師匠(サッカー)

登録日:2011/06/06(月) 01:38:14
更新日:2023/04/02 Sun 23:43:22
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この項目では、サッカー界に於ける


師匠



について説明する。



サッカー界において、『師匠』とはゴールを決められないFWに送られる「勲章」である。ただ決められないだけでない。それではチームにとって邪魔なだけだ。

  • FWで得点を決めないのに試合に出続けられる。
  • なぜそのシチュエーションで外せるのか?
  • なぜその距離から外せるのか?
  • なぜ1対1をそんなに外すのか?
  • なぜ無人のゴールに流し込めばいいだけのシュートが枠外に飛ぶのか?
  • なぜそこで撃つのか?
  • なぜシュートを空振るのか?


そんな見る者にスペクタクルを与え、愛された者にのみが師匠の名を授かるのだ。邪魔者や役立たずといった役回りを超越した存在、それが師匠なのだ。


【師匠の起源】

元々は元日本代表の鈴木隆行につけられた勲章だった。



あまりにも点を取れない、その見事な外しっぷりに、ファンは怒りや呆れを超え、ネタとして愛する様になった。

ここで鈴木師匠のプレースタイルをざっと紹介。


  • 自分をDFW(ディフェンシブフォワード)と認識しており、前からガンガンプレスをかける。
  • 相手に密着されるとすぐ転んでファウルを貰う。もはや名人芸。
  • ポジショニングセンスないため取りあえず前線で動き回る。
  • シュートは基本的に宇宙開発。ごくごくごくごくごくごく稀にとんでもないのが決まる。
  • ルックアップしてゴール前でボールもらっても結局バックパス。
  • ファウルをもらってゴール前でフリーキックゲットした後のどや顔。
    まさにファウルゲッターの第一人者。


……点取れる気しねぇよ師匠。



そして世界の師匠達のノーゴールランクトップ5

一位 鈴木隆行師匠【世界記録】
1790分/46試合連続ノーゴール

二位 鈴木隆行師匠
1659分/20試合連続ノーゴール

三位 ノイビル師匠【欧州記録】
1505分/16試合連続ノーゴール

四位 ラウール師匠
1489分/17試合連続ノーゴール

五位 ミロセビッチ師匠
1471分/25試合連続ノーゴール



すげぇ!
一位も二位も鈴木師匠だよすげぇ!


ちなみに鈴木師匠は所属クラブより代表でのゴールが多いという史上初の選手である。
Jリーグにおける通算ゴール数はわずかに17。一年間ではなく通算。
こんなんだから04年のジュビロ戦で師匠がハットトリックかました時は天変地異のように扱われた。 
また妙に運があるからか、ここぞという時には確変し点を取ったりする。W杯のベルギー戦がそうだろう。

また、一年間ゴールから遠ざかってた時、ずいぶんと批判されたが、当時日本代表の監督だったトルシエは
「点を取らなくても彼はチームに必要なんだ。前線にいるだけで相手にプレッシャーを与える」
とコメント。
確かにあんなゴツい奴が全力疾走でプレスかけてくれば嫌だろうな。
さすがトルシエ。よくわかってる。


【近年の師匠達】


さて、師匠の起源にして頂点、鈴木師匠を紹介したところで、ここからは近年の師匠達を紹介しよう。


フェルナンド・トーレス師匠
鈴木師匠とはまるでプレースタイルは異なるが、足元下手くそ、ワントップでしか機能しない、スペ体質と三拍子そろった近年最強の師匠。
こんなんでもユニフォームの売り上げがプレミア一位なのだから驚き(クリロナ、ルーニーを大きく上回る)。
予選を通じて出場したW杯の全試合ノーゴールという前代未聞の記録を打ち立てた。
チェルシーへ移籍するもそのシーズンは1ゴールしか取れず、高額の移籍金もありチェルシー史上最低の補強に選ばれてしまった。
ちなみに、同じく冬に加入したセンターバックのダビド・ルイスは2ゴール。
結局チェルシーには3シーズン半所属するがその間リーグ戦110試合で20得点という何とも言えない成績に。
師匠ェ……

リバプール時代はエースとしてガンガン点獲ってました。


◇アルベルト・ジラルディーノ
パルマ時代に二年連続で24ゴールを記録し、満を持してミランに移籍。初年度こそリーグで15ゴールと活躍するも、その後泣かず飛ばず。
「カカのスーパーゴールを特等席で見てるだけ」と揶揄される始末。
ポストプレーがイマイチで、テクニックもなく、嗅覚で勝負するタイプだが、インザーギの様に短時間で点が取れるわけでもないというなんとも困った存在。
しかしフィオレンティーナ移籍後からはパルマ時代とまではいかないものの輝きを取り戻している。


◇パトリック・クライファート
ゴール前で超絶技巧連発なのにキーパーとの1対1をほとんど外す困った人。
本当に1対1のシュートが全然決まらない。その癖、たまにとんでもないスーパーゴールを決めてくる。
セードルフやダーヴィッツ、カヌーらとともにアヤックス黄金期を支え、さらにお笑いクラブだった頃のバルセロナを象徴する選手だった。
しかし、年々ゴール数も減っていき、ロナウジーニョが加入したシーズンには完全にベンチ。
その後、バレンシア、ニューカッスルと渡り歩いたが、いつの間にかひっそりと引退していた。


◇矢野貴章
代表選手にもかかわらず、Jリーグではなかなか得点を決めないFWのような何か。
しかし、彼の持ち味はその日本人離れした守備能力にある。
ある年に記録した彼の成績
2009シーズン
FWブロック数
1 矢野 68
2 岡崎 46
3 深井 45

FWタックル数
1 矢野  123
2 巻    53
3 長谷川 51

南アフリカW杯の代表メンバーに選ばれ、初戦のカメルーン戦で守備固めとして途中出場しサイドや前線でボールをキープし無失点勝利に貢献した。
FWとしての彼は鈴木師匠並みのファウルゲッターでありポジショニング、ポストプレー、飛び出しもまあまあ、運動量は文句無し、と能力は高いのだが、
いかんせんシュート精度が低い。(一応代表では全試合途中出場ながらも2点決めているが…)
よくとんでもないスーパーゴールを決めることでも有名。
通称貴章ゾーン

鈴木→(柳沢)→巻→矢野
次なる師匠は果たして…? 


◇柳沢敦
ご存知「QBK」を生み出した日本トップクラスの師匠。
イタリア時代に44試合無得点という大記録を打ち立て、いつまにかFWからMFになってたでござる。そしてドイツW杯で伝説の
「キーパーの股下を抜いたシュートでゴールを外す」
という超絶スーパープレーを披露。日本中を爆笑させた。その後のインタビューで
「急にボールが来たので……」
と苦しい言い訳。
流行語大賞の候補にもなった。
「アッコにおまかせ」を始め数々の番組でボロクソに叩かれた。



『師匠』と呼ばれるFWには何故か
『簡単なシュートは決めない癖に、難しいシュートは妙に決めてくる。』
という共通点があったりもする。
ジラルディーノやクライファートとかはまさにその典型。



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最終更新:2023年04月02日 23:43