〇月〇日。
今日は死者が多いらしい。
一気に寒くなったことからか悪天候や魔物が活発に動いているからか。
とにかくそういう日は葬儀も多く、葬儀が多ければ死神の教団の葬儀を行える人員、さらにいえば所属するソウルアビーズの数も足らない。
今日は死者が多いらしい。
一気に寒くなったことからか悪天候や魔物が活発に動いているからか。
とにかくそういう日は葬儀も多く、葬儀が多ければ死神の教団の葬儀を行える人員、さらにいえば所属するソウルアビーズの数も足らない。
「リディル、少数部隊で指揮者をやってくれないか?」先輩がボクに聞いてきた。
「いきなり本番は大丈夫なのでしょうか?」
「裏でひっそり指揮の練習をしているのは見ていたのと、人員が今日はとにかく足らない。優先順位の低い村の方にまわすからどうか頼まれてくれないだろうか」
白銅色の髪をなびかせながら先輩は頭を下げた。
ボクは頷いた。
そして、先輩が先輩の部隊から選抜したという数人と騎士共に葬儀の行われる村へ向かうことになった。
「いきなり本番は大丈夫なのでしょうか?」
「裏でひっそり指揮の練習をしているのは見ていたのと、人員が今日はとにかく足らない。優先順位の低い村の方にまわすからどうか頼まれてくれないだろうか」
白銅色の髪をなびかせながら先輩は頭を下げた。
ボクは頷いた。
そして、先輩が先輩の部隊から選抜したという数人と騎士共に葬儀の行われる村へ向かうことになった。
そして、護衛の騎士に護衛され、たどり着く村。
しめやかに雨が降っている。
花に囲まれた亡骸が雨に濡れぬよう布に包まれ置かれている。
悲しみの雨。
村人たちの準備が速く、感情が溢れ出す者も多かったのだろう。
すでに魂妖が少し発生しており、泣く村人から離れて腕の立つ感情の整理できてる用心棒的存在が、それを倒していた。
そこにボクたちは降り立つ。
そして中心に通してもらい、地元の神官が執り行う葬儀にて、ボクは腕を上げタクトを下ろし、また上げて指揮をする。
そこに合わせて、この村のために選抜されたメンバーが音を合わせて死者のため、ここにいる人々のため、魂妖を生み出さないために歌う。
雨の中雨に濡れながら。一体となって歌う。
その歌声に交じる参列者の悲しみの泣き声。
歌が終わり、ボクが指揮を止め葬儀が終わる頃。
魂妖は現れず、雨が止み、虹が出ていた。
しめやかに雨が降っている。
花に囲まれた亡骸が雨に濡れぬよう布に包まれ置かれている。
悲しみの雨。
村人たちの準備が速く、感情が溢れ出す者も多かったのだろう。
すでに魂妖が少し発生しており、泣く村人から離れて腕の立つ感情の整理できてる用心棒的存在が、それを倒していた。
そこにボクたちは降り立つ。
そして中心に通してもらい、地元の神官が執り行う葬儀にて、ボクは腕を上げタクトを下ろし、また上げて指揮をする。
そこに合わせて、この村のために選抜されたメンバーが音を合わせて死者のため、ここにいる人々のため、魂妖を生み出さないために歌う。
雨の中雨に濡れながら。一体となって歌う。
その歌声に交じる参列者の悲しみの泣き声。
歌が終わり、ボクが指揮を止め葬儀が終わる頃。
魂妖は現れず、雨が止み、虹が出ていた。
初めての指揮はこうして成功に終わった。