正宗

登録日:2009/05/31(日) 17:40:05
更新日:2023/12/13 Wed 06:04:38
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『悪を切らず、遠ざけた日本刀の代名詞』


正宗とは、鎌倉時代後期に鎌倉を拠点とした刀工の名である。
初代の相州五郎正宗は、美しい刃紋と機能美が特徴の「相州伝」と呼ばれる作風を確立した。

その出自には諸説あるが、刀鍛冶中興の祖であると言われている。
門下には正宗十哲と呼ばれる名工を輩出し、正宗の名は日本刀の代名詞として海外にも知られた。
ただ、幕府お抱えの刀工なので無銘が多く贋作も多数生まれた。
現在は数本の短刀だけが残されるのみで、太刀に関しては正宗作とされるものはもう存在しない。
ちなみに菊正宗とはまったく関係ない。
(音読みだと「正宗」は「清酒」に通じるため)


《正宗と村正》
よく『天下に名高い血に飢えた妖刀・村正』と比較され、村正は正宗の弟子だったという説がある。
小川に流れる木の葉を置くだけでふたつに切った村正だが、同じことを正宗でやると木の葉は正宗の刃をよけて流れた。
村正が切れ味を自慢すると、正宗は、

「刀は切れればよいのではない。悪を切らずに遠ざけるのが名刀なのだ」

と、たしなめたのだ。

実際には、正宗と村正は生まれた時代も違い、師弟関係どころか直接会ったこともない。
しかしこの逸話は、二人の作風の違いをよく表している。

一方、妖刀・守り刀の対比は徳川家への関わり方でもある。
正宗はよくゲーム等の作品中で、刀の究極の武器とされている。


《正宗が登場する作品》


《現在の正宗》
現在は主に包丁を製造している。数万円で購入可能。
日本刀は神社から依頼が来た時に造る程度。



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最終更新:2023年12月13日 06:04