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ACE COMBATシリーズ

登録日:2019/01/17 Thu 14:05:00
更新日:2026/07/08 Wed 21:06:07
所要時間:約 20 分で読めます




AWACS
《こちら管制機スカイアイ、聞こえるか? 君のコールサインは「メビウス1」だ。》

Bartlett
《…4番!どん尻。おい、聞こえてるか、ブービー。ちゃんとついて来てるか、最後尾! 》

Pixy
了解 指示は頼んだぜサイファー あんたがガルム1だ




《概要》

エースコンバットシリーズとは、ナムコ(現・バンダイナムコ)が開発・販売するシューティングゲームシリーズ。
平たく言えば 戦闘機を駆るエースパイロットとなって、敵軍を蹴散らすゲーム である。
当初はアーケードゲーム"エアーコンバット"の家庭移植版として開発されていたが、商標の関係で名前が使用できなかったため、
現在のエースコンバットに名前が変更されたという経緯を持つ。

略称は「エスコン」「エース」「ACE」「AC」など。
ただし「AC」と略せるゲームもいろいろあるため、
本作を「空のAC」として「陸のAC」「人のAC」と区別する事もある。
公式は「エース」「ACE」「エスコン」を用いており、ナンバリング作品は基本的にACE○○と略される*1

極一部の例外を除いて、本作の主人公はコールサイン*2かTACネーム*3しか設定されておらず、容姿はもちろん、人物像すらほとんど語られていない。
精々、「他の登場人物が『彼』と呼ぶためおそらく男性であろうと推測される者」が散見される程度で、性別すら不明瞭な者も少なくない。稀に人ですらないモノさえいる。
正にプレイヤー自身こそが、存在するだけで敵を恐怖に陥れ、味方を勇気付けるエースとなるのである。
この点は「陸のAC」とも共通する。

本作をプレイする上で忘れてはならないのは、
「エースコンバットはリアルなフライトシミュレーターではなく、フライト『シューティング』である」という事である。
そのため、戦闘機は ミサイルや爆弾を数十本、下手をしたら100本以上積む *4し、搭載された「通常ミサイル」は戦闘機でも戦車でも、
挙句に ターゲットであれば一般家屋にさえ問題なく誘導しダメージを与える*5
『戦闘機でトンネルに突入する』 なんて現実には無茶な挙動も毎回やらせる。
これまた一部の例外を除いてエースコンバットシリーズは我々の住む地球とは異なる別の世界を舞台としているため、現在の技術水準を遥かに超えた兵器群、通称 超兵器 も大量に登場する。
つまる所、本シリーズは戦闘機のリアルな挙動ではなく、戦闘機で強大な敵を撃破し、困難なミッションをクリアし、圧倒的不利を逆転する爽快感とカタルシスを楽しむゲームなのである。
この事はACE2のキャッチコピーの「超本格的ヒコーキごっこ」という文言が分かりやすく物語っている。

これら非現実的な点をどうしても受け入れられないという者も少なくないが、ともあれエースコンバットシリーズは現在ではナムコ(バンダイナムコ)を代表する看板シリーズのひとつとなっている。

またシリーズを通して、BGMが非常に良質なのも大きな魅力の一つ*6
ゲームは二の次、曲を聞くためだけにプレイする価値も十分にあると言える。
1、2でよく見られるロック調のBGMはシリーズの基本となっており、作風に合わせて軽妙なテクノ、重厚なオーケストラ、フラメンコ風といった具合に作品ごとに特色も光る。
04以降は作曲家陣に小林啓樹氏が参戦、ラストミッションは 混声合唱が挿入された壮大なオーケストラサウンド となるのが慣例となった。
なお、多くの作品はストーリーを一周するとゲーム中のBGMを好きに聞く事が出来る、いわゆる「音楽室」が解放される。



《お約束要素》

今シリーズにはいくつか共通する要素がある。
大まかに分けて初代から存在するものと、04から登場したものに分けられるが、何れもシリーズの特徴としてプレイヤーからは愛される要素となっている。

  • 渓谷飛行・トンネル潜り
どう考えても戦闘機にさせる事ではないが 、今シリーズには毎回登場し、最後の敵を撃破するために必ず潜りに行くハメになる。
概ね渓谷飛行は中盤、トンネルは終盤で登場し、「主人公にしかできない困難なミッション」として山場を盛り上げる。

  • 超兵器
現実にはあり得ないオーバーテクノロジーがふんだんに投入された超兵器が毎回登場する。
概ね敵軍の序盤の快進撃の要となり、ストーリー前半の自軍はまずはこれに悩まされ、ひとまずこれを打倒する事を目指す。
そして最終盤に敵軍の最後の切り札として2つ目の超兵器が登場、主人公の手で撃破して自軍の勝利……という流れが常道。
戦闘機ゲーである事もあって超巨大航空機が多いが、中には 巨大地対空レールガン 全長300mクラスの巨大潜水空母
全高1㎞の超高層レーザー砲 地上攻撃用レールガンを搭載する巨大人工衛星 といったものもある。
超兵器撃破ミッションは『自軍が長らく悩まされていた敵の巨大な兵器を落とし、いよいよ反撃を開始する』という、
ストーリーの折り返しを飾る任務となる事が多く、主人公の活躍や自軍の逆転の始まりを強調する大きな役割を持つ。
また2つ目の超兵器については事前のトレーラーで紹介されていない事も多く、大抵は初対面時のプレイヤーの度肝を抜くことになる。

  • 絶望的過ぎる状況からの奇跡的逆転劇
特に04以降で顕著。
自国領土の大半が制圧されている、開戦から一週間で正規軍が壊滅した、敵軍の宣戦布告同時攻撃でいきなり首都が陥落する……といった、
普通ならとっくに降伏している様な状況 からゲームがスタートする事が多い。
またそれに伴い、最初ないし最初期のミッションが「自軍にトドメを刺そうとする敵爆撃機の編隊の迎撃」である事もお約束である。
これもやはり「死に体だった自軍が主人公の活躍により持ち直す」というカタルシスを支える要素となる。

  • ナガセもしくはTACネーム"EDGE"の女性パイロット ジョン・ハーバード
2で初登場して以降毎回の様に登場する女性パイロットと男性。

ナガセのフルネームは永瀬ケイ(ケイ・ナガセ)。
元々はレイジレーサーの登場人物のパロディとして登場した彼女であるが、後にシリーズに頻繁に登場するようになる。
基本的に、それぞれ同名の別人として扱われる。
また彼女の存在によって、ストレンジリアル世界・UGSF史初期にも日本に相当する国があると推測される。

ジョン・ハーバードはナガセとは異なりゲーム本編で直接言及される事は少なく、ゲーム外の資料でその名前が確認できる。
ストーンヘンジを運用していたりアークバードの乗組員だったりとストレンジリアル世界の脇役としてちょこちょこ登場しており、
彼もまたそれぞれのジョン・ハーバードが同一人物であるかどうかは不明。



《シリーズ作品》

前述の通り、本作は架空世界(公式は ストレンジリアル世界 と呼称する)を舞台とするものと、現実世界を舞台とするものの2つに大別される。
プレイヤーからは概ね架空世界を舞台とする作品が本流、現実世界が舞台の作品は外伝という認識である。
どの作品にもイメージカラーと強調された要素があるため、同シリーズでありながらそれぞれの作品に固定ファンがおり、
特色となる点がそれぞれ強みを発揮している事がわかる。
渓谷を飛行するミッションの存在や、報酬から戦闘機を購入する、(一部作品では)主人公が傭兵部隊であるといった点から、
漫画「エリア88」の影響が非常に大きい事が窺える。


ACE COMBAT


某国で発生した大規模クーデターに対し、統合軍の傭兵部隊に所属する主人公が鎮圧に向かう。

「エースコンバット」としては記念すべき第一作。この頃はまだストーリーは非常にシンプルであった。
炎を模したド派手なクソダサ機体ペイントが特徴的。敵機と同じまともなカラーリングにする裏技もある。

ミッションクリアで得られる報酬を元手に戦闘機を購入するというシステムや、
超兵器、谷間・トンネル潜りといったお約束要素の多くはこの時点から存在していた。
本作のみ同一機種を複数所持可能で、被撃墜又は墜落させるとその機体をロストするという残機制となっており、所持機体を全て失うとゲームオーバーとなる。
また本作と2には「燃料」という独自要素があり、これが尽きるとミッション失敗となる*7

PS1初期の作品という事でグラフィックは当時としても粗く、
特に今作のトンネルミッションは主に グラフィックが粗いせいで地形が見辛い という理由でシリーズ屈指の難易度となってしまっている。
しかしながらこれでも相当画期的なゲームであった。

本作の舞台が現実世界なのかストレンジリアル世界なのかはイマイチ判然としていない。
また開発当初はアーケードで稼働していた「エアーコンバット22」の移植作として開発がスタートしており海外では「Air Combat」で発売されている。
本作のみPSのディスクをCDとして再生すれば作中楽曲が聞けるようになっている。


ACE COMBAT 2


超本格的ヒコーキごっこが今、始まる

ユージア大陸にて発生した大規模クーデターに対し、今度は統合軍の傭兵部隊 スカーフェイス が鎮圧に向かう。

本作のパッケージにはSu-35*8が描かれているが、東側の戦闘機が単独でパッケージを飾っているのは本作と3だけである。
大まかなストーリーは前作とほぼ同じであるが、グラフィックを始めとして様々な面がブラッシュアップされている。
本作のキャッチコピーと 会社で社長や会長が玩具の戦闘機を手に心底楽しそうにブンドドしている というCMは、
エースコンバットとは如何なるゲームかを端的に表現した秀逸なものとして名高い。
シリーズ初となる架空機 XFA-27 や、後にシリーズ常連となるケイ・ナガセが初登場するなど、何気に意味の大きい作品。
04と同じ地名・地形が登場する事から、本作の舞台はストレンジリアル世界の様である。
後に3Dでリメイクされる形でストレンジリアル世界の正史に編入された模様。

楽曲の人気は高かったが発売当時限定配布されたアレンジ曲のみ収録の8センチCDしかなく、ソフト化が望まれていたが後述のX2の限定版でソフト化された。
だが流通限定品であったため流通数は少なく、その後価格が高騰し入手困難な一品になっていた、2020年になり5と共に配信が始まっている。
なお後にシリーズでも名曲と名高い『Blockade』『The Unsung War』『ZERO』などを作曲した小林啓樹氏は本作に感銘を受け4作目から参加しており
後にシリーズの名曲クリエイターにとっても本作の与えた影響は非常に大きかったようである。


ACE COMBAT 3 electrosphere(エレクトロスフィア)


地上にはない、ドラマがある

力を失った国家に代わって企業が人々を支配する2040年のユージア地方。
そこではゼネラルリソースとニューコムの二大巨大企業が覇権を争っていた。
主人公こと治安維持組織UPEOに所属するパイロット nemo とその仲間達は、平和の為に企業間抗争に立ち向かっていく。

シリーズ3作目にして、エースコンバットシリーズとしては後にも先にも無い独特の作品。
本作からナンバリングタイトルには副題が付けられるようになった。
本作の副題の エレクトロスフィア とは作中に登場する電脳空間の名前である。

それまでの作品とは打って変わって、また以降の作品にも見られないSF的世界観が特徴的。
それに加えて、ストーリーの間隙にProduction I.Gの手によるアニメパートが挿入される、音声が日本語のみである、
架空機が非常に多い(考えようによっては 全機種が架空機とも )など、極めて独特の雰囲気で進行していく。
一方で、その世界観に似合ったテクノ調のBGMや独特の浮遊感のある操作性、分かりやすいHUDなどは好評である。

総じて賛否両論、 「早過ぎた名作」 としてリメイクを望む声も散見される「屈指の異色作」としか形容しようがない作品。
シリーズの他の作品とはあまりに異質な雰囲気、ユージアがEuro-Asiaの略である、UGSFの歴史の起点である……などの設定から、
本作が04以降のストレンジリアル世界に含まれるかどうかはファンの間でも意見が分かれていたが、
7発売に伴い整理された年表に本作が組み込まれた事で、本作はストレンジリアル世界に含まれること(=本作が本シリーズをUGSF世界へとつなげる特殊な立ち位置であること)が正式に確定した。


ACE COMBAT 04 shattered skies(シャッタードスカイ)


それは、誰もが手にするソラノカケラ

2003年、ユージア大陸。
小惑星ユリシーズの落着が齎した甚大な被害と混乱が引き金となり、かねてから大陸の他の国々と対立し、
長い緊張関係にあった大陸西部の大国エルジア共和国が大陸中部の中立国サンサルバシオンへ電撃的に侵攻、「大陸戦争」が勃発する。
東部諸国は多国籍軍ISAF(アイサフ)を結成して対抗するが、一国でISAF総参加国の全軍に匹敵するエルジアの強大な軍事力と、
元はユリシーズ迎撃のために建造され、開戦直後にエルジアが占拠した巨大地対空レールガン「ストーンヘンジ」の凄まじい制圧能力により劣勢に立たされる。
ISAF空軍の最精鋭をかき集め決死の覚悟で行われたストーンヘンジ奪還作戦も、ストーンヘンジ防衛を担うエース部隊「黄色中隊」と、
それを率いる絶対的エースパイロット 黄色の13 の圧倒的実力を前に失敗に終わり、開戦から1年後にはISAFは遂に大陸から撤退に追い込まれる。
その後間もなく行われたISAFにトドメを刺さんとするエルジアのISAF司令部空爆作戦を阻止すべく、主人公 メビウス1 が出撃する。
――時に2004年9月19日、14時5分。後に「今次戦争で間違いなく最高のパイロット」と称される英雄を中心とした、ISAFの反撃が始まった瞬間であった。

ハードをPS2に移し、またゲームシステムという意味ではシリーズ最初にして最大の方針転換を行った作品。
以降にリリースされたシリーズ各作品は、あらゆる意味で本作がベースとなっていると言っても過言ではない。
間違われやすいがタイトルはエースコンバット4ではなくエースコンバット 04
この様な表記をした理由は、一説には数々の仕様変更による「ゼロからのスタート」という意味が込められているとされる*9

副題は「分断された空」「砕かれた空」といった意味。また作中では「空の欠片」とも意訳される。
欧州版では副題はDISTANT THUNDER(ディスタントサンダー)となっている。
意味は「遠雷」。プロローグでも孤児の少年のモノローグで戦闘機のエンジン音を遠雷と表現している。

その後メビウス1はこの後の作品に(機体だけ含め)登場し続けるなど、ナガセ同様のエースコンバットの顔となった。
同時にとあるファンサイトの掲示板に投稿された「1ミッションで2度撃墜される」がネタとなったオメガ11もこの作品が初出。


ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR(ジ・アンサングウォー)


奇跡を起こすことが義務付けられた日

2010年、北オーシア大陸。
オーシア連邦の南西、セレス海に浮かぶサンド島には、オーシア空軍サンド島分遣隊 ウォードッグ隊 が所属する空軍基地が存在した。
ある時、サンド島周辺に国籍不明機が突如出現、その攻撃により2人の教官と多数の訓練生が犠牲となり、
その日は地上に居た事で偶然難を逃れた主人公 ブレイズ ら新米パイロット達は、人手不足から新米でありながら実戦に赴く事を余儀なくされる。
後に不明機の正体はセレス海を挟んだ反対側に存在する大国ユークトバニア連邦共和国のものと判明、更に彼らはオーシアに宣戦布告する。
しかしユークは、かつてはオーシアと冷戦を繰り広げていたものの、現在では15年前に起きた"ベルカ戦争"に協力して対応して以来の友好国であった。
異常事態が連発する中、ブレイズはひょんな事からウォードッグ隊の隊長に就任し、3人の仲間と共に各地を転戦して行く。

ストレンジリアル世界を舞台とした作品としては初めてユージア大陸から離れた作品。
副題は「謳われない戦い」「讃えられない戦い」といった意味。
欧州版では副題はSQUADRON LEADER(スコードロンリーダー)となっており、意味は「隊長」である。

本作から初めて友軍機とは別に具体的な指示を下せる僚機が登場、欧州版副題はこの点を強調したものとなっている。
またゲーム中ボイスに日本語が選択可能となった。豪華声優陣の日本語音声の元でプレイが可能となる。

全ミッション数は3に次いでシリーズトップクラス、プレイアブル機もINFを除いて最多、無線は04の約20倍という、シリーズ屈指の大ボリュームも特徴。
前作が戦争の虚しさ、物寂しさを描いていたのに対して、こちらは総じて映画的な「熱い」展開が繰り広げられる。
オーシアの両さん こと熱血警官チャーリー11、脳筋なオーシア陸軍A中隊、熟練隊長とそれを慕うB中隊など、モブにも濃いキャラが揃っている。

アーケードモードはAC04の後日談という形になっていて、主人公もメビウス1が担当する。


ACE COMBAT ZERO THE BELKAN WAR(ザ・ベルカンウォー)


エースによって語られる、エースの生き様

2005年、「世界を巻き込んだ」と言われる ベルカ戦争 の情報の一部が開示された。
1995年、極度の財政難に苦しんだオーシア大陸北東部の軍事大国ベルカ連邦が、
かつての自国領土であった周辺諸国"オーシア連邦"や"ウスティオ共和国"等へと攻め込んだ事で勃発した、
そしてその詳細がほとんど明らかにされていなかった戦争である。
ジャーナリストのブレット・トンプソンはすぐさま調査を行った結果、
どの資料にも共通しての異名を持つ一人の傭兵パイロットに関する記述が登場する事に気付く。
ブレットは"鬼"を通してベルカ戦争の謎に迫る事を思い付き、そのために"鬼"と関わりのあるパイロット数名へのインタビューに成功する。
その内の一人、 片羽の妖精 は"鬼"のかつての相棒であった。"片羽"はブレットに、"鬼"こと主人公 ガルム1 の活躍を語って聞かせる。
「あれは雪の降る寒い日だった」

5で断片的に語られたベルカ戦争の様子を描いた作品。
時系列は1995年、04の時代の9年前とナンバリング作品としては最も古い時代を描いている。

今作の最大の特徴は「エーススタイルゲージ」と呼ばれる機能である。これはミッション中での行動、
例えば「民間の施設や、戦闘能力を失い離脱しようとする敵機を攻撃するか見逃すか」「救援要請を出している友軍を助けに行くか無視するか」などによって、
主人公が「容赦なく敵を叩き潰す"マーセナリー"」、「戦局眼に長けた"ソルジャー"」、「騎士道を行く"ナイト"」の三種類の内、
どのタイプのパイロットかに評価が分かれ、それによってルートが分岐したり台詞が変化したりするというものである。
OPで片羽が語る「エースは三つに分けられる。強さを求める奴、プライドに生きる奴、戦況を読める奴。この3つだ」という台詞は、
今作のゲームシステムを端的に表している。
前作5の前日談でもあるため5に登場した人物たちが登場するおまけ要素もある。

とある条件を満たすとあの英雄「メビウス1」が乱入してくる。
勿論時系列上は新人以下なはずなので完全にファンサービス。

ロックミュージックにフラメンコを取り入れた本作のBGMはシリーズでも取り分け評価が高く、
最終ミッションで流れる「ZERO」は「みんなで決めるゲーム音楽ベスト100」でも度々高順位にランクインしている。


ACE COMBAT X Skies of Deception(スカイズオブディセプション)


2020年、南オーシア大陸。
国土の大半が寒冷地ながら豊かな地下資源によって平和を謳歌するオーレリア連邦共和国に対し、
長年にわたる内戦により疲弊し、オーレリアから食料購入支援金の援助を受けていた隣国レサス民主共和国は、
「不当な搾取を続けたオーレリアへの報復」と称して宣戦布告、瞬く間にオーレリアの領土の大半を占拠する。
ただ一つ残った田舎の空軍基地に所属する主人公 グリフィス1 は、僅かな仲間と共に反撃に向かう。
一方で、かつてオーシア空軍のサンド島隊を取材していたジャーナリストの アルベール・ジュネット は、その戦争の裏に隠されているものに迫っていく。

国内向けとしては初めて携帯機でリリースされた作品。
またストレンジリアル世界としては初めて南半球が舞台となっている。
多くのファンにとって未知となる携帯機での展開に不安も多かった様であるが、
その実は操作性、ボリューム共に十分な良作として迎えられている。

ミッションは複数個が同時に提示され、その内の1つを選んで出撃、
それによって後の展開が変化するという初代のそれに回帰したシナリオ進行となっている。
それゆえ地味にEDが複数あるシリーズでも数少ない作品でもある。
また3に次いで架空機が多く、それらに限りチューニングができるという独自要素も持っている。
上述の通り、本作の語り部は5にも登場したジュネットが務めている。
5で発揮した勘の鋭さは本作でも健在である。


ACE COMBAT 6 解放への戦火


群れ成す翼の大戦場

2015年、アネア大陸。
大陸東部のエストバキア連邦は、ユリシーズの落着による被害により発生した内乱によって大きく疲弊していた。
軍事政権の樹立によってようやく安定したエストバキアは、突如として隣国エメリア共和国の首都グレースメリアへと侵攻する。
エメリア空軍に所属する主人公 ガルーダ1 らの抵抗も虚しく、軍司令部はグレースメリア放棄を決断、エメリアは開戦と同時に首都喪失の憂き目に遭う。
国を取り戻す為に、ガルーダ1とその仲間達は一時撤退の後、次第に各地に散った友軍と合流、反攻に立ち上がる。

シリーズで初めてソニーハード以外、というか唯一XBOX360に対応する作品。
本作のみ副題が日本語となっており、北米版では英訳表記の''Fires of Liberation''となっている。

第7世代機に移行した事でグラフィックはさらに進化。
敵味方共に大量の戦闘機が空を駆けまわり、飛行機雲やミサイルの煙で空が覆われる様は圧巻の一言に尽きる。
本作は敵も味方も大軍を成している事が特徴の一つであり、エネミーの数もいつもに増して大量であるが、
シリーズでは珍しく友軍も大勢居り、「支援要請」で画面内の敵を一掃する程の強力な火力支援を受ける事もできる。
この「大軍と大軍のぶつかり合い」が楽しめる点も魅力の一つ。

ミッション数、プレイアブル機体共にシリーズとしては少々少なめであるが、
1ミッション辺りのボリュームが増加しており、またミッション中の行動で先の展開が変化する性質上、
周回プレイを前提とするならミッション数の少なさはこれくらいが丁度いいとする向きもある。

本作ではDLC機能を利用し、同じくXbox360タイトルとして気を吐いた アイドルマスターとまさかまさかのコラボを実現
765プロのアイドルが大胆にあしらわれた痛車ならぬ 痛戦闘機 が登場した。


ACE COMBAT X2 JOINT ASSAULT(ジョイントアサルト)


20XX年、金融危機の傷跡が色濃く残る世界。

民間軍事会社マーティネズ・セキュリティー社に所属するパイロットにして主人公"アンタレス"は、
初任務となる合同軍事演習の最中に謎の武装集団「ヴァラヒア」の攻撃を受ける。
後にヴァラヒアの攻撃目標は東京である事が判明、
アンタレス、そしてマーティネズ・セキュリティーは攻撃阻止のために作戦に参加する。
やがて国際社会は対ヴァラヒアを目的に多国籍治安維持軍(IUPF)を組織、アンタレスらもIUPFの一員として世界を転戦するが、
その裏で真の黒幕による恐ろしい計画が進行していた....。

あらすじを見ても分かる通り、エースコンバットシリーズとしては初めて明確に現実の地球を舞台とした作品。
X2とあるが、エースコンバットXの続編という訳ではない。「PSPハードでリリースされた2作目」という意味であろう。

バグ多さや舞台が現実世界に移行した事、敵が乗る架空機の理不尽な機動など、
ゲームバランスの悪さから非常に賛否が分かれる作品となってしまっている。

一方で、マルチプレイ時に各々が別の空域を飛び、一方の戦果が他方の局面に影響するジョイントアサルトなど意欲的なシステムも存在する。
また、シリーズ初となるレシプロ戦闘機が登場*10ジャンボジェットでの渓谷飛行も本作だけ。

ACE COMBAT ASSAULT HORIZON(アサルトホライゾン)


もがれる翼の断末魔

2015年、アフリカ。
多発・激化する反政府紛争に対応すべく、NATOは軍を派遣するが、
いずこから入手した最新鋭兵器で武装し、地形を生かしたゲリラ戦を展開する反政府軍の掃討は遅々として進まず、泥沼化していた。
そんな折、アフリカでは謎の新型爆弾「トリニティ」の存在が判明する。
米軍に所属する主人公 ウィリアム・ビショップ は、仲間を率いて調査に向かう。

現実世界を舞台とした作品第2弾。
タイトルロゴを見ても分かる通り、本作はエースコンバットの表記が小さく、外伝的な趣が強い。
実際、そのゲーム性は エースコンバットの皮を被ったコールオブデューティー 等と言われている。

極めて異例な事に、本作の主人公は容姿と名前が設定されている。
エスコンでありながらヘリや爆撃機、ドアガンの操作も可能な他、その他独自の操作システムが特徴的。

マップや航空機、殊更その撃破演出の作り込みには高い評価がされている一方で、
新システムやシナリオの粗が多く、評価は上記X2と並んでシリーズでも特に低いと言わざるを得ない。


ACE COMBAT 3D CROSS RUMBLE(クロスランブル)


近接乱舞∞(クロスランブル無限大)

ベルカ戦争後のユージア大陸。
世界的な融和の流れに乗り、長年冷戦を続けていたオーシアとユークトバニアもまた協調に向かっていた。
そんな2ヵ国の間に位置するユージア大陸諸国は二大国に対抗するため統一国家の樹立を考え、まずその前段階として「ユージア同盟軍」を結成するが、
豊富な天然資源を埋蔵する大陸南部諸国はこれに反発、大陸北部・西部諸国の反対を押し切り独断でオーシア連邦との軍事条約を締結しようとする。
そして条約調印式当日、遂に大陸南部諸国の姿勢に反対する国々によるクーデターが発生、衝突は大陸全体にまで波及してしまう。
事態を鎮圧すべく、大陸各国は正規軍と傭兵パイロットをかき集め、クーデター鎮圧作戦「戦士の名誉作戦」を発動する。
その中には、主人公 フェニックス 率いるスカーフェイス隊の姿があった。

3DS、延いては任天堂ハードでリリースされた初の作品。
本作は初代と2のストーリーを纏めてリメイク、公式曰く「再構成」したものとなっている。
舞台もストレンジリアル世界に回帰、ZERO以降04以前の時代(97~8年頃)を舞台とした世界という事もあり、旧作のプレイヤーをニヤリとさせる演出も多く含まれている。
新システムの絶妙なバランスなどもあって、久し振りに高い評価が与えられたエースコンバットである。

リリースから3年後、追加要素を含むACE COMBAT 3D+が発売された。
本作では マリオブラザーズシリーズ とのコラボがなされ、マリオの意匠のペイントがされたF-22等が使用できる。


ACE COMBAT INFINITY(インフィニティ)


終わりない自由を 全ての手に空を

1999年、地球に降り注いだ小惑星ユリシーズの破片がもたらした地球規模の未曾有の大災害、通称"ユリシーズの災厄"から20年が経過した2019年の世界。
ユリシーズの破片迎撃のために世界各地に建造された巨大地対空レールガン"ストーンヘンジ"の活躍により、
既存の世界秩序の崩壊という「最低限の被害」に留まる事ができた世界は、地域ごとに共同体を結成し少しずつ被害から立ち直りつつあった。
一方で、復興の為に軍事予算が削減され世界的に急速な軍縮が行われた結果、正規軍は世界各地で頻発するテロに対応し切れなくなり、
代わりに国連の委託を受けたPMC、通称"プライベーティア"が台頭するようになっていった。
PMC「アローズ社」に所属する主人公リーパーもまた、そんな傭兵パイロットの一人であった。
そんな折、ユリシーズ被害の難民特区として作られたロシア南部の"イユーリ自治区"とその周辺が"ユージア連邦"を名乗って独立を宣言、
瞬く間に世界各地の主要都市を占拠する。
世界、延いては宇宙すらも巻き込む"ユージア戦争"の幕明けであった。

PS3でリリースされたオンラインゲーム。2018年3月、惜しまれながらもサービスを終了した。
現実世界を舞台に04のストーリーをベースとしつつ、各シリーズで登場したミッションや人物、組織のセルフパロディや、
各種超兵器の客演など、シリーズ全体を巻き込んだクロスオーバー作品、更に言うなら お祭り作品 とでも言うべき代物。

メインはオンラインモードによるインターネット対戦。
オフラインモードも備えてはいたが、第8話を以って以降のストーリーは進行する事は無く、事実上の打ち切りないしは未完であった。
またオフラインモードのシナリオは後半以降を開放するにはほぼ課金が必須であった。

ミッションに参加するにも3時間で1つ溜まる「燃料」を使用する、所謂スタミナ制を採用しており、
ストレスなくゲームをプレイするにはやはり課金が必要というえげつない集金体勢には批判が多かった。

操作システムには、携帯機で多数盛り込まれた特徴的な新システムは全て排除され、04以来のシンプルなものに回帰した事については評価が高い。
また今までの多くの作品に登場した航空機に加えて、今作初登場となる機体も多数登場、プレイアブル機体の数はシリーズ最多を誇っていた。
シリーズの源流とでも言うべき漫画「エリア88」とのコラボも実現し、まさしくお祭り企画の面目躍如であった。


ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN(スカイズアンノウン)


願い、救い、痛み、恐怖、空はひとつにつながらない

2019年、ユージア大陸。ユリシーズの落着から20年、環太平洋戦争から9年が経過した。
関係を修復したオーシアとユークの二大超大国は更なる成長を遂げ、ユリシーズ被害の復興と平和の為に様々な政策を図っていた。
オーシアがエルジア王国(旧エルジア共和国)から独立した南部の国家・セラタプラの領海に建設した国際軌道エレベーターもそのうちの一つであった。
しかし、エルジアはそれを「オーシアによる宇宙開発利権の独占」「エルジアへの干渉」として反発、徐々にオーシアとの関係が悪化していく。
遂にエルジアはオーシアへ宣戦布告すると同時にオーシア各地の軍港を奇襲、オーシアの海上戦力を封じ込めると同時に軌道エレベーターを占拠、
自らに同調する各国と共に大陸内のオーシア軍基地の制圧に着手、第二次大陸戦争、またの名を灯台戦争が勃発する。
強大な軍事力を持つオーシアに対してエルジアは無人機の大量投入で互角に持ち込み、またオーシアは民間に誤爆を繰り返したのに対し、
無人機の正確な攻撃により無用な被害を出さないエルジアは徐々に世論を味方に付けて行く。
そんな折、IUN国際停戦監視軍に所属し平和維持活動に参加していた主人公トリガーはとある作戦の中で犯した「大統領殺し」の罪により、
オーシア軍の懲罰部隊「第444航空基地飛行隊」通称スペア隊に左遷されてしまう。
トリガーは一癖も二癖もある仲間と共に、「戦力ではない捨て駒」として危険な任務に身を投じて行く事を余儀なくされる。

2019年1月17日発売。
当初は2017年発売予定だったが2度の延期を経て発売は2年遅れとなったが、その結果劇中の設定年代と同じになった。
シリーズ20周年記念作品にして、ナンバリング作品としてはAC6以来実に12年振りとなる作品。
対応機種はPS4、Xbox One、PC(STEAM)。2024年にはSwitch版もリリースされた。
早期購入特典として、PS4版にはACE5、Xbox版にはACE6の移植版が同梱する。

本作は「空の革新」をテーマとしており、雨雲の中を飛ぶとキャノピーが凍結したりミサイルの誘導性能が低下する、
強風の中では機体が風に煽られる、雷雲が近いと機体に落雷し電子機器が一時的に機能停止する……といったリアルな空の再現が行われている。
更に進化したグラフィックも相まって、空の中を飛ぶ臨場感はシリーズでも最高級となっている。
各機体はインフィニティのシステムを受け継ぐ形で強化パーツによる改造が可能になっており、
また時代がかなり進んでいる事もあってか架空機以外でもレーザー砲やレールガンが使用可能になっている。

サブタイトルは直訳では「謎の空」となるが、作中では「未知なる空へ」と意訳されている。
宇宙へ伸びる軌道エレベーター、無人機の台頭、二通りに分かれるある人物の取った行動の意図の解釈といった、本作の特徴が表現されている。
ストーリー面では、本作の発表を機にACE3が正史に組み込まれた事を受けてか、3との繋がりを意識させる描写も多い。
それだけに、3では全く影も形もなかった軌道エレベーターの去就が心配された。
また04、5との関係性が非常に強く、過去作プレイヤー向けのファンサービスの類もシリーズの中では断トツに多い。
本作のプレイ前にはこれらの作品をおさらいしておいた方がより楽しめるだろう。
発売前から発表されていたが、本作の主人公は従来作のように常にある特定の部隊を率いるのではなく、
冒頭で懲罰部隊送りになったのを皮切りに複数の隊を渡り歩いていくのも特徴である。

全体的に難易度は高めで、シリーズでもトップレベルと称される。
悪天候下での飛行の難しさ、電子機器を頼れない不安さがよく分かる事だろう。

このためか本作で初登場した「難易度CASUAL EASY」については単なる初心者へのフォローだけではなく、『6』『INF』までの作品を経験したプレイヤーからも高く評価された。
また上手く「エスコンの基本、から一歩進んだ内容を学び、そして活用する」を残していたことから、完全に上級者と言えるような者でもC-EASYによるスコアアタックなどでこの難易度が使われることがあったなど、一番かんたんの域を越えて楽しまれることに成功した新施策とも言える。

一方でストレンジリアル内でも時代が進んだことで一部の旧作収録機体がプレイアブルから洩れる、あるいはDLCに回されており、例としてF-15S/MTDのような高人気のヒコーキが販売後に発売スタートのDLCに回ったのは「DLCなの自体は責めないが、発売と同時にDLCも売り始めてほしかった」などの批判もあった。

PS4版にボーナスとして用意されたPSVRモードでは、またまたメビウス1が主人公を務める事に。
そして相方はまさかのオメガ11。


ACE COMBAT 8 WINGS OF THEVE(ウィングスオブシーヴ)


| 空よ、教えてくれ |

2026年10月2日発売予定のシリーズ最新作。
大陸戦争から25年、灯台戦争から10年を経た2029年のユージア大陸が再び舞台となる。なお、ACE3の企業間戦争時代(2040年)を目前に控えているが…3の真実を踏まえると、事実上3の1年前となる
大陸中央にあり、かつてISAFの中心的存在だった中央ユージア連合(FCU)に、今まで地図上に設定だけ存在していたユークトバニアの西に隣接するソトア共和国が侵攻を仕掛けたことが判明している。
主人公はFCU首都の名を冠した偽りの英雄「シーヴの翼」の名を継ぎ、戦場に身を投じることとなる。

早期購入特典として『ACE COMBAT ZERO』の移植版が付属する。




《常連の航空機》

本作には大きく分けて「実在の戦闘機」と「オリジナルの架空機」が登場する。
大半を占めるのは実在機であるが、シリーズでは製造メーカーのライセンス許諾を得ることで実在機そのままの名前で出すことを売りにしている*11
なのでライセンス表記には他ゲーではほぼ見られないであろう戦闘機メーカーの名前やロゴがひしめき合う異様な状態となっている。
またライセンス以外にも機体の実装に当たってはモデリングや機体説明についてアドバイスをもらっているようである。

ただし、ここらへんはかなり厳格に運用しているようで、ライセンス許諾がもらえないメーカーは出せないことになっている*12

なお、実在機の開発国やメーカーがそっくりそのままストレンジリアルに存在しているわけではなく、機体説明等は実機に基づくものがなされるものの、「ストレンジリアル内での開発国やメーカー」はぼかされている。
対して架空機については明確に開発国やメーカーが設定される傾向にある。

先述の通り、本作は「フライトシム」ではなく「リアル寄りのシューティングゲーム」「本格派の飛行機ごっこ」故に、兵器の搭載量は凄まじく多く、四次元ポケットなどとネタにされることも少なくない。
武装は共通して、射程が短く誘導もしなければ威力も低いため使い辛いが装弾数が豊富な「機銃(GUN)」と、戦闘機にも戦車にも一般家屋にも誘導する「通常ミサイル」、『04』以降はこれに加えて各機種ごとに設定された、装弾数は厳しいが高威力な「特殊兵装」で構成される。
特殊兵装は当然ながら元機種の特性が強く反映され、戦闘機であれば対空ミサイル、攻撃機であれば爆弾や対地ミサイルが充実している傾向が強い。
各機ごと概ね2~3種類ほど用意されており、『5』のみ1種類で固定だったが不評が多かったのか『ZERO』以降はまた複数種類からの選択制に戻っている。



また『ACE5』以降は攻撃機に当たる機種は機銃が真正面より少し下向きに発射されるようになった。水平飛行しながらでも対地機銃攻撃できる一方で照準の仕方が他と異なるので慣れるまでは使いにくいという面も。


アメリカ製

初期機常連。種別はF-4はマルチロール、F-5は戦闘機なことが多い。
PS2時代くらいまではこれらが主だったが、ACE6以降は流石に古くなって来た為かF-16Cが担当する事が多くなった。
初期機体故に非常に鈍重だが、本機で最後まで行ってしまう猛者も中には居る。
ゼブラカラーのF-4を愛機とするZEROのライバルエースの一人ケラーマンは正にそんな猛者である。
特に04のF-4は、シリーズ屈指の人気主人公専用カラーや専用演出がある事もあり、ファンからも制作側からも特別視されている。
時代的に(現実世界でも、そしておそらくはストレンジリアルでも)退役が進んだ『7』ですら、F-4Eが機体としてはほぼ唯一の無償DLC(早期購入特典)*13など、ファントムが特別な機種であることは近年の作品でもうかがえる。
F-4については、大抵空軍型で登場しているにも関わらず04のオープニングを始め時々空母に乗っているのはご愛敬。

序盤機体常連。単発エンジンの比較的小柄な戦闘機。種別は多くの場合戦闘機。
特殊兵装は多くの場合4連中距離空対空ミサイルか対地爆弾で、様々なミッションに対応可能なマルチロール性が再現されている。
先述の通り初期機体を担当する例も増えつつあるが、特に初期機体として採用された作品では全体的な能力が抑えめで、最後まで愛で続けるには愛と技術が必要。
神速の死亡フラグ回収でお馴染みPJの愛機。

序盤~中盤機体常連。F-16を大規模改修して対艦攻撃能力を強化した戦闘機。04で初登場して以来皆勤賞。
大抵の作品では攻撃機として扱われるが、中にはマルチロール機となっている事もある。
特殊兵装に対艦ミサイルとロケットランチャーを備える事が多く、プレイヤー間では「対艦番長」の通称で愛されている。
運動性も最低限確保されているため、対空戦も可能な便利な機種である。

中盤機体常連。アメリカを代表する大型双発の制空戦闘機。系列を含めるとXi以外の全作品でプレイアブル皆勤賞の機体の一つ。
大抵4連空対空ミサイルを持ち、空戦では「20世紀最強の戦闘機」の呼び声に違わない使い勝手の良さを見せる。
多くの場合戦闘機のC型が基本となるが、派生としてカナード付きの派生機(ACTIVもしくはMTD)もよく登場し、これらは大抵マルチロール機かつ気化爆弾を装備する事が特徴となる。
ZEROでは主役機を務めており、サイファー仕様とピクシー仕様がダブルで特別カラーとして登場する事も多い。

戦闘爆撃機であるE型「ストライクイーグル」はプレイアブル初登場の04以来、Xiと3D以外の全作で常連となっている。
C型が装備するのは大抵通常爆弾だがこちらはクラスター爆弾であり、少々癖があるものの上手く使えばより広範囲を爆撃できるという調整となっている。
6ではC型が登場しない事もあり、こちらが主役機となった。
稀にだが空自仕様(ストレンジリアルの設定では「政治的な理由・戦闘教義の違いで装備が異なる外国仕様の一つ」とのこと)のJ型が登場することもあり、特殊兵装の構成が僅かに対空・一対多より一対一向け寄りなことを除いて性能的には微差。
明らかに日系の名前のキャラもちらほら居るため、登場したことがないだけでストレンジリアルにも日本に相当する国家はちゃんと存在している様子。なにより機体の表示に日本語使われてるし。*14

  • YF-23
終盤機体常連の試作ステルス戦闘機。宇宙戦闘機の様な特異なビジュアルだが実在機である。
F-22に匹敵する性能の戦闘機という扱いと、マルチロック兵装を持たずサシの戦いに特化している傾向がある。

終盤機体常連。最強のステルス戦闘機。
一部の作品では「F/A-22A」表記である事も。また初代と2では試作機のYF-22がF-22として登場している。
初代で主役機を務め、その後もX2からは5連続主役機を務めたキング・オブ・主役機。メビウス1仕様のF-22もほぼ必ず用意されている。
終盤にようやく使えるようになるという事で基本性能も特殊兵装も優秀、ステルス性も完備……と、西側最強機体に恥じず空戦で使う分にはほぼ隙が無い仕様である。
強いて弱点を上げるなら、ミサイルがウェポンベイに格納されている上に八の字に角度が付いた配置になっている関係上、ボタン入力から実際に発射されるまでのタイムラグと角度が付いた状態で発射される事から、咄嗟のミサイル発射では間に合わない事がある程度。
特に拘りが無い場合は本機でラストミッションに挑むという場合も多い事だろう。

稀ではあるが、派生するペーパープラン機のFB-22も使える作品もある。
実機は兵装搭載量の少なさから没案となったが、本シリーズではディスペンサー爆弾を大量に投下しまくる制圧力&F-22譲りのステルス性と攻撃機としては機敏な運動性という一癖あるものの優秀な攻撃機となっている。
ちなみにデザインは数多くある設計案の中で一番F-22に近くてかっこ悪くないものが採用されている。

序盤~中盤機体常連の大型艦上戦闘機。紺色と桜吹雪のパターンが描かれた特別カラーも定番となっている。映画『トップガン』での活躍もあってか、一般層の知名度も高い。
主翼開閉ギミックが特徴的たが、作品によってはA型に至ってはグローブベーン*15開閉ギミックまである。
艦載機としては最初に使用可能となる機種の一つでもある。
ACE5まではA型、それ以降はD型(スーパートムキャット)が基本となる。

『トップガン』でのドッグファイトが有名だが、エースコンバットでは艦隊防空機としての実機の性能を反映してか、存外運動性が低くドッグファイトはやや苦手。
どの作品でも最後まで使い続けるには意外と愛と腕がいる性能となっている。まあ7のトップガンコラボで実装された特殊仕様はPSMも可能な高性能機だったが。
特殊兵装はセミアクティブ誘導ミサイルとフェニックスミサイルの再現で長距離空対空ミサイルが基本。
攻撃機に派生した『F-14Bボムキャット』が登場する事もあり、こちらは誘導爆弾を持っている事が多い。
なお、実際にはエンジンもしくは電子装備のアップデート版がF-14B、対地爆弾装備仕様がボムキャットなのでそれぞれ別物である。

ACE5では主役機を務めており、F-14自体の人気と相俟って特別カラーやDLC機体として5主人公仕様もよく登場している。
ただ、先述の通りZERO以降はD型が基本となったため、F-14Aで再現された例はINFと7だけたったり。その2例でもグローブベーンの動作は実装されてないので完全再現には至っていない*16

序盤~中盤機体常連の中型艦上戦闘機。系列を含めるとXi以外の全作品でプレイアブル皆勤賞の機体の一つ。
PS2三部作ではA~D型のレガシーホーネット、それ以外ではE/F型のスーパーホーネットが多い。
中盤戦闘機としては軽快に動き、特殊兵装も4連空対空ミサイルに対艦ミサイルとあらゆる環境に対応できると、総じて使いやすい性能となっている。
EA-18Gの代わりとしてECMを装備する事もあれば、もっとシンプルにグロウラーは別機体で収録されている事もあってまちまち。

7では当初複座のF型のみの登場だったが、『トップガン マーヴェリック』とのコラボでノーマル仕様と特殊仕様のE型が実装されたほか、別のDLCでCFTを搭載したBlockⅢ仕様が実装されている。
また7のVRモードの初期機体がこれであり、ミッション1で選択すると空母からの出撃になるほか、空母甲板上でスパホを装備したオメガ隊によるエアショーを鑑賞するモードもある。
8ではE型が看板機体としてフィーチャーされているほか、久しぶりにC型やEA-18Gが実装されている。

  • F-35
終盤解放される多用途ステルス戦闘機。見た目はF-16並みの小柄さながら重量とエンジン推力はF-15並みという、着痩せするタイプの隠れマッチョ。しかも頭も良い。
スタンダードなA型、STOVL*17可能なB型、艦載機のC型の3種があるが、ACEシリーズではC型の出番が多い。
5で初登場して以降、6を除いた全作品に登場している常連機体。
当初はハイ・ローミックスのロー側を想定*18されていたため性能的には全体から見て中の上程度と控えめだったが、実機の開発進行と遅延に合わせて徐々に性能が向上してきたと言う経緯がある。
特に7では若干鈍足な点を除けば全ての能力が高めで癖が無く使いやすいが、特殊兵装はやや癖強め。
登場から暫くの間は機体モデルが概念実証機のX-35由来だったのだが、7でようやく量産型であるF-35モデルとなった。

ステルス性を捨てて翼下に兵装を搭載する、所謂ビーストモード状態も再現可能。が、何故かゲーム上ではステルス性に影響がない。
ついでに正式にF-35モデルとなった7ではRCSエンハンサー*19標準搭載という舐めプ仕様。もっとも、やはり何故かステルス性には影響がないのだが。
あと名有りのエースが搭乗したことがないので出演作の多さのわりに影も薄め。仮にも最新鋭米軍機で性能も悪くないのに…

  • F-117
中盤機体常連のステルス攻撃機。
大抵最初に使えるようになるステルス機であるが、自機としては恩恵はほぼ体感できないレベル。
誘導爆弾や対地ミサイルを主力とする攻撃機だが、足の遅さと攻撃範囲の狭さもあって使い辛い類である。
なお実機には無い機銃が機種底面左側辺りに装備されており、これまた実機には無いレーダーも問題なく使用可能。
長らくプレイアブル皆勤賞だったが、7で遂に非プレイアブル化してしまったためファンからは悲しまれる事となった。

中盤機体常連の攻撃機。系列を含めると3とXi以外の全作品でプレイアブル皆勤賞の機体の一つ。
見た目にも明らかな対地戦特化型。対空戦闘も全く不可能ではないが向いていない。
広大な破壊範囲を持つ気化爆弾を装備できる事が特徴。……なのだが『7』以降は何故か使用不可となってしまった(まぁ理由についてはなんとなく想像できるが)。
とにもかくにも足が遅いが、代わりに安定性が非常に高くスピードを落としても中々失速しない。トンネルの中で宙返りさせる事すら可能
当然耐久値も高めに設定されているほか、作品によっては機銃の威力が高いという形でアヴェンジャーも再現されている。

ソ連・ロシア製

序盤機体常連。
無数のバリエーションがあるが、登場するのは主にソ連における最終生産型のbis。
非プレイアブル作でも序盤の敵機として頻繁に登場している。

  • MiG-29A
序盤~中盤機体常連。小柄な機体に大型のエンジンを2基積んでいる。6と3D以外の全作品でプレイアブル皆勤賞の機体。
概ねF-16の対となる存在。…なのだが、派生機も多く登場するあちらと比べてこちらの派生機は登場機会に恵まれない。
おまけにMiG-29"A"という名のバリアントは存在しなかったり。死ぬほど派生機が多いのに、何でよりによって…?
一応、最新派生機の「MiG-35D」がINF以降参戦している他、艦載機型の「MiG-29K」も設定上存在しているようである*20

中盤~終盤機体常連。
マッハ3という途轍もない最高速度を出せる機種という事もあり、全機種最高クラスの速度と序盤機体並の劣悪な運動性を併せ持つ極端なモンスターマシン。
それ故にファンからの愛称は「直線番長」である。
その圧倒的トップスピードに魅せられたファンも多いが、およそ扱い易いとは言い難い上級者向け。
エネミーとして登場した際は撃墜にミサイル3発を要する頑丈なターゲットとなる事が多い。
サブタイプ収録数の多い作品だと近代化改修型…にしようとして予算に負けて没になった、と東西問わずよく聞く失敗ヒコーキパターンに陥ったMiG-31Mが別枠でいることもあった。

  • Su-27シリーズ
中盤機体常連の戦闘機たち。滑らかな曲線が美しい、大型の双発制空戦闘機。
NATOコードから名前を取ってフランカーファミリーとも。
作品によって使える機種がまちまちだが、系列のどれかは大抵登場している。
ファン間では特に「カナードの付いたフランカー」は本シリーズには欠かせないものと見做されている。

原点たるSu-27は実はあまり使用できる作品は多くなく、初登場も5と遅い。
西のF-15と対を成す機種であり、あちらと同等の高い空戦能力を持っている。

Su-35は非常にややこしいことにほとんど同じ名称の機体が2種類ある。
まず「カナードの付いた方」「試作型の方」である「Su-35 フランカーE1」。
こちらは2にて主役機を務めているほか、ACE5に登場するユークトバニアのアグレッサー部隊「オヴニル隊」がオーシア(アメリカ)軍のF-16のような塗装が施したSu-35を乗機としている。
そしてもう一機種、「カナードが無い方」「量産型の方」である「Su-35S フランカーM」。
形状こそシンプルだが、最新鋭にして最強のフランカーであるため後半機種としての登場が多く、空戦機としてはかなりの高性能を発揮する。
ただ、こちらは大元のSu-27とよく似ているからか取って代わられていることが多いため、その点についてはファンから残念がられる事も多い。
なお試作機であるフランカーE1が正式採用された量産型がフランカーMという訳では無い。技術的なつながりはあるものの、別の機体である。

艦上戦闘機型であるSu-33は6で唯一のフランカーとして初登場。
その後のシリーズでもちょくちょく登場しており。『7』には最初に登場するフランカーな上に割と早期に手に入る東側機+戦闘機カテゴリと用途がわかりやすくなっている。

戦闘爆撃機型のSu-34は5から登場。
やはりというかF-15Eと対になるような解禁条件であることが多く、「拡散して広範囲を爆撃できる」装備も大抵の作品でなんらかの形で持っている。
実装が始まった初期の作品だとSu-32名義のことも。

このほかに7では一部のSu-30系バリエーションが登場。ストレンジリアルでも輸出型モデル出身なのは変わっていない模様。
ただ、さすがに現実における一部モデルの「西側のミサイルやターゲットポッドが使える」までは再現されておらず、モデリングは単座系フランカー同様に東側の吊るしものである。

  • Su-37
フランカーファミリーの筆頭にして終盤機体常連。Su-35のスリーサーフェスに推力変更ノズルを付けた、俺たちのロマンが詰まった機体。
3のパッケージ機であり、現状最後の東側機体がパッケージを飾った例となっている。
3の「レナはフランカーに乗れて良いよな」や04の黄色中隊の愛機として、そしてシリーズ初期に於けるF-22と対を成す東側最強機種としてファン間では登場しないと物議を醸す程の強い人気を持つ。
やはりレナ仕様や黄色仕様はシリーズの多くの作品で、そしてちょっとひと手間を要する入手条件で用意されている事が多い。
但しレナ専用機は厳密には風防が装甲で覆われ、かつ推力変更ノズルがない仕様なのだが、再現カラー機ではそこまで再現されない事が多い。
と、このようにエスコン世界では非常に人気の高い機体となっているが、現実ではカナードがある方のSu-35に推力変更ノズルをつける改造をして2機だけ作られ、うち1機が墜落して開発中止となったマイナーなフランカーである。

ちなみに「Su-37 フラウンダー」というフランカーシリーズとは全く関係ないグリペンに似た形状の計画機もあるが、ACEシリーズへの登場経験はない。

終盤機体常連の試作戦闘機。前進翼を備えた異形の機体である。
3でこれを元にした架空機が初登場して以来、シリーズ皆勤賞。初出の3では「Su-43」となっている。
ロシア最強機種の一角。シリーズ初期ではステルス性まで持っている事もあった。
特殊兵装は一貫して「高誘導ミサイルと通常爆弾」という一対一に特化した構成であり、特に04では非常に強力だった。
弱点といえば多数の戦闘機を相手取るには向かない点と運動性が高過ぎて使い心地に慣れるのに時間が掛かる程度と、こちらもスペシャルな性能。
牛柄カラーとZEROのライバル部隊、ゴルト隊仕様の特別カラーは多くの作品に用意されている。
終盤機種というだけあり、ストーリー後半には本機を使用する凄腕エース部隊が現れる事もままある。
実機の外連味の強いビジュアルと相俟って、本作のプレイヤーにもファンを多く抱えている。
だがそのビジュアルが災い(?)してか、機体の知名度が低かった3では 完全な架空機と間違われる こともあったそうな*21
尚、本シリーズで愛称は「ベルクート」と解説されることが多いが、ロシア語やウクライナ語の発音的に正確ではなく、厳密には「ビェールクト(ロシア語)」もしくは「ベールクト/ベルクト(ウクライナ語)」が近い*22
Su−27系統はNATOコードの「フランカー」なのに、こちらはNATOコードの「ファーキン」で呼ばれる機会は何故か皆無。

終盤機体常連。大型の双発ステルス戦闘機。
基本カラーは黒一色だが、大抵SPカラーとしてスプリッター迷彩版も用意されている。
AHで初登場して以来皆勤であり、そしてSu-37やSu-47に代わる新たな東側最強機種にしてライバル機種。
型番が決定されるまで時間があったため、名称は作品により試作機の設計名称の「T-50」だったり開発計画名の「PAK-FA」だったりと安定せず、7でようやくSu-57の名で登場できた*23
性能はほぼF-22と相互互換。こちらも戦闘機としては全方位に優秀な性能で、違いは「ハの字ウェポンベイ」ではないのでミサイルが真っ直ぐ飛ぶことと、特殊兵装の傾向がF-22はやや対多数向きなのに対してこちらはやや一対一向きくらいの差なので好みで使い分けられる。

欧州製

序盤機体常連。単発エンジンの小柄な戦闘機。欧州のF-16枠。
マルチロール機である事が多いが、意外にも明確な戦闘爆撃型である2000D型の収録は稀。
序盤機としてはそこそこの運動性に加えてかなりの直線スピード性能を持つ機体として扱われる事が多い。
ACE5のとあるミッションでは特別仕様の本機が強制使用となる。

中盤機体常連のオムニロール戦闘機。基本的に艦上機のラファールMが登場し、系列を含めると3以外の全作品でプレイアブル皆勤賞の機体の一つ。
04までは商標等の都合で「R-C01」「R-M01」等の表記となっていた。
大雑把に言えばホーネットのアッパー版といった感じで、長距離ミサイルやディスペンサー爆弾といった装備を持つことが多い。
ライバル機やネームド機として登場した場合、何故か女性が乗る事が多い傾向にある。曲線的なシルエットが女性らしさを連想させるのだろうか。
フランス機という事もあり、現地のパッケージでは本機が主役機となる事もある。
後継機として開発されていたFCAS有人型の開発が頓挫しちゃったが、今後はどうなることやら

中盤機体常連。中型双発戦闘機。
正式名称には「ユーロファイター」の文字が含まれるものの、「ユーロ」の概念が無いストレンジリアル世界に於いては大抵「タイフーン」表記。そして04までは「EF-2000」表記だった(ただし機体図鑑で「複数国の共同開発」とはなっている)*24
7時点で正真正銘全作プレイアブル皆勤賞の数少ない機種。
ラファールと同時期に使用可能となる機種で性能的にも似通っているが、対艦ミサイルやディスペンサー爆弾など対地寄りのラファールに対し、
こちらは6連長距離空対空ミサイルなど空戦特化の調整。区分も、ラファールは実機通りマルチなのに対してこちらは大抵戦闘機扱いとなっている。
後継機であるGCAPはいまだ開発中であるため、空戦用欧州機としては本機が最強機を務めている。

  • トーネードIDS
中盤機体常連。可変翼を備えた戦闘攻撃機。
Xまではよく登場していたのだがそれ以降の出番は散発的。
ディスペンサー爆弾を使用可能な事が特徴として与えられており、この時点で使用可能な攻撃機としては比較的軽快に動ける方。
またこちらもエネミーとして登場した際は撃破にミサイル3発を要する頑丈さを持っている事も多い。
防空戦闘機型のADV、電子戦機型のECRが一緒に収録されていた作品も一応ある(5など)。頑丈さは変わらずなので、被弾をある程度許容して粘り強く戦う需要があったと言えるだろう。

中盤機体常連。F-16よりさらに小さな身体に夢と希望と凶悪な戦闘力を秘めた機体。実は初代から登場している。
シリーズとしてフィーチャーされることは少ないが、STOL機という特長を反映し、ミッション中に滑走路または滑走路ではない場所から突然現れるという形で登場する例が散見される。
また『7』では、グリペンEのスウェーデン空軍向け納入1号機のスキンが実機の機番・スウェーデン空軍の識別標入りで実装されている。
他の機番・識別標入り再現機は、空自や米軍とのコラボであり許諾を得ていると告知したうえで実装している中、特に何の説明もなくしれっと実装された経緯は謎である。

架空機

  • XFA-27
ACE2にて登場したシリーズ初の架空機。
斜め向きの二枚垂直尾翼、斜め下向きのベントラルフィン、カナード、可変後退翼、縦長長方形の推力偏向ノズル……という属性てんこ盛りのド派手な外見からは全くそうは見えないがステルス機。また艦載機でもある。
初出時は全性能が最高、加えて固有の仕様として通常ミサイルが4連発できる上に装弾数も多いという、「『究極』をコンセプトとした『統合軍の最終兵器』」という謳い文句に違わぬ何もかもがスペシャルな戦闘機。
このような開発経緯から、詳細なデータや開発企業に至るまで、ありとあらゆる情報が機密指定という設定。
『X』で再登場して以来一種のおまけ機体としてちょくちょく再登場するようになった。ただし他の架空機と比較すると、シリーズ外伝作品では多いもののナンバリングシリーズでの登場は少な目と言う特徴がある。
また性能面でもいわゆる中の上的な扱いの『X』から、廃人でもなければまともに乗りこなせない超高級高性能機である『INFINITY』と位置づけの差が大きい。
流石に全パラメータ最高のスペックや四連通常ミサイルはどの作品でもオミットされているが、全体的に高性能ではありミサイルも専用特殊兵装などの形で再現されている。

  • X-02(X-02A/X-02S)
『04』で初登場したエルジア製の架空機。『5』以降「ワイバーン」の愛称が付けられた。
可変前進翼という特異な構造を持ち、低速域では運動性の高い前進翼(上から見ると「W」字のように見える)、高速域では主翼を内向きに折り畳み尾翼も倒してステルス性も確保した後退翼になるという特殊過ぎるスタイル。
このせいで、試験飛行を目撃したユージア東側諸国は当初全く別の機種を二機平行開発していると誤認していたほど。
非常に高い運動性や、6連ミサイル、高誘導ミサイル、ディスペンサー爆弾といった強力な特殊兵装が持ち味。
開発的に扱いやすさの差があるのか、作品によって位置づけの乱高下が激しいXFA-27と違いこちらは「基本性能はF-22Aと同等か気持ち上」と言うポジションはほぼ共通。
おまけにこんななりでも海軍向けに艦載機としても設計されており、空母運用が可能。きっと整備員の目は死んでいることだろう
『7』では空軍向け戦闘攻撃機型モデル「X-02S ストライクワイバーン」が登場*25、こちらは高誘導ミサイルとディスペンサー爆弾に代わり対艦ミサイルとレールガンを装備する。

  • ADF-01 FALKEN
『2』で初登場、『5』でプレイアブル可したノースオーシア・グランダーI.G.謹製の戦闘機。ADFは「Advanced Dominance Fighter」の頭文字、愛称の「ファルケン」はドイツ語でタカの意味。「ファンケル」ではない
初出の『2』ではエネミー専用機としての登場で、一種のライバル的存在であるAI「Z.O.E.」制御の無人機であり、愛称も無かった。ちなみに後の有人型とは若干デザインが異なり、こちらはADF-01 Z.O.E.として区別されることも。
既存の戦闘機とは大きく異なる特異なシルエットと真っ赤なカラーリングに加えて、キャノピーが存在せずカメラが集約した情報をコクピット内のモニターに投影する「COFFINシステム」(『3』に登場するものと関連性は不明)が採用されているのが特徴。
機首には凄まじい威力と射程距離を持つレーザー砲「TLS」が装備されており、使用時は機首が上下に割れて砲口が露出する構造*26。なおこれがシリーズ初のレーザー砲装備となる。
『5』では各マップに点在する赤色の倉庫を全て破壊することで手に入る隠し機体であり、入手費用も極めて高額だが、その苦労に違わない超高性能機であった。

以降の作品にも結構頻繁に出演しており、『ZERO』では時系列を無視したおまけ要素的に登場した他、本作のラスボス機も務める「ADFX-01/02 モルガン」は本機の前世代機で、シルエットは本機と似通いつつも、より実在機らしいデザインとなっている。
他にも設定上のみ存在し『INF』でようやく登場した攻撃機版*27「ADA-01 ADLER(アドラー)」、『7』初出の無人制御やドローンとの連携が強く意識された「ADFX-10/ADF-11 Raven(レーベン)」といった様々な派生形が存在している。
地味にレーザー砲も時代の経過に合わせて変遷を遂げており、ADFX-01では背負い式で巨大だったのがADF-01では機体に格納できるレベルまで小型化、ADF-11だと変形ギミックが不要になる程さらに小型になっている。
ちなみに、本機がストレンジリアルにガッツリ関わってるようになるのは『3D』が最初と意外にも最近だったりする。というのも『3D』は本機が初登場を果たした『2』のリメイクかつ舞台をストレンジリアルに組み込んだものであるため。そして『3D』での本機の存在が、なんだかんだで『7』の伏線になっていたりもする*28

  • ASF-X 震電Ⅱ
現実世界を舞台にしたAHで初登場した架空機。設定上は通常離着陸のA型とSTOVL可能なB型に分けられる。
F-2の後継機として日英共同開発されたという設定なのだが、なにより特徴的なのはその超奇抜な外観とギミック。
河森正治氏によってデザインされた結果、スリーサーフェス前進可変翼機かつ上下二段配置の双発推力偏向エンジン搭載という、英国面を片っ端からぶち込んだようなぶっ飛んだ代物になった。
それでいてデザイン的には破綻しておらず普通にかっこいいのだからなお凄まじい。しかも遠目で見ると原型の震電とそっくりに見えるというおまけ付き。
このあたりは兵器として破綻したデザインはやりたくない、フィクションだからこそ構造の話には説得力が必要と言って憚らない河森先生ならではか。
エンジンの配置が前後にずれているのも、STOVLする上で機体重心にエンジンを配置したかったという意図がある*29
地味に作品上での扱いも妙な変遷を遂げており、AHで初実装→AHとは別世界線の現実世界を舞台にしたINFで設定を変えて実装→ストレンジリアルの7でまた設定を変えて実装といった具合になっている。
元の設定が設定なためか、ストレンジリアルでの開発国はF-2と同様にぼかされている。
…とまあ、色々と変な機体だと語ってきたが、最も奇妙なのは現実のF-2後継機が日英伊共同開発になったことであろうか。コンセプトデザインがそんなに変じゃないのはイタリアが入ったおかげだろうか?
特殊兵装は主に「6連対空ミサイル」「ロケットランチャー」「対艦ミサイル」が基本で、やはりF-2の空戦性能強化版といった趣。
その形状からか設定では「ステルス性はドッグファイトに不利にならない程度の最低限」とのことだがゲーム性能に再現された事はなく、普通にステルスVTOL機として扱える高性能機。


その他

プレイアブル機だった事は一度も無いが、しかし04以降のエースコンバットに於いて決して欠かす事のできない機種。
スカイアイに端を発する味方側AWACSとして、そして敵のAWACSや電子戦機としてよく登場する。
実物のE-767は本格的な電子戦機ではないのだが*30、本作中では度々レーダーに機能障害を起こす妨害電波を放って来る。
その性質上基本的に安全な後方に控えているものだが、ある時には主人公の快進撃を前に撤退が間に合わず安全な後方に居た筈なのにいつのまにか最前線に取り残されてしまっていたという可哀想な子も居たりする。

ちなみに現実世界で運用しているのは世界でも航空自衛隊だけ。それもたった4機しか装備していない激レア機体である。








AWACS
《今日は俺の誕生日だ、良項目をプレゼントしてくれ!》


Chopper
やいブービー!ホントに追記修正出来るんだろうな!?


Pixy
よう相棒、追記修正してるか?



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最終更新:2026年07月08日 21:06

*1 04とアサルトホライゾンのみ、AC04とACAHが公式略称となっている。

*2 所属部隊とその番号。メビウス1ならメビウス隊1番機という事になる。

*3 戦闘中に使用するパイロットの愛称のようなもの。

*4 実際には精々10本前後である。

*5 現実には適した誘導方式が異なるため、空対空ミサイルは戦車や艦船、ましてや民家などには誘導しない。

*6 シリーズのディレクターを務める河野氏曰く、「僕は『エースコンバット』の評価の30%は音楽で決まると思っていますから。」→https://funfare.bandainamcoent.co.jp/8957/

*7 尤も、実際には時間経過のみで減っていくため時間制限と同義。3からは普通に制限時間と呼ばれるようになった

*8 カナード翼を持つ試作版。現在ロシア・中国空軍で運用されている量産型のSu-35とは型番こそ同じだが厳密には別の機種である。

*9 元々はプレイヤー間の推測だったが、後に『7』発売に伴うインタビューでスタッフからも言及されている

*10 誘導兵器を搭載できないが機銃が強力、速度が出ない代わりに旋回性が異様に高いなどの形でジェット機と差別化されている。

*11 ただしAC04以前は無許諾の機体が元の名前を若干もじったような名称で出ることもあった。

*12 例えば『7』発売後に中国のメーカーから開発陣にアプローチがあったりもしたが、中国機の実装はなされなかった。また、『8』では中国機と韓国機はライセンサーの意向により実装が見送られている。

*13 NintendoSwitch版は値段を上げる代わりに最初から同梱。

*14 これに限らず、他の機体も開発元の言語が使われている。

*15 主翼の根本に設置され、速度帯によって開閉する小翼。後に取り外されているため、A型であっても装備していない機体もある。

*16 ただし、『7』のA型は『トップガン マーヴェリック』とのコラボで実装された経緯があり、なおかつ同作に登場するA型はグローブベーンが展開しないタイプだった、というしょうがない事情はある。

*17 短距離離陸・垂直着陸

*18 ハイは当然F-22

*19 レーダー反射を増大させる機能を持つ。訓練などでわざとステルス性を捨てる為に装備する。まあたぶんモデリングした時に外したバージョンの資料が足りなかったのだろう。

*20 ただしMiG-29K自体にも仕様や世代違いが何種類かある。

*21 作中に登場する3大勢力の最終機体枠と言う意味では他2勢力は完全に架空機だったのに対しこちらは実際は試験機だが実在の機体。ただし本作でモデルとなった実在機が存在する機体はゲーム側の設定に合わせる形でアレンジを施しているため、そういう意味では一応間違いではないが。

*22 ちなみに3でSu-43として登場した時は「ベルクト」が愛称となっていたほか、7でミッション中に呼称された時も「ベルクト」呼びだった。

*23 ちなみに型番が発表されたのは2017年8月。奇しくも同年はエースコンバット7の当初発売予定年であり、同作が発売延期しなければ正式名称で登場出来ない可能性があった。

*24 これはF-2も同様。

*25 この登場に合わせ、既存のモデルには新たに「X-02A」の型番が割り振られた

*26 どう考えても空気抵抗が増大しそうな形状だが、特にこれを展開したからと言って速度が落ちるとかはない。ただギミックの都合でコンマ秒程度切り替えが遅いとか、照射中に通常ミサイルに切り替えると弾数消費したまま照射を中断してしまうと言う欠点はある。

*27 厳密にはこちらがオリジナルで、ファルケンの方がその護衛機として改造した「戦闘機版」だった

*28 期間が空いたり『AH』や『INF』が間で発売されていたので忘れられがちだが、『7』の前にストレンジリアルを描いた作品は『3D』である。

*29 ソース→https://x.com/PROJECT_ACES/status/715833686508310529/photo/1

*30 電子攻撃自体は原理上可能ではあるが、専用の電子戦機と比較すると限定的となる。AWACSの役割はあくまでレーダーによる捜索・探知や部隊の管制である。