登録日:2012/03/23(金) 11:23:13
更新日:2025/03/01 Sat 14:26:00
所要時間:約 5 分で読めます
京急久里浜線は、堀ノ内~三崎口間を結ぶ
京浜急行電鉄の鉄道路線である。
概要
優等列車のほとんどが直通する一方本線浦賀方面は
普通列車が主なので、知らない人は久里浜線を本線
、浦賀方面は浦賀支線だと思ってしまうだろう。
これは本来浦賀駅から延伸する予定だったものが、太平洋戦争中による早期延伸を求められた際、浦賀駅からだとトンネルの掘削を要し時間がかかることから、工期短縮を狙い堀ノ内駅から延伸した歴史的事情によるものである。
京急久里浜以南は単線区間があるものの、全駅で待避可能。
また、複線化用の用地も確保されている。
平日日中・休日の8割は品川・泉岳寺行きの快特(通称A快特)と、都営浅草線直通の青砥・高砂行き特急(通称H特急)が交互に走っている。
京急で初めてCTC・列車集中制御装置が導入された路線である。
北久里浜~京急久里浜間には京急ファインテック久里浜工場があり、電車のメンテナンス及び車庫として使用されている。
京急久里浜~三崎口間は一部単線となっている。
ちなみに久里浜線内で「普通」は平日朝ラッシュに京急久里浜発着のみ運転され、その他の列車は「快特」か「特急」での運転となる。
その「快特」と「特急」の中には、全種別が各駅に停車する久里浜線内しか走らないものもある。
…よく考えてみてほしい。「快特」や「特急」を名乗りながら通過駅がひとつもないのである。
これが「特急=特に急がない」ということか。
一応、名誉の為に言っておくと1999年までは快特も久里浜線内で通過駅があった。
特急は?知りません。
運行形態
原則として2ドア・3ドア車が使用され、4ドア車は原則使用されなかった。
ほとんどが都営浅草線直通列車だが、一部列車は品川止まりの列車がある。
他にも三崎口7:59発の列車は、特急(泉岳寺から北総線経由アクセス特急)成田空港行きというキチガ…ゲフンゲフン、超ロングランである(成田空港着は10:58)。
朝ラッシュの終わり頃には京成佐倉行きも運行されており、こちらは3時間以上かかる。
尚、京急久里浜発の列車も多く設定されており、その中の一部列車は普通品川行きと設定されている。
この他、2015年12月7日より着席整理券購入により乗ることができる、「モーニングウィング号」が運転されるようになった。
始発の三浦海岸駅を出ると本線の横須賀中央駅まで全て通過するため、現在では線内唯一の通過列車となっている。
泉岳寺~京急久里浜間を走る快特と都営浅草線・京成線直通~三崎口間を走る特急がそれぞれ3本ずつ運行。
なので堀ノ内~京急久里浜は毎時6本、京急久里浜~三崎口は毎時3本になる。
土休日は全線通しで運行され毎時6本となる。
朝の成田空港行きよりはまともだが、都営浅草線5300形電車が使用される特急(泉岳寺から
京成本線経由快速特急)成田行き(成田19時ちょっと前着)なんて運用が過去に存在した。
多くの列車が快特から特急で運行されているが、品川始発快特京急久里浜行きという列車も数多く存在する。
(列車によっては前の三崎口行きと3分差なんて事当たり前)
夕方ラッシュ前、神奈川新町発京急久里浜行きの都営浅草線5500形を使った特急(通称C特急)もある。
列車種別
◯モーニング・ウィング号
平日朝の上りに運転される座席指定の有料列車。
利用には300円のWing Ticketまたは5,500円で1ヶ月利用可能なWing Passのどちらかが必要。
久里浜線からだと三浦海岸からのみ乗車可能。
降車は本線品川と泉岳寺だけ可能で、その他の駅では停車しても降りることはできない。
◯イブニング・ウィング号
平日夜の下りに三崎口まで運転される座席指定の有料列車。
但し上大岡からは快特と同じ扱いになるため、座席指定料金は必要ない。
車両は2ドアクロスシート車の2100形、1000形1890番台(ルシエル)が使用されている。
◯快特
本線最速種別。
…なのだが、前述の通り久里浜線では各駅に止まる。
なお、公式の詳細な案内はないものの、以下の運行パターンが存在する。
三崎口・京急久里浜~品川・泉岳寺間で運行。所謂本線快特。
平日は1000形の4×4×4という、神業的な列車も運転される他、2100形が定期検査などで使用できない場合は、他の3ドア車が代走する。
都営浅草線直通で主に3ドア車が充てられているが、逝っとけダイヤ発動中は三崎口で時間調整せず、2100形の快特京成高砂行きも出されるが、京急久里浜辺りで車両交換する。
逆はという話だが、平日夜にSH運用の泉岳寺行きが存z…誰か来たようだ。
久里浜線内から金沢文庫までは特急、以北快特になる列車。A快特とC特急の中間で、朝ラッシュの上りのみ運転される。
過去には2000形の使用が多かったが、同形引退後は特に限定車種は存在しない。
現在では全ての運用において2100形が割り当てられるが、2ドアクロスシートのせいか混雑がひどい。
○特急
他社で例えると急行ポジション。
…なのだが(ry
こちらも以下のパターンが存在する。
本線特急。青物横丁、平和島、神奈川新町をご利用の方御用達。
浅草線直通特急。
都営車運用なのに京急久里浜~三崎口間の往復も存在する。上記の成田行きもここに入る。
基本的には本線直通列車は品川方面行きが基本だが、久里浜線にも羽田空港行きが少し存在する。
以下の列車が特急羽田空港行きである。
○普通
各駅停車…なのだが、快特と特急が全駅に止まるため、平日朝に1本のみの「普通・羽田空港行き(京急久里浜発7:27)」しか運用がない。
数少ない
普通列車がまさかの羽田空港行きに充てられているとは…。
駅一覧
●…停車
|…通過
▼…イブニング・ウィング号のみ停車
駅番号 |
駅名 |
普 通 |
快 特 ・ 特 急 |
ウ ィ ン グ 号 |
KK61 |
堀ノ内 |
● |
● |
▼ |
KK65 |
新大津 |
● |
● |
▼ |
KK66 |
北久里浜 |
● |
● |
▼ |
- |
久里浜工場信号所 |
| |
| |
| |
KK67 |
京急久里浜 |
● |
● |
▼ |
KK68 |
YRP野比 |
|
● |
▼ |
KK69 |
京急長沢 |
● |
▼ |
KK70 |
津久井浜 |
● |
▼ |
KK71 |
三浦海岸 |
● |
● |
KK72 |
三崎口 |
● |
▼ |
起点駅で
本線乗り換え。
横須賀市出身の歌手、渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」が接近メロディーとして使われている。
周りになにもなく、徒歩圏内に本線の京急大津駅があるので利用客が分散しがち。高校生の利用が多い。
久里浜線内随一のベッドタウンなので利用者も少なくない。
隣の京急久里浜とここで一斉に利用客が下車して以降は列車がガラガラになる事もしばしば。
久里浜線内唯一の商業地で、ショッピングビル「ウイング久里浜」が駅に直結している。近年だとイオンも作られた。
「リラックマ」とのコラボ企画では駅名が「京急
リラッ久里浜駅」となっていた。
徒歩5分ほどの位置にJR
横須賀線久里浜駅があるが、利用客はこちらの方が圧倒的に多い上、繁華街もこちらにある。
この駅の接近メロディーは山口百恵の「秋桜」が使われている。
ここから単線。
珍しい名前の駅名として取り上げられることも多い。元々の駅名は「野比」で、当初はここが終着駅だった。
「YRP」は近隣に所在する企業の研究所が集うエリア「横須賀リサーチパーク」(Yokosuka Research Park)のことで、こちらが開園された1998年に駅名も改名された。
勘違いされやすいが、上記経緯の通りYRP開園に伴い開業したという訳ではない。むしろ昭和期に駅が誕生したことで周辺が発展した、典型的な田舎の駅である。
別に何も無いベッドタウン駅。
この地に縁のある長岡半太郎記念館と若山牧水資料館の最寄駅。
その近くにある
ローソンは珍しく海側にある。
ここから三浦海岸駅まで再び複線となる。
目の前に畑があり、駅の上に道路橋がある。
快特停車駅では最も利用者が少ないが、近くに高校があるので高校生がよく乗り降りする。
横須賀市最南端の駅。
栄枯盛衰がよく解る駅。
ホームは12両分用意されているが、前の4両分は使われていないし、一般人は入れないよう柵が設置されている。
さらに、上り始発の電車もあるが品川まで行かない(快特羽田空港行き)。
X JAPANのギタリストでありソロアーティストとしても活躍した
HIDEの眠る三浦霊園の最寄駅である為、命日には多くのファンが訪れる。
接近メロディーにはフォークグループ「山本コウタローとウィークエンド」の曲「岬めぐり」が使われている。これは、この曲のモデルが三浦半島であるとされているからである。
久里浜線の終着駅兼城ヶ島・三崎・油壺方面のバスターミナル。
2100形定期運用において唯一座席転換を見る事が出来る駅。
その珍しさゆえか、一見さんだけでなく乗り慣れているはずの沿線住民の一部すら座席転換の前に車両に入ってしまい、乗務員に追い出されるという光景がしばしばみられる。
三浦市に住んでいた詩人、北原白秋が作詞した曲「城ヶ島の雨」が接近メロディーに使われている。その前は、三浦海岸駅と同じく「岬めぐり」だった。
追記・編集は2100形の座席変換をしながらお願いします。
- やたら詳しくてちょっと感心してしまった… -- 名無しさん (2015-01-06 18:36:04)
最終更新:2025年03月01日 14:26