親衛隊(SHUFFLE!)

登録日: 2012/06/11(月) 23:45:51
更新日:2024/11/04 Mon 09:48:17
所要時間:約 15 分で読めます




「親愛なる同志達よ、こちらは親衛隊隊長」

「諸君らは最近アニヲタwikiにおいて我らのプリンセスを奪い、穢した土見稟を賛美する項目が複数建てられていることを知っているか?」

「特に我々が彼女達の敵であるかのように書かれている項目を見て、疑惑の念を持った者もいるだろう」

「しかし、私はここに宣言しよう、そのような項目は我ら親衛隊を損ねる為に仕組まれた土見稟のプロパガンダであることを」

「そして近いうちにそのような卑劣な項目を立てた土見稟を白日の下に晒し上げ、アク禁にしてやることを」

「全男子生徒諸君よ、覚えておいて欲しい。
 我等親衛隊こそが我らのプリンセスの未来を真に考えている良き隣人であり、友人であり、兄弟であることを」
「我々を信じ明日の為に親衛隊に入隊してもらいたい、そこにこそ輝ける未来が待っているのだ」

「ではまた次回」



追記・修正お願いします。


































   #   #
 # # 嘘を言うなっ!
   ∧_∧
# E)(#`゚Д゚)(ヨ
  UY   YU #




この項目で言う「親衛隊」とは、ゲームSHUFFLE!』及びそのメディアミックス作品に登場する男子学生集団である。

作中ではメインヒロイン5人のうち、時雨亜沙以外の4人に存在する。

各親衛隊に共通することは
  1. 主人公である土見稟を敵視している
  2. やたら頑丈
  3. 変態揃い
  4. どうしようもなく迷惑(後述)
という点である。

作中に登場する親衛隊

  • SSS(好き好きシアちゃん)
リシアンサス(シア)の親衛隊。
原作では「シアちゃん親衛傭兵団 好き好きシアちゃん」略して「SSS」。
アニメ版は「シアちゃん近衛遊撃隊 好き好きシアちゃん」略して「SSS」。
小説版では「シアちゃん突撃親衛隊 好き好きシアちゃん」略して「SSS」。
アンソロジーノベル版では「シアちゃん新鋭傭兵団」略して「SSS」。誤植ですかね?
神界の王女であるシアには女性で構成された普通の親衛隊も存在し、ナンパをしてきた樹を新しい世界へ連行していった。
生徒会長の瑠璃はこちら側の親衛隊に所属している。

  • RRR(らんらんリンちゃん)
ネリネ(リン)の親衛隊。
原作では「リンちゃん突撃護衛隊 らんらんリンちゃん」略して「RRR」。
アニメ版では「ネリネちゃん突撃護衛団 らんらんリンちゃん」略して「RRR」。
小説版では「リンちゃん親衛騎士団 らんらんリンちゃん」略して「RRR」。

  • KKK(きっときっと楓ちゃん)
芙蓉楓の親衛隊。
「芙蓉楓親衛隊 きっときっと楓ちゃん」略して「KKK」。
光陽学園時代の名前は言及されていない。
光陽学園に存在した楓の親衛隊には、学園の男子生徒の三分の一が所属しており、そこに隠れファンなんかも含めばそれなりの規模だったらしい。*1
親衛隊の構成員はほとんど男子と思われるが、楓は性格が良く周囲からの信頼も非常に厚いので女子からも慕われており、その上で稟を敵視&稟のある思惑による態度から、親衛隊以外の生徒も楓を庇い稟を敵視するのが学園全体のデフォルトだった。
KKKについては光陽学園からバーベナへの進学組は稟を含んで数人らしく、稟も知らない人だった事から元祖親衛隊とは無関係な人が多いと思われる(もしくは隠れファン的な人)。
それでも光陽学園時代の倍近い規模を維持していた。
しかし後からシアとネリネ、場合によってはプリムラも転校してきたため、KKKからそちらの親衛隊に移った者も少なからずいる。
明らかに光陽学園からバーベナへの入学者数が少な過ぎるのは辻褄が合わないのだが、気にしたら負けだろう。それ以外の基本設定はどの媒体でもむしろ自然という困った奴らだが。

  • PPP(ぷるぷるプリちゃん/プリムラぷりぷりちー)
プリムラの親衛隊。
原作では柔道部主将、レスリング部主将、二次元美少女同好会会長によって結成された団体。
PS2版では「ぷるぷるプリちゃん」略して「PPP」。
Essence+版では「プルプルプリムラちゃん」略して「PPP」。
小説版では「プリムラ親衛浪士隊 プリムラぷりぷりちー」略して「PPP」。

  • RRR(りんりんらんらん稟くん)
男「大人しく我々と、いちゃいちゃしてもらおうかっ!」
女「大人しく私達と、きゃぴきゃぴしてもらおうじゃないっ!」
楓の偽りの記憶に出てきた稟の親衛隊。何故か女子に混じって男子もいた。
嫉妬に狂ったメンバーが全男子と一部の女子の代弁だと言ってはいたが、KKKにも女子がいたのだろうか?*2
カレハ先輩曰く「愛さえあれば犯罪行動も部活動と言い張る迷惑団体」で、彼女達としては「非合法だからこそ楽しめる事があるのだ」と主張する。
その根拠は「心の中の稟は何をしても許してくれる」……つまり妄想である。
当然のことだが、稟からは「それは優しさではなく都合がいいだけと切り捨てられた。

  • KMK団(カレハの妄想対象にされたいカレハに捧げる同好会)
カレハがミスバーベナで2位になった時に麻弓が告げた、現在申請中の親衛隊。
しかし「設立を申請したものの却下される公算が大きい」というのも麻弓の弁。

  • SPR(好き好きぷるぷるリンリン)
Love Rainbow』で名前が告げられた団体。
親衛隊メンバーは複数の団体に所属出来ないため、いっそ皆でアイドルユニットにしようという意見が出た時メンバーの誰かが考えた団体。
現状結成してはいない。

まあ、要はただのファンクラブである(※本人非公認)。

KKKは1年の時から、SSSとRRRは2人が転入した時に、PPPはプリムラ転入時にそれぞれ設立された。
ぶっちゃけ原作だとPPPはプリムラが転入しないと出来ないので影が薄い。

なお、他のヒロイン(デイジー、カレハなど)と稟(当然上のとは別)や樹にも一応ファンクラブがあるらしい。

シアとネリネの親衛隊は転入直後、生徒会長瑠璃=マツリからファン活動を公認されている。



そんな彼らだが、全ての媒体において


只の迷惑集団である


というか、頻繁に稟を襲撃するため崇拝対象との間にはマリアナ海溝より深い溝が出来上がっている。
あまりの酷さに、騒ぎを起こす度にヒロイン達も積極的に反撃する始末。
特にKKKにいたっては小説版である事件(通称「血の五月事件」)をやらかしたため、麻弓ファンからかなり嫌われている。

ちなみに原作でのバーベナは3つの種族が通う関係でオープンな学校だが、風紀もガチガチに厳しく、親衛隊の祭り上げなどが活発になると風紀委員が来るらしい。
その割に親衛隊による逆鬼ごっこでは全く動かないので、設定の詰めの甘さなどについて一部のファンから指摘を受ける事がある。

崇拝対象を不純な目で見ている事が発覚すると仲間内で揉める場合もある。
思春期の男子学生としてはどうしようもない問題なので、稟も男として親衛隊の代わりにネリネに謝ったりしている。

関連キャラクター

  • 土見稟
各崇拝対象から好かれているため、親衛隊の嫉妬を一身に集めてしまっている。
稟1人に対して鬼多数の逆鬼ごっこは最早バーベナ学園の名物。
親衛隊の嫉妬心自体は理解できる事から、稟も許容したり、優越感に浸る時もある。
ただし、漫画版において稟は親衛隊を指して「幸福と共に不幸も付いてくる」という趣旨の発言をしており、基本的に不愉快に思っている事は間違いない様子。
普段は数の差もあって逃げに徹し、反撃はしないが、小説版の「血の五月事件」では流石に激怒してKKKをフルボッコにした事がある。
光陽学園の廊下には親衛隊と稟の激戦の跡が残っているとの噂があるが、大規模な破壊活動は流石に双方していないようだ。

稟がヒロイン達といちゃいちゃしている時は親衛隊寄りの中立。
クラスメイトが稟の襲撃を企てた際はそれを制止しつつも完全犯罪を提案し、稟から絶交されかけた。
親衛隊を煽ったりする事もあるが、それは基本女性に危険が及ばない場合に限られる。
「血の五月事件」では、元凶であるKKKに対し怒りを露わにするという珍しい一面を見せた。

  • 麻弓=タイム
1年の時、稟の心に傷を負わせるためKKKメンバーにレイプされかけた(小説版のみ)
そのメンバーの目論見は「稟に好意を抱く麻弓に傷を負わせる事で稟の罪悪感を煽り、2人をくっつけて、稟を楓から引き離す」というもの。
どう取り繕おうが犯罪以外の何物でもない、人として最悪の行為である。
こんな最低な計画に加担したメンバーは100人以上(実行犯以外に、周囲に結界を張って隠蔽する役割の人員もいた)。
この時は稟と樹が救援に駆けつけたため事無きを得たが、一歩間違えれば死人が出かねない大惨事である。
原作ではKKKに初めて出会った時、楓と稟への執念と貫き通す信念を「芸術品と呼んでも差し支えない」と感心していた。

  • リシアンサス
襲いかかる親衛隊を椅子でぶん殴る。
その威力は神王を一撃でオーバーキルするほど。

  • ネリネ
襲いかかる親衛隊を魔法でぶっ飛ばす。
恐らく最も多くの親衛隊を葬った個人。

  • 芙蓉楓
性格上ぶん殴るのは無理だが、傘で親衛隊を殴ろうとして金網に絡ませたりもする。*3
小説版における、光陽学園時代の親衛隊に似た連中は彼女が作り上げてしまったようなもの。
原作では言及こそされていないものの、明言していないだけで各キャラの設定上似たようなものと推測してもそれ自体は矛盾しない*4*5
現在の楓は何度も親衛隊をなんとかしようとするが、その度に稟に制止されている。
「楓は親衛隊とのやり取りには無関係なので気にするな」との事。
それ故に、楓が肝心な時に限って劇中で巻き返せないままでいるという弊害が発生している。
加えて、学校規模でのいじめが横行していた事がうかがえるシナリオになっている以上、稟と楓2人だけの問題とする方が明らかに無理がある

  • 時雨亜沙、プリムラ
基本的には傍観者。
しかし、漫画版の最終話では武器を手に取り、戦おうとする。
武器間違っているだろと言ってはいけない。

  • その他ヒロイン達
割と空気。

  • 親衛隊隊長、マグナム堺、チャリンコ山口、ミリタリー大下、中林3兄弟
全員アニメ版に登場する親衛隊。
アニメにおけるデザインは監督を務めた細田直人氏の趣味によるもの。
ミリタリー大下はネリネのスカートの中を覗いた。立派な犯罪行為(不敬罪+セクハラ)である。
原作での親衛隊の主な活動は稟と追いかけっこするか、騒ぎを起こしたとしてもボコボコにされたりというオチがつく程度(?)のレベルであり、ヒロインに対して何かをやらかす場面はほぼない。
原作をプレイしている人からすれば、これは結構な問題にも思える。
そのためか、アニメにおける彼らは「アニメオリジナルキャラに分類される」とコンプリートアルバムに明記された。


きっときっと楓ちゃんに関するアレな話

略式表記について

アメリカに存在する秘密結社「クー・クラックス・クラン(Ku Klux Klan)」と略称が被ってしまったためか、アニメ放送途中から「KKK」という単語はおろか正式名称すら言われなくなった(この理由で「K○K」と表現される事も)。
意味は違えど、超有名なあの組織を連想させる単語を流すわけにはいかなかったようだ。
これに伴ってか、他の親衛隊も略称・正式名称問わず言われなくなった。
なお、同じ略称を使用していたが後に使用中止にした組織として「国際興業株式会社」が存在する。

「血の五月事件」について

これはあくまで小説版のみの話で、原作では否定されている*6

事件の結末はバーベナ学園側による揉み消しだった。
ただし、麻弓が黙っている事を条件に、稟達が100名以上の実行犯に病院送りレベルの重軽傷を負わせた事も無かった事にするのも含まれるため、稟達にとっても利の有る揉み消しである。
小説版『麻弓=タイム編』の192~193ページに記述されているが、これは麻弓の側から働きかけた結果でもある。
おそらくだが、学園側が稟達に全責任を押し付ける(数が多過ぎる犯人連中に処罰を与えるよりも、そちらの方が遥かに楽なので)だろうと予測し、先手を打ったと思われる。

当然の話だが、
  • バーベナ学園がやった事は犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪
  • 親衛隊は組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律
にもろに引っかかっている。

その他

「血の五月事件」前(光陽学園時代含むが、これはKKKは関係ない)にKKKが稟にしてきた事は下記の通り。
  • 稟を体育用具室に閉じ込める*7
  • 数人がかりで暴力をふるう*8
  • わざとぶつかったり、どさくさに紛れて殴ったり蹴ったりする*9
  • 稟の上履きを隠す、捨てる、切り刻む*10
  • 稟の下駄箱にゴミを詰め込む*11
  • 稟の机にゴミを積み上げるほか、マジックで「死ね」「屑」「最低」といった落書きをする*12
※下2つに関しては、親衛隊以外の連中もやっていた可能性は高い。

これだけでも最低であるが、何よりもコイツらはこのような稟への攻撃に対して一切罪悪感を覚えていない
ここまでやっておいて、おまけに劇中で一切のお咎め無しなのだから、読者のヘイトも溜まろうというもの。

ちなみにこれらの具体的かつ陰湿ないじめ設定はバーベナ学園入学後に関しては小説のみ
基本的に過激な行動があるのはアニメか小説だけで、原作では明るい作風であまりシリアスにせず暗いシーンも流す方針だったこともあり、(ギャグシーンとして殴るために)追いかけてくるだけ……それもどうなんだと言いたくなるかも知れないが。


光陽学園の親衛隊に関するアレな話

逆に言えば、そんな最初の原作の時点でシリアスな事情が見え隠れする光陽学園時代については話は別である。
『リアリア』発売前に出ていた小説版の『楓編』で、光陽学園時代の親衛隊は上記のいじめをやっていたが、原作でも同様の事が起きていた可能性はある(なお、アニメ版では光陽学園時代の学校生活に関する描写が全く無いため、親衛隊によるいじめがあったのか正確な所は不明)。*13

一応、光陽学園の親衛隊は楓達が和解した後、楓が稟を庇うのを見て、嫉妬や悪意を全然隠さなかった最終的には一応ちゃんと今までの事を謝罪している。
もっとも、その後で稟と共に校舎裏に行ったが。
制作側はギャグシーンとして描いているのだろうが、一応の謝罪を台無しにする展開についてはファンの間でも意見が分かれる。
結局は何も反省してないわけだからね。

以降、完全なギャグ要員として追っかけが続いたそうだが、嫉妬で攻撃力が増したものの楓に気を使って撤退時間が早くなったそうだ。

原作版『Really? Really!』では光陽学園時代の親衛隊は追いかけっこ以外の事はせず、謝罪を含めギャグに始まりギャグで終わっている。
とはいえ、花瓶落下事件を始め、ファンブックで鈴平氏が「稟は親衛隊に虐められている」と発言したり、いじめはあった事を仄めかせている。
そもそも楓と稟を筆頭に各キャラの光陽学園時代の設定を拾っていくと、(後付けも多いとはいえ)上述のような行為が無かったとする方がむしろ不自然になりかねない。
具体的で生々しいいじめが明言されてはいないが、同時にいじめがなかったと明言されてるわけでもないというのが実情である。

原作で光陽学園時代にいじめがあったと明言されたのはライターが変わってからで、『Love Rainbow』の瑠璃ルートにおいてその部分が断片的に語られており、結構度が過ぎたものだったらしい。*14
あくまで瑠璃ルートにおける過去描写のため、いじめとどのように決着を着けたか劇中で語られる事は無かったが、少なくとも楓とは最終的に問題なく仲良くなったのだろう。

ちなみにあごバリア氏は過去を描くに当たり、世界観や描写に注意を払ったと語っており、あまりにもシャレにならない「血の五月事件」については明確に否定し*15、光陽学園時代のいじめといった不味い要素は臭わせつつもサッと流したり、「それ以上のギャグでプレイヤーの注意を逸らす」といった手法で過去を描写していた。
つまり、原作においては裏設定レベルで捉えるべきだろう。

楓の後始末が描写不足と言われる事もあるが、花瓶の件や作中内で起きた出来事の後始末についてはそれなりにやっている。
原作ではそもそもクラス内での問題を明言はしていないため、どういう風に片づけられたのかは不明。

また、親衛隊とは話が逸れてしまうのだが、アニメ版における「空鍋事件」の大元の原因として楓が件の事故の真相を受け入れて稟と和解した後の立て直しをなあなあで誤魔化し続け、あまつさえそれを善しとしてしまったというのがある。
それもあってか、上述のプレイヤーの注意を逸らすという手法を疑問視したり、和解後の立て直しを重要視したりするファンも少なくはない。


こんな扱いになった原因

制作スタッフ諸氏としては単なるギャグ要員以上の存在ではなかったのだろうと思われるが、主に楓周りの設定の整合性の都合上、突き詰めると少なくとも光陽学園時代の元祖親衛隊は悪役として重要な役割を担う事が必然となってしまう*16
元々何とも言い難い連中だったところで、小説での明らかにやり過ぎな描写が悪目立ちし、ヘイトを稼ぐようになってしまった。

ファンの中にも
  • 親衛隊の存在意義が分からない
  • ギャグ要員ならば、きちんとしたギャグをして欲しい
  • 原作のコンセプト*17はどうした?
  • そもそも必要ない
といった旨の評価を下す人は多い。
結局の所、禀に対する攻撃行動の大半が犯罪行為か陰湿ないじめでしかなく、物語の中で必要不可欠な役割があるわけでもないため、仕方がないのである。
麻弓が樹のナンパ癖に対して言った「ワンパターンって限度超えると怒りに変わる」というセリフがよく当てはまる連中、それが親衛隊である。

元々、原作における親衛隊の出番は多くはない。
深刻な過去はさらっと流す方針なので、登場するのは基本的にバーベナ学園の殴り隊のみである。
何しろギャグパートのオチ担当であり、やる事は稟を追いかけ、妬み、極稀に稟に絡んだせいでネリネに吹き飛ばされる程度。
そして時折稟が「酷い目にあった」とか独白して親衛隊の出番は終了。これが『SHUFFLE!』におけるお約束というものだった。


ところが……

『Essence+』からただでさえ出番が少ない親衛隊を悲劇が襲う。
なんと出番が減少してしまったのだ。
お約束の追いかけっこさえほとんど消え、「ヒロイン達にファンクラブがあり稟が妬まれているよ」と言及されるくらい。

そのためネリネが不良をボコったりしたが、基本的にヒロイン達は親衛隊に対して特に何もしなくなった。

それでも時折登場してはいたが、『Love Rainbow』の瑠璃ルートではさらに悲惨になる。
このルートでは生徒会長が開始早々シアとネリネの親衛隊に「ファン活動はほどほどにね」と公認してくれた。
たったこれだけである。
せっかく公認してもらえたのに、これといった出番がない。
逆に言えば、公認されたおかげで落ち着きが出たのかも知れない。

「危険だと判断されたら勝手に粛清される、バーベナの風紀はまさに鉄壁」いう後付け設定稟が言っているので、より規制が強くなったのかも知れない。
親衛隊が問題を起こすと親衛隊の創設と活動を公認した瑠璃にも責任が及ぶので、それを踏まえての可能性も一応考えられる。*18



漫画版最終話では樹の召集の下、稟に絶望的な戦いを挑むことになる。
しかし、今までのヒロイン達とのふれあいから稟が導き出した答えは……。







「稟くん♪」

「稟様♪」

「稟君♪」

「稟ちゃん♪」

「稟……お兄ちゃん」




SSS隊員「ちいぃくしょぉぉぉぉっ!!」

RRR隊員「憎しみで人が殺せたらっっ!!」

KKK隊員「こうなったら古典的だが靴に画鋲を……」

PPP隊員「いっそ闇夜に釘バットで……」


緑葉樹「ヘタなことは言わない方がいい。ある意味要人だよ、稟は。だからね、俺様が思うに……」


緑葉樹「どうせ殺るなら完全犯罪を目指さなきゃ!」


親衛隊隊長「早速ホワイトボードに書かれた手順に従ってゴルゴ13に依頼だ!」

Wiki籠り「もうやったぞ、俺が」

親衛隊隊長「よくやった、Wiki籠り。これで土見稟の命は失われたも同然だ!」

親衛隊一同「「「HAHAHAHAHA!!!!!!」」」
























????「銃声嘶け、エクスピアシオン!」
????「ばーん(棒)」

ズキューーーーン! ズキューーーーン!

親衛隊隊長「何故、俺達が……」

Wiki籠り「騙して悪いが俺が依頼したのは親衛隊の掃討なんでな、死んでもらおう」

親衛隊一同「「「謀ったなWiki籠りぃぃ!」」」












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最終更新:2024年11月04日 09:48

*1 「それなり」というのが、具体的にどの程度かは不明である。

*2 楓を慕う女生徒や後輩は多いため、女子のメンバーが存在する事自体は言うほど不自然ではなかったりする。

*3 アニメ版での描写。

*4 稟に対して殺意を抱くほど憎んでいたにもかかわらず、光陽学園時代からずっと周囲のアイドルであり、信頼も人気も尋常ではない楓がああまで憎んでいるのだから、稟が一方的に悪いという価値観が根付く(周囲が「楓が悪い」と思っていたなら、アイドル扱いされるはずはない)。そして稟に嘘をつかせた事も含めて、全て楓の後悔という設定があるため。

*5 FDや移植でシナリオが増えるにつれて、稟の過去も明言されないながら更に明らかになっていくが、やはり光陽学園では大変評判が悪く、学校規模でのいじめが横行していた事がうかがえるシナリオになっている。他キャラと稟の馴れ初めもその過去が影響していることも多い。

*6 「血の五月事件」は本編の1年前、シアとネリネが来る前なので、当時はKKKしか親衛隊が存在していない。

*7 小説版『楓』P89参照

*8 小説版『楓』P89、小説版『麻弓』P29、P104、小説版『Really? Really!』P100参照

*9 小説版『麻弓』P100、小説版『Really? Really!』P113参照

*10 小説版『麻弓』P104参照

*11 小説版『Really? Really!』P107参照

*12 小説版『Really? Really!』P109~110、P209参照

*13 余談だが、アニメ版では「楓は幹夫の前では稟に対して普通に振舞っていた」という独自設定がある。そのため学校という人目だらけの場所では、楓は稟に対して当たり障りなく振舞っていた可能性が一応発生する。故に稟に対する学校ぐるみのいじめも無かったーー迂闊な事をして楓に嫌われたら、親衛隊としてもまずいのでーーか、もしくは他媒体ほど酷いいじめではなかったのかも知れないという意見が出る事もある。

*14 花瓶の件を指しての発言だと思われるが、楓の人気と合わせて学園規模での悪評だったので、他にもいじめは多々あったはずである。

*15 原作と比較した場合、稟・麻弓・樹を始めとする主要人物がおおらかに過ごせている状況と不整合を起こすし、原作プレイヤーからしても違和感が強く、バーベナ学園自体の印象も無駄に悪くなってしまう。加えて、「そんな輩がいる学校に神界/魔界の第1位王位継承者を編入させて良いのか?」という疑問も発生する。そのため、小説の評価云々以前にこの事件は原作設定としては否定せざるを得ないだろう。

*16 親衛隊以外からもいじめを受けていた可能性は十分あるのだが、最も目立つモブであると同時に楓に最も狂信的なのが彼らであるため。

*17 「友人との確執といった、ドロドロした人間関係の排除」「悪人のいない明るく楽しい話」など

*18 小説版では「血の五月事件」があるため、「こちらの世界線で瑠璃が親衛隊を公認する事は無いのでは」と指摘される事がある。