だんご3兄弟

登録日:2011/06/04(土) 00:56:42
更新日:2025/03/24 Mon 21:41:06
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だんご3兄弟』とは、1999年3月3日に発売したNHKの番組「おかあさんといっしょ」のオリジナル曲である。
CD版はポニーキャニオンから発売され、初回入荷枚数が80万枚(現在5位)という記録的な売り上げを叩き出し、この年のオリコン年間シングルチャート一位に輝くなど、一時期は社会現象にもなるほどの人気を博した。

だんご、ということでかタンゴミュージックをベースに、タイトル通りだんごの三兄弟について、及び彼らが送る日常をほのぼのと歌い上げている。

歌っているのは「おかあさんといっしょ」の当時の歌のおにいさん・おねえさんであった、速水けんたろう・茂森あゆみで、この年のNHK紅白歌合戦にも出場。
にこにこぷん』・『スプー』・アコーディオン奏者の「coba」氏がバンドを組み、後ろで『ドレミファ・どーなっつ!』のキャラと子供達が踊る中2人が歌い踊り、間奏ではだんご……ならぬタンゴダンサーも現れた。

このブームに伴いスーパーではいままで4個だった串団子を3個に変えるということがあったらしい。
昔は月見シーズンなどにスーパーの和菓子コーナーに行くとこの曲が流れていたものであるが、最近はさすがに流しているところが少なくなってきてしまった。


キャラクター

だんご3兄弟は串団子をそのまま絵に描いて目をつけたような姿をしており、上から長男、次男、三男となっている。
串に刺さった順番は逆じゃないのかと突っ込んではいけない


  • 長男
弟思い

  • 次男
自分が一番

  • 三男
兄さん思い

実はこの3兄弟にはそれぞれ名前があり、長男は串団子一郎、次男は串団子次郎、三男は串団子三郎となっている。
この兄弟は、喧嘩もするけれども今度産まれてくるときも3人とも同じ串が良いと願っていて、またできればこしあんのたくさん付いた餡団子がいいと思っているそうだ。


備考


ファミリーコンサートにおいては「おかあさんといっしょとゆかいななかま~わくわく大行進~」にて初披露。
尚、速水けんたろう・茂森あゆみコンビでは現役時代においては最初で最後となった。
卒業後に速水・茂森が揃った形では計4回ファミリーコンサートにゲスト出演しているが、『おかあさんといっしょ』のコンサートでオリジナルペアで『だんご3兄弟』が披露されたのは前述の「わくわく大行進」と2019年11月開催の「ふしぎな汽車でいこう〜60周年記念コンサート〜」の2回だけだったりする。
因みに、速水に限っては1999年11月の「40周年 うたのパーティ」と2009年11月の「星空のメリーゴーランド〜50周年記念コンサート〜」で、それぞれ異なる組み合わせで同曲を歌っている。

ファミリーコンサート・紅白・レコード大賞(TBS)以外だと、後述の『ポップジャム』を除いてオリジナルコンビでの披露は現役・卒業後含め皆無だったのだが、2023年9月18日(敬老の日)にEテレで放送された「みんな集まれ! こどもうたまつり ~敬老の日スペシャル~」に速水・茂森が揃ってゲスト出演*1。現役当時人気だった歌として本曲と『にじのむこうに』の2曲を披露した事でようやく実現した。*2

おかあさんといっしょのトルコ行進曲』の次に歌われ、二人+ダンスのおねえさんの松野ちかの三人で3兄弟を表した。ちかおねえさんの無駄に激しい振り付けはシリアスな笑いを誘う。
因みに、1999年3月に速水・茂森・松野の3人でNHKの若者向け音楽番組「ポップジャム」に出演した際には、当時ブーム真っ只中だった事から、登場した瞬間当時番組視聴者世代ではないはずの若者(推定1970〜80年代生まれ)が盛り上がる光景が放送されており、当時のスマッシュヒットぶりが窺える。

先述の通りものすごく売れたが、「童謡」だったせいか「日本レコード大賞」では「特別賞」しか取れなかった(ちなみに同年の大賞はGLAY最大のヒット曲だがなぜか紅白では出たのに別な曲を選んだ『Winter,again』)。だから視聴率が落ちたのでは?!
だが紅白歌合戦で披露された歌の中では最高のセールスを誇っている*3


オリコンの歴代邦楽シングルセールスでは、2025年1月時点では第5位(子供番組挿入歌ではポニーキャニオンの前身キャニオンレコード発の『およげ!たいやきくん』に次ぐ第2位)にランクイン。
平成時代のシングルでは同じポニーキャニオンから出た『SAY YES』を越え、それまでトップだった『君がいるだけで』*4を抜き、1年後に発売された『TSUNAMI』*5がヒットし2004年再販分込みで上回るまでは平成時代最大のメガヒット曲だった。なお初速による売り上げなら本曲が平成時代最高である。

…しかし、この曲も含めた平成のオリコン売り上げ上位曲群、
  • 『SAY YES』:歌い手の一人兼作曲者が薬物事件で逮捕され数年間活動自粛。
  • 『君がいるだけで』:「この曲が売れすぎたせいでバンドの路線が迷走して一端解散に至った一因になったのでは」説が存在。歌い手が後に不倫騒動を起こす(本人としては嫁ぐ妹等グループ仲間達の結婚やドラマ内容に対して贈った詞だったが)。
  • 『だんご3兄弟』:速水けんたろうが後に死亡事故を起こし、数年間芸能活動を自粛。
  • 『TSUNAMI』:東日本大震災の影響で一時電波に殆ど流れなくなり、ライブでも歌われなくなる。
  • 『世界に一つだけの花』:売り上げ再上昇のきっかけがグループ解散。曲の作者が薬物事件で逮捕されしばらく活動自粛。

と、なぜかいずれもその後の事を合わせると、素直に聞きづらい事情を抱えてしまっている。
ただ、その中でも『だんご3兄弟』自体は「おかあさんといっしょ」発の童謡という位置づけから、リリースから20年以上経ってもなお後任のお兄さん・お姉さん達のカバーバージョンが放映されており、前述の通り2019年にはオリジナルコンビで披露される機会があったりと、その扱いは決して悪くはない。

また『日本レコード協会』からは発売1ヶ月後に「出荷枚数が300万枚を超えた」と言う事で『3ミリオン』の称号を贈られ、こちらは2016年8月に『世界に一つだけの花(シングル・ヴァージョン)』が獲得するまで、シングルとして唯一所持していた称号だった。
しかし『世界~』は13年越しで獲得したこと、オリコン記録で上を行く『TSUNAMI』が同協会からの記録で『2ミリオン』な事を考えるとすぐに300万枚も製造された『だんご3兄弟』はどんだけだよ!という感じである。


ちなみにブーム期には、子供時代『黒ネコのタンゴ』や『チャージマン研!』の主題歌を歌った皆川おさむ氏が、周囲からの依頼を受け本作をカバーしていた。
また、福山雅治西川貴教、加藤晴彦の3人が歌う『ちんぽ3兄弟』なる替え歌が存在する。







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  • 1999年
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最終更新:2025年03月24日 21:41

*1 この時点の速水・茂森時代の視聴世代が20代後半〜30代前半の所謂親世代になっており、当時の親世代が祖父母世代になっている事、そして何より1993年4月に速水・茂森ペアが番組登場してから丁度30年の節目という事でゲスト出演が実現した。

*2 ちなみに、後者についても上記のコンサートで歌唱してはいるが、こちらに関しては所謂番組を代表するナンバーになっている事から出演者全員で歌う様な形式が採られている為、2人で歌唱するのはこれまた約四半世紀ぶりという貴重なものとなっている。

*3 本曲より売り上げが上な曲の内『およげ!たいやきくん』・『TSUNAMI』は紅白では一切歌われる事が無く、『女のみち』は披露された時、発表時のオリジナルメンバーから一人欠けていた

*4 ドラマタイアップ曲最高のセールスだったが、後に『世界に一つだけの花』にその座を奪われた

*5 バラエティタイアップ曲では最高のセールス