※今回の物語には死の描写がございます
龍神のお住いになられる島までやったきたが、仲間は随分と減った。
姉妹の大多数も喪った。この旅に来ていた仲間も大多数を喪った。
何度も今なら間に合うと、複数人が戻ろうとして、「もう一度行くことなどできない、秋津の未来が絶たれる」「もし戻れたとして次は全滅かもしれない」等と仲間に止められ見送ってきた。
それでも、仲間の分まで思いを受け継いで、絶える事なく魂を燃やす。
そして今、一つの命が潰えようとしていた。
幼き妹ユズ。
この旅の中では一、二を争うほど若かった妹。
そう、そのユズの命が喪われようとしていた。
ユズは転んで足を怪我した。
ここでは致命的だった。
「今手当てすれば間に合う」と仲間が言う。「無理だこの魔物の数手当てしてる間に俺等も食われるだけだ捨て置け」別の仲間が言い走り抜ける。
胸が締め付けられる、けれど、捨て置けといった仲間の言葉は正しい。
船をもう一度出す等出来ない、出来ても嵐の中、無事に辿り着ける保証はなく辿り着けなければ場合待つのは全滅という結末だけ。
ここで手当しても、今も近くまで来て、追ってきている魔物に襲われ全滅するのがオチだった。
一人のために全滅してはいけない、旅の統率者としてこれが正しくて、喪われた仲間のことは胸にしっかり焼き付けなくてはならない。
だから足を怪我しているユズを置いて桜姫島のてっぺんへ走った。
その後魔物がユズに追いついた後、小さく聞こえた言葉は、痛いでも、助けて、でもなく「おねえちゃんは秋津のきぼうだからあとはおねがい」これがユズの最期の言葉だった
ユズの思いを最期の願いを受け継いで桜姫島を駆け上がっていった。
きっとまだまだ仲間を喪うのだろうし、もしかしたら自分かもしれない。そもそも全滅して目的を果たせない可能性も高い、それでも喪った仲間の思いを。
この胸に仲間たちの想いを焼き付けてあたしは………秋津の希望になる。
姉妹の大多数も喪った。この旅に来ていた仲間も大多数を喪った。
何度も今なら間に合うと、複数人が戻ろうとして、「もう一度行くことなどできない、秋津の未来が絶たれる」「もし戻れたとして次は全滅かもしれない」等と仲間に止められ見送ってきた。
それでも、仲間の分まで思いを受け継いで、絶える事なく魂を燃やす。
そして今、一つの命が潰えようとしていた。
幼き妹ユズ。
この旅の中では一、二を争うほど若かった妹。
そう、そのユズの命が喪われようとしていた。
ユズは転んで足を怪我した。
ここでは致命的だった。
「今手当てすれば間に合う」と仲間が言う。「無理だこの魔物の数手当てしてる間に俺等も食われるだけだ捨て置け」別の仲間が言い走り抜ける。
胸が締め付けられる、けれど、捨て置けといった仲間の言葉は正しい。
船をもう一度出す等出来ない、出来ても嵐の中、無事に辿り着ける保証はなく辿り着けなければ場合待つのは全滅という結末だけ。
ここで手当しても、今も近くまで来て、追ってきている魔物に襲われ全滅するのがオチだった。
一人のために全滅してはいけない、旅の統率者としてこれが正しくて、喪われた仲間のことは胸にしっかり焼き付けなくてはならない。
だから足を怪我しているユズを置いて桜姫島のてっぺんへ走った。
その後魔物がユズに追いついた後、小さく聞こえた言葉は、痛いでも、助けて、でもなく「おねえちゃんは秋津のきぼうだからあとはおねがい」これがユズの最期の言葉だった
ユズの思いを最期の願いを受け継いで桜姫島を駆け上がっていった。
きっとまだまだ仲間を喪うのだろうし、もしかしたら自分かもしれない。そもそも全滅して目的を果たせない可能性も高い、それでも喪った仲間の思いを。
この胸に仲間たちの想いを焼き付けてあたしは………秋津の希望になる。