姫)
《メイジ2! 援護を!》

フォートグレイス基地のゴーレム隊所属。二番機に乗り込む。徐々にエースとしての頭角を現すトリガーには僅かな対抗意識を持っている。
アーセナルバードの子機の攻撃を受け被弾して撤退している途中、ミハイに追い回されて撃墜される。
その時のボイスがトラウマになったり、逆に興奮したりするトリガーがいるらしい。


  • スカイキーパー(CV.高橋英則)
《ハーリング大統領は……私にとってはいまでも大統領なんだ》

AWACS(早期警戒管制機)に乗りフォートグレイス基地の面々を管制する空中管制官。
5の時のオーシア大統領ハーリングに心酔している。現大統領は泣いていい
ゲーム内では個性派だらけの空中管制官の中で、一際真面目なキャラ。パーソナルマークもレーダー画面を模したもので、飾り気も一切ない。


・懲罰部隊

正式名称はオーシア国防空軍第444航空基地飛行隊「スペア」。
元々懲罰兵が配属される、敵軍の攻撃を引き付ける囮基地として第444航空基地は存在していたが、敵が来るなら迎撃してるフリくらいはしなくては、ということで戦闘機を操縦できる者を出撃させたのが始まりらしい。
パイロットの罪状の重さに応じて尾翼にペンキで爪痕(通称「罪線」)が塗られるのが習わしとなっている。最大3本らしい。パイロットたちのTACネームはそれぞれの罪状や投獄理由などを表しており、キャラクターのその後を考えると、どれも意味深である。
罪人たちをパイロットとして起用されているだけあり、その扱いは誰からも顧みられない使い捨ての消耗品。作戦空域から無断で離脱しようとすれば容赦なく撃墜される上に、何ならベイルアウトも許されていない*4節がある。
ゲーム中盤からカウントとトリガーが抜けて以降は「正規部隊への格上げ」と言われつつも激戦地であるタイラー島奪還作戦に投入され「現地で分捕った機体で戦え」と指示されるなど、生き残りも散々な扱いを受け続ける事になる。
部隊のエンブレムはボーリングの「スペア」*5をあしらった
英単語の「Spare」には「助命」とか「予備」とかといった意味があるが、さてこのスペア隊はどちらの意味なのか…
主人公(とカウント)がロングレンジ部隊移籍後に今回の戦争でのスペア隊の作戦が、ロングレンジ部隊が突く事の出来る無人機監視網の穴を探る瀬踏みである事が明らかとなる。

  • カウント(CV.中村章吾)
《魔法じゃねえ 詐欺さ》

懲罰部隊でトリガーが出会ったパイロット。スペア隊二番機、乗機はSu-33、異動後はF-15Cに搭乗する。詐欺罪を犯して懲罰部隊送りになった。
自らを伯爵(Count)とTACネームを名乗るが別に高貴な生まれなどということはなくそもそもその見た目で貴族は無理があるだろ、新入りのトリガーに気取った言葉で話したり、トリガーの撃墜記録を自分のものと言い張って撃墜数(Count)を水増ししたりなど、詐欺師らしく他人を騙していく。
また勝手に撤退したり、対地攻撃ミッションなのに対地兵装を持って行かなかったり、戦域を外れて無人機の防衛ラインに引っかかったりなど自分勝手な一面がよく見受けられる。

ただし腕がまるでない口だけ野郎かと言われると決してそんな事はなく、主人公を除く他のスペア隊隊員は逃げ惑うのが精一杯だった無人機の群れの襲撃で主人公以外で唯一撃墜を記録(それも複数機)していたり*6、トリガーがスペア隊からロングレンジ部隊へと引き抜かれた際に一緒に引き抜かれる*7など腕そのものも相応に高い。
彼がどのように成長していくのか、ぜひゲームをプレイして確かめてもらいたい。特に最終盤の対アーセナルバード戦で敵に悟られないように一世一代の詐欺芝居に出るところは鳥肌物の必見。それとDLC含めフーシェンとのイチャ付き具合はまた本作の一面として見逃せない要素。
終盤で大馬鹿野郎その3と化した彼と一緒に突入することになる今作のトンネルは、ハミルトンネルカウントンネルと呼ばれたりしているとかしていないとか。


  • タブロイド(CV.川田紳司)
《トリガー なんでこんなくそみたいな戦争が続くと思う?》
《それは国なんてもんがあるからだ》

懲罰部隊のパイロット。スペア隊十一番機、搭乗機はミラージュ2000-5。今時、(本人曰く)政治犯として懲罰部隊に送られた。*8
TACネームの由来はゴシップやセンセーショナルな記事が多く乗った「タブロイド紙」の事。政治犯である事を加味して命名されたと思われる。
いつもニコニコして戦士らしくないが、トリガーに付いていけば生き残れることをいち早く察したり、IFF(敵味方識別装置)を偽装した相手に対し奇策を提案したりするなど、判断力の高いパイロット。
ソル隊の襲撃の際にトリガーと共に殿を担当する羽目になった際はトリガーがソル隊隊長機とタイマン張ってる間隊長機以外のソル隊2機を引き付けて渡り合って生き残る等スコア自体はトリガー(カウント)には劣るが腕そのものはスペア隊の中でも相当ある方。
だがスペア隊の他隊員からはヘタクソ扱いされる。
彼の理想は、終盤に思わぬ形で実現することに……



  • フルバンド(CV.矢野智也)
《情報握ってないと死ぬからな 今の戦争は》

懲罰部隊のパイロット。スペア隊六番機。搭乗機はF/A-18。
TACネームの由来は誰にでも聞こえる「全周波無線」のこと。恐らく手に入れた情報を誰彼構わずバラす口の軽さから。
スペア隊きっての情報通であり、基地隊員に賄賂を渡したりパソコンに不正アクセスを行う等で情報を入手してはなんでもかんでも無線で垂れ流す悪癖がある。
その情報はその時点ではただの噂話に過ぎないのだが、後々の展開が判ると伏線となっている事が多い。*9


  • バンドッグ(CV.松田健一郎)
《ここは懲罰部隊だ お前らがいつ死ぬかは俺が決める》

AWACSに乗ってスペア隊を監視管制する番犬(Ban-dog)。
ガラの悪い懲罰部隊のメンバーから何と文句を言われようとも尻込みすることなく、
正論と悪口をぶつけて彼らのケツを引っぱたく、鬼軍曹ならぬ鬼管制官。パーソナルマークも凶暴な番犬の顔がでかでかと描かれている。
態度はともかく実力は本物であり、指示も配下への人物評も大体が的確である。
基地司令の命令がはっきりしない所に独断で指示を出したり、補給禁止のミッションでも補給をさせてあげるなど、目的達成に関しての判断は柔軟ではあるが、決して優しいわけでもなんでもなく、むしろ部隊員の命がいくら失われようとも動じない冷血漢。なんなら自ら手を下した疑惑すら…

以下、番犬殿の評価一覧

カウント:自分と向き合えない奴
タブロイド:国があるおかげで飯と寝床に困らないのに何言ってんこいつ
マッキンゼイ:守る価値のある積み荷とは思えない
トリガー:お前からは犯罪者の腐臭がしないトリガーが死ぬ方に賭けてただろは禁句

ともかく、部隊から立ち去るトリガーに激励の言葉を残したりマッキンゼイ司令とかいうクズに毒を吐いたりするなど、ほんのわずかだが人間性は残っているようだ。


  • マッキンゼイ(CV.向井修)
《独房! 連れて行け!》

ザップランド基地司令。
オーシア軍上層部にゴマを擦ることしか頭になく、懲罰部隊の面々を酷使しては独房にぶち込んでいる。うっかりファッキンゼイと呼んで独房入りさせられた部隊員がいるとかいないとか。
その人柄は最悪で、囚人に対しては高圧的かつ一方的で上から目線。少しでも機嫌を損ねたら問答無用で独房へぶちこむ一方で、他部隊に対しては露骨に優遇させる(ストライダー・サイクロプス隊が来た時は客人のように厚遇した)などクズ上官の鑑と言うべき人物。
ミッション5でも基地がやられ死亡した際には残念ながらゲームオーバーだが、スペア隊から歓声が上がり「ざまあみろ!」とまで言われてしまう始末。
その後アピールの甲斐あって、ザップランドから抜け出すことに成功。トリガーとカウントを護衛に後方勤務へと栄転する……

《インカミンミッソー!》

などということを全国のトリガー達とオーシア軍が許すわけもなく、「マッキンゼイコンテスト」と称して、彼の乗る輸送機に対しありとあらゆる攻撃方法で復讐が行われる中*10ミッション10にて無事に到着するのだが…彼はその戦功を買われ、逆に激戦の地に晴れて栄転配属された。メシウマ。
その際、「その能力を活かして大きな戦果を挙げてくれるだろう(要約)」といった皮肉めいた事を言われており、
スペア隊メンバー以外からも心象は良くなさそうである。
その後彼がどうなったのかを知るものはいない…

余談だが、ミッション10で輸送機のダメージが深刻化すると普段の彼の態度とは違った無線が聞ける。その台詞も情けなかったりドッグファイトの理解に乏しい点が見られたりと一見の価値あり。余裕があれば護衛をサボって耳を傾けてみても良いかも知れない。


・ロングレンジ部隊

正式名称はオーシア国防空軍長距離戦略打撃群。部隊名は第122戦術戦闘飛行隊「サイクロプス」及び第124戦術戦闘飛行隊「ストライダー」。
strider(大股歩き)の名の通り無人機防衛網の穴をつく形で航空母艦や空中給油*11を駆使し、時には現地基地の接収等によりユージア大陸北端を横断、奇襲するタスクフォース。
エルジアのパイロットからは『渡り鳥部隊』と揶揄されている。
エルジア軍は無人機に頼り切っているためこの奇襲への対応が遅れ、加わったトリガー達の驚異的な活躍も相まって重要な拠点を次々とロングレンジが奪っていく事になる。


《俺が囮になる お前はミスターXを堕とせ!》

オーシア空軍の特殊部隊である「長距離戦略打撃群(通称ロングレンジ部隊、LRSSG)」の飛行隊のうち「サイクロプス隊」の隊長。サイクロプス隊のワイズマン……いや偶然だろう。
ある任務の帰りに無人機とソル隊に遭遇、トリガーと協力してロングレンジ部隊員を逃がす。
劇中ではトリガーと別行動をとっている場合が多く、SPミッションでは自らは出撃せず、戦闘の指揮という形で後方支援に徹している。
無口で独断専行上等なストライダー隊隊長とは対照的に仲間思いで、撤退戦ならば部下全員が撤退するまで絶対に退くことはないし、被弾した味方を気遣っていち早く救助部隊を要請したりする。
調子に乗ったカウントに対しては飴と鞭を使い分けて前を向かせる、ロングレンジ部隊のオカンだが男だ。
敵施設の脆弱な部分を狙い撃ちして潰し「ハンバーガー」を作るのが得意技。
オーシアの中ではトリガーに次ぐ実力者と思われ、ミッション12終了後からトリガーとともに「オーシアの二つ頭」と称されることになる。
賢者だから大馬鹿野郎とは正反対だね。


  • フーシェン(CV.鷄冠井美智子)
《口が悪いだけじゃねえ 手が出るのも早いぞ》

長距離戦略打撃群の「サイクロプス隊」四番機を務める女性(?)。なお「フーシェン」を漢字表記すると「狐仙」となる*12
スラム街から戦闘機エリートパイロットにまで這い上がった大の努力家だが、そんな育ちのせいで口が悪く手が出るのも早い
無人機とソル隊に遭遇した時の一件で、一部の懲罰部隊員がさっさと逃げたことを根に持っている。カウントさんご愁傷様です。
しかし、基本的には仲間思いのパイロットであり、誰よりも仲間の事を気にかけている。
特に一時は恨んでいたカウントとはDLCの時点でイチャ付くわ本編の最後で真っ先にカウントの心配してるわである意味本作の見どころ。

  • イェーガー(CV.玉野井直樹)
《信じられん戦いだった 帰って息子に自慢するとしよう》

長距離戦略打撃群の「ストライダー隊」三番機を務めるベテランパイロット。階級は高くない*13ものの、おおらかなオヤジとして部隊員の仲を取り持ったりしている。
とは言え、物語中盤以降は混沌を極める情勢下、指揮官が絶望からか使い物にならなくなったので実質ロングレンジ部隊の指揮を執り、独断で部隊を纏めるようになる。おい上級指揮官なにやってんだ
パイロットとしての経験や腕前・幸運も一流であり、被弾や機体損傷、ベイルアウトや負傷などが絶えないロングレンジ部隊の中でも、
常に無事に空を飛び続けているあたりがその証左と言えよう。
よく戦闘の様子を息子に自慢話として持って帰りたがる親バカでもあるが…まさかその息子って……*14
トリガーはフランカーに乗れていいよな。


  • ロングキャスター(CV.乃村健次)
《悪いが俺は食いながらやらせてもらう 腹が減ると判断力が鈍るんでな》

ロングレンジ部隊の管制を担当するAWACS管制官。
冗談の通じる陽気な性格をしており、イェーガーとはまた別の形でのLRSSGのムードメーカー役。もちろん管制官としても優秀で、冗談を交えつつロングレンジ部隊を的確にサポートする。
とにかく食べることが大好きで、任務中にも軽食(管制業務と並行しながら食べてるので、片手で食べれるジャンクフードが殆ど)を持ち込んだり、ミッション後に隊員の人数分も含めてレストランを予約してあったり、潰れた敵施設をサンドイッチやハンバーガーに例えたりする。
《どっちも俺の好物だ》
極めつけに、彼のパーソナルマークはオーシア国旗の刺さったハンバーガーおそらくピザ体型だろうと推測される。
上記のようなキャラからギャグめいたキャラに見えるが、混迷を極める終盤ではシリアスだったり真面目な一面も台詞の端々から垣間見る事が出来る。

日本語CVは『ACE5』のソーズマンことスノー大尉と同一だが別人。


・オーシア中央情報局

略称はOIA。外交や安全保障上の意思決定に必要な情報を収集・分析する諜報機関。要はCIA
これまでオーシアが3回も緒戦の奇襲攻撃を許していることを考慮すると相当なポンコツかもしれない
ちなみにOIAは今作初登場というわけではなく、エースコンバットZEROにOIAのエージェントが登場している*15

  • デイビッド・ノース(CV.武田太一)
《僕はこの頃のトンデモ兵器が大好きだ》
《南ベルカ国営兵器産業廠の…》

DLCの登場人物。OIA先進兵器戦略戦術分析部所属の分析官。敵性勢力の未知の兵器や兵器に転用可能な装置の分析を行う。ちなみに実生活でも兵器オタク。
高校を中退して15歳の若さで名門私立大学に入学するなど頭脳明晰で、所謂アームチェア・ディテクティブとして首都オーレッドにある自宅兼オフィスから遠隔で情報提供を行っている。
作中では活動を開始したエルジア海軍の原子力潜水艦「アリコーン」を分析した情報を元にロングレンジ部隊をサポートした。
オンラインクイズの世界チャンピオンという側面もあり、会話中にはしばしばクイズ司会者のような口上を織り交ぜる癖がある。
マイペースな性格だが度胸や行動力も備え、作戦指揮官のクレメンス准将に皮肉を飛ばしたりトーレス艦長に啖呵を切ったり独断で電子戦機を飛ばすよう空軍に指示したりといった行動も見せた。
本当に単なる一分析官か?と思いたくなるような、ジャック・ライアンばりの活躍をしている。

なお、彼が読んでいるアリコーン沈没に関するネット記事の執筆者はエースコンバット5に登場した従軍記者、アルベール・ジュネットである。


  • アレックス(CV.くわばらあきら)
《「主要」の定義を聞きたい?》

DLCの登場人物(?)。女性音声のAIであり、ボイスチャット越しにデイビッドの分析を補佐する。
非常に高い演算能力があり、入力されたデータから未来予測や高精度のコンバットシミュレーションが出来る。
ただし、公正な答えを得るには正確で十分なデータと適切な問いが必要であり、これらが揃ってないとそもそも結果を得られなかったり見当違いな結果が辛辣な批評と共に解答される。

《官能的に答えるなら》
《1 あなたの仮説がゴミ》
《2 あなたのくれた情報がゴミ》

《あー…何か君を怒らせた?》

ADF-11FのAIと同じく、トリガーの詳細な戦闘データを学習している。


その他のオーシア人

  • ビンセント・ハーリング
元オーシア連邦大統領。過去作、エースコンバット5の主要登場人物の一人。
前回の戦争(環太平洋事変)の裏にある陰謀を暴き出し、ユークトバニアとの平和を取り戻した英雄である。
任期の終了後はエルジアの復興に協力し、国際軌道エレベーター公社(ISEV)の顧問として活動をするが、その軌道エレベーターの存在が今回の戦争の要因の一つになってしまう。
開戦時に丁度軌道エレベーターを視察しに来ていたため、占拠しに来たエルジア軍との交戦のさなか行方不明となった。「ストレンジリアルのピーチ姫」


  • ハワード・クレメンス准将(CV.楠大典)
《5分ぐらい耐えられずに何がエース部隊か》
SPミッションに登場するオーシア空軍将校。アリコーンに関する作戦に関与し、ロングレンジ部隊に指示を与える。
40代で将校に上り詰めたトップエリートだが、高圧的かつ威圧的な人物。アリコーン鹵獲作戦の際はプレイヤーがアリコーンを攻撃してミッション失敗になると「ブリーフィングで居眠りをしていたのか」と罵声を浴びせてくる。




エルジア王国

04のエルジア共和国と同一の国家。設定が変更されたわけではなく、04の後に王政復古し共和国から王国になった。*16
首都は共和国時代と変わらずファーバンティ。04の時よりも復興はしているが、相変わらず沿岸部は廃墟のままである。

  • ローザ・コゼット・ド・エルーゼ(CV.潘めぐみ
《あなたなら どちらを選ぶかしら》
《ハーリングの鏡の》

エルジア王国の王女。
王族の血を引いているとはいっても、王政復古の際に父がたまたま王に選ばれた*17だけで、実質的には下町育ちの平民。
ミハイの孫娘イオネラとはご学友で同級生。
戦争に際してプロパガンダ放送を行い、オーシアを非難していく。お世辞にも政治が上手いとは言えないお飾り的存在ではあるが、見目麗しい顔と、庶民出身故の親しみやすさを持ち、国内外で人気者であり、敵であるオーシア側ですらファンがいる程。
だが一度何かを決意すると、誰にも相談することなく突っ走る大馬鹿野郎その4。エイブリル曰く「じゃじゃ馬娘」とのこと。
ちなみに市井で暮らしていた時の名字は「ファルシネリ」だったらしい。

  • ミハイ・ア・シラージ(CV.菅生隆之)
《理解したいのだよ 敵を》

エルジア空軍第68実験飛行隊「ソル隊」のリーダー。
老齢で、長年の飛行経験で極限環境に晒されてきたダメージがありながらも特注の耐Gスーツを着て空へ上がり、己の飛行データを無人機開発チームに渡している。
元々はシラージ大公国*19という国の王族だったのだが、祖国で革命が起き王政が倒れ、さらにそのままエルジアに併呑されたという出自。
地上で起きることには興味がない空馬鹿であり、大馬鹿野郎その5。
エルジア最古参のエースであり、現役時は敵対勢力のありとあらゆるエースを屠ってきた。*20
腕の良いパイロット相手に対しずっと後ろを取ったまま「理解」しながら追いかける戦い方は強い恐怖をもたらし、捕食者と形容される。
亡国の王子という出自とエースとしての経歴によりソル隊の面々からは「キング」と呼ばれ、他国では「天界の王」としてその伝説的活躍が言い伝えられている。また敵対するオーシア側からは「ミスターX*21と呼ばれ恐れられている。
TACネームは「Archange(アルカンジュ)」(大天使)なのだが上記の通りソル隊からはキングと呼ばれ、オーシアからはミスターXと呼ばれるので誰もアルカンジュとは呼んでくれない。
長らく教官やテストパイロットを務め実戦には参加していなかったが、今回の戦争が始まって暫くした頃、自分のデータを学習した無人機が次々と落とされているという報告を受けて前線復帰。無人機をぽこじゃか落とす主人公トリガーをつけ狙う。
ちなみにフルネームはミハイ・ドゥミトル・マルガレータ・コルネリウ・レオポルド・ブランカ・カロル・イオン・イグナチウス・ラファエル・マリア・ニケタス・ア・シラージである。寿限無*22*23


  • シュローデル博士(CV.木下浩之)
祖国は…… 今となっては遠いな……たしかに》

エースコンバット7のストーリーにおけるエルジア側の語り手。
EASA(エルジア航空宇宙局)*24に属する典型的な科学者で、ミハイの飛行データをもとにエルジアの無人機制御AIを強化している。
ミハイの孫娘姉妹に目が移ろってしまうことを禁じ得ないロリコン。

  • ヴィト(CV.木島隆一)
《死ぬな 命さえあれば志は潰えない》

ソル隊の2番機。ミハイに心酔している若いパイロット。ミハイの僚機なだけあり、パイロットとしての腕前は随一。
血気盛んな性格で、後にロングレンジ部隊と相まみえた際はカウント相手にワイズマンの事を持ち出して挑発し、激昂させている。もっとも、プレイヤー側が押しかけ強盗をしてきて好き勝手やっているのを見ればこれぐらいの反応はしたくもなるが。
同僚のパイロットと同じく、エルジアによって吸収・消滅したボスルージの出身であり、祖国復興を夢見ている。
終盤、混乱のどさくさ紛れにボスルージが独立した際にボスルージ共和国空軍として僚機のシーモアと共に行動。終盤は有志連合の一員としてロングレンジ部隊と共闘する。

  • シーモア
《導いてくれる者か ヴィト 俺はお前以外に思いつかんが》

ソル隊の3番機。ヴィトの親友で、同じくミハイに心酔するパイロット。彼もまたヴィトと並び腕の良いパイロットである。
祖国をエルジアに吸収され失った事から、ヴィトと共に祖国復興の夢を持っている。
終盤は彼の相棒としてセットと言わんばかりに行動を共にしており、ボスルージ共和国空軍として有志連合に参加、共闘する。


《分からんか! 3本線! 100万の犠牲で1000万を救うのだ!》

DLCの登場人物。エルジア海軍即応予備艦隊*26特殊戦闘艦部隊*27に所属する潜水航空巡洋艦アリコーンの艦長。階級は大佐。
かつて戦艦タナガーの艦長としてエイギル艦隊を率いメビウス1と戦うが敗北。
沈みゆくタナガーから多くの兵員を生還させたことで「コンベースの英雄」として称えられるようになる。
駆逐艦の砲術士時代の際には嵐の中30㎞離れた敵艦に対して命中弾を出す*28など、数々の勲章を受章した優秀な軍人にしてバケモノじみた砲術家だが、
一方で「虐殺を用いた救済」というバリバリの危険思想の持ち主であり、それを海軍大学校で教鞭を執っていた時に教えていたことがバレて一時期予備役入りしていた過去を持つ曰くつきの人物でもある。
上記のタナガー艦長時代の活躍や、本編の数年前にアリコーンが試験航海中の事故で沈没・着底した際、乗員356人中330人を698日後に偶然発見・救助されるまで生還させたエピソードなどから、エルジア軍将兵には「彼についていけば生き残れる」と口にする者もいるという。…どっかで聞いたセリフですね?
SPミッション01にて部下やアリコーン共々エルジア軍を離脱、以後独立行動でオーシアを混乱に陥れる。
ぶっちゃけて言うと、本編キャラを差し置いてシリーズ全体でも屈指のクレイジーかつ本当の意味での大馬鹿野郎


《用語》

  • 国際軌道エレベーター(ISEV)
ユリシーズの被害から復興しようとするユージア大陸の諸国にオーシアが手を差し伸べ、エルジアの反対意見を押し切る形で大陸の南西部の赤道上に作られた軌道エレベーター。International Space EleVatorを略してISEVと表記されることも。
3の舞台となる2040年のユージア大陸に軌道エレベーターは無かったため、その存在が明かされた瞬間から、ファン間では最後まで無事に建っていられる可能性は絶望視された

太陽光発電によってユージア全域にエネルギーを供給するという建前のもと、軌道エレベーターのあるガンター湾付近にオーシア軍が駐留することが増え、
さらには強力な無人防衛システムとしてアーセナルバードが導入されるなど、海の向こうの大国でありながらユージアで影響力を強めていくオーシアに対しエルジアの反感は日に日に増し、ついには軍事衝突へと至ってしまった。

高度12000メートル(約40000フィート)までは風や攻撃からケーブルやゴンドラを守るために堅固な風防で守られており、
天高く聳える白き柱はしばしば「灯台」や「バベル」と表現される。
この風防の頂上には「位置マーカー」が6個設置されている。このマーカーが既定の位置からずれる、或いはマーカーにトラブルが起きるなどした場合、軌道エレベーターのどこかが壊れ歪みが発生していると認定され、アーセナルバードを含むすべての電力供給が遮断されることになっている。

軌道エレベーターのある島から最寄りの都市であるセラタプラとの間には若干の距離があり、陸路で向かう場合はセラタプラ北東部から橋か海底トンネルを利用することになる。
トンネル……?まさか自動車用のトンネルを戦闘機で通れとか? まさか、ね……


軌道エレベーターを防衛するために作られた全幅1.1kmの超大型無人全翼機
メインプロペラが二機、サブプロペラが六機、合計八機の二重反転プロペラで推力を得ている。
軌道エレベーターの太陽光発電で得られた電気をマイクロ波の形にして送信してもらい、本機のレクテナを使って受信するため
理論上は軌道エレベーターとレクテナさえ生きていれば半永久的に稼働することができる。

また最大の特徴として、機体下部に無人戦闘機MQ-101を80機搭載しており、必要に応じて無人機の大群をけしかけることができる。
因みに80機と言えばニミッツ級空母とほぼ同等、我々が住む地球のちょっとした中小国の空軍の全軍に匹敵する規模である。
つまり軌道エレベーターの周囲はニミッツ級が常に2機飛び回り、それが必要に応じて飛行機の速度で駆け付けられる事になる。

5の「アークバード」を彷彿とさせる中央の円形のパーツからはAPS(Active Protection System)と呼ばれる電磁バリアを展開することができ、並の兵器や戦術では歯が立たない防御力を持つ。
並じゃない兵器や戦術、例えば「隕石を砕くような兵器」「軌道エレベーターをぶっ壊す作戦」ならあるいは……

そのほかにも、広範囲に爆発する巡航ミサイル「ヘリオス」や、近接防御用パルスレーザー砲、機首の大出力レーザー砲、迎撃用の空対空ミサイルを装備しており、
バリアを張りつつレーザーで地上を、無人機の大群で空中の敵を消し飛ばしていく様は空中要塞と呼ぶに相応しい。

レーザー砲の無い前期型「リバティ」と、それを搭載した後期型「ジャスティス」の二機が作られてセット運用されており、ISEVを中心とした半径1200kmの広大な防空圏を守備範囲としている。
ちなみに無人戦闘機やAPSの運用においても、両機の間で細かな差異が見られる。

開戦と同時にエルジア軍にシステムを掌握されて接収されてしまい、各地を転戦する主人公の前に何度も現れ、オーシア軍を苦しめる。元はオーシアの兵器なのに……

  • 空母「アルバトロス」
オーシア軍の空母。VRモードではメビウス1やオメガ11の母艦となった。
本編では開始早々フォートグレイス基地に停泊していたところを爆撃され炎上。オーシア本国に在泊していた空母と違い、通常の爆撃機によって攻撃され炎上。メビウス1を載せておけばこうも簡単にやられなかったろうに

  • 空母「ヴァルチャー」
オーシア軍の空母その2。開戦時は軌道エレベーター周辺のガンター湾におり、艦載機を失うも退避に成功した。
その後はトリガーたちフォートグレイス基地所属飛行隊を受け入れ、下記の姉妹艦と共に両面作戦に挑む。
なお、「5」にも同名の空母が登場していたが、二代目なのか浮揚修理された同一艦なのかは不明。
ただ、アーセナルバードの勢力圏内にいながら離脱に成功したあたり、環太平洋戦争時よりは幸運だったことは確かである。

  • 空母「ケストレルII」
オーシア軍の空母その3。名前の通り、「5」でラーズグリーズの母艦として奮戦した空母「ケストレル」の名を継ぐ艦。
PVで存在が明かされた時にはかつてのブレイズ達が沸いた。
そのネーミングからして先代の戦没後に建造された船であり、ブリーフィングでは「新鋭空母」と語られている。
開戦時は洋上を航海中だったために無人機攻撃を逃れ、ファーバンティへの攻撃を行う。
「ヴァルチャー」と共同した両面作戦にあたり、再度ファーバンティを攻撃する。


  • X-02S『ストライクワイバーン』
グランダー社とEASAが共同開発した、X-02の改良型である戦闘攻撃機。
大まかな外見はX-02とあまり変わっていないが、パイロットの他に兵装システム士官用座席を有する複座機となっている他、可変式カナードの採用や推力偏向ノズルの形状変更が行われている。
専用兵装はX-02で採用された長距離空対空ミサイル「ダークファイア」の改良型の他、新たに新型空対艦ミサイル「スターファイア」と展開式大型レールガン「アークライト」が使用可能となっている。

物語終盤、シラージ城上空において、ミハイが駆るレールガン搭載機がトリガーの前に立ち塞がる。元来の優れた機体性能とミハイの腕も相まって非常に手強い相手となっている上、レールガンを3連射してくる。

キャンペーンモードを一回でもクリアすれば使用可能になる。ただしミハイ機のようなレールガン3連射はできない。
しかも一般機相手にはオーバーキルな上にエースや艦船相手には補正が入りミサイル1発分強程度しかダメージが入らないためキャンペーンでは殆ど出番がない。レールガンが一番輝くのはオンラインマルチと、サンドイッチを作るとき

  • ADF-11F『レーベン』
《......Come on. Destroy me!》

アーセナルバード「ジャスティス」をやっとこさ落としたトリガーたちに突如として襲い掛かった無人戦闘機。目的は軌道エレベーターの防衛であり、悪意は全くない。
だからこそ厄介な敵である。

シュローデルが属するグランダー社とEASAが共同開発したADFシリーズの最新モデルで、ユージア大陸のどこかに存在する自動無人機工場で作らせた機体にミハイのデータを完璧に学習したAIが搭載されている。放置しておくと軌道エレベーターの防衛戦力増大を理由に、大陸全土にある工場にミハイやトリガーのデータを送り、人間では太刀打ちできない無人戦闘機を何機でもコピーし続ける。最終的には、どこの国にも帰属せず自己判断をするAIにすべての空の制空権を握られてしまう可能性すらある。
これを止めるために「フギン」と「ムニン」というコードネームの付けられたこの二機を撃墜し、データが「世界一高い電波塔」である軌道エレベーターに送信されるのを防ぐ。これが「無人機を多数落としてきたエース」であるトリガーに与えられた最終ミッションとなる。

なおCOFFINシステムを搭載した有人機型が少数生産されているということで、DLCで配信されている。
ユーザー間では何故かフギンとムニンを隠しヒロイン的に親しむ層がおり、後に公式でも衣装化という形でまさかのアイマスに出張している。何を言っているかわからねーと思うが(ry


  • 空母「アドミラル・アンダーセン」
オーシア軍の空母その4。開戦時は建造中でドックにいたため、損傷こそしたものの修復も早かった。その後、海軍機・空軍機問わず様々な機体を載せて軌道エレベーターのあるガンター湾へと向かったものの、沖合で座礁。そのまま放置されていた。
レーベンに襲われたトリガーとカウントが逃げ込み、飛ばせる機体を求めていたエイブリルが乗り込んだことで、対レーベンの前線基地となる。座礁時の損傷が軽微だったこともあって短時間で能力を回復し、搭載していた機体はスクラップ・クイーンの手でしっかり整備され、トリガー達を載せて最後の戦いに飛び立つ。なお、艦内の描写は海上自衛隊の「いずも」型護衛艦のそれ。

名前の由来は、5にて主人公率いるラーズグリーズ隊の母艦「ケストレル」の艦長を務め、「イエス ケストレル」のセリフで知られるニコラス・A・アンダーセン艦長。
過去作主人公の母艦の名を継いだケストレルIIのあまりに情けない最期は、おそらくはこのビッグサプライズの為の前フリだったのだろう。
またしても主人公の最終出撃を見守った彼は「見たまえ 彼らは無事に飛び立った それが私の勝利だ」と言って天国で笑っていることだろう。


  • ユリシーズ
エスコンの世界で度々語られる巨大隕石。
これの破片の落着によりエルジアには大量の難民が出ることとなり、それが04における第一次大陸戦争の根本的原因となった。
6の戦争もこれが原因であり、3では巨大なクレーターを利用した地下都市が作られた。

本作においても、フォートグレイス基地の近くに大きな穴の開いた島があったりする。
また、エルジア首都ファーバンティの西側ではユリシーズが作ったクレーターの影響で高層ビル街が水没しており、その爪痕は20年が経過して尚色濃く残っている。


  • ストーンヘンジ
正式名称「120cm対地対空両用磁気火薬複合加速方式半自動固定砲
ユージア大陸をユリシーズから守るために造られた8基の超大型レールガン群。大陸の中心に位置し、その射程はほぼ大陸全土を収める。
第一次大陸戦争においてエルジアに接収され、対空兵器として転用。大陸規模の巨大防空システムとして猛威を振るったが、
ユリシーズの迎撃中に故障して以来使われていなかった1基を除く残り7基の砲は全てメビウス1の活躍により無力化された。
その故障中の1基は、14年の時を経て再起動し、再びエルジアを地獄へ叩き落した……


  • アリコーン
エルジア海軍の巨大原子力潜水艦。艦種は潜水航空巡洋艦。
元々は「5」に登場するシンファクシ級潜水空母*30の拡大発展形「プロイェクト・アリコーン」であり、実戦投入されないまま*31軍縮条約でスクラップになるはずだったが、
解体に携わったある企業*32の手によりエルジアが入手、大規模改修を施し就役させた*33

船体はシンファクシ級に似た全幅の広い扁平な形状だが、単胴船体に巨大なバルジを組み合わせていたシンファクシ級と違い、主船体の両脇に副船体を有するトリマラン(三胴船)構造となっているのが特徴。
船体は元々巨大だったシンファクシ級(全長300m超)から更に大幅に拡大され、全長495m、全幅116m、水中排水量81万トンというバケモノじみたデカさとなった。こんな潜水艦があるか。
これだけの大きさの船体を動かすためか、動力源は中型の溶融金属冷却型原子炉*342基。
副船体に1基づつ備えられた出力30万馬力のポンプジェットスクリュープロペラと、主船体・副船体間に1基づつ備えられた電磁推進器*35、計4基の推進器で航行する。
その速力は水上で37ノット、水中で42ノット。だからこんな潜水艦がry。
なお潜水艦で重要な隠密性はかなり配慮されていた*36ものの、やはり艦自体のデカさによる流体雑音はどうしようもなかったらしい。

副船体に計2基ある主砲にはレールガンが採用されており、それとは別に主船体に巨大なレールキャノンを有している。レールガンは155mm弾を毎分80発発射可能な汎用砲で、射程距離も400kmという優れもの。一方の大型レールキャノンは400mm弾を発射するもので、エルジア軍が開示したカタログスペック上では発射速度は15分に1発とレールガンとは比べ物にならないが、射程は約3000㎞と弾道ミサイル並みである。実際は射程5000km以上。発射速度はアンカーヘッド砲撃時では毎分約2発、核狙撃時では2分で1発と射距離によって変動する。

その他にも主船体各所に設けられた格納ベイ内に装備された多数のCIWS・SAMや副船体に装備された多数のVLSで浮上時でも巡洋艦以上の火力を有する他、カタパルトによってラファールなどの艦上戦闘機運用能力、更には無人機の運用能力までも備えている。
これらを総合すると、空母打撃群にも匹敵するほどの戦力投射能力を持つと分析されるほど。
ただ潜水艦の象徴とも言っていい魚雷発射管は装備していない*37。艦種の「潜水航空巡洋艦」も、「潜水艦と空母と巡洋艦の能力を兼ねる」という意味ではなく「潜水が出来る航空巡洋艦」であるため、もしかしたら初めから水中戦(=対潜水艦戦闘)は想定していないのかもしれない。

追い詰められたエルジアが、予備艦隊扱いだったこの艦を投入しようとするも、トーレス艦長の指揮のもとエルジア軍を離脱してしまう。

ちなみに何故予備艦隊入りしていたのかと言うと、アリコーンが「無人化・犠牲最小化」というエルジア軍の戦闘教義と相反する仕様だったため。
そして従来艦とも運用方法が異なるのでわざわざ「特殊戦闘艦部隊」という部隊が新設され配属された、ということになっている。


  • ハーリングの鏡
コゼット王女による造語。
ハーリング元大統領の謎の行動について、エルジア側にとって都合の良い意見を吹き込まれ凝り固まっていたコゼットが、終盤で別の意見に触れることによって「立場によって事象の見え方は違い、その解釈は主観を写す鏡となる」という、ある意味この世の真理を悟った時に発した言葉。

7を開発するにあたって「鏡」というテーマは各所で意識されており
  • 無人機が発達していく時代にエスコン初登場する「究極の(最後の)有人戦闘機」F-104
  • 国とは何なのか、どこまでが侵略や内政干渉でどこからが協力や融和なのか
  • 「無口で、誰から何を言われようと空に上がることだけはやめない」トリガーとミハイ
  • 孫娘を空へ上げるために何年も頑張ったエイブリルの祖父たちと、孫娘のことなど気に掛けず無人機にデータを売り渡してでも空を飛びたがるミハイ
  • どちらも「ついていけば生き残れる」と言われた英雄でありながら、スタンスが決定的に違うトリガーとトーレス艦長
など様々な対比構造が見られる。

これらはキャンペーンを一周した程度では到底把握しきれるものではない。
この「分かりにくい」ストーリーが7の欠点であると指摘する声もあるが、SNS全盛のこの時代に相応しく「立場の違った人たちがそれぞれプレイして気づいたことをネットで議論し考察してもらう」という楽しみ方を残すために、片渕監督たちがあえて難解で想像の余地が残るストーリーを作ったのではないかと推察される。



《余談》

早期購入特典として、PS4版には「エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー」XboxOne版には「エースコンバット6 解放への戦火」のDLコードがついてくる。
どちらも最近流行りのHDリマスターではなく、元のデータを高解像度化したアップコンバートバージョンである。
6はともかく、5に関しては7と繋がる要素が多いため、予習として先に5をプレイした人もいた模様。

※今から新品を買ってもコードは付属しておらず、またDL期限が過ぎているため中古の未使用コードも使えないので注意。



メインコンポーザーを担当するのは、04~6までのメインテーマを担当した小林啓樹。今回も空を彩る楽曲を多数作曲している。

今作に於いて特徴的な曲を挙げるとすれば「Daredevil」であろう。
河野ディレクターがデータフィックス*38後に「1曲、どうしても名曲が要る、今から創って欲しい。」と言って小林氏に発注したこの楽曲は、アーセナルバードとの決戦における絶望的な状況から流れ出し、オーシア側の人物とエルジア側の人物のストーリーが一点に収束して、状況が傾く一瞬に合わせるようにサビの独唱が始まる
音楽を起点にすべてを融合させたこの演出は天晴れという他なく、こういった演出のおかげで本作は「CEDEC AWARDS 2019」(ゲームの技術に関する賞)のサウンド部門を見事受賞している。

なお、最終ミッションに使われた「Hush」という曲は「Daredevil」の更に後に、実質新曲レベルまで編曲が行われている。河野D曰く、納得いかなかったとのこと。が、あまりにヤバすぎたのか編曲に関わった4人は無かったことにした。



本作発売開始時期の2019年1月は、オリジナルアニメ「荒野のコトブキ飛行隊」、並びにライトノベルを原作とするアニメ「ガーリー・エアフォース」の放映時期と重なっており、戦闘機ファンにとっては空戦漬けの毎日であった。

また同年7月には「天気の子」が上映開始され、綺麗な空と「大馬鹿野郎への賛歌」という点などがエスコンとシンクロしていると話題になった。


2018/08/26の松島基地航空祭、そして2018/12/02の新田原基地エアフェスタでは基地の格納庫内に本作の試遊台が設営され本物の戦闘機の隣でゲームをプレイすることが出来た。
ただし、プレイブースは凄まじい長蛇の列となって1時間を優に超える待機時間になってしまい、ゲームをプレイするには航空祭の飛行プログラムは割り切らないといけないという状況になってしまっていたが。

リリース後も随時DLCが配信されており、メビウス1や黄色中隊を始めとする過去作の機体を再現できるスキン・アイマスコラボによる痛機・潜水艦アリコーンを巡る死闘を描いた新規ストーリーなどが追加されることでプレイヤーを飽きさせない。
そして、2022年5月にはなんと、「トップガン・マーヴェリック」とのコラボDLCが配信された。リボン付きやラーズグリーズと共にマーヴェリックやアイスマンがストレンジリアルの空を飛び、小林啓樹がアレンジした「Danger Zone」をバックに空母から飛び立つ…という光景が実現した。数多のスカイアクション、フライトシューティングの原点ともいえる映画「トップガン」が36年ぶりに続編を公開し、エースコンバットシリーズと大々的にコラボするという事態にファンからはうれしい悲鳴が上がった。*39

2023年8月25日、同じくACを略称の一つとするアーマード・コアシリーズの新作、ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(以下AC6)がシリーズ10年ぶりに発売されたのだが…






《これから向かうのが追記・修正の地獄だろうが まあいいさ》

《あばよ 大馬鹿野郎》

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最終更新:2024年04月09日 08:10

*1 当初は敵襲の最中でも兵装にロックがかけられており、空にいても不自由であった

*2 懲罰部隊の三本線ペイントはメイジ隊のトリガーペイントを上から三本線で塗り潰す形になっていた為、狼は一応描かれたままだった。しかしストライダー隊のトリガーペイントには狼の顔も拳銃もなく、部隊識別コードの横(つまり垂直尾翼最下部の隅っこ)にひっそりと描かれる状態になっている

*3 最終的に彼女は、軍属ですらないのに戦争終盤まで懲罰部隊の面々と行動を共にすることになる。

*4 本編中の他部隊は撃墜されて脱出する描写や、脱出を促されたりするが、スペア隊パイロットは撃墜時に誰もが機体と運命を共にしている上に、脱出を促される事も無い

*5 1投目で倒しきれなかったピンを2投目で全て倒す意味。つまり「予備」の一手

*6 トリガーが5機撃墜した際の通信でいつも通りトリガーと同じ数撃墜したと言い張ってAWACSから修正されているのだが、「修正後で」その時点で2機落としている

*7 ストーリーの流れを見る限り、撃墜数水増しにより上層部の覚えが良かったカウントと、上層部にコネを持つエイブリルから推薦されたトリガーがロングレンジ部隊の穴埋めとして選ばれたようだ。

*8 20年ちょっと前に片羽達がやらかしたことを考慮すると当局が警戒するのも致し方ないのかもしれない…

*9 例えば、敵地深くの「遺跡」を調査している偵察部隊等

*10 通常はシステム上味方を誤射することはできないが、ミッション10の最初の数十秒だけはマッキンゼイの乗る輸送機に自機の攻撃でダメージを与えることができる。撃墜するとミッション失敗≒即ゲームオーバーにはなるが、なぜか1000ptのスコア加算が設定されている。

*11 空中給油を繰り返して長距離攻撃を行う作戦は、エースコンバット5でユークトバニアがオーシアに対して実行しており、その戦術をオーシア側が応用したのでは?という考察もある。

*12 ストレンジリアルにおけるオーシアはこちらの世界でのアメリカに相当する国であり、言語や文化や使用機体もその流れを汲んでいる。中国語のTACネームや東アジア系の顔つきなどを考えると、彼女は別の大陸からオーシア大陸へ渡ってきた移民の子である可能性も考えられる。

*13 名前がドイツ系(=ベルカ系)なあたり、ベルカ系の出自があって出世できていないのでは?という考察もある

*14 スタッフインタビューにおいて、彼がエースコンバット3に登場するエーリッヒ・イェーガーの父であることが確定した。

*15 アサルトレコード No.136 エイミー・ピット

*16 ちなみに04の数十年前まで王政だったらしく、旧エルジア王国が敗戦した結果共和制に移行したらしい。そのため王国敗戦・共和制移行→04で共和国敗戦・王政復古して王国へ、という結構ややこしい経緯を辿っている。

*17 より正確には初代国王が即位後病死し、その弟が第2代国王に即位。が、第2代国王一家が交通事故で全滅してしまい、第2代国王の従兄弟だったローザの父が第3代国王として即位したようだ

*18 ミサイルの爆発に巻き込まれ、被っていたヘルメットが飛ばされる等明らかに死んだような描写があり、後の登場シーンが影武者なのでは?という説も出ている。

*19 日本語版では王国と大公国の表記が混在している

*20 彼が最後に実戦で出撃したのは28年前で、エースコンバットZEROのベルカ戦争の四年前となっているため、歴代エスコン主人公の活躍と矛盾はしない。

*21 ゲーム画面で見られるタグでも「MISTER X」表記

*22 欧州の王族は複数領地の主権者を兼ねたり歴代の王の名前をミドルネームに入れたりするため、得てしてフルネームが長くなりがちではある。

*23 英語音声では英語読みに則り「イグナチウス」は「イグネイシャス」と発音されている(イグナチウスはラテン語読み)。

*24 戦闘機の研究開発などを行う部署。共和国時代から存在しており、王政復古した劇中でも国防や外貨獲得の観点から存続している。因みに共和国時代には、次期主力戦闘機として開発されていた「X-02」の計画に関与していた

*25 ACE3の設定ではイノウエ博士は1999年生まれなので、ACE7時点で20歳。彼の言う様に15歳と10歳のミハイの孫らとは(少なくともシュローデルよりは)歳は近い

*26 二線級艦艇や無人機主体の戦闘教義に合致しない艦艇をモスボール保存し、緊急時に現役復帰させて使用するための部隊。通称ラーン艦隊

*27 アリコーンの為に即応予備艦隊内に設定された部隊。所属艦もアリコーンのみである

*28 本人曰く「時化の中 30キロ先の敵艦を狙って撃ったことがある ひどい高波でな それでも2発に1発は当たった」

*29 オーレッドから3000km離れた距離から砲撃を行おうとしていると推測されていたのだが…

*30 ユークトバニア海軍の戦略級ミサイル潜水空母で、有人VTOL機を運用する1番艦「シンファクシ」と、無人戦闘機を運用する2番艦「リムファクシ」の2隻が存在する。300m超の全長と、船体と一体化した低く長いセイル(艦橋)という独特の形状が特徴で、制空・広域面制圧を目的とした「散弾ミサイル」などの大量のミサイルを搭載する他、多数の艦載機の運用が可能。

*31 実戦投入されなかった理由は不明だが、公式サイトのコラムでは電磁推進器やカタパルト周りの技術的問題が指摘されている

*32 その名もずばり「GRトレーディング」。「7」の20年後を描いた「3」に登場する巨大企業「ゼネラルリソース」のグループ企業の一つ

*33 ちなみにこの改修にもグループ企業を通じゼネラルリソースが携わっている

*34 実在する原子炉の一種で、冷却材にナトリウムなどの液体金属を使用するもの。水を冷却材とする従来の原子炉と比べてより高出力を得られる反面、維持管理の問題などのデメリットが存在する

*35 建造時は電磁誘導型だったが出力不足だったらしく、改修時により高効率のヘリカル型に交換されている

*36 例えば動力源の原子炉は冷却材に液体金属を使用していることを活かして冷却材を循環させるポンプを可動部品がない電磁式とする、電気推進や電磁推進器を採用して航行時の静音性を向上させる、ステルス航行用電源としてリチウム電池を搭載するなど

*37 なぜかは不明だが、公式サイトのコラムでは「魚雷は射程と命中率に劣るし、そもそも潜水艦同士の魚雷戦など夢想家の描く物語に過ぎない」と記述されている。

*38 仕様確定だからこの後は絶対に変えるな、という意味

*39 トップガン・マーヴェリックは2019年公開の予定が諸々の事情で3年もずれ込んでおり、当初予定通りに公開されていればAC7のサービス開始まもなくマーヴェリック機がユージア大陸を飛んでいた可能性も高い。