西武多摩川線

登録日:2011/10/07 Fri 14:54:06
更新日:2024/09/28 Sat 08:27:04
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西武多摩川線とは、武蔵境~是政間を結ぶ西武鉄道の路線。
路線記号はSW

概要

西武の数多い支線では唯一他路線と繋がっておらず、全線単線かつ全ての列車が4両編成という、大都市東京のネットワークの中では珍しい路線。
さらに全列車でワンマン運転も行なっている。

加えて車窓からは畑や山が見えたりするのでもはや田舎のローカル線である。

西武の路線では2024年現在、唯一全列車が3ドア車で運行される路線である。

歴史

多摩鉄道時代の1917年に開業。
開通当初は多摩川から砂利を運ぶというなんとも時代を感じる役割があった。
その砂利は建築資材の原料となり、関東大震災からの復興に貢献した。

今も貨物を扱っていた名残がある。

かつて是政から先、今の多摩センター駅付近まで路線の延伸計画があり、
京王電鉄 相模原線小田急多摩線とともに多摩ニュータウンへの輸送の一角として期待されたが、
この路線のみ都心に直通しておらず中央線の混雑を助長するとされ西武のみ申請が受理されなかった。

車両

他の西武線とは繋がっていないため、検査の際は武蔵境からJR貨物の電気機関車で運ばれるのだが、この際武蔵境から一旦八王子まで回送される。
その後、機関車を反対側に付け替えて来たルートを戻り、国立から武蔵野連絡線を通って新秋津まで運ばれる。
そこから所沢へ通じる連絡線を通り、武蔵丘車両検修場まで回送される。

  • 新101系
かつては山口線・西武有楽町線を除く全区間で運用されていた3ドアの通勤車。
多摩川線転用に際し、黄色から真っ白になり、その後春・夏・秋・冬の装飾が施された。
現在は近江鉄道・伊豆箱根鉄道・赤電・初期のツートンカラーと4色に変更されて運用されている。


駅解説

  • 武蔵境
JR中央線乗り換え。
多摩川線利用者は大体この駅で中央線に乗り換えて都心へ向かう。
昔は中央線下りとホームを共有していたが、高架化で別々になり乗換は不便に。
ホームは1面2線だがほとんど2番線しか使ってない。
中央線とは線路がつながっていて、他の西武路線への車両回送時に使用される。

  • 新小金井
対面式の2面2線。上下列車の交換が行われる。
後から新しく作られたから小金井と名付けられた…と思えるが、実は近くにある東小金井駅や武蔵小金井駅よりも古い。
でも開業時から小金井。
これは開業したとき、国鉄東北本線に小金井駅があったため。

  • 多磨
旧駅名は多磨墓地前
間違えやすいが多ではなく多。 
距離的に最寄り駅かどうかは微妙かも知れないが調布飛行場が一応近くにある。
あと東京外国語大学の最寄り駅でもあるため「東京外大前」の副駅名も持つ。

  • 白糸台
旧駅名は北多磨。
駅の隣に簡単な車両基地がある。でも小さいので大規模な整備は出来ない。
近くに京王線武蔵野台駅があるので乗換出来る。
表示や車内放送でも案内されているが、実はとんでもない初見殺し
結構距離がある上にルートも簡単ではないため、下手すりゃ見知らぬ町でさ迷うことに。
武蔵野台駅が側にあるにもかかわらず駅出口が西口しか無いのが最初のトラップ。
尚、西側の多磨霊園駅へも乗換えが出来る(ただし武蔵野台駅よりは遠い)。
因みにどちらの駅でも京王側では乗換え案内をしていない。

  • 競艇場前
多摩川競艇場の最寄り駅。
以前にホームが1つ撤去されて現在は1面1線。
その名残もある。

  • 是政
終点。ホームは1面1線。側線がたくさんあるのは貨物時代の名残。
広大な多摩川と山が見えるので、ずいぶん遠くまで来てしまったように感じられる駅。
多摩川を挟んだ向かい側にJR南武線の南多摩駅があり、乗換え可能。本数は少ないが府中駅に向かうバスがある。




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最終更新:2024年09月28日 08:27