ランス・クエスト(RanceVIII)

登録日:2011/04/22(金) 06:54:06
更新日:2021/06/11 Fri 22:31:08
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ランス・クエストアリスソフトから2011年8月26日に発売した18禁RPG。
タイトルにナンバーは含まれないが、正式なナンバリングタイトルでランス8に相当する。
一応、過去作をやらなくてもわかるように作ってあるらしいが、
実際には過去作ネタや過去作キャラクターがわんさか登場するので、最低でも3/4/6/戦国あたりはやっておいたほうが良いだろう。

それなりに要求スペックが高く、今まで通りにはいかないので注意……というのは発売当時の話。
流石に2020年にもなってこのページを見ているなら、ゲーミングPCでなくとも動くPCを持っているだろう。
一応、公式サイトに動作確認版があるのでそれで試してみるのが吉。

2020年現在は『ランス・クエスト』と後述のアペンドディスク『マグナム』の単品売りは終了しており、
両方合わせた統合版での購入となる。

+非公式パッチについて※割と重要
本作には非公式パッチが存在している。といっても一般的なMODとは違い、本作の開発者であるTADA氏によるパッチである。
あくまで非公式ではあるが、生みの親によるものと言う事でほぼ公式みたいなもの。このパッチの件でアリスソフトにクレームを入れなければ問題ないらしい。
非公式パッチの最新版は2019年に公開されたバージョン3.86。システム改修、キャラクター追加、クエスト追加、シナリオ修正など追加要素は多岐に渡る。
間違いなく入れた方が良いので、プレイする前に気を付けよう。パッチを当てるとセーブデータの互換性が無くなるので、パッチ無しでシナリオクリアしてから気付いても時すでに遅し(戒め)。
通常版と統合版ではパッチがちょっと違うので、ダウンロードの際はそこだけ注意。


ストーリー

美女と名高い「香姫」を奪うために、大陸の東の端にある島国「JAPAN」に渡ったランス。
旅の途中に出会った、弱小国・尾張の武将、織田信長に軍の指揮を任されJAPAN全土と美女の征服に乗り出すことに…

ランスは上杉、武田、今川などの強豪武将を次々と倒して、徐々に「JAPAN」全土を掌中に収めるが、戦いの終盤で一番信頼していたパートナーを失ってしまう…

そして…

大陸に戻ったランスは、自由都市地帯にある「コパ帝国」にいた。

道中気まぐれ(とはいいつつH目的)で助けた応学生サチコをお供に、今日も西へ東へ美女と財宝求めクエストをやりまくる冒険の毎日!

シィル?がははは!そんなものは後だ後!

普段と変わらず(?)美女とHしまくるランス。
ところがH目的で訪れたカラーの村で、なんと女の子とHができなくなる呪いを受けてしまうハメに……!

ハイパー兵器を封じられたランスの人生はどうなる?
でも強い女の子ならHは大丈夫だよ!

強い美女とお宝求め、ランスと美少女パーティの冒険が始まる!
※公式サイトより


システム

ランス6と闘神都市3を合わせたような、今までのアリスのRPGのシステムの集大成といった雰囲気。
一応大目的は存在するがクエストは個々で完結していて、クエストをクリアすることで仲間が増えたりする。
また、一度クリアしたクエストは何度でもやることが出来る。時系列も関係なし。
敵だったキャラが仲間になった後、また同じクエストをやると同じキャラ同士で戦う、なんてことにも。

肝心のゲームシステムは、ランス6でもあったような拠点フェイズを経て、メンバーを選び出撃し、クエストクリアを目指す。
フィールド移動画面は闘神都市3のような3D見下ろし型。闘神都市3は縦横しか移動出来なかったが、今回は360度自由移動。

戦闘画面はドラクエのように敵と向かい合う形で、戦闘は戦国ランスの個人戦に近い。
何も行動しなかったりすると、仲間から「早くしろー」とかのセリフが出たりもするので、パーティ組んでる雰囲気出てる…かも。

戦闘中に行う行動には全て回数制限が存在し、通常攻撃や待機といった弱めの行動にも回数制限が存在する。
このため、クエスト攻略の際にはなるべく主力を温存しつつダンジョンを進んでいくのが重要。このあたりはランス6の遺伝子だろう。

本作に深くかかわるシステムとしてモルルン被害というものがある。
女性キャラクターが一定レベル以上でランスとまぐわうことで、レベルダウンしてしまう代わりにステータスが底上げされる、というもの。
一時的に弱くはなるが、最終的にはノーモルルンとだいぶ差が付く。元のレベルに戻すのはそこそこ手間なので、タイミングを選ぶ必要はあるが。

なお、初期バージョンは調整不足が目立ったため、何度もバランス調整が行われた。
後述するアペンドディスクの『マグナム』でもさらにシステムが改良されているので、調べるときは情報の鮮度に注意すべし。


主な登場人物

新キャラ旧キャラ入り乱れるカオス具合だが、ヘルマン帝国に関するキャラクターはほとんど登場しないし、パーティにも加入しない。
というのは、次作『ランス9』がヘルマン帝国編でそっちにいっぱい出るからである。一応、顔見世程度には登場するが。
我らが鬼畜戦士。滅茶苦茶な性格だが、偉業だけ見れば正に『英雄』。
でも最近は鬼畜戦士というには少し性格が丸くなった。子持ちになったし。
公式にはシィルがいなくても普段通りと書かれているが、果たして…?
今作ではカラーの里で禁欲モルルンという呪いをかけられ、Lv35未満とはHが出来なくなってしまう。
更にこの呪いは、Hした相手のレベルを下げてしまう上、ほっとくとランスがホモになってしまうというホモ焼き鳥大喜び&対ランス特化のもの。
マジでどうすんだこれ。

  • サチコ=センターズ
ファンの間では次の正パートナーはあてな2号か鈴女と予想されていた中、まさかの新キャラ正パートナー。
普通の女学生だったが、ランスに助けられて同行することに。性能はまさかの盾役。でも防御力に問題はない。

  • 鈴女
戦国ランスで登場したJAPANのくの一。密偵から暗殺まで完璧にこなせる某いらない子とは比べ物にならいほど有能なくの一。
登場自体はかなり喜ばれたが、戦国ランスで死亡フラグが建っているので不安視するファンも。

  • クルックー・モフス
ボーイッシュな雰囲気の女の子。その正体はAL教司祭というめっちゃ偉い人。ランスとは意外なところで意気投合。
口癖は「聞かれなかったので」 本作では慢性的なヒーラー不足なので序盤から終盤まで重宝する。

  • イージス・カラー
カラーの里を守る警備隊長。でも色々あってランスと共に冒険することに。
派手さは無いがいいキャラをしている。

  • 香姫
織田信長の妹にして、現JAPANの国主。まだ子供なので、ランスの妹のような存在。
ランスに連れられて大陸にやってきてしまった。3G涙目。
毒属性持ちの盾役という持久戦万歳な性能。ただし足が遅い。

  • コパンドン=ドット
5Dで登場した成金守銭奴。熟女キャラでもないのに、今回で29歳になってしまった。男運が非常に悪いが(ランスは良い方か?)6で金運が覚醒。
現在は小さな国を買い(コパ帝国)、総帥となっている。
その後も戦国ランスの間に、傘下の企業をまとめる『コパHD』・無税治外法権都市『CITY』を作って資産を増やし、この度総資産で世界一となった。それもこれもランスを金で買うため。
コパパネェ…

  • 上杉謙信
JAPAN最強の剣士。その腕前は大陸でも屈指の剣士であるランス、レイラを圧倒するほど。
大飯食らいで、食欲が全くなくても3杯は基本。ランスのことを一途に想う大変良い子。
上杉の後継者候補から身を引き、現在は武者修行中。

  • 上杉勝子、虎子
戦国ランスでは殆ど台詞もないキャラだったが、その容姿からか異様な人気になり、この度メインキャラに。
謙信が身を引いたため、二人とも後継者候補筆頭へ。二人ともバカ。
ファンの間では、よくどちらがいいか勝虎論争が繰り広げられる。

  • マチルダ・マテウリ
ランスを成敗しようとする正義少女。
でも基本的にランスの方が強いので逆にいただかれてしまう。

  • カパーラ=ウーチ
アイドル。歌魔法という特殊な魔法を使う。
見た目に反してレベルは何と40オーバーという化け物。(限界ではなく、今現在)
更に何と公式で、『世界トップクラスの魔法使い』と名言されている。

  • あてな2号
6から入った人は知らないかもしれないが、それより前はよく出てた人工生命体でランスのペット。
滅茶苦茶アホ。レベルが1から上がらないが、独自スキルで強くはなる。

  • リア・P・リーザス
ご存知リーザス王国の女王。
まさかまさかのランスと共に冒険する。国はどうした。

  • マジック=ザ=ガンジー
でこが眩しい魔法使い。魔法大国ゼスの王女で、化け物王・ガンジーの娘。
最初はランスのことが大嫌いだったが、後に陥落。
現在はランスの性格を矯正し、ゼスの王に相応しい器にしようとしているがまるで上手くいっていない。
というか、逆に調教され始めてるような。

リア直属のくの一。細かいことはリンクへ。
元からいらない子扱いされていたが、『くの一Lv.3』という天才の鈴女が来てから、更に肩身が狭くなってしまった。
後のアップデートでかわいそう特典という独自スキルが追加された。これは公式アンケートで、ランスシリーズ一番のかわいそうなキャラクターとして認定されたため。

ご存知まそーさん。かなみと双璧を成すランスヒロインの代表格。
ランスのことが大嫌いだが、親友のマリアがランスのことを大好きなので、何だかんだ巻き込まれている。でも今作では先に志津香が仲間になる。
ファンの間では、6の時の数少ないデレが再び来ることを期待されている。
相変わらず白色破壊光線が猛威を振るう。

  • マリア=カスタード
まそーさんの親友の天才科学者。
才能限界はそこまで高くないが、その技術力は凄まじいの一言。
ランスのことが大好きだったが、ランスはシィルが好きなので身を引いた。…筈だったが、戦国ランスで吹っ切れ始めた。

  • チルディ・シャープ
目付きが色っぽいリーザス親衛隊の若きホープ。
上昇志向が強く、また世界で一番強い女剣士になりたいと思っている。
が、普段はそういった面を見せようとせず優雅にふるまっている(つもり)。

  • ビスケッタ・ベルンズ
ランス城のメイド長。顔が怖いけど別に怒ってはいない。
戦闘もこなせる隙の無いメイド。


その他プレイアブルキャラ
  • マリス
  • セスナ、プリマ、メガデス
  • セル
  • サーナキア
  • リズナ
  • ウルザ
  • カロリア
  • カーマ
  • ノワール
他にもいっぱい

非プレイアブルキャラ


  • パステル=カラー
カラーの里の現女王。呪いのエキスパート。
カラーは共通して人間嫌いだが、ランスに酷い目に合わされたので特に人間嫌いが強い。
ちなみに、鬼畜王で一足(10年くらい)早く登場していたが、キャラクター性は全然違う。

  • リセット=カラー
謎の(笑)カラー幼女。誰に似たか豪快に笑う。
ちなみに、公式通販で本作を買うと特典として『ねんどろいどぷち リセット・カラー』なるものが同梱していた。数量限定で出来が良く、かなり早いうちに締め切られてしまった。早いよ。

  • シィル
モコモコピンク。JAPANで永久氷の魔法で氷付けにされてしまった、ランスの正妻奴隷1号。
現在はJAPANに預けられていて、ランスは彼女を助けるために旅をしている……はず。

  • カオス
ご存知エロ魔剣。超重要アイテムなのに扱いはぞんざい。いつものことだが。

  • バード
ランスの下に女の子を連れてきてくれる情けない男。
バード自身にも原因があるので何とも言えない。

  • 魔人サテラ
ランス3で登場した、ガーディアンという鬼強い人工生命体を作れる魔人。
ファンの間では以前からかなりの人気を誇り、今回の登場に大いに盛り上がった。
今作の絵が可愛すぎて暴走するファン多数。

  • 魔人カイト
元人間の格闘家の魔人。魔人の中でもかなりまともで、ファンからはいい人と呼ばれる。
レベルが才能限界ほぼギリギリまで上がっている(169/170)という化け物。


ランス・クエスト マグナム

ランクエのアペンドディスク。
ランスシリーズでは発売後にコンテンツ追加パッチが出るのが恒例だが、アペンドディスクは初。その分追加要素も多い。
キャラクターやモンスターの追加だけではなく、ランクエ本編で回収されなかったAL教と導く者を中心とした物語が描かれる。
本編はランスの個人的な話だったが、こちらは世界危機を救ういつものランスシリーズ。
なお、ランクエのエンディングも次作ランス9へと(ある程度)繋がるものになっているが、マグナム発売後はこちらのエンディングが正史となっている。


後日談

本作のEDでは、仲間になったキャラクター達のうち何人かの後日談が簡単に語られる。
……のだが、明らかに不穏な後日談が多く、キャラクターによっては行方不明になるとか魔人になるとか物騒なものも。
なお、この後日談は一発ネタではなく、後の作品にもきちんと受け継がれている正史である。あのキャラの妊娠とか。
流石にブーイングを食らったためか、マグナム版のEDでは一部キャラクターの後日談が書き換えられ、マグナム版が正史として採用されている。

余談

本来はリーザス、ゼス、JAPAN、ヘルマンの4か国を制覇した後に本作が作られる予定だったが、ヘルマン帝国編(後のランス9)の開発が難航したので先にこちらが世に出ることに。
なお、マグナムの発売は当初の予定には無く、ランクエ→ヘルマン帝国編(ランス9)→ランクエ2(マグナム)→ランス10となる予定だったとか。
マグナムを経ない場合、ランス9では導く者の介入もあってランスが精神的にかなり追い詰められ、
かつての鬼畜戦士っぷりを遺憾なく発揮していたらしい。その後、ランクエ2でマグナムのようにAL教絡みのストーリーを片付ける予定だったという。

ランスシリーズの生みの親でありシリーズ通してディレクターを担当したTADA氏は、本作をランスシリーズで一番好きな作品だと語っている。
自分のやりたいことをめいいっぱい詰め込んだのだとか。発売から8年後に新たなパッチが出たりしたのもそれ故だろう。



追記、修正はモルルン被害10になってからお願いします。


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最終更新:2021年06月11日 22:31