パープルさん(ビーダマン)

登録日:2011/07/06 (水) 14:32:16
更新日:2025/06/08 Sun 08:48:33
所要時間:約 3 分で読めます




パープルさんとは、アニメ『Bビーダマン爆外伝』の登場人物である。


概要


初登場は21話。
赤い長髪のナイスバディな美女。他のキャラとは明らかに頭身が違う。

教師として子供達と船に乗っていた所を、ダークビーダに襲われ海に投げ出される。
その後、浜辺に倒れていた所をしろボン達に助けられる。が、事件のショックで記憶を失ってしまっていた。

その後はしろボン達と行動を共にする。

まばゆいばかりの美貌を持ち、しろボンたちは彼女の魅力に夢中。
特にグレイボン博士は年の差も考えずにパープルさんに求婚を申し込むほどであった。

一方、くろボンだけは彼女の色気が効かず、戦闘中に不合理な発言をした時には平手打ちでいうことを聞かせたことがあった。

教師、サバイバル経験、野球のコーチ、ダンス、テーブルマナー、機械工学、等々多くの特技を持ち、しろボン達に様々な分野の知識を教えてくれた。

おっちょこちょいなしろボンたちだが、甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる優しい性格の持ち主。


……しかし後に船で故郷に帰ってしまった。



???「モミテボン!早くわらわの項目を追記・修正するんだよ!」





























は、はい~シュリンゲさま~



(どげしっ)


わらわのことは、ダーククイーンとお呼び!!!


実はパープルと言うのは世を忍ぶ仮の姿。
その正体はダークビーダ四天王の一人・シュリンゲである。
四神の内の一体、朱雀をモチーフにした翼朱雀(つばさすざく)を駆る。

自称「魅惑のシュリンゲ」「知略と美貌のシュリンゲ」
四天王の紅一点であり、その美貌と知略を用いた策でビーダシティ攻略を目論んだ。
特に長い名前でもないのに、なぜかしろボン達に「シュリンゲ」という名前を覚えて貰えず「シュリケン」「シュリリンゲ」「シュシュリンゲ」と呼ばれ、「シュリンゲだ!」と突っ込むのが毎回のやり取りとなっている。

なお他の四天王はフルフェイスヘルメットを被っているのだが、彼女だけは口元をマスクで覆っているのみ。
他のダークビーダの女性の描写を見る限り、ダークビーダは男女でそこまで顔が変わらないため、イメージが崩れそうなのでそれで正解かもしれない。それで美貌とか名乗るのはもしかしてマスク美人というやつなのでは?

翼朱雀(つばさすざく)

シュリンゲの愛機のダークアーマー。
両肩に備わる巨大翼「ピーコックウイング」が最大の特徴で、モチーフや名前に違わず高い飛行能力を持つスピード重視の機体。
ライドモード「フライト翼朱雀」への変形も可能で、四天王機初の変形機能持ち。
また多数のメタルビーダマ発射口を備えているのもポイントで、
  • 頭部の小型メタルビーダマ「ピーコックカノン」
  • 腹部のメタルビーダマ「ダークビーダカノン」
  • 両肩4箇所に攪乱用BB弾「ショルダーバルカン」
と何と総数は計6か所。
必殺技は頭部と両肩の発射口からメタルビーダマを同時連射する「ヘキサメタルショット」
弱点はピーコックウイングそのもので、そこを狙われると弱い。

人物


高慢ちきでプライドが高くサディスティックという、ストレートな女王様キャラ。
ビーダシティを攻め落とした功績を手土産にダークビーダの女王になろうと画策していた野心家で、モミテボンには「ダーククイーン」と呼ばせており、事あるごとに靴磨きをさせるのが毎度のお約束。
モミテボン自身は一度も名前を間違えた事はないのだが、「下っ端に本名をそのまま呼ばれるのは許せない」という理由で、名前を呼ばれると撤退中でも発砲するなどたびたび制裁をかます。
とはいえシュリンゲ自身はモミテボンを(割と)信頼しているようで、少なくとも他の四天王達よりかは関係は良好。

力押しを好まず搦手や策謀を好む一方で「作戦は華々しく行うもの」という信念を持ち、ビーダアーマーの爆破などの破壊工作や闇討ちななどやろうと思えばできたはずなのだが、しろボンたちを倒すのにはその方法にも拘っている節があった。
また、(あくまでパープルさんとしての社会的立場を得るためであろうが)教員やメカニック、ダンスインストラクター、マナー講師など様々な資格を持っているハイスペックだったりもする。

登場当初は苦戦らしい苦戦をしていなかったのだが、イエロークラッシャーの初陣でショックウェーブシステムを通じて衝撃波と共に洒落を聞かされたことが大きなトラウマになってしまった。
以降、きいろボンの洒落を聞いただけでお肌が荒れるといって酷く恐怖する。

「パン屋はどこや? その角をマーガリン!」

ひぃぃ!?お肌が荒れる!!

ちなみに嫁に行き遅れることを気にしている辺り、そこそこの年齢な模様。

活躍


他の四天王と違い、上記の「パープルさん」を仮の姿としてしろボン一行に近づく。
そのため、ダーク城ではなく、ビーダシティの古びたアパートの地下に建造した秘密基地を拠点とし行動している。

しろボンたちには作戦のためではあるが、内心で呆れつつも親身に接していた。そのためパープルさんとしてしろボンたちの信頼を得るという点については完全に成功しており、グレイボン研究所にも怪しまれずに出入りすることができていた
後に一瞬パープルさんがシュリンゲに見える場面があったが、その時もあまり疑われずにスルーされている。*1


様々な策を用いてしろボン達を倒そうとし、時にはしろボン達の相手を後回しにしてエリートボンに接触するなどしてビーダシティを乗っ取ろうとも画策するが結局失敗が続く。
そうこうしているうちに皇帝からダーク城に呼び出され、とうとう最後通告を言い渡されてしまう。
もはや後の無い状況にこれまでの拘りを全てかなぐり捨て、火山のエネルギーでビーダシティ全土を一気に壊滅させる作戦で汚名返上を図るが、これも結局失敗に終わった。
この回ではこれから破壊するビーダシティから去るのだが、それに合わせてパープルさんが失踪したことでしろボンたちは自分たちが迷惑をかけたから愛想を尽かしたのだと勘違いしていた。

さらに、パープルさんの姿で翼朱雀を操縦するという決定的な場面があったのだが、それでもシュリンゲがパープルさんに化けているだけだと思われていた。
あまりの鈍さに呆れかえった本人から直接パープルの正体は自分だと告げられ、ようやく真実を知るが、事件が終わった後もついぞパープルさんがダークビーダの化けた姿だとは信じられなかった。*2

しろボンたちはパープルさんとシュリンゲはやはり別人だとし、思い出の中のパープルさんに別れを告げたのであった。
悪役が倒されると普通ならばカタルシスを感じるものであるが、それと同時に言いようのないほろ苦さを残していったのがシュリンゲ、そしてパープルさんであった。

他の四天王と共に牢から出された後は、ダークプリンス殿下に良い所を見せようと単独でグレイボン研究所*3に来訪。
博士を人質に有利に立ち回るかと思いきや、ちょうどやって来たティーゲルと仲間割れを始め、結局くろボンにやられる。
シュリンゲが横槍を入れなければ間違いなくティーゲルが勝っていた流れなのでシュリンゲのせいという面が強い。
このように四天王の内、彼女だけプリンス殿下から作戦を与えられておらず、ついでにエンジェルボンの金粉も浴びていない。


彼女の正体はスザクロンである。

伝説編のノルアーク帝国海軍提督レディ・ベガに似ている。

専属の部下


  • ダークオイチ(CV:藤巻恵理子)
  • ダークオツウ(CV:笹本優子)
  • ダークオコウ(CV:川上とも子
シュリンゲに仕えるダーククノイチ三人組。
緑の髪を結えているのがリーダー格のダークオイチ。青い髪をウェーブにしているのがダークオツウ。赤いぱっつん髪がダークオコウ。
くノ一だけに高い身体能力を誇り、主に女性ビーダマンに変装して作戦の裏方を担当する。初登場回では特撮ヒーローのような機敏な動きを披露し、爆発をバックに決めポーズを取った。

……しかし、基本三人セットで行動している事もあって個々の台詞は少なく、またシュリンゲのほうも大体はモミテボンをアテにしているため地味。

彼女らもまたモミテボンを下に見ており、下っ端呼ばわりされた時には怒ってモミテボンに靴磨きをさせた。
また、最終作戦の時にはしろボンたちに捕まったモミテボンを助けようとしていたが、当人らによると「モミテボンがいなくなるとシュリンゲ様の怒りの捌け口が減るから」という理由によるもので、彼女らも人間関係で苦労しているようである。

最終作戦でもシュリンゲらと共に行動していたが、火山島の爆発に巻き込まれて以降の去就は不明。描写的に死んではいないと思われるので、恐らく三人まとめて牢屋行きになったか。

余談


放送時に展開されていた爆外伝カードゲームでは「パープル」としてASSISTカードになっているが、効果の名前が「のうさつアタック」となっている。やはり、公式としてもパープルさんはお色気キャラであるようだ。

効果はメタコロ*4の判定で相手の場のカードを一方的に倒せるというもの。


ダーククノイチもASSISTカードになっており、そちらの効果名は「しゅりけん」。

CVの松本梨香は、次回作の『Bビーダマン爆外伝V』では落ちこぼれ魔女のウイッチーを演じた。
偶然にも、両者はともに変身する能力を持っている。


モミテボン「追記・修正…シュリンゲ様っと…」
シュリンゲ「モミテボン…わらわの事はダーククイーンとお呼びと言っただろう!」

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最終更新:2025年06月08日 08:48

*1 グレイボン博士の発明品の指輪が原因で、ダークビーダを感知すると電撃を浴びせる機能が付いていた。パープルさんが実はダークビーダなのは本当だったが、グレイボン博士は普段からトンチキな発明ばかりしているためいつものように失敗したものとしていて疑われなかった

*2 実はいい人だったのではないか、ダークビーダになってしまったばかり悪事に手を染めていたのではないか、などと同情の念さえ抱かれていた。もっともダークビーダそのものの正体を踏まえるに、当たらずも遠からずといったところか。

*3 しろボンたちの判断で、グレイボンはパープルさんの正体がシュリンゲだとは知らされなかった

*4 ゲームで使用する専用の6面サイコロで、3の目が3つ、2の目が2つ、1の目が1つある