登録日:2010/08/02 Mon 15:59:29
更新日:2025/04/02 Wed 08:28:04
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「シリアスなのに何故か笑えてしまうシーン」を指す。
亜城木夢叶に何が足りないのかという問いの服部哲の解答。
「真剣にやっているのに何故か笑える」
「狙ってないのに何故か笑える」
「子供からは笑いどころか感動すら与える」
と表現された。
この問いにシリアスな笑いとは
「馬鹿正直に
真面目にやっている事で笑いが起きるもの」
だと亜城木夢叶は理解した。
しかし、シリアスな笑いは、ツッコミ無しで成立しなければならない、計算していない様に見せなければならない、
下手すればただのギャグ以下になると非常にハードルが高い。
また、シュールなギャグやシリアスシーンの合間のコミカルと非常に混同されやすい。
シリアスシーンに面白い部分があるのは、シリアスな笑いではない。
シリアスである事そのものが面白いのが、シリアスな笑いである、と作中でしっかりと語られている。
例えば、
ニンジャスレイヤーは、シリアスな世界観で行われる突飛なストーリーが、ネット上では「シリアスな笑い」の代表例として語られている事が多い。
だが、あくまで世界観やキャラクターの動機がシリアスと言うだけで、一風変わった語り口や、突然妙な所から登場するフジキドなど、笑う所が明らかである。
そのため、これはシリアスな笑いではない。
(もちろん「シリアスな笑いではない」事と作品の評価は全く別である事を明記しておく)
ちなみに、作中では「シリアスな笑い」という語句が登場し説明する間に、
ゴンさんが登場したため、「これがシリアスな笑いか」と考えた読者も多い。
だが、これは「ゴンのシュールな見た目」や「最初に出回った英語版の台詞」による所が大きく、シリアスな笑いとは言い切り難い。
(ただし、全くシリアスな笑いがないと言う訳でもない。また、ゴンと対峙する
ネフェルピトーの必死な反応は、シリアスな笑い要素が含まれている。
仮に「もし、ゴンの見た目があのように大きく変わらなかったら」「それでも、ゴンの状態やピトーの必死さを見て笑ってしまったら」、それがシリアスな笑いである)
このような誤解が広まったのは、シリアスな笑いと言う概念が非常に難しいため、と言うのも有るだろう。
作中で言われているように、真剣にやっているのに何故か笑えるのがシリアスな笑いである。
あまりにも必死な行動や、本人は真面目であっても突飛なセリフ、大袈裟すぎる演出など、度を越えて過剰な描写がなされると、ある種のシュールさが生まれて「シュールな笑い」に至ることがある。
何故か、と言うだけあって、その概念は感覚的な物が強く、説明もしにくい。
劇中で登場した例が「告白シーンの必死さを見て笑ってしまう」と言ういまいち共感しにくい例だったのも原因か。
また、シリアスな笑いが起こるのはあくまでもシリアスなシーンであり、基本的に笑いどころになるような場面は該当しない。
場をわきまえずにシリアスな笑いだと決めつけると顰蹙を買う恐れもあるので注意。
シリアス笑いに定評のある、とされている作品
(ただし、実際には、前述したような混同がほとんど。これらの作品が「シリアスな笑い」の代表例と考えられている事が、ネット上で大きく誤解されている証明とも言える)
追記修正をお願いします。
- 00に出てくるグラハム(ブシドー)の言動と行動が、至って真面目なものである筈なのに、観ていて変な笑いが出てくる… -- 名無しさん (2021-08-19 15:00:30)
- コマンドーとかMADでネタにされすぎてて本来硬派なアクション映画の筈がよく切り抜かれるシーンが真面目なシーンなのに笑えてくるという…のはちょっと違うか? -- 名無しさん (2021-08-19 15:09:22)
- リトルバスターズのリフレインルートにおける大量の井ノ原真人はシリアスな笑いに入るだろうか? -- 名無しさん (2022-05-18 15:52:01)
- 「クリスマスプレゼントだろ!」は笑えないだろ…むしろこれまでどっか笑えるキャラだったジョナサンのシャレにならない過去が明らかになってこんな過去ならそりゃ歪むわって同情心すら覚えるシーンだぞ。あの慟哭を聞いてそれでも笑えるならどっかおかしいよ… -- 名無しさん (2022-05-18 22:34:27)
- この記事の定義で行くと、忍殺でいちばんシリアスな笑いに近いのは各部の最終章だと思う。最後はいつもラスボス打倒のためシリアスモードに入るのだけど、突然ロックマンみたいなボスラッシュになったり(1部)、極限状態のガンドー=サンがヤクをキメ始めたり(2部)、冷静に考えるとダークニンジャ=サンが異様に可哀想だったり(3部)して、なんかよく分かんないままにラストへと突っ走っていく感じ -- 名無しさん (2022-09-06 02:23:03)
- 鬼滅の俺は長男だから我慢できた〜ってのは? -- 名無しさん (2022-09-06 04:39:10)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-09-06 09:05:25)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2022-10-17 11:06:41
- バクマンに出てきた定義と具体例に対して、この記事の編集者の解釈が恣意的じゃない? -- (名無しさん) 2022-10-27 22:43:17
- 北斗の拳は少なくとも例としてあげてるやつは普通にギャグとしてやってるでしょ。 -- (名無しさん) 2022-10-27 22:47:23
- CAVEの弾幕STGに出てくる謎語句(極殺兵器とか薔薇死す!とか)がこれに近い気がする -- (名無しさん) 2022-11-13 19:00:18
- そもそもとして、製作者側の人間が「シリアスな笑い」を自作に取り込むための概念なんだから、「シリアスな笑い」は作者が狙ってやるものでしょ。「作者がわざとおかしな描写をしてるのが笑えるから、これはシリアスな笑いではない」というのは的外れだと思うぞ。 -- (名無しさん) 2023-01-10 02:31:09
- ↑その文章で言うなら、間違いポイントは「おかしな描写」の部分 「別におかしな所がないのに笑える」がシリアスな笑いだから -- (名無しさん) 2023-03-07 11:33:00
- だから「作者が狙ってやってるけど、おかしな描写ではなく、それなのに笑える」ならシリアスな笑い。「作者が狙ってないけど、おかしな描写で、それが笑える」はシリアスな笑いじゃない -- (名無しさん) 2023-03-07 11:34:23
- ↑シリアスの笑いの例として出されたトラックでのテレビ局突っ込みからして偶発的なものだし、基本的に狙ってやれることじゃないけど、これ(シリアスな笑い)を意図的に演出できるならすごいよね。ってのがバクマンでの流れですよ。 -- (名無しさん) 2023-04-13 10:19:14
- >>鬼滅の刃(例:パワハラ一斉解雇を始めとする無惨様の言動 ええっ? これシリアスな笑いだったんですか? (原作は未読ですが)無残の残虐で人間性が全くない行いにドン引きだったのですが・・・・・・ 見る人によっては恐怖でもあると思うのですが・・・・・・ こういう見方は異端なのでしょうか? -- (名無しさん) 2023-05-26 05:08:00
- 個人的にコレをよく感じたのは悪魔のリドルだな -- (名無しさん) 2023-06-24 07:34:25
- ↑2そのシーンが該当するかは賛否あるだろうけど、ほとんど全員が笑うようではシリアスな笑いじゃないからね。定義にもある通り真剣に感動したり怖がったりする人が多数いないといけない -- (名無しさん) 2023-06-26 14:36:03
- サンライズ作品にありがち -- (名無しさん) 2023-10-24 23:39:01
- シリアスな笑いで笑えない人は会話で笑いどころがわからなくて愛想笑いするコミュ障ってトゲトゲ言葉を聞いて泣いた -- (名無しさん) 2024-05-12 08:23:04
- 個人の好みなら全然いいけど羅列されるとこれで笑わないのはおかしいみたいに言われてるみたいでちょっと。 -- (名無しさん) 2024-05-12 09:21:36
- トランスフォーマーG1の「トリプルチェンジャーの反乱」もシリアスな笑いだった訳か -- (名無しさん) 2024-06-24 22:08:43
- バクマン以前から存在してる漫画で、それがシリアスな笑いに定評があると以前から言われていたのであれば、それはバクマンで定義されたシリアスな笑いと別のシリアスな笑いなんであって誤用ではないんじゃないの? -- (名無しさん) 2024-09-13 01:00:07
- 「リサリサ先生、タバコ逆だぜ」で笑う人もいるみたいだが、その人にとってはシリアスな笑いになるのだろうか -- (名無しさん) 2024-09-15 15:58:43
- 『仮面ライダー剣』の橘さんの「やはりそういうことか」、橘さんの状況と前後の話の流れを見ると「いきなり自分達の手元から姿を消した得体の知れない変身ベルトが、偶然出会った少年の手元に渡っていたのは見間違いじゃなかった」とすごく驚き焦ってる大真面目なシーンのはずのに、なぜかネタにされるほど妙に視聴者の笑いを誘うテンポになってしまったのも「シリアスな笑い」だろうか…… -- (名無しさん) 2024-09-29 17:53:27
- 純粋な人は笑わず、捻くれた人ほど笑えるのが作中で定義されてるシリアスな笑いだよね -- (名無しさん) 2024-10-19 01:53:01
- 出川イングリッシュもシリアスな笑いの要素があるからこそ親しみを感じるからコレに該当するのかなあ。 -- (名無しさん) 2025-01-10 19:33:28
- サウナウォーズはこの要素が多分に含まれてると思う -- (名無しさん) 2025-02-04 11:37:02
- よく「作者が意識してたら『シリアスな笑い』ではない」という意見もあるが作中でも「何とか取り入れられないか」と話しているから必ずしも非作為かどうかは関係ないと思う。実際、受けた要素を取り入れる作家は多いし。ただ狙ってやるようになると一気につまらなくなる印象がある。 -- (名無しさん) 2025-04-02 08:34:13
- 進撃の巨人は衝撃的だった。画風も登場人物の喋り方も常に大真面目というか真剣なのに、いきなり「え?これギャグのつもりでこんなこと言わせてるの?」ってセリフが唐突に出てくるから…。10巻くらいまで読み進めると、「あぁ作者もこれはギャグのつもりで描いてるんだな」っていうのが分かるようになってくるけど、それにしたって十分ヘン。 -- (名無しさん) 2025-04-02 13:07:07
最終更新:2025年04月02日 08:28