ケーニッヒウルフ(ゾイド)

登録日:2011/03/12 Sat 23:14:39
更新日:2025/09/26 Fri 10:42:20
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「ケーニッヒウルフ」とは、トミー(現:タカラトミー)の『ZOIDS』に登場する機体。

▽目次


スペック

番号:RZ-053
所属:ヘリック共和国
分類:オオカミ
全長:21.24m
全高:8.64m
重量:90.5t
最高速度:290.0km/h

武装・装備
エレクトロンバイトファング
エレクトロンストライククロー×4
ヘッドギア(暗視カメラ・精密射撃用デュアルスコープ)
2連装マルチディスチャージャー×2

必殺技:エレクトリックファンガー



概要

コマンドウルフの後継機、そして生産にめっちゃ金を喰うライガーゼロの代替機として建造されたゾイド
ゼロ同様、野生体をベースにした高い生命力とパワーを両立した機体。素体となった狼型野生体ゾイドも、コマンドウルフの基となった中央大陸産のそれよりも大型の西方大陸産のものを採用した。
結果、ライガーゼロと比較しても遜色無い性能を獲得した。

……が、小型なコマンドウルフの後継というには当機もまた機体が大柄に過ぎ(ゼロよりはマシだが)、そのためか生産コストは依然として高いまま。更にはゼロと違い有り余る出力を制御しきれずオーバーヒートを起こす危険性が発生しており、それを防ぐためとして背部に放熱ファンが取り付けられている。結果的に当機もヘリック共和国軍の主力にはなれなかった。
戦果もフル活用出来なかった為、スペック程の活躍は無かった。
そもそも、当機が登場しててから比較的早期にストーリーがネオゼネバス戦に移り、販売の主力がBLOXに移行したという大人の事情もあったし仕方ないね。
しかし、これはあくまでも機体を持て余していたせいであり、パイロット次第では高い戦果が期待出来る。

なお、コマンドウルフの後継機という立場はシャドーフォックスが担うことになった。


装備

特徴的な装備として、頭部に装着されたヘッドギアがある。
これには暗視カメラや赤外線スコープが内蔵されており、ライガーゼロ イクス等のステルス機をも捉える事が可能で「ステルスキラー」の異名を持つ。
但し、これを被ると視界が著しく狭まるため、視野の広さが物を言う近接戦ではあまり役に立たない。
なら遠距離戦なら、と行きたい所だが本機には火器が一切搭載されていない
その点を解消する為、オプション(別売)としてCP-22 デュアルスナイパーライフルとCP-23 AZ5連装ミサイルポッドセットが存在する。
なら最初から付けろと言うのは誰もが思うところ。
実際、後続の再販キットではたいがい同梱販売であった。

辻褄合わせで考えるなら、ライフルやミサイルは最初から一緒に開発されていたが、その完成前に共和国前線部隊が帝国軍基地からライガーゼロを鹵獲。交換するアーマーの開発も始まり、「次世代高速戦闘ゾイド」がケーニッヒウルフからライガーゼロに切り替わってしまう。
ケーニッヒウルフ開発チームはこのままではマズいと慌てだし、照準システムはできたがスナイパーライフルやミサイルポッドが未完成なままのケーニッヒウルフをムリヤリ「完成した」と投入した……ということも考えられるかもしれない*1
たまたま鹵獲できたに過ぎないライガーゼロが初めから共和国軍の「次世代高速戦闘ゾイド」として計算に入っているはずはなく、ケーニッヒウルフに取ってもライガーゼロの存在は「寝耳に水」であっただろう。



派生型

●アサルトケーニッヒ
上記のオプションを装備させた形態。後に登場した同装備の機体との差異は、機体色が白色そのままな点。
頭部ヘッドギアを最大限活用出来る形態で、双方を連動させる事で高い精密射撃能力を発揮する。
この形態がケーニッヒウルフ本来の姿と言える。
ZOIDS2 〜ヘリック共和国VSガイロス帝国〜』に登場した際は何故かミサイルポッドが片側にしか無かった。


●ケーニッヒウルフMk-Ⅱ
アサルトケーニッヒと同等の形態にブラウン調のカラーリングを施した色変更&セット販売機体。
アニメ『フューザーズ』や『ジェネシス』で活躍。
同時期のゲーム作品ではノーマルなホワイトカラーの機体にもこの呼称が使われていた事もある。


●ヘビーアームズケーニッヒウルフ
上記の二機同様の装備を施した姿だが、装甲の色が青系統に変更されている。
これは夜間戦闘時の視認性を低下させる為の措置であると同時に、通電する事で耐ジャミング機能が付加される特殊装甲でもある。
ただし、まだ未完成の装備故に3分程度しか持続しない。




追記・修正はヘッドギアをつけながらお願いします。

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最終更新:2025年09月26日 10:42

*1 帝国軍では次世代主力ゾイドを巡り、二つの部署で諍いが起きたことが描かれている。共和国でも同じ事が起きないとは言えない。