K2(医療漫画)

登録日:2014/12/02 Tue 18:36:08
更新日:2018/04/27 Fri 12:01:20
所要時間:約 9 分で読めます




K2(ケーツー)とは、かつて週刊少年マガジンで連載された伝説の医療漫画スーパードクターK」「DoctorK」の続編である。
作者は真船一雄
講談社・イブニング誌で連載中。

ブラック・ジャック北斗の拳という凄まじいコンセプトで、裏の世界を生きる超人的医師を描いた前作だったが、
同時に当時の医療問題等をリアリティある描写で描いたことでも評価をされていた。
(この点を受けたのか、前作は医師専門サイトにおける「好きな医療・医者漫画は?」というアンケートで5位にランクインしている)
今作はその点を受け継ぎ、前作の5年後の世界における医療の発展や問題を軸に描いており、前作以上に本格的な医療漫画として好評を博している。
なお、前作最大の特色だった荒唐無稽なアクション描写は中盤以降は控えめ。
他の医療漫画に比べて鬱展開が少なく、1話~少数話での完結型であるため読みやすいかもしれない。
移植や再生医療の問題点、QOL、生命への価値観など現代の医療トピックが多く扱われる。

ストーリー

代々、高い技術と身体能力を持つ医師を輩出し、人々を救ってきた「Kの一族
その当主であるドクターKこと「KAZUYA」は、原子力施設の事故でガンを患い、闘病の末に若くしてこの世を去った。

当主を失ったKの一族は、分家の当主である「神代 一人」に「K」の名を託す。
故郷の村で診療所を開いていた一人は新たなドクターKとして、人々を治療していくこととなった。

そんな中、一人はある少年と出会う。
彼こそ、KAZUYAの"息子"である「黒須 一也」であった。

キャラクター

主人公

ドクターK/神代 一人(かみしろ かずと)

主人公。「Kの一族」を補佐する分家の出身。
影の存在故に当初は免許を持たない闇医師として、故郷の村で診療をしていた。
しかし、KAZUYAの死を切っ掛けに表世界へ出ることを決意し、医師免許を得て人々と交わるようになった。

ほぼケンシロウ並の肉体を持っていたKAZUYAと同じく、非常に高い身体能力を持っている。

医療技術は世界最高峰かつあらゆる分野に精通しており、21世紀現在の最新の技術にも詳しい。専門は外科。
(もっとも、彼以上の専門家も多く登場しており、必要なときは彼らを頼ることも多い)

容姿はKAZUYAに瓜二つだが、強いていうならば彼よりも細身かつ眉毛が細い。
また堅物で融通が利かず、刑事ドラマの医師や病院の描写に憤慨したりと冗談が通じない一面もある。

黒須 一也(くろす かずなり)

もう一人の主人公。前作終盤に登場した、KAZUYAのクローン体。前作最終話では立派な医師に成長し、Kの名を受け継いでいた。

Kの一族の技術力を持って作られた「パーフェクト・クローン」であり、事実上KAZUYAの息子というべき存在。
当初はごく普通の少年として母親の麻純と2人で暮らしていたが、
パーフェクト・クローンのノウハウを狙う臓器密輸組織に追われ、一人の元へ身を寄せることとなる。
その後、自身の正体を知ったことや尊敬する相馬医師との別れを経て医師を目指すこととなり、一人の指示のもとで訓練を受け始める。

当初は小学生だったが作品が進むに連れてリアルタイムで成長しており、現在はかつて"父"が通った帝都大学医学部の学生として勉学に励んでいる。
(なお、小学生の頃から一人に師事し、高校生の頃には既に一人前の医師としての技量は持っているが、闇医師ではなく正規の医師を志しているため大学に進学している)
大柄な体格のKAZUYAの遺伝子を受け継いでいるためか、中学生の頃には富永とそう変わらないほどの背丈になっており、
顔つきも彼そっくりになってきている。

父や師に比べると明るく社交的な性格の好青年。
しかし天然なところがあり少々デリカシーに欠ける。

Kの診療所

一人の故郷であるN県(長野?)のT村にある診療所。
一見するといち集落の診療所だが、入院施設に手術室、さらに世界最先端の設備が充実した恐るべき医療施設である。
(もっとも、よほどの大手術となると都会の病院の施設を借りている)

富永 研太(とみなが けんた)

大学卒業後に診療所に派遣されてきた医師。前作の高品ポジション。
赴任当時は未熟な面が多かったが、一人に鍛えられる形で経験を積み、一人前の医師となっていく。
自分よりはるか高みにいる一人に劣等感を抱くこともあるが、
比較対象がおかしいだけで中盤では彼自身の技術も周囲が驚くほどに高まっており、世界的に有名な医学教授からスカウトを受けたことも。
一也にとっては良い兄貴分。

実家は富永総合病院を経営しているが、厳格な父とその後継者とされることにプレッシャーを感じていた。
しかし、父を慕う患者と接し、また父の手術を自ら執刀したことを経て和解。
その後も一人の診療所に勤めていたが、ある手術を切っ掛けに診療所を離れ、実家の勤務医として新たな一歩を踏み出すこととなった。
村を出てからも一人との交流は続いており、未経験の難手術の場合は執刀を依頼することもある。

また極度の医療バカ。
モデルやコンパニオンとの合コンをセッティングされても診療を始めてしまう。
結果、惚れられても全く気が付かない。
同窓会でも診療を始める。etc…
唯一医療以外でおちゃめなシーンがあったのはアイドルの番組に熱中した回が1度あったぐらい。

村井(むらい)

神代家の執事で、一人に取っては医術の師匠でもある。ダンディズム漂うナイスミドル。
登場時は一也を狙う臓器密輸組織の一員だったが、改心し再び一人に仕える。
現在は診療所の医師として一人のサポートを行っているほか、村の研究施設で最先端の再生医療を研究している。

麻上 夕紀(あさがみ ゆき)

看護師。高い技量を持つ美女。
元は大病院に勤めていたが、婚約者であった医師に医療ミスの濡れ衣を着せられかけ、逃亡して自殺を図るも一人たちに助けられる。
病院に医療ミスの証拠と辞表を叩きつけ、診療所で一人の右腕として働くことに。

KAZUYAと一也の関係者

黒須 麻純(くろす ますみ)

一也の"母親"。元看護師。
かつてKAZUYAを愛し、彼のクローン受精卵を子宮に宿して一也を出産した。
その後は臓器密輸組織に追われながらも一也を育てていたが、直接襲撃を受けたことが切っ掛けで一人に一家を託すこととなる。
密輸組織壊滅後はKAZUYAの妹であるKEIの元で看護師として勤務している。
一也が大学に進学するようになってからは再び母子で暮らす。

西城 KEI(さいじょう けい)

KAZUYAの妹で凄腕の女医。相変わらず下の名前が何故かアルファベット表記のまま。
既婚者で一児の母。
前作では突如現れた主人公の妹で彼の命を狙うテロリストという凄まじい役柄だったが、兄との和解を経た今作では結婚してすっかり丸くなっている。
一也の叔母として助言を与える他、女性の病でのストーリーで出番が多い。

宮坂 詩織(みやさか しおり)

一也の同級生。刺繍が得意でコンクールに入選するほど。
小柄で眼鏡をかけており、頭頂部のアホ毛が特徴。顔つきは不細工でもないが美人でもない微妙なところ。小柄すぎて足がペダルに届かず自転車に乗れない

生活に支障をきたすほどの卵アレルギーを患っていたが、一人の治療で事なきを得る。
当初は一発キャラに近かったが、一也に刺繍を教えたり手術の助手として付き添うなどしているうちに彼に惹かれていく。
手術中に彼の出生の秘密を打ち明けられながらも優しく諭すなど、広い度量の持ち主。

そんなこんなで読者からは正ヒロインとして扱われている。
あんま可愛くない?良い女だからいいんだよ!

また、一也と接するうちに医療の道を志し、現在は一也とともに帝都大学の医学部に進学している。

また、設備も無い状況かつド素人の自己流の縫合で一人を冷汗流しながら戦慄させる程の完璧な縫合をする教えられてない処置法を自然に行うなど、
持ち前の刺繍の腕からかこと縫合においては立派なチート枠の1人

和久井 譲介(わくい じょうすけ)

一也の同級生。
前作に登場したKAZUYAのライバル「ドクターTETSU」の弟子。
高校生とは思えない医療技術を持つが、一也に比べるとさすがに劣る。

当初は絶えず持ち歩くナイフに固執し、他者への強い憎しみと冷酷さを持つ危険な面があったが、ある患者を救ったことを切っ掛けに変化が現れる。
改めて医師を目指して勉学に励むも、予備校で集団感染症に遭ってしまい、大学受験に失敗。
失意の中で患者を救うために奔走する一人の姿に感銘を受け、TETSUの元を巣立ち一人の診療所で人間性を見つめなおしながら修行に励んでいる。
いつの間にかTETSUを意識した髪型になる。読者はちゃんと見てないといきなり見た目が変わってついていけない。
あとカレー大好き。カレー味以外のものは食べないらしい。

医師

相馬 有朋(そうま ありとも)

倉津大学付属病院・教授。
高い技量を持つ移植手術の権威。
しかし、臓器移植制度の限界に直面した結果、臓器密売組織と結託し……。
一也の人生に最も影響を与えた人物。

刈矢 俊一郎(かりや しゅんいちろう)

倉津大学付属病院・准教授。
医師でありながら無精髭にくわえタバコのワイルドな男。
准教授ながらカンファレンスも論文作成も怠るために周囲から煙たがられることも多いが、患者のために全力を尽くす真摯さを持つ。
相馬からは苦言を呈されることも多いが、彼自身は相馬を深く尊敬している。

ドクターTETSU

前作にも登場した闇医者でKAZUYA最大のライバルだった男。
現在は癌を患っており、杖をついて歩いているが、医療技術は全く衰えていない。
施設から譲介を引き取り後継者として育てていたが、彼の人間性の変化を見て、彼名義の多額の預金とともに一人に託す。


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