チャージマン研!

登録日:2009/09/10 Thu 20:24:33
更新日:2024/02/22 Thu 21:47:49
所要時間:約 17 分で読めます


タグ一覧
21世紀 70年代テレビアニメ SF TBS ×変身 ○変装←重要 ζ ξ かわいそうなお友達 よくもこんなキチガイ項目を! アニメ アニメ界の黒歴史 ウィキペディアがアンサイクロペディアみたいな作品 エ゛エ゛ーイ゛! カオス キチガイアニメ キチガイレコード キャロンの後ろ ジュラル星人 チャージマン研! チャー研 ツッコミどころ満載 デタラメ ナック ネタの宝庫 ネタアニメ バカアニメ 上級者向け 不条理 人間爆弾 会話のドッジボール 低予算 使い回し 劇団近代座 基地外 尺余り 帯番組 引き伸ばし 愛すべきバカ達 敵も味方も変な奴 知らんし! 知らんな 腹筋崩壊 舞台化 詰めの甘すぎる悪役 謎の中毒性 謎の人気 超展開 陰毛 鬼畜ヒーロー



チャージングGO!!!!


『チャージマン研!』とは、1974年4月~6月の約3ヶ月間、TBSで放送されたテレビアニメ。
製作会社は、『グロイザーX』や『まんが水戸黄門』を世に送り出したナック(現・ICHI)。
現在では珍しくなったが、昭和の頃にはしばしば見受けられた10分間の帯番組のスタイルをとっている。

+ 目次

概要ということがわかるだろう?


ストーリーは、主人公である「泉研」が科学技術の力でチャージマンに“変装”*1して、地球征服を企む異星人「ジュラル星人」と戦うというよくある話である。

が、予算と超展開と制作意欲の低さ(詳細は後述)の化学反応により凄まじいクォリティのアニメとなっている。

  • 話の展開が凄まじく、「あれ?俺早送りした?」としょっちゅう視聴者が置いてきぼりになる。
  • 説明が全く足りておらず、重要そうな設定が何の伏線もなくいきなり出てきて、次の週には半ば忘れ去られる。
  • (視聴者側の価値観で判断して)主要人物に善悪を問わず常識というものが無い。
  • 作画が酷い。フィルムの質も劣悪で、たまに陰毛体毛や繊維くずのようなもの(『窓ゴミ』とも呼ばれるセルの切れ端で、昔のセル画アニメではよくある現象だったらしい。尤もここまで頻発するのは『チャー研』ぐらいだが……)が見える。
  • ジュラル星人がやられるシーン、爆発シーン、スカイロッドの飛行シーンなど、動画バンクの使い回しが、当時のアニメ制作水準を考慮しても異常に多すぎる。
  • レギュラー陣はともかく、ゲスト枠では演技力や滑舌に明らかに問題がありそうな声優が何人か紛れ込んでいる。
  • 戦闘シーンに突入しても動きが少なく、無音の間が続いたり効果音らしい効果音が流れない。SE仕事しろ。(これに関しては後半やりすぎなレベルで改善されている。)
  • サブタイトルの題字など本編に文字が出てくるような機会があると、しばしば誤字脱字をやらかす。(例:やっけろ!SAIBU(せいぶ)
  • およそ5分の短編アニメであるにもかかわらず時間を持て余し、しょっちゅう尺が余る。
    また、短編アニメなのに露骨な尺稼ぎがある(尺稼ぎしたくせに最後は尺余りといった意味不明な現象も)。
  • 近未来SFとしても設定の練り方が甘く、2070年代*2を描いた作品ながら制作当時の世相(東西冷戦や極左テロの頻発等)がかなり色濃く反映されている。

など……。

本作の大元となったのは『スーパータロム』という作品。
当時は権利上の問題で『鉄腕アトム』の再放送やソフト化が不可能となっていた為、『アトム』の夢を継ぐアニメとして制作されていたものだったという。
しかし、あまりにもキチガイじみていたためか、もしくは完成度に難があったためか、買い手がつかず、パイロット版の段階で制作は打ち切り(現在ではDVDに収録されている)。
その後、「未来の生活を描く」というコンセプトにシフトして本作が作られたそうな。*3


ブーム

本放送以来まったく顧みられることもなく、歴史の闇に埋もれていたアニメであった。
だが、2000年代後半頃からネット上などでたまたま本作を目にした若いアニメファンによって(ネタアニメとして面白いという意味で)再評価される。これがきっかけで古い資料のサルベージに乗り出す有志も現れるようになった。
活動が進むにつれ、当時の関係者の証言なども少しずつ集まるようになった。その中には、近年になってようやく発覚したような新事実や裏話も多い。

近年にはAT-Xやキッズステーションでの再放送がなされた。(ただし、キッズステーションでは表現の問題で第16話や第23話などが未放送AT-X大勝利(?)である。
DVDは2000年頃に4作品のみ収録したものが出ていたが、その後2007年に全話収録のDVD上下巻が発売された。さらに、2021年には前述の『スーパータロム』などのパイロット版を特典として付けたBru-ray版も発売された。
ただし、収録の順番が放映順ではない謎仕様。本来の第1話は5番目に、最終話(第65話)は61番目に入っている。
これは、なぜかナック本社に保管されている絵コンテがこの順番で保管してあったためなのだが、わざわざ正しい話数を上からマジックで塗りつぶして書き直してあり、そこまでする理由は現在でも謎のまま。
Bru-ray版では、放映順に収録されている。

なお、冒頭では放映時期を「1974年4月~6月」と記したが、ICHI(ナックの現社名)の公式サイト上では「1973年7月~12月」、 『アニメージュ アニメポケットデータ2000』では「1973年7月~9月」と混乱が見られる。
新聞のテレビ欄、当時の雑誌や後述のコミカライズ版を考慮すると、1974年放映開始で間違いないものと推測される。


制作

プロデューサー曰く、「一話あたりの予算が50万円しかなかったから適当に作ったらこんな作品になった」とか *4
夏の時期なのでスタッフが泳ぎに行ってしまい、たいへんしんどい目をしながら作ったらしい。ナックスタッフ仕事しろ。
しかも、原作者としてクレジットされている鈴川鉄久という人物は、年齢、性別、 国籍、その他の経歴なども一切不明だったりする。八手三郎や矢立肇のような人物なのだろうか?
…と思いきや、Blu-ray版の解説書に掲載された、放映当時の制作プロデューサーであった茂垣氏のインタビューにより、西野社長の「気取った」ペンネームであることが判明した。


キャスティング

出演声優は「声の出演・劇団近代座」とクレジットされているのみ。キャスト個々人のフルネームはほとんど判っていない。このアニメよりもマイナーな、映像が半ば封印状態になっている作品でさえも声優くらいは判明しているのに……。
一体どういうことなのかと思う人もいるかもしれないが、当時は「声優は貧乏俳優のアルバイト」などと言われていた時代で、その扱いは今より圧倒的に悪かった。
キャストとしてあてがわれたのが無名の劇団員ともなれば、こうなることもあり得たのかもしれない。
また、前述した通り本作は異常な低予算で作られていたので、毎話クレジットを書き直す余裕すら無かったのかもしれない。

一部資料では主人公・研の声が「沢田和子」(現・沢田和猫)とされているが、声が異なり、誤りである。
なお、ジュラル星人の魔王や星くん、ボルガ博士などの一部の脇役を演じたのが「佐藤昇」という劇団員であったことが、近年になって判明している。
また、「のざききいこ(旧名:野崎貴美子)」氏は自身のオフィシャルサイトで「渚先生役」と記載している。また同氏は有志の調査によれば劇団近代座にいたことがないと話している。
その他、『アニメージュ』1979年4月号では研の声優は「宮川節子」との記載があるが、声の比較が出来ないため真偽不明。
後に、佐藤昇氏が「チャージマン研!ライヴシネマコンサート」に参加。ファンに明かした情報や調査によれば、パパ役は同じ劇団員の「河西喜義」(ナック作品『グロイザーX』のドゴス元帥役、当時は河西清名義)、ママ役は「会田由来」(ナック作品『ダメおやじ』の鬼ババ役、2012年死去)、ナレーションなどは「高橋冬樹」と明かしている。
またバリカン及び吉坂博士役は劇団近代座の人物ではなく、キャロン役は名前が思い出せないという。研役の声優は「竹本」に改姓し、現在はうなぎ屋の女将になっているとのこと。

ちなみに、この「劇団近代座」、もとは俳優の根本嘉也が1950年に設立した近代劇場が1966年に名前を変えたもの。
根本の母校である早稲田大学ににルーツを持ち、主にシェイクスピア作品の上演を行う中、劇団員がテレビドラマの役や声優などを行っていた。
全盛期は団員が100人を超える劇団だったようだが、1970年代後半からは理由は不明だが劇団としての活動が無くなってしまう。
以降は根本氏の個人活動名義となっており、2004年の根本氏の逝去後は会田氏が引き継いでいだが、
2012年に会田氏が亡くなって以後は後継者が無く、近代座はこれをもって自然消滅した。

その他

何気に子供向け雑誌『テレビランド』と『冒険王』にコミカライズ版が連載されていた。
前者は相変わらずの超展開だが、これに関しては毎月1ページしか与えていなかった編集部に非がある。
一方、後者はシリアス成分が増量され、多少展開が早いものの筋の通った作劇となっている。
また、制作環境やページ数に余裕があったこともあってキャラクターの掘り下げや心理描写も丁寧に行われている。
詳細はチャージマン研!(冒険王)の項目を参照のこと。

放送時間は10分だが、OP・EDも含めた時間であるため、本編は5分くらいしかない。にもかかわらず必ず1話完結しており、あげく尺伸ばしまでしている
これが上記の点と合わさって濃いのか薄いのか分からない独特の世界を作っており、それにアテられた愛好家、通称「チャーケニスト」は後を絶たない。
また、このためか途中から見てもストーリーが分かる1話から視聴者置いてけぼりなのはナイショので、ある意味視聴者に優しいアニメでもある。

未見の人にオススメなのは、『頭の中にダイナマイト』という話である。
少なくとも第1話だからといって『危機!!子供宇宙ステーション』から見るのはオススメできない。なぜなら第一話から見ても設定説明などが全く無いから。詳しくは項目参照。

この他にも『恐怖!精神病院』や『殺人レコード恐怖のメロディ』など、タイトルからしてすさまじい話が数多い。

関東地区ではTBSで放送されていたが、制作クレジットやTBSから参加のスタッフのクレジットが無いため、TBSがどの程度関与していたは不明。ただ、当時発売された主題歌のレコードなど関連商品には「©TBS・ナック」の著作権表記があったことから制作には関与していたとみられる。
また地方局でも放映されていたが、TBS系列局では広島RCCが放送していたのみにとどまる。なお関西地区では当時NETテレビ(現・テレビ朝日)系列の準キー局だった毎日放送で放映されていた。なぜか福岡TNCなどフジテレビ系列局で放映されていた地域が多い。


音楽

音楽を担当したのは宮内國郎氏。
ウルトラマン』などで知られている氏が作っただけあり、OP『チャージマン研!』は勇ましい正統派ヒーローソング。
挿入歌(エンディングではない)『研とキャロンの歌』は心暖かなメロディに仕上がっており、本編の狂気からは想像もつかない名曲である。
因みにソロパート担当は『黒猫のタンゴ』でお馴染みの皆川おさむ氏とやはり豪華。
というより、ナックアニメは基本的に「作品がどれだけキチガイでも主題歌は名曲」というジンクスがある。主題歌までアレだったら救いようが無いところだった。
劇伴も「キチガイレコードM4 殺人レコード恐怖のメロディ」「舌打ちのテーマM14-3 恐怖! 精神病院」など、妙に印象に残る曲たちが揃っている。
現在では日テレの番組『あのニュースで得する人損する人』にてオープニングのインストゥルメンタル版が使用されており、一般の人にウル得マンとともに宮内國郎氏の音楽を提供すると同時にチャーケニストの腹筋を破壊しているんDA。


登場人物紹介なんDA!


レギュラーキャラクター

泉研

主人公。光の力でチャージマンに変装してジュラル星人と戦う。
清く正しく、いかにも主人公らしい性格……のはずだが、むしろ無機質であまり人間味が感じられず、友人であろうと天才科学者であろうとジュラル星人を倒す為なら容赦なくSATSUGAIしてしまう、(ダークヒーローな設定がなされていないにもかかわらず)外道な印象ばかりが目立つ鬼畜ヒーロー。
「チャージング、ゴー!!」

泉キャロン

研の。日本人のはずだが何故名前が外国風なのだろう。しかも家族の中で一人だけ金髪である。
兄のせいでジュラル星人に操られたり、強盗の人質にされたり、津波に巻き込まれたりとロクな目に遭わない。
それなりに可愛く、このキチガイアニメの中では数少ない癒やし。しかし回によって童顔だったり顔だけやけに大人びていたりとはっきりしない。
スカートの丈がやたら短く、さらにどう見てもはいてない
お転婆だが根は怖がりで、やたら「恐い」というセリフを言う。
幼くして美容に気を遣っており、サラダが食卓に出ないと不満を口にするほどのベジタリアンでもある。
「悪い人間は殺してやる~!」

第21話『キャロンへの贈り物』のあるシーンで、キャロンの後ろに「正体不明の影」が映り込む。正体について様々な憶測が飛び交っているが……。

バリカン

泉家のロボット。劇中では「お爺さんロボット」なんて呼ばれている。
キャラが安定しておらず、一人称がコロコロ変わり、時折「~でゲス」など変な語尾が付くが、一方まれにジュラル星人を倒しすなどして活躍することも。
とにかくウザいあざといが、そこが可愛い。精神病院の話ではこのウザさが役に立つこととなった。
キチガイレコードを聞いてもただ一人狂わなかった。
ロボットのくせに普通に飲み食いできたり、鏡やカメラに映らないジュラル星人を目視できたり。本当にロボットなのか……? *5
「旅~行けば~♪」

泉博

研の父親。
一応医者だがそれらしいことは何もしない。倒れてる人がいるのに応急処置もしない。
それどころか車で人を轢いたり、がん細胞を消滅させるという得体の知れない銃を作ったり、 精神病院を「こんなところ」呼ばわりする。本当に医者かお前。
因みに『冒険王』版において研の装備一式を開発したのは彼。
医者として命を救った宇宙人にジュラル星人の脅威を伝えられ、その宇宙人に貰った技術でチャージマンスーツを作ったという。しかしこの設定はアニメ版では放置されている。
「うーん、野菜かぁ……」

泉さおり

研の母親。
泉家の中では比較的常識人だが、研(の偽物偽者)をいつもと違う事をしただけで何の躊躇もなく殺そうとしたり、夫の職業を覚えていなかったりと、他の3人と同じくやはりどこかズレた一面が目立つ。
本名については絵コンテで判明したが、まれに「さゆり」と書いてある箇所もある。どっちだ。
「20カロリーじゃしょうがないわねぇ」

ジュラル星人

地球征服を企む悪の宇宙人。
回りくどい作戦とその解説、下準備に定評がある。
チャージマン研と比べて非常に弱く、チャー研との戦闘はもはや戦闘ではなく一方的な虐殺にしか見えない。
銃弾を跳ね返したりする一方、鉄骨が落ちても死んだりする。
「よくも俺たちの計画の邪魔をする気だな!」(←日本語になっていない)

ジュラルの魔王

ジュラル星人のボス。明らかに部下と外見が違う。いつもバカな凝った作戦ばかり思いつく。
部下にチャージマン対策を求められても一蹴したり、地球の危機にはチャージマン研と共闘することもあったりするいろんな意味で漢らしいボス。
基地が爆発しそうな時も自分より部下の脱出を優先するなど仲間想いだが、裏切り者には厳しく地球人に温情を感じた部下は容赦なく粛清した。
しかし、最終話では……!
気にするな!

吉坂博士

研の知り合いの偉い科学者
肌色のズボンを穿いているが、穿いていないようにも見えてしまい「生足博士」という俗称を付けられている。髪型もかなり珍妙。
外見はともかくおかしな言動はほとんどない。
「けけけ、研に弱点などない!」

なぎさ先生

グラマーでいつもミニスカートのエロい女教師。
10歳の子供達を受け持つ担任にしては際どい服装で、研からもスケベな事を言われてしまっている*6が、性格や発言は至ってまともな方。
その美貌をジュラル星人のハニトラに利用されたこともある。
何気に研にフラグを立てようともした。
「No.12!」

ゲストキャラクター

昆虫学者

第3話「蝶の大群が舞う」に登場した昆虫の専門家。本作ではまあイケメンの部類。
突如現れた謎の人食い蝶について記者たちの前で解説を行ったが、模様も色も輪郭すらも違う二匹の蝶を「随分と似ている」と評したり、全然似ていないのに「鷹のような口」などと説明したりと、いくらなんでも適当な発言が多すぎる。
とどめに、今後の蝶の出現について訊ねられると
「たぶんどこかにいるでしょう。しかしその他一切のことはわかりません!!」
と、やけに自信満々に言い切る始末。
確かに突然現れた謎の蝶なのだから専門家でも詳しいことがわからないし、不正確な予測を述べても却って混乱を招くのは理解できるが、それにしても適当すぎる。
おまけにこんな中身のない記者会見で放送時間の半数近くを消費した。

星くん

第4話「謎の美少年」に登場したゲストキャラクター。
アメフト中に「エ゛エ゛ーイ!」「ウェーイ!」と我々の耳に残る奇声をあげたり、どこかBLめいた台詞回しなどで高い人気を誇る。
実際に顔立ちのいい美少年で、アメフトでは最も重要かつ高難度なクォーターバックのポジションを担う実力者。キャロンも兄を差し置いて星くんのチームを応援していたほどである。
正体は……お察し下さい!
後に似たような奇声を発するヒーローが登場したが関係のほどは不明。

西野君

「そぉい!」
第6話「怪奇!宇宙植物園」に登場した研のクラスメイト。
宇宙植物園に行くと聞き、誰よりも早く席を立ったせっかちな少年。
ただそれだけのなんでもない存在だったがMAD素材として使われることで一躍人気者に。

No.12

13話「対決!海底都市」に登場した人型ロボット。
強靱なボディを持ち、ボクシング日本チャンピオンを撲殺したタイガー・Mをフルボッコにした実績のある研の体当たりを受けてもビクともしない。

雄一少年

第25話「雄一少年を救え!」に登場した非行少年。
両親がいがみ合う鬱憤を、幸せな家庭への放火で晴らしていたところをジュラル星人に目撃されて弱みを握られ、これから毎日家を焼く羽目になる
研に相談し、事件を解決してもらった後は両親と共に更生。
何気に放火についての罪に問われていないので、彼に反感を抱く視聴者も少なくない。
研がジュラル星人に罪をなすり付けたのかもしれない。

花子

第27話「燃える毒きのこの家」に登場したキャラクター。
…なのだが、大半のアニヲタは「誰?」と思うだろう。
それもそのはず、彼女の名前は作中では呼ばれていないのである。尚、ファンからはモチ代と呼ばれている。理由は彼女の発言「もち(ろん)よ!あんな楽しくって美味しいもの、他に無いんだもの!」が原因。
尚、第27話「燃える毒きのこの家」以外にも、
の4話にも登場しているが、時たま声優が変わる。

古山惣介

第32話「金庫破りの名人」に登場した元凄腕の金庫破り。
改心して拘置所(刑務所ではない)を出た直後にジュラル星人に拉致されてしまうのだが、その際
「アキオくん(息子)に(あんたを連れてきてくれと)頼まれてね」
という小学生を誘拐する犯人のテンプレみたいなセリフにあっさり騙されてしまう。
さらに「一切悪いことはしない」と誓ったにもかかわらず、「宇宙局にある金庫を開けろ」というジュラルの依頼にもこれまたあっさり応じてしまう。
「拒否すれば息子に危害を加えられる」と深読みしてしまったのかもしれないが、いい大人、それも金庫破りまでやった元悪人だというのに純真すぎである。
だがジュラル星人の科学力をもってしても開けられない金庫を手作業で開けるあたり、腕は本物。

ボルガ博士


J-7号

第43話「カメラのファインダーを覗け!」に登場。
地球人に化けて潜入していたジュラル星人でありながら、登場人物がことごとく色々ぶっ飛んでいる本作において屈指の良心的存在
なにしろ彼をマークしていたあの研をして、「けど、いい人に見えるけど……」と戸惑わせている。
(ちなみに他の話では、研はわずかな状況証拠しかなくても即座に「ジュラル星人の仕業」と断定し、一度断定したら容赦も躊躇もなく殺害している)
そして本作屈指のガチ名言を残すも、仲間たちに粛清された。
研は本当に彼には心を寄せていたようで、死後あの研(二回目) に「お兄さんみたいだった」と追想されている。
研がその死を本心から悼んだと思われる相手は、J-7号とコロ(犬)くらいである。

バリカンの旧友

第61話「バリカンの旧友が尋ねてきた」に登場した"自称"バリカンの旧友。
研の授業中に突如現れて授業を妨害し、なぎさ先生の不興を買った。
研の好意もあって泉家に招かれるもバリカンの発言によってその関係を一蹴されタイトルの存在意義を打ち砕かれる。
やたら7時まで泉家をその場に留めたがることから察するにその正体は……。

タイガー・M

第63話「殺人ボクサーを倒せ!」に登場したボクサー。
タイトルで「殺人ボクサー」とか言われているが、実際今までに試合で13人を死なせ、20人以上を再起不能にしたらしい。
……試合中のこととはいえ、流石に競技追放どころか立件されるレベルじゃないだろうか。
よくマッチング相手が見つかるものだ、というか関係者なにやってんだ。(キャラ同士のパワーバランスについては項目参照)


うーん、エピソード一覧かぁ……




余談なのです


2010年5月5日のラジオ番組『今日は1日アニソン三昧』では、ラジオネーム「ジュラルの魔王と可哀想なお友達」のリクエストでチャージマン研の主題歌が流れた。
その後、ちょっとした放送事故が起きたり、我らがツヴァイが落ちたりした辺り、ジュラル星人の周りくどい作戦の可能性もある。

NHK、お許しください!


公式でサウンドトラックCDが発売されており、特典で絵コンテが収録されたCD-ROMが着いている。
また、公式サイトで予約するとポスターも付いてきていた。
おまけに、ニッチにも程がある電波ソング「ボルガダイナマイト」や最早ただの音MADな「ブラームス交響曲8番」まで収録される始末。
資料集とトリビュートアルバムとしての価値が高すぎてサントラの方は空気。
ただしこのサントラ、公式なのに同人グッズ扱いになっているので買う時は気をつけよう。


2012年8月8日には、バラエティ番組『マツコ&有吉の怒り新党』にて「新三大 チャージマン研の突飛な展開」が取り上げられる。
番組で取り上げられたのは「蝶の大群が舞う」「殺人レコード 恐怖のメロディ」「頭の中にダイナマイト」。
今まで見たことも聞いたこともないようなアニメが突然のリクエストによって取り上げられるという異常事態に、番組MCのマツコ・デラックスは


これ組織票でしょ!?


といぶかしんだが、その強烈な作風を意図的な演出だと判断し、


「オシャレね」


と好意的な評価を下した。
が、徐々に明らかになるその未体験ゾーンに、困惑の色を強めていったのは言うまでもない。

「世の中、何がオシャレになるか分かったモンじゃないわね!」


後に、朝のニュース番組『ZIP!』の、「キテるね!」というネット上の急上昇ワードを紹介するコーナーでも取り扱われた。
内容は「無駄に長い間」、「宇宙人の作戦が回りくどい」、「主人公の斬新すぎる解決方法」の3部立てであり、
のっけから「ハイジャックをやっつけろ!」の40秒に渡る尺稼ぎを紹介した後にキチレコなどの回りくどい作戦群を取り扱い、ラストはボルガ博士で締めくくった。


このように地上波でもお詳しいほど取り上げられるようになったチャー研だが、やはり知名度が高いのはまだまだネットだけの様子。
実際、バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』の企画「レオパルドンより一瞬で殺されたものなどいない説」における秒殺された早さランキングでランクインした際は、ダウンタウン松本さん松本人志から 「(チャージマン研とか俺は)知らんし!」「こんなの誰も知らない」 と、(一般的に見たら当たり前だが)困惑したコメントを残していた。
しかし、その余りにも超展開な秒殺映像に出演者を爆笑させた。


浜田「こっちの絵を見せなあかんやろ!!」


余談の余談だが、色んな意味でえらい事になったロボットアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』(ヴヴヴ)は、余りにもつっこみどころが多い脚本から たまに「平成のチャー研」と呼ばれる。
しかし、チャー研とヴヴヴでは時代も作風もメーカーもスタッフも全く違うため、「チャー研にもヴヴヴにも失礼」としてこの呼び名を嫌う人もかなり多い。
実際、ニコニコではこれが原因で相当荒れたようだ。
その後、乙女ゲー原作の『DYNAMIC CHORD』アニメ版の方が作画崩壊や不可解な演出脚本山盛りで「ツッコミどころ満載の珍作」という点で意見が割れない評価となり(ヴヴヴは作画面ではそこまで物議を醸してはいない)「平成のチャー研」は結局そちらに譲られることになった。

2019年にはまさかまさかの舞台化
研が4人に分裂しているが、ただの4Kなので気にするな!
おまけに「動画撮影はNGだけど写真ならOK、上演中だろうとドゥンドゥン写真を撮りまくってSNSで呟いてほしいんDA☆」という前代未聞のスタイル。
さらに「これから毎日舞台を観ようぜ?」とでも言わんばかりに、全講演をニコニコ生放送で生配信、しかも前半パートは一般会員でも視聴できるというサービスっぷり。
そして2020年には、公演を収録したDVDとメイキングDVDの発売も決定しているんDA☆

専門的なことはともかくこれでこのアニメの概要は分かっただろう?
アニヲタWikiにいるかわいそうなお友達は、この項目をドゥンドゥン追記・修正して欲しいんDA!




追記、修正 好きかい?

うん、大好きSA!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年02月22日 21:47

*1 変身ではない。まあ、強化服を身にまとうだけなので正しい表現ではある

*2 放送当時の1974年から「100年後(byナレーション」と仮定した場合。

*3 ジュラル星人が瞬殺されたり、やたら背景を映したりや舞台説明が多いのはそのため

*4 といっても西野社長曰く、そこまで少なくないとのこと。当時の相場や物価、時間の短さを考えると確かにその通りかも。

*5 この辺は藤子・F・不二雄原作の漫画に登場するロボットの多くも同様。

*6 「(遠足でに行けば)水着姿の先生が見られる」という発言をされている。