バルログ(指輪物語)

登録日:2012/05/22(火) 19:31:50
更新日:2020/05/14 Thu 02:44:45
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バルログとはJ・R・R・トールキンの『指輪物語』や『シルマリルの物語』などの創作に登場する怪物である。



【概要】
元はマイアール*1と呼ばれる精霊達であったが、初代冥王モルゴスに誘惑され堕落。以降は彼に仕え闇の勢力の一角を担う存在となった。
なお、「バルログ」とは複数名の総称であるため、各々が別々に個体名を持っている。


『シルマリルの物語』時代のエルフは丈高く、身長は2~3メートルほどもあり、(多分)バルログはその2倍ほどと描写されているので大きさは4~6メートルくらいだと思われる。
映画『ロードオブザリング』でも5m強の大きさで描かれている。

元精霊とは思えないほどのおっそろしい姿をなさっている。
映画でも全身に炎を纏い頭部には曲がった二本角、背中には巨大な翼を持つ二足歩行の獣という、如何にも強力で邪悪な存在といった格好良い姿で描かれた。
ただし原作ではこいつには特定の姿というものは無い。
(原作でも「翼のように恐ろし気な炎」等は存在しており、かけ離れた描写でもないが。)
また、上記の通り映画では翼を生やしているが、原作・映画共に明確に飛行している描写は無く、本当に飛べるのか不明。


ゴスモグ(下記参照)を首領とした彼らは、エルフや人間から脅威とされた。
炎を操る厨n・・・ではなく怪物であり、翼を持ち、剣や革紐のついたを得物とし、その力をもって大いに虐殺を行った。
しかし、エルフとの大戦争(怒りの戦い)でそのほとんどが倒され、第三紀の時代ではモリアに潜む一体が登場するのみとなっており、それも作中で撃ち滅ぼされている。


【有名なバルログ】

■ゴスモグ
バルログたちの長。得物は鞭と鉞。
主人のモルゴスさんがバカでかい蜘蛛にマジで食われる5秒前にも、ちゃんと駆けつけて蜘蛛から主人を守る忠臣。
フェアノール、フィンゴンといったエルフの王族を殺した猛者。(一騎打ちではないのでチキンだが)
最後にはエルフの将軍エクセリオンと相打ちになって死んだ。負傷していたエクセリオンが対処出来るような相手ではなかったので心中に近い形で幕を閉じた。


■ドゥリンの禍
映画『ロードオブザリング』にも出てきた奴。得物は鞭と剣。
上記の戦争で生き延び、命からがら霧降り山脈まで逃げ、その奥深くで何千年も眠っていた。
ガタガタ震えながら冬眠してる可愛い姿を想像するかもしれないが、実は違う。
先述のようにこいつには決まった形というものが無いのだが、実は形態を変化させてある程度その環境に適応することが出来るのだ。

しかし、ミスリル採掘に夢中になって地中を掘り進んだドワーフ達が誤って解放してしまい、ドワーフの地下大都市カザド=ドゥーム(モリア坑道)を滅ぼす。
ドゥリンの禍という呼び名はこの時殺したドワーフの王・ドゥリン六世に由来する。
その後は約千年間坑道の深層に潜み続け、時にはモリア再建にやってきたバーリンらを滅ぼすなどしており、内部に住みついた大量のオークや得体のしれない怪物たちと合わせて、モリアが恐ろしい危険地帯と化す最大の要因となっていた。

そして指輪の仲間たちが通過しようとした際、オークらと共に彼らの前に立ちふさがり魔法使いガンダルフと対峙。
ガンダルフとの一騎打ちとなり、地底の闇の底から山脈の上部へと至る激戦の末、遂に打ち滅ぼされた。
ちなみに、映画では描写されていないが、ガンダルフによって地底の水に叩き落された際には、アメーバ状っぽいものに形態変化して乗り切ったらしい。この形態の撮影も検討されていたが、最終的にボツになったそうな。


『指輪物語』の時代にはバルログを打ち倒せるほどの強者はほどんど残っておらず、作中ではとにかくヤバイ奴であると描写されている。
実際、衰退の途にあったとはいえドワーフの一大都市であったカザド=ドゥームをたった一体で滅ぼしており、映画では驚異の殺戮マシーンと化していたレゴラスも怯え、云百云千と居たオーク達も蜘蛛の子を散らすように逃げ出す始末。

最終的に、ガンダルフが人の姿のままで行使出来る力で対処出来たのか、無理やりマイアの力の片鱗を発揮したのか詳細は不明。原作では「力をこめて投げつけて止めを刺した」的なことが漠然と述べられている。



元々指輪物語が様々なゲーム等に与えた影響は絶大であったが(オークやミスリル等)、現在ゲームやファンタジー作品で使われている「バルログ」という単語の元ネタも、ほとんどがこの魔物である。


追記・修正はバルログを倒してからお願いします。

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