ユーリック(DOD2)

登録日:2012/04/20 Fri 23:44:13
更新日:2024/12/03 Tue 01:57:29
所要時間:約 5 分で読めます






死ぬって怖いよな……。
死んだら、何もかもなくなっちまう。




ユーリックとは、PS2ソフト『DRAG-ON DRAGOON2 封印の、背徳の黒』の登場人物のこと。
担当声優は小山力也氏。



【人物】

ストーリー開始時点では放浪の身だが、かつては主人公ノウェと同じ封印騎士団に所属していた27歳の青年。
ノウェの「人間の」育ての親である前騎士団団長オローの部下でもあった。

封印騎士団の実情を知ったことで『封印の破壊』という騎士団との敵対の道を選び、追われる身となったノウェ、そしてヒロインであるマナのピンチに颯爽と現れ、以後は二人の旅に協力してくれるようになる。

DODのキャラらしく暗い過去を持っているが、それをさして感じさせない明るい性格の持ち主。
冗談めかした言い回しでダークな雰囲気に満ちている世界観を和ませ、騎士団時代はノウェの良い先輩だったこともあり登場以降はノウェ達の兄貴分と言った立ち位置にいる。

バトルに参加できるキャラでは唯一魔物との契約を交わした契約者
契約対象は『死神』で、契約の代償(契約者にとって最も大切なもの)は『死』である。

幼少期は親がなかったため孤児院で育っており、後に刃を交えることとなるヤハとは共に孤児院で暮らした友人であった。

容姿

ド派手なフルフェイスの仮面を被ったエキセントリックな見た目の持ち主で、中身も外見相応なのか初登場でノウェとヒロインのマナを狙う賞金稼ぎ達に対し服をはだけて胸元をさらすという奇行に及ぶ(しかもムービーで)。
そしてユーリックの突然の露出に怯えた賞金稼ぎ達は悲鳴上げて退散していく……………というのは冗談で、ユーリックの身体に刻まれた『化物』たる印(胸に空いた大穴と契約の紋章)を見せつけられた為にビビって逃げたというのが本当のところ。

どっちにしろ登場早々脱ぐことで敵を追っ払うというシーンは何よりもプレイヤーにとってインパクト大である。
あとズボンがかなりギリギリ気味なのはご愛嬌。

それでもユーリックさん、DODワールドでは結構レアな常識人なんです。ただファッションが先進的すぎるだけなんです。
本当だよ!

ちなみに仮面の中身は銀髪巻き毛のイケメソ。
そしてユーリックのアイデンティティーたるこの仮面は何の躊躇いもなく超あっさり脱いでくれる。あんたそれでいいのか。


【戦闘面】

『死』を失ったという設定のため戦闘中常に体力が回復し続ける羨ましい奴。

が、その分防御が貧弱なので無敵というわけではない。上手く立ち回らなければあっさりお陀仏する。

武器は斧で、使い勝手は何というか上級者向け。一発一発の隙が大きめなのでただでさえ難易度の高い二周目三周目のプレイが余計に鬼畜と化す。
ちなみに『マスクレスオーブ』というアイテムを装備すると戦闘中も仮面を脱いで戦う。あんたそれでいいのか(・ω・`)!。






以下何ホ沸なネタバレ









ストーリーが進むと、ユーリックはかつての親友ヤハと対峙することとなる。

ヤハは封印騎士団の連隊長の一人に数えられ、『ノーム』と契約を交わしたことにより強大な力を得た青年。
その美しい容姿は男女を問わず魅了し、ヤハはその魅力を武器に騎士団でのし上がってきた。

ユーリックはそんな友の姿を見限り、ヤハの言葉に耳を塞ぐようになる。
ちなみにこのヤハさん、
  • 金髪
  • ロン毛
  • 敬語キャラ
  • 契約者
と前作登場したとある兄さんと幾つか共通項があるがそれは気のせいではなく、彼もまたユーリックに禁じられた想いを寄せる色んな意味で悩み多き人だった。何でDODにはホモが沸くんですかね…。



そんなDODきっての美男子ヤハ様をメロメロにするユーリック………恐ろしい子!







以下さらなるネタバレ一等賞。






実はユーリックもノウェ達が破壊して回る『封印』の守護者の一人で、明命の直轄区の封印『聖花』を守りし者である。

ストーリーが始まる三年前、まだユーリックが封印騎士団に所属していた頃。彼は前作主人公のカイムに命を奪われかけた。

恐怖におののいたユーリックは自分を庇ってくれたオローを戦場に残して一人で逃げ出してしまう。

だが逃げ延びたはずのユーリックもカイムの凶刃が残した傷のせいで瀕死に陥った。

死に恐怖し、生を渇望するユーリック。
そんなユーリックの闇に誘われたのが死神である。

丁度この時封印のシステムが変更されている最中であった。
封印の守護者は契約者でなくてはならないため、タイミング悪く死神と契約を交わしたことでユーリックは図らずも守護者となってしまったのだった…。


オローを見捨てたために罪の意識に捕らわれ、にもかかわらず死の安息をも失ったユーリック。
だからこそユーリックは封印の破壊を目指すノウェとの再会を『運命』だと言う。

封印と守護者の命はリンクしている。ユーリックを倒さねばノウェ達は前に進めない。ユーリックは自身が唯一『死ねる』方法をノウェ達に明かし、オローに報いようとした。

明命の直轄区で死ぬことにより死神がユーリックの身体に入って強制的な蘇生を行う。
僅かな一体化が行われるその瞬間こそがユーリックの『死ねる』チャンスなのである。

仲間は殺せないと言うノウェ。
しかしユーリックはカイムの刃に断たれようとするノウェを庇い、その剣劇に耐えながらカイムを高所から突き落として命を散らした―――。



心優しき男の死は、ノウェに大粒の涙を流させる。

ノウェは燃え盛る聖花にユーリックを寝かせた。
そしてユーリックは淡い光となって消えていく。

笑いながら『あの世でオロー団長にしごかれてくるさ』と言い残して……。






死ぬよりも怖いことってあるよな。
生きるのも、そうそう楽じゃない

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最終更新:2024年12月03日 01:57