増援輸送作戦!地中海の戦い(艦隊これくしょん)

登録日:2021/09/28 Tue 03:55:38
更新日:2024/03/04 Mon 00:36:43
所要時間:約 45 分で読めます





ネ級改っていつもいますよね…!

地中海のことなんだと思ってるんですか!?




艦隊これくしょん -艦これ-の2021年夏に開催されていたイベント。
7月21日に開催が8月中旬の小規模と電撃発表。2期以降のイベントペースの変化に慣れ切っていた提督たちにとっては完全に寝耳に水であった。*1
その後、8/10の続報で8/20開催と確定。前回より短い戦間期での連戦となり、戦々恐々とした心持での作戦突入であった。
また、実に8年半もの間堅持されていた小規模イベントには大型艦の新艦がいないという慣例がついに破られている。

実際の開始時刻は前回と同じく多少の時間の遅延はありつつも当日に開始…というわけにはいかなかった。
中規模の前回とは打って変わってメンテナンスが遅延。
標準的なメンテ遅延時間である7時間メンテの末、E-2解放が1日半後になるという前例のない開放状況となった。
また、イベントマップ攻略と連動する任務が実装された。
実質的にギミックの外付け化であり、クリアすることで遊撃部隊の解放や対地装備などが取得可能だった。

終了時刻は段階的にアナウンスされつつ、最終的に第二次友軍の来訪時に9/28の11:00までと確定。
多少のロスタイムとともに延長なく終了した。
クリア比率では乙が平均して高い値をマークしており、今回の高難易度を裏付ける結果となった。

今回のイベントの特徴として、個人で受ける印象が全く違うということが挙げられる。
特に甲作戦で顕著だが、艦娘/装備の配備に何かしら欠けがある場合はそこを容赦なく突かれて難易度が上昇する作りとなっている。
これ自体は今までにもあった*2が、今回はその要求水準に大規模イベントの甲クリアが必要だったこともあって満たせていた提督はごくわずか。
一応、資源と投資でカバーできるようにはなっているが、泥縄式に準備する場合は物凄い量の開発資材と改修資材を要するため中々大変。
準備を無視して突っ込んだ場合は地獄を味わうことになるので、甲作戦を遂行する場合は特に念入りな準備が必要となった。
また難易度のとてつもない高さに比例して基本的に友軍の水準も高い。特にE3-3は友軍来訪前後で完全に別物なレベルで難易度が下がった。

それはそれとして重巡ネ級改が多すぎるという感覚はおそらく万人に共通すると思われる。
イベント全体のボス編成への参加率は実に70%という驚異的な数値を誇っており、E1-3以降で出現しないゲージが1個しかないという、ネ改祭りの様相を呈している。
丁作戦でもハリボテレベルで弱体化を受けつつ*3もそこかしこに出現したりする。

このように、最初から難所だらけかつE-2の序盤から早速ナ級Ⅱが登場するという敵の強大さ・全海域で3ゲージ以上あるというゲージ数から「従前の中規模以上と何ら遜色のない労力を要した」という事で小規模詐欺だという批判すらも巻き起こった。
小規模イベントに期待されたのは、決して今回のようなE-1から強敵の数々と幾度も対峙しなければならず、その対策に頭を悩ませねばならない『全3海域のイベント』ではなかったのである。

この反省は運営も活かしたのか、次回の「帰ってきた鎮守府秋刀魚祭り」(=秋イベントの前段作戦)はゲージは2本で最初の敵は改すらつかないただのル級flagshipで通常海域に毛が生えた程度、ギミックは1マスでA勝利以上を取るだけとかなり平易化・簡略化され、基地航空隊の運用もなく、ナ級Ⅱこそいきなり出てきたが難易度も甲としてみると低めとなっており、クリア後にはナ級Ⅱがいなくなり、まるゆ・海防艦掘り周回、そして秋刀魚漁が捗る調整になっていた。

『艦これ』全体を見渡すとそのようなイベントの方が少数派だという指摘もあったりはするが、複数ゲージが当たり前になったからこそ規模詐欺批判はむしろ激化しているという事情もまたあるので…。*4

主な新要素





出撃制限

3海域の小規模イベントだが、札枚数は7枚。また前回同様、札を使いまわす場面がいくつかある。
E1・E2でそれぞれ2枚、E3で3枚付与されるため慎重な行動を心がけよう。
またマップ設計のミスか、Force H周りで丁でも致命的な状況になりえる可能性があるので要注意。

難易度の平均的な水準が近年でもダントツで高くなっており、E1から過酷な対地戦が発生し、E2以降も気を抜けない戦いが続く。
戦力を下手にケチった場合は無限に沼る可能性も大いにあり、事前準備と検討を欠いた場合は難易度変更の転進を迫られることも多いだろう。

新規実装艦娘

以下の新規艦娘が実装された。

  • 迅鯨型潜水母艦 長鯨
  • Conte di Cavour級弩級戦艦 Conte di Cavour(コンテ ディ カブール)
  • 丁型海防艦 第三〇号海防艦
  • Illustrious級正規空母(装甲空母) Victorious(ヴィクトリアス)

Conte di CavourとVictoriousに関してはそれぞれランカー装備の妖精で予告されている。
どちらも小規模イベントの報酬としては初の大型艦となるが、両者ともに性能には一癖ある。
実装艦数が少なかったせいか、浴衣グラが第三〇号海防艦を除く3隻にイベント終了早々に実装された。
10月のアップデートで第三〇号海防艦にもハロウィンmodeが実装された為、イベント開始から2か月足らずで全新艦娘に限定グラが実装された。
2期実装艦としてもかなりのハイペース実装である。
1期初期から8年半以上もの間同じグラで戦い続けている娘もいるのだが…

新規BGM

E-1、E-2マップ:スエズ運河を抜けて
E-1道中戦闘:抜錨!アレクサンドリア
E-1ボス、E-2道中戦闘:地中海艦隊の激闘
E-2、E-3-3ボス、E-3道中:夏の弩級
E-3マップ:ペデスタル作戦
E-3-4ボス:マルタの戦翼

既出BGM

基地空襲:迎撃隊、発進!
E-3-1ボス:地中海の戦い
E-3-2ボス:鎮魂の大西洋

E3は4つある全ボスマスでBGMが異なっており、それぞれ自身に対応するテーマ曲か新曲がかかる。
E3の最終海域は今までにないヒロイックな曲調。

海域解説


海域数は3と小規模標準。
しかしその実態は小規模史上最強難易度であった。
基本的にE1から一貫して激戦が繰り広げられることもあり、報酬や札枚数を考慮しても中規模にも匹敵する平均難易度の高さを誇る。
さらに甲難易度が厳しい戦いを強いられるだけでなく、乙・丙・丁に関しても前回より遥かに凶悪な敵陣営との戦いとなる。*6
E1からうじゃうじゃ出現する超耐久の陸上型、E2・E3の多彩な艦載機特効などが原因で装備ハードルも極めて高い。
仮に今までの甲作戦を全てクリアできていたとしても十全でないことがあり、その場合はイベント開始前に特効装備の配備が必要。
端的に言えば準備不足だとワンチャンスも起こらないので、そのあたりを加味して難易度を選択しなければならない。

ただし、本当に最後の最後のボスの撃破に関してはここ数年でもっとも簡単という声も多数ある。
実際ここに関しては甲難易度でも一発撃破できない方が珍しい戦闘になるものの、そこまでがえげつないのは変わりないので転進は遠慮なくしてしまってよい。
乙難易度以上でのみ受けられる任務があるため、できるなら乙以上でクリアしたいところだが…

難易度がとても高いためか、今回はギミックが非常にシンプル
回数も複雑さも少なめ。基地航空隊の組み換えも不要。ただし敵は今回の難易度基準なので単純に強いこともあったり。


詳細な解説

※解説は甲作戦選択時の難易度を基準にしています。
便宜上、戦力ゲージ1本目をEx-1、2本目をEx-2と呼称します。

E-1『MA3作戦』-アレクサンドリア沖/クレタ島沖-


E-2『カラブリア岬沖海戦』-地中海/マルタ島沖/ティレニア海-



E-3『増援輸送!ペデスタル作戦』-ジブラルタル沖/地中海/マルタ島沖-



追記・修正はネ級改と死闘を繰り広げてからお願いします


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最終更新:2024年03月04日 00:36

*1 実際は1期のペースに戻っただけだが

*2 一番酷い例はロケット戦闘機が必須だった高制空の空襲

*3 HP・火力3割減、装甲6割減

*4 ゲージ7本以上だと「実質大規模」と言われたりするが、2期イベントは複数ゲージがデフォルトである為、この基準ではほぼ中~大規模基準しかない。3海域以下・ゲージ3本以下の小規模イベントは『艦これ』8年半の歴史の中で13~14年冬イベントの「迎撃!霧の艦隊」と20年春イベント「桃の節句!沖に立つ波」の2つのみである

*5 搭載してもアンチフィットになってしまう

*6 敵編成の弱体度合いが緩い、夜戦マスの陣容が厳しい、ネ改が低難易度でもいるなど。前回の甲≦今回の乙と言って間違いない

*7 ドイツのDeutschland級、フランスのDunkerque級

*8 機関の増設及び新型への換装も含め一説には7割のパーツが交換されたとも。同時期のロートル仲間である金剛型戦艦、Гангутも大改装を受けている

*9 ちなみに妹のGiulio Cesareが戦後ソ連に行っており、Гангутと同じ年に除籍している。

*10 グループ4+エリアC

*11 グループ3+エリアB

*12 グループ2+エリアA

*13 第一グループと呼ばれるIllustrious・Victorious・Formidableの話。また、これらもWWⅡ後期では搭載に合理化された米国製艦載機を採用し、大幅に搭載機数を増やしている

*14 大鷹型航空母艦の5番艦